駒場東大前駅
駒場東大前駅(こまばとうだいまええき)は、東京都目黒区駒場三丁目にある、京王電鉄井の頭線の駅である。井の頭線で唯一戦後に開業した駅であり、最も新しい駅でもある。
京王電鉄では唯一、目黒区内に所在する駅である。
年表[編集]
- 1933年(昭和8年)8月1日 - 帝都電鉄の東駒場駅、西駒場駅が開業。
- 1935年(昭和10年)8月10日 - 東駒場駅を一高前駅に改称。
- 1937年(昭和12年) - 西駒場駅を駒場駅に改称。
- 1940年(昭和15年)5月1日 - 小田原急行鉄道に合併し、同社帝都線の駅となる。
- 1942年(昭和17年)5月1日 - 小田急電鉄が東京急行電鉄(大東急)に併合。
- 1948年(昭和23年)6月1日 - 東急から京王帝都電鉄が分離し、同社井の頭線の駅となる。
- 1951年(昭和26年)12月1日 - 一高前駅を東大前駅に改称。
- 1965年(昭和40年)7月11日 - 駒場駅と東大前駅を統合し、駒場東大前駅開業。
駅構造[編集]
島式ホーム1面2線構造である。傾斜地にあるため、吉祥寺寄りは高架ホーム、渋谷寄りは通常の地平ホームとなっている。改札口は、吉祥寺寄りホーム階下の西口と渋谷寄りの路盤上にある東口・東大口の2か所がある。東口は橋上駅舎となっており、2つの出口があって、片方は渋谷方面の道に、もう片方は東京大学駒場キャンパス方面に出る。
ホームと西口改札との間にエレベーターが設けられている。
トイレは構内には設置されておらず、駅利用者は西口駅前の目黒区公衆便所を利用することになる。京王電鉄全駅の中で自社管理の旅客トイレがない唯一の駅である。
のりば[編集]
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■井の頭線 | 下り | 下北沢・明大前・永福町・久我山・吉祥寺方面 |
2 | ■井の頭線 | 上り | 渋谷方面 |
利用状況[編集]
2013年度の1日平均乗降人員は39,813人である[1]。
開業以来の1日平均乗降・乗車人員の推移は下表のとおりである。
年度 | 1日平均 乗降人員 |
1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|---|
[2] 1965年(昭和40年) | 47,703 | ||
1970年(昭和45年) | 43,864 | ||
1975年(昭和50年) | 43,791 | ||
1980年(昭和55年) | 36,919 | ||
1985年(昭和60年) | 35,021 | ||
1990年(平成 | 2年)36,261 | 17,868 | [3] |
1991年(平成 | 3年)18,238 | [4] | |
1992年(平成 | 4年)18,551 | [5] | |
1993年(平成 | 5年)18,323 | [6] | |
1994年(平成 | 6年)18,367 | [7] | |
1995年(平成 | 7年)37,286 | 18,445 | [8] |
1996年(平成 | 8年)18,608 | [9] | |
1997年(平成 | 9年)18,189 | [10] | |
1998年(平成10年) | 18,008 | [11] | |
1999年(平成11年) | 17,481 | [12] | |
2000年(平成12年) | 35,669 | 17,575 | [13] |
2001年(平成13年) | 17,923 | [14] | |
2002年(平成14年) | 18,074 | [15] | |
2003年(平成15年) | 18,456 | [16] | |
2004年(平成16年) | 18,458 | [17] | |
2005年(平成17年) | 37,606 | 18,619 | [18] |
2006年(平成18年) | 18,970 | [19] | |
2007年(平成19年) | 39,017 | 19,601 | [20] |
2008年(平成20年) | 39,927 | 20,071 | [21] |
2009年(平成21年) | 40,411 | [22] | |
2010年(平成22年) | [23] | ||
2011年(平成23年) | [24] | ||
2012年(平成24年) | 39,119 | ||
2013年(平成25年) | 39,813 |
乗降人員数の推移[編集]
東大前駅
- 1964年度:30,617人(駅統合前最終年度)
- 1960年度:22,420人
- 1955年度:14,617人
駒場駅
- 1964年度:16,407人(駅統合前最終年度)
- 1960年度:12,621人
- 1955年度:9,798人
駅周辺[編集]
その名の通り、東京大学駒場キャンパスと隣接しており、前記したように線路を挟んで北側一帯はすべて東大の敷地となっている。この他にも、駒場には教育機関が多数集まっている。
- 東京大学駒場Iキャンパス(教養学部、大学院総合文化研究科・数理科学研究科)
- 東京大学駒場IIキャンパス(駒場リサーチキャンパスとも。先端科学技術研究センター、東京大学生産技術研究所など)
- 駒場Iキャンパスからは少し離れた場所にあり隣接していない。
- 大学入試センター
- 日本工業大学駒場中学校・高等学校(2008年3月までは日本工業大学付属中学校・日本工業大学付属東京工業高等学校)
- 駒場東邦中学校・高等学校
- 筑波大学附属駒場中学校・高等学校
- 東京都立国際高等学校
- 東京都立芸術高等学校
- 東京都立駒場高等学校
- 東海大学本部(情報デザイン工学部、法科大学院)
- 東海大学付属望星高等学校東京校
周辺は閑静な住宅街である。駅南側を東西に走る通りは、標高が東大キャンパスより低いことから「駒下」と通称される、昔ながらの商店街が続いており、小規模な個人商店が並ぶ。定食屋や弁当屋といった学生を主な対象とする商店も見られる。
2002年にバリアフリー対応のために西口の階段横に新たな通路を設け、エレベーターが新設された。しかし、もともと通行量の多かった階段が狭くなったことで、エレベーター設置後も通勤・通学客による混雑と渋滞が慢性化している。
特に朝のラッシュ時間帯は電車を降りてから改札を出るまで5分以上かかる場合もあり、対応策として各学校などが東口に迂回するよう指示したこともある。
その他の施設[編集]
- 日本民藝館(西口から)
- 駒場公園(西口から)
- 旧前田侯爵邸洋館
- 日本近代文学館
- 駒場国際交流会館
- 駒場野公園(駅南側、昔の帝大農学部の農場跡)
- 目黒区役所駒場行政サービス窓口(東口から)
- 目黒駒場郵便局(東口から)
歴史[編集]
当駅の名は、駒場駅と東大前駅が統合して開業したことに由来する。
この2駅は現在の駒場東大前駅のホームの長さ分程度しか駅間距離がなかった。統合前の痕跡は池ノ上駅との間の踏切部分に、駒場駅のホーム跡が残っているだけである。
隣の駅[編集]
- 東大駒場キャンパスにおける大学入試センター試験や、東京大学入学試験などの各種試験で多客が見込まれる場合には、通常は通過となる急行が臨時停車する。
脚注[編集]
- ↑ 京王グループ 1日の駅別乗降人員
- ↑ 駅統合年度・当駅の乗降人員最高値年度
- ↑ 東京都統計年鑑(平成2年)228ページ
- ↑ 東京都統計年鑑(平成3年)234ページ
- ↑ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成10年)PDF
- ↑ 東京都統計年鑑(平成11年)PDF
- ↑ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成22年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成23年)