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* [[2011年]](平成23年)[[7月1日]] - 北口広場の公共交通エリアの整備が完了し、路線バスおよびタクシー乗り場が変更される。 | * [[2011年]](平成23年)[[7月1日]] - 北口広場の公共交通エリアの整備が完了し、路線バスおよびタクシー乗り場が変更される。 | ||
* [[2012年]](平成24年) 4月 - 北口広場全体の整備が完了する。 | * [[2012年]](平成24年) 4月 - 北口広場全体の整備が完了する。 |
2014年8月9日 (土) 07:19時点における最新版
前橋駅(まえばしえき)は、群馬県前橋市表町二丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)両毛線の駅である。
群馬県の県庁所在地・前橋市の代表駅である。
目次
歴史[編集]
東京から伸びてきた日本鉄道の路線は、1884年(明治17年)8月20日に利根川西岸の前橋駅まで到達した[1]。これは現在の前橋駅とは異なり、現・前橋市石倉町付近の位置である。所在地に石碑があり、内藤分ステーション跡と刻まれている。前橋市街とは利根川によって隔てられていたため、利根川への架橋が計画された。
一方、日本鉄道小山駅から延伸された両毛鉄道は1889年(明治22年)11月20日に利根川東岸の現・前橋駅まで開業、翌12月には利根川に橋梁が開通して、日本鉄道も両毛鉄道前橋駅まで乗り入れた[2]。東京方面からの直通列車も運転され、県都である前橋市の玄関口としての役割を果たしてきた。駅舎は長らく北口のみであった。
1927年(昭和2年)に建設された洋風木造建築の先代駅舎は、この当時に両毛線主要駅で建設された同傾向の駅舎の中でも代表的なものであり、美しい名駅舎として親しまれたが両毛線高架化事業によって取り壊され、1986年(昭和61年)10月16日、現在の高架駅舎を使用開始した。新たに駅南口が設けられ、区画整理事業と合わせて駅南側の整備は進んだが、開発はあまり進んでいないのが現状である。2000年代に入ってからは、郊外の旺盛な発展と反比例して市街地空洞化が進行したために市内中心部自体が衰退してしまっており、駅周辺もかつての賑わいはなくなったが、南口からけやきウォークに向かう歩行者が増えている。
駅北側の旧駅跡地はバブル期には駅ビルの建設計画もあったが、バブル崩壊とともに計画も頓挫した。しばらく更地のままだったが、暫定的に駐車場や駅レンタカー店舗として利用されていた。2004年(平成16年)、敷地東側に結婚式場(ラ・フォンテーヌ)が完成。
イトーヨーカドーと現駅の間に挟まれた旧駅跡地西側は日本国有鉄道清算事業団から前橋市に40億円で売却され、市公社が運営する駐車場となっている。この敷地にJR東日本の子会社であるジェイアール東日本都市開発が、飲食店やスポーツジム、立体駐車場などが入居する5階建て複合ビルの建設を計画していたが、採算面の問題から断念した。
上記駅ビル計画に合わせて駅コンコース西側の高架下にも商業施設の建設を計画していたが、こちらは2007年12月25日に「E'site前橋」として開業した。市街地にある観光物産館が移転したほか、ファーストフード店、携帯電話ショップ、各種金融機関のATMなどが出店している。
さらに、前橋市により平成22 - 23年度の2カ年計画で、北口広場をバリアフリー対応とすべく再整備が行われ[3]、2011年7月1日に路線バスやタクシーの発着専用スペースの公共交通エリアが、その後2012年4月に一般車両専用スペースがそれぞれ完成し、工事は完了した。これにより、高架化完成当初に駅ビル用地として確保されながら20年以上暫定利用されている旧駅跡地も、広場として組み込まれた。当初は2008年3月の「全国都市緑化ぐんまフェア」開催までに再整備が行われる予定であったが、その後変更された。なお、かつて駅舎と北口ロータリーを繋ぐ通路の両側にはドラッグストアや飲食店、理容店が存在していたが、この工事に伴い既に閉店している。
年表[編集]
- 1884年(明治17年)8月20日 - 日本鉄道の前橋駅が開業する。
- 1889年(明治22年)11月20日 - 両毛鉄道の前橋駅が開業する。
- 1889年(明治22年)12月26日 - 日本鉄道が両毛鉄道の前橋駅まで延伸したことに伴い、両社の前橋駅を統合し、日本鉄道の駅を廃止する。
- 1906年(明治39年)11月1日 - 買収により国有化される。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称設定により両毛線の駅となる。
- 1957年(昭和32年)12月1日 - 前橋 - 新前橋間が電化される。
- 1968年(昭和43年)9月1日 - 小山 - 前橋間が電化される。
- 1973年(昭和48年)4月1日 - 旅行センターを開設する。
- 1986年(昭和61年)10月6日 - 高架化工事完成により高架駅となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄の分割民営化により、JR東日本の駅となる。
- 2001年(平成13年)11月18日 - ICカード「Suica」のサービス開始に伴い、当駅での供用を開始する[4]
- 2008年(平成20年)3月15日 - 発車メロディを『JR-SH1-1』から『恋の通勤列車』に変更する。
- 2011年(平成23年)7月1日 - 北口広場の公共交通エリアの整備が完了し、路線バスおよびタクシー乗り場が変更される。
- 2012年(平成24年) 4月 - 北口広場全体の整備が完了する。
- 2014年(平成26年)4月19日 - 発車メロディを童謡『チューリップ』に変更する(楽曲の作曲者である井上武士は前橋市出身である)[5]。
経由路線[編集]
当駅を発着する上り列車の多くは高崎駅を終点とするが、一部列車は高崎から高崎線に直通し上野駅まで直通する。普通列車に加えて、特急「あかぎ」「スワローあかぎ」、快速「アーバン」、通勤快速も当駅まで乗り入れている。また、高崎線を経由して東海道線へ直通する湘南新宿ラインも朝の南行3本と平日夜の北行1本が当駅まで乗り入れており、湘南新宿ライン快速として高崎線を経由し東海道線の平塚駅・国府津駅・小田原駅まで直通する。下り列車は多くが両毛線の伊勢崎駅・桐生駅・小山駅までの運行であるが、小山から宇都宮線(東北本線)へ直通し宇都宮駅・黒磯駅まで直通する列車も1日2往復設定されている。
駅構造[編集]
島式ホーム2面3線を持つ高架駅である。名駅舎として知られた先代木造駅舎のモチーフを一部の意匠に取り入れている南口に対して、北口は簡素なデザインであるが、これは建設当初に駅ビル計画があったためである。現在駅ビルの計画が進んでいる。
のりば[編集]
番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | ■両毛線 | 下り | 伊勢崎・桐生・小山方面 | |
上り | 新前橋・高崎・上野方面 | 当駅始発の一部 | ||
2 | ■両毛線 | 上り | 新前橋・高崎・上野方面 | 当駅始発の大半 |
下り | 伊勢崎・桐生・小山方面 | 一部の列車 | ||
3 | ■両毛線 | 上り | 新前橋・高崎・上野方面 | 小山方面からの列車 |
- 「島式2面3線」であるが、高架路盤は4線分あり、このうち最も南側の3番線隣の1線にはレールが敷設されていない[6]。このホームは、安全対策として近年フェンスが張られ、実質片面ホームとなっている。
- 当駅で折り返す列車は、到着後車内清掃および点検を行う。
- 特急「あかぎ」はすべて2番線から発車する。それ以外の折り返し列車も2番線を使うことが多いが、1番線で折り返すこともあり、その間の小山方面の列車は2番線を使用する。
- かつてホーム上に発車標はなかったが、2010年3月に使用が開始された。
社員配置駅(管理駅)で、前橋大島駅・駒形駅を管理下に置く。また前橋地区として新前橋駅以北の各管理駅を統括する前橋地区センターも併設している。
前橋駅構内の施設・設備[編集]
高架化によりバリアフリー施設を備えた駅として整備されており、高架化当初から車椅子用リフトや視覚障害者用誘導チャイムなどが運用されている。
改札内[編集]
- Suica専用グリーン券売機
改札外[編集]
- みどりの窓口
- びゅうプラザ前橋駅
- 指定席券売機
- VIEW ALTTE(JR東日本のATM)
- NEWDAYS前橋1号
- 前橋そば(立ち食いそば店)
- ベーカリーショップ(ハースブラウン)
- E’site(イーサイト)前橋
利用状況[編集]
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 一日平均乗車人員 |
2000 | 10,593 |
2001 | 10,334 |
2002 | 10,011 |
2003 | 9,961 |
2004 | 9,742 |
2005 | 9,571 |
2006 | 9,511 |
2007 | 9,607 |
2008 | 9,853 |
2009 | 9,567 |
2010 | 9,422 |
2011 | 9,294 |
2012 | 9,693 |
2013 | 10,107 |
2013年度の1日平均乗車人員は10,107人である。
群馬県内のJR駅では高崎駅についで2番目に多い乗車人員であるが、関東地方の県庁所在地の駅としては少ない部類である。これは、群馬県の鉄道ターミナルが高崎駅に建設された歴史的背景と、前橋市内に駅が5か所あり旅客が分散していること、前橋駅自体が前橋市中心部から離れており利用しづらいことなどが挙げられる。類似の事例として新山口駅や熊本駅がある。
駅周辺[編集]
駅の南北にそれぞれロータリーが所在する。市の中心部まで徒歩10 - 15分程度、群馬県庁まで徒歩15分程度とやや離れている。北方約1kmの上毛電気鉄道中央前橋駅との間には上毛線の運行ダイヤに合わせたシャトルバスがある。
北口ロータリー西側[編集]
- タクシー乗り場
- EKITA(旧イトーヨーカドー前橋店)
- 前橋駅北口駐車場(財団法人前橋市都市整備振興公社管理)
- 青柳旅館
- カントリーホテル前橋
- オリックスレンタカー
- 三菱東京UFJ銀行ATMコーナー 前橋表町
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券前橋支店
- 東和銀行本店営業部
- 前橋表町郵便局
バスターミナル(市内路線バス)[編集]
前橋駅発車のすべての路線バスに系統番号が付与されている。系統番号は、漢字と数字2桁で表され、方面と運行会社・方面ごとの番号が表される。
- 1番乗り場…前橋市内方面
- 庁10・12・35・36・52・53・54・56・57 県庁前経由前橋公園行き
- 庁31・33・34 県庁前行き
- 庁20 県庁前・前橋公園経由敷島公園バスターミナル行き
- 2番乗り場… 渋川・群大病院方面
- 3番乗り場…敷島公園・群馬総社駅方面・市内循環
- 4番乗り場…前橋市南部・伊勢崎・玉村・前橋市東部方面
- 5番乗り場…前橋市西部・吉岡・群馬町・高崎方面
- 6番乗り場…前橋市北部・赤城山・新前橋方面
- 北10・11・30・31 富士見温泉方面
- 北12 赤城青年の家行き
- 北13 赤城山ビジターセンター行き(急行)
- 北32 田島十字路方面
- 北50 嶺公園方面
- 北51 - 54 小坂子・荻窪公園方面
- 高22 新前橋駅西口行き
- 系統番号10の位はバス会社の番号であるがその一覧は次の通り
- 前橋市広報に通知表示(6・7ページ。PDF)
- 前橋市HPのバス利用案内
北口ロータリー東側[編集]
- 前橋駅前交番
- エリア(ロータリー)内有料駐車場(財団法人前橋市都市整備振興公社管理)
- 駅レンタカー
- 結婚式場ラ・フォンテーヌ
- ミニストップ前橋本町店
- ビッグボーイ前橋店
- コンフォートホテル前橋
- 前橋駅前天然温泉ゆーゆ
南口[編集]
- タクシー乗り場
- 東横イン前橋駅前
- 白木屋前橋南口駅前店
- 中央総合学院職業教育センター
- トヨタレンタリース前橋駅南口店
- セブン-イレブン前橋市民文化会館前店
- 前橋市民文化会館
- 前橋文化服装専門学校
- 東京電力前橋支社
- 群馬銀行前橋駅南支店
- 前橋南町郵便局
- 群馬県赤十字血液センター 献血ルーム前橋ハートランド (大同生命ビル1F)
- 群馬日建工科専門学校
- けやきウォーク前橋(ショッピングモール、徒歩8分、関越交通・日本中央バスによる直通バスあり)
バスターミナル(高速バス)[編集]
- 「アザレア号」成田空港行(関越交通・千葉交通)
- 羽田空港行(東京空港交通・日本中央バス)
- 「シルクライナー」(日本中央バス)
- 富山駅前・金沢駅東口行
- 「仙台ライナー」仙台駅東口行(日本中央バス)
- 川越的場・練馬区役所・池袋駅東口・新宿・ヒルトン東京・東京ドームホテル・経由秋葉原駅東口行
- 富士急ハイランド・河口湖駅行(関越交通・富士急山梨バス)※季節運行
東横イン前(定期観光バス)[編集]
- 定期観光バス(富岡製糸場とぐんまフラワーパークコース)(群馬中央バス)※季節運行
北口から北方の赤城山方面へ延びる群馬県道17号前橋停車場線の両側には、国道50号との交差点近くまで500メートルにわたってケヤキの大木が連なる。この「ケヤキ並木」は、1950年に戦災復興事業によって植樹されたものであり、前橋市のシンボルの一つとなっている。
隣の駅[編集]
※当駅を起終点とする特急「あかぎ」の隣の停車駅は列車記事を参照のこと。また、優等列車以外で高崎線へ直通する列車は、種別に関係なく熊谷駅まで各駅に停車する。
関連項目[編集]
脚注[編集]
- ↑ 『駅―上州の鉄道』(読売新聞社前橋支局編、煥乎堂)によれば、このとき設置された日本鉄道の駅は「内藤分停車場」であったという。
- ↑ 西岸の旧・前橋駅は廃止。両毛鉄道はのち日本鉄道に合併、さらに国有化された。
- ↑ 2009年11月24日付群馬建設新聞より
- ↑ 2001年11月18日(日)「Suica(スイカ)」デビュー! - 東日本旅客鉄道(2001年9月4日付)
- ↑ JR前橋駅 発車メロディー「チューリップ」に(群馬県のニュース) - 上毛新聞(2014年4月20日更新、同月25日閲覧)
- ↑ 輸送力増強に備えるも現状ではそこまでに至っていない。