青葉賞
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青葉賞(あおばしょう)とは、日本中央競馬会 (JRA) が東京競馬場の芝2400メートルで施行する競馬の重賞 (GII) 競走である。競走名は夏の季語のひとつでもある青葉から。テレビ東京が賞を提供しているため、正式名称はテレビ東京杯青葉賞と表記される。
概要[編集]
中央競馬のクラシック競走のひとつである東京優駿(日本ダービー)のトライアル競走で、東京優駿と同一の競馬場および距離設定で施行される。プリンシパルステークス、京都新聞杯とならび東京優駿の前哨戦として位置付けられている。
重賞に格上げされてからは一貫して、優勝杯を提供しているテレビ東京が競馬中継を行う土曜日に施行されている。
出走資格は3歳限定の JRA所属の競走馬(外国産馬含む)、地方競馬所属の競走馬(2頭まで)および外国調教馬(9頭まで)。上位2着までに入賞した牡馬・牝馬の競走馬には東京優駿の優先出走権が与えられる。負担重量は馬齢で56キログラム、牝馬は54キログラムである。
現在の優勝レイの配色は青色地に黄色文字で、丸文字の書体を使う独特のデザインとなっている。
歴史[編集]
- 1984年
- 1991年 - 東京優駿への優先出走権付与対象が上位2着までに変更。
- 1994年
- 東京競馬場の芝2400mの4歳(現3歳)の定量の重賞 (GIII) 競走、青葉賞として創設(格上げ)。
- テレビ東京から優勝杯の寄贈を受ける。
- 東京優駿への優先出走権付与対象が上位3着までに変更。
- 1995年
- 2001年
- GIIに昇格。
- 混合競走に指定、外国産馬出走枠を2枠設ける。東京優駿に出走可能な外国産馬を選定する競走のひとつに位置付けられる(当時の状況については外国産馬#中央競馬のクラシック・天皇賞における出走制限を参照)。
- 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件が「4歳」から「3歳」に変更。
- 2003年
- 2005年 - 外国産馬も内国産馬と同様、3着までに入賞すれば東京優駿への優先出走権が与えられるようになった。
- 2007年 - 国際セリ名簿基準委員会 (ICSC) の勧告にともなう格付け表記の変更により、グレード表記を JpnII に変更。
- 2009年 - 2002年に優勝したシンボリクリスエスの仔、アプレザンレーヴが勝利し、初の父子制覇を達成。
- 2010年
- 2013年 - 蛯名正義が騎手として初の連覇。
歴代優勝馬[編集]
馬齢は2001年以降の表記に統一する。
オープン特別[編集]
施行日 | 優勝馬 | 性齢 | 勝時計 | 優勝騎手 | 管理調教師 | 馬主 |
---|---|---|---|---|---|---|
1984年4月28日 | ラッシュアンドゴー | 牡3 | 2:32.3 | 田原成貴 | 小林稔 | 岩佐俊策 |
1985年4月29日 | ハマノキャプテン | 牡3 | 2:31.4 | 郷原洋行 | 中村貢 | 田島榮二郎 |
1986年4月29日 | サニーライト | 牡3 | 2:33.0 | 大塚栄三郎 | 吉野勇 | 栗林英雄 |
1987年5月 2日 | チョウカイフリート | 牡3 | 2:27.6 | 菅原泰夫 | 仲住芳雄 | 新田嘉一 |
1988年4月29日 | ガクエンツービート | 牡3 | 2:28.9 | 坂井千明 | 沢峰次 | 三谷章 |
1989年4月29日 | サーペンアップ | 牡3 | 2:29.2 | 田村正光 | 梶与四松 | 吉橋計 |
1990年4月28日 | ビッグマウス | 牡3 | 2:28.2 | 柴田政人 | 高松邦男 | 古岡秀人 |
1991年4月27日 | レオダーバン | 牡3 | 2:27.6 | 岡部幸雄 | 奥平真治 | 田中竜雨 |
1992年5月 2日 | ゴールデンゼウス | 牡3 | 2:27.8 | 岡潤一郎 | 安藤正敏 | 前田晋二 |
1993年5月 1日 | ステージチャンプ | 牡3 | 2:27.7 | 蛯名正義 | 矢野進 | 古岡秀人 |
重賞格付け以後[編集]
回数 | 施行日 | 優勝馬 | 性齢 | 勝時計 | 優勝騎手 | 管理調教師 | 馬主 |
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第1回 | 1994年4月30日 | エアダブリン | 牡3 | 2:28.8 | 岡部幸雄 | 伊藤雄二 | 吉原貞敏 |
第2回 | 1995年4月29日 | サマーサスピション | 牡3 | 2:25.8 | 田中勝春 | 鈴木康弘 | (有)社台レースホース |
第3回 | 1996年5月 4日 | マウンテンストーン | 牡3 | 2:27.3 | 高橋明 | 境勝太郎 | 山石祐一 |
第4回 | 1997年5月 3日 | トキオエクセレント | 牡3 | 2:29.2 | 吉田豊 | 高橋裕 | 坂田時雄 |
第5回 | 1998年5月 9日 | タヤスアゲイン | 牡3 | 2:27.6 | 柴田善臣 | 山内研二 | 横瀬寛一 |
第6回 | 1999年5月 8日 | ペインテドブラック | 牡3 | 2:27.4 | 加藤和宏 | 鈴木康弘 | 池谷誠一 |
第7回 | 2000年4月29日 | カーネギーダイアン | 牡3 | 2:28.2 | 藤田伸二 | 松田博資 | 樋口稔和 |
第8回 | 2001年4月28日 | ルゼル | 牡3 | 2:26.9 | 後藤浩輝 | 田村康仁 | 栗坂崇 |
第9回 | 2002年4月27日 | シンボリクリスエス | 牡3 | 2:26.4 | 武豊 | 藤沢和雄 | シンボリ牧場 |
第10回 | 2003年5月 3日 | ゼンノロブロイ | 牡3 | 2:26.3 | 横山典弘 | 藤沢和雄 | 大迫忍 |
第11回 | 2004年5月 1日 | ハイアーゲーム | 牡3 | 2:24.1 | 蛯名正義 | 大久保洋吉 | 臼田浩義 |
第12回 | 2005年4月30日 | ダンツキッチョウ | 牡3 | 2:26.9 | 藤田伸二 | 山内研二 | 山元哲二 |
第13回 | 2006年4月29日 | アドマイヤメイン | 牡3 | 2:25.3 | 武豊 | 橋田満 | 近藤利一 |
第14回 | 2007年4月28日 | ヒラボクロイヤル | 牡3 | 2:26.3 | 武幸四郎 | 大久保龍志 | (株)平田牧場 |
第15回 | 2008年5月 3日 | アドマイヤコマンド | 牡3 | 2:26.9 | 川田将雅 | 橋田満 | 近藤利一 |
第16回 | 2009年5月 2日 | アプレザンレーヴ | 牡3 | 2:26.2 | 内田博幸 | 池江泰郎 | (有)サンデーレーシング |
第17回 | 2010年5月 1日 | ペルーサ | 牡3 | 2:24.3 | 横山典弘 | 藤沢和雄 | 山本英俊 |
第18回 | 2011年4月30日 | ウインバリアシオン | 牡3 | 2:28.8 | 安藤勝己 | 松永昌博 | (株)ウイン |
第19回 | 2012年4月28日 | フェノーメノ | 牡3 | 2:25.7 | 蛯名正義 | 戸田博文 | (有)サンデーレーシング |
第20回 | 2013年4月27日 | ヒラボクディープ | 牡3 | 2:26.2 | 蛯名正義 | 国枝栄 | (株)平田牧場 |
本競走からの東京優駿優勝馬[編集]
1984年の創設以来、本競走出走馬が東京優駿で優勝した例はまだないが、本競走で優勝をしたレオダーバン・エアダブリン・シンボリクリスエス・ゼンノロブロイ・アドマイヤメイン・ウインバリアシオン・フェノーメノが東京優駿で2着に入賞し、ハイアーゲームが同3着となっている。また本競走で2着となったグランパズドリームが東京優駿で2着となっている。
関連項目[編集]
- 東京優駿 - 中央競馬の牡馬クラシック競走第2戦
- 皐月賞 - 中央競馬の牡馬クラシック競走第1戦
- プリンシパルステークス - もう1つの東京優駿トライアル
- NHKマイルカップ - 東京優駿のおもな前走の1競走
- 京都新聞杯 - 現在の東京優駿のステップレースの1つ
- NHK杯 - 廃止された東京優駿のトライアル競走
- 土曜競馬中継 - 2000年3月まで放送されていたテレビ東京の競馬中継
- ウイニング競馬 - 2000年4月より放送中のテレビ東京の競馬中継
- 中央競馬の冠競走一覧
外部リンク[編集]
- JRA公式サイト「今週の注目レース」より(2013年版)