中村梅吉

中村梅吉（なかむらうめきち、1901年 3月19日 - 1984年 8月4日）は日本の男性政治家、弁護士、第57代衆議院議長（在任期間・1972年 12月22日 - 1973年 12月3日）。元衆議院議員の中村靖は長男。

来歴・人物[編集]

東京都練馬区南町出身。1923年法政大学卒業後、三木武吉法律事務所で弁護士修業を始めたのが政治に関わるきっかけとなる。1928年に東京府会議員、1936年に立憲民政党から衆議院議員に初当選。以後通算当選12回。三木武吉の直系として行動を共にする。

1946年から1951年まで公職追放。国政復帰後の1953年、三木の盟友鳩山一郎と吉田茂の対立が抜き差しならないものになり、他の鳩山派のメンバーとともに自由党を離党。鳩山の復党後も反吉田「8人の侍」として三木、河野一郎らと日本自由党を結成、政務調査会長となる。日本自由党はその後自由党の鳩山派・岸派、改進党ともに日本民主党を結成する。

1972年、衆議院議長に就任したが、翌年の1973年 5月、ある政治家の叙勲祝賀会の席上で発言を放言とみなされ辞任に追い込まれた。同年第2次田中角榮内閣第1次改造内閣で法務大臣を務めたのち、1976年政界を引退。

1955年に練馬区議会議員だった実弟を電車事故で失っている。

長男の中村靖は、企業経営、松田竹千代文部大臣秘書官、東龍太郎都知事特別秘書等を経て、1976年から1990年まで衆議院議員。当選5期。自民党中曽根派－渡辺派に所属。行政管理政務次官（鈴木善幸内閣）、文部政務次官（中曽根内閣）、衆議院文教委員長、同院決算委員長、自民党調査局長等を務めた。