読書感想文に書くと親呼び出しにされる図書一覧
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読書感想文に書くと親呼び出しにされる図書一覧(どくしょかんそうぶんにかくとおやよびだしにされるとしょいちらん)は、読書感想文の題材として使うと、学校に親を呼び出され、教師と親との両方からステレオで叱られると思しき図書の一覧。しかし、ここの作品で冒険してみるのも人生を楽しむひとつの手。やめろと言われてもやってしまうあの心理。ただ、たとえ通ったとしてもその場合は友達がいなくなります。
小説[編集]
ジャンル[編集]
- ライトノベル
- 君がハイカルチャーとサブカルチャーに何の差があるんだ! と怒っても、国語教師がライトノベルの感想文に一定の評価を下すとしたら、君は相当の努力をしなければならない(ただし若い教師はライトノベルを立派な小説だと
誤解理解している可能性がないとも言えないので、教師の年齢を上手く見極めよう)。文芸批評家ばりに文学理論を振り回せば、もしかしたら高評価を得られるかもしれないが、君の休日は限られている。他にすることが有るんじゃないのか? ゲームとか漫画とか盗んだバイクで走ってみたりとか。え? 「発見。夏の百冊」? 桜庭一樹? 有川浩? 本屋大賞? 直木賞? なにそれ? おいしいの? - 架空戦記
- 最悪の場合君は戦争賛美者と勘違いされ周囲から白い目で見られるだろう。そうでなくとも現代を舞台にした物は感想文に書かないのが身のためだろう。なぜならこれらの作品は米の国や赤い星の国、パクリ国家や北の将軍様の国等が仮想敵国とされているためだ。もし「僕はこの物語の世界観に激しく共感しました」と書こうものなら君は……うわなにをするやめr!。
国内[編集]
- 家畜人ヤプー(沼正三)
- 確かに戦後最大の奇書と呼ばれる名著であり、三島由紀夫も絶賛するほどの文学的価値を持つ本である。しかし、どんなに文学的価値があったとしても、現実の教育現場においては、君がこの本を読み感想文まで書いてしまうことに理解を示す国語教師は、極めて少数派であるだろう。教師は君に廊下でOshickしてなさいと命令するかもしれない。
- ドグラ・マグラ(夢野久作)
- この本の角川文庫版は「角川文庫夏の百冊」に入ったことがあります。私も読んだことがありますが、精神に異常をきたしたりしておりません。またその表紙は、日本を代表する名優であり画家としても知られる米倉斉加年が描いたものです。私も読んだことがありますが、精神に異常をきたしたりしておりません。しかし、読むと一度は気が狂うと言われるこの本を、君は本気で読んで感想文の題材にする気ですか? 私も読んだことがありますが、精神に異常をきたしたりしておりません。 無論、これは単なるキャッチフレーズに過ぎません。私も読んだことがありますが、精神に異常をきたしたりしておりません。 それよりも先生に読ませた方がよいでしょう。私も読んだことがありますが、精神に異常をきたしたりしておりません。そうすれば、その日から先生が「チャカポコチャカポコ」と木魚を叩きながら荒唐無稽な歌を歌いだすかもしれません。私も読んだことがありますが、精神に異常をきたしたりしておりません。そうなれば学校がちょっと面白くなるはずです。私も読んだことがありますが、精神に異常をきたしたりしておりません。
- 汚れた英雄(大藪春彦)
- 君には表向きなんのおとがめもないだろう。補導員の尾行が付き、登校のたびに武器を持ってないかボディチェックされるのを除いては。父親は日ごろの粗暴な運転ぶりをきつく責められることになるだろう。しかし、君が高校生の場合は話が違う。神奈川県内ならば、おそらく安全運転講習会に拉致されて、交通事故グロ画像を大量に見させられることになるだろう。他県の場合は運転免許を没収されて珍走団扱いされる。まともに取り合ってくれる教師もいるが、おそらく銃器の保存方法や耐久レースでのガラス交換の手際などに一家言ある変態なので関わらない方が良い。
- 源氏物語の雲隠(紫式部)
- 日本の古典に目をつけた君のセンスはよいかもしれない。しかし源氏物語の雲隠を読んで読書感想文を書いたというならそれは話が別だ。なぜならこの章は今日伝わる写本のいずれにおいても「名前だけあって本文がない」とされているからだ。もし君が本当に読んで書いたのなら、文部科学省の偉い人が君の家にやってきて、君が読んだ写本の入手の経緯を問い詰めてくるのは確実だ。覚悟しておくように。
- 春琴抄/痴人の愛(谷崎潤一郎)
- 大正から昭和初期の名作とされるが、読書感想文にするのは非常に危険だ。学校の授業でもその存在について教わるのだが、先生は「必ず読んでおけ」などとは一言も言っていない事に気をつけろ。特に「ぼくは佐助がうらやましいと思いました」などと本音を晒してしまったらまずい! ましてや譲治をうらやましがってしまったら……
- 死靈(埴谷雄高)
- 確かに日本の戦後文学のひとつの象徴とも言われる作品だ。しかし君の感想文を一読した先生は、君の今後の行動に対して非常な注意を払うだろう。「自同律の不快」「存在の革命」「虚体」といったキーワードは、ともすれば自殺勧奨とも取られかねないからね。
- 残像に口紅を(筒井康隆)
- 確かに筒井康隆が書いた有名な小説の1つだ。だからと言って、調子に乗って「5行ごとに1文字ずつ消えていく」とかの趣向は掛けない方がいい。途中で続かなくなるかミスるかのどっちかだ(彼並の文才があるなら話は別だが)。あと、一部にある官能描写は飛ばして書こう。
国外[編集]
- 城の中のイギリス人(アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ)
- ロリ相手に拷問やら獣姦やら鬼畜ド変態のオンパレード小説。牛の放尿プレイやタコの触手プレイの感想など書こうものなら、呼び出しされること間違いなし。
- 「うちの先生はスケベだから大丈夫だよ。」と期待しているなら、それは甘い。先生が素直に「その本貸してくれないか」と相談してくることなどまずない。親を呼び出した後で没収という形で、欲しかった本をゲットする事になるだろう。
- チャタレイ夫人の恋人(D・H・ローレンス)
- とても有名な小説であり、ある種の膠着状態に陥っていた文壇に衝撃を与え、後の文学に大きな影響を与えた小説であることは確かだ。でも、発禁くらったけど別に卑猥でもなんでもないんだけどね。批判してるやつは皆読んでない。いつものこと。「蝶々夫人」や「キュリー夫人伝」について書こうとして間違えた場合は、もういっそ課題の提出を諦めた方がいい。
- 銀河ヒッチハイク・ガイド(ダグラス・アダムス)
- ああわかっている。とても有名な小説だ。今でも伝説として語り継がれている有名なSFであるのは確かだ。だが、この本に関する文句の付けようのない読書感想文を書いたとしても、君は担任がそれを正当に評価できる完璧な存在である幸運に頼る必要がある。さもなければ「42」とだけ書かれた君の偉大な感想文は、国語の成績を1にするだけでその役割を終えるだろう。
- 裸のランチ(ウィリアム・S・バロウズ)
- ビートニク小説の金字塔と名高い名著である。麻薬、ホモ、スカトロの3語で内容を表せる小説である。しかも、小説のくせに一貫したストーリーが全く存在しない、登場人物がいきなり出て脈絡なくいきなり消える、場面がいきなり変わっていきなり収束するなど、およそ一般的な読本とはかけ離れた内容である。この本を「理解」するのは、君が天才でもなければやめておいたほうがいい。少なくとも国語教師や県の審査員風情にどうにかなる本ではないのだ。こういうのは、真性の気狂いか、もしくは東大・京大の方々に考察・愛読してもらえばよろしい。
- フィネガンズ・ウェイク(ジェイムズ・ジョイス)
- 君の努力は認められるだろう。ちゃんと読み通して、感想文を書くことが出来たなら。だが、その努力の報酬として君は次の学期の始業式から数日の間に、黄色い救急車で病院に運ばれて、学校生活ではなく病院生活をすることになる可能性が高い。
- 重力の虹(トマス・ピンチョン)
- トマス・ピンチョンの代表作であり、原文(英語)で35万語という破格の超大作であり、未だに文学界では盛んな研究が行われている。内容は難解と壮大と猥雑を極め、立派な大人が読んでもさっぱり理解できないケースがほとんどだし、登場人物が端役や動物や電球なども含めると、300~400以上登場し、そもそも並の知識と精神力では最後まで読み通すこと自体が不可能に近い。もし君がこれを夏休みの1ヶ月間以内に読破し、まともな感想文を書くことに成功したならば・・・2学期からは先生に代わって、君が国語の教鞭をとった方が良いかもしれない。
- 宇宙英雄ペリー・ローダン(K・H・シェールら32人)
- すでに300巻以上出ているこの本を選ぶのはやめた方がいいんじゃないか? 小学校1年から週に1冊づつ。そう計画を立てて読めば6年生になる頃には300冊読み終わるじゃないかと思った君は甘い。なんといってもこのシリーズは年に24冊づつ刊行されて行くのだから、そこからさらに142冊は読まなきゃならない。もちろん、君が生涯全てを無駄にする気なら、すでに2000冊を超えているドイツ語版を読んでみるのもよいかもしれない。そうでなければ、栗本薫のグイン・サーガ全130巻&外伝全21巻当たりで妥協するのがよいだろう。
- ソドム百二十日(マルキ・ド・サド)
- 美女や処女や美少年を何人も誘拐してきて禁則事項ですとか信じられない淫行を繰り広げちゃう文学。更に、この本は未完なので、読書感想文にこの話の続きを妄想してみたら行く末は想像できちゃうよね。うっかり「僕は将来、ブランジ公爵のような人間になりたいです」なんて書いたら君と両親が、担任及び国語教師に呼び出されるだろう。
- ロリータ(ウラジーミル・ナボコフ)
- 提出した瞬間、応接室行き。親が来たら平手打ちされ、泣き崩れる事だろう。でも、「親父の本棚にあった」などと言えば窮地を脱出できないことも無いけど、それをやったらやったで、その後母親と父親のどちらかには会えなくなる可能性が生じる。とにかく、これは危険。だって、実話らしいよ。実話であの内容だよ。あ、別に先生は読んでないけど。
- ファニー・ヒル(ジョン・クレランド)
- 孤児の娘が私娼窟送りにされて、同僚の女から様々な禁則事項ですを受けたあげくに、初めての客がとんでもない化け物顔の爺だったとかいうお話の感想文を書くのはオススメしないな。実際発刊当時に猥褻本扱いで裁判になってるし。ま、文学史は権力との闘いの歴史でもあるから、それを再現したければどうぞって感じかな。
- 淑女の化粧室(ジョナサン・スウィフト)
- ガリバー旅行記の作者だから大丈夫。と思った君は甘い。美女の化粧室に下男が忍び込み、使用済みの下着や顔や手を洗った汚水やら汚物やらを物色するお話だ。こんなものの感想文を書いた君には変態の称号が贈られ、女子更衣室や女子トイレに侵入しないように監視がつくだろう。姉か妹がいる場合家族会議が行われ部屋を捜索される可能性もある。
- ムクゲノ花ガ咲キマシタ(金辰明)
- 北朝鮮と韓国が協力して核兵器を作り、日本にぶち込むという現実では絶対にありえない韓国のウリナラファンタジー小説。どうしてこんな日本で売れるはずも無いものを翻訳、出版したのかは不明。素直に「こんな小説書く奴はバカだと思いました」等と書くと、呼び出されること必至だし、かといってむやみにこの本を褒め称えるのも危険だ。
- マルドロールの歌(ロートレアモン伯爵)
- シュールレアリズムに多大なる影響を与えたと言われる作品だが、読んでも意味の分からない文章が羅列されているだけでさっぱり要を得ない。ごく普通の感性を持った人間なら最初の数行で読むのを止めるだろう。「手術台の上でミシンとこうもり傘が偶然に出会えば美しい」と思える人間でないと理解できないのである。世間ではそういう人間はシュールレアリズムを自称してなんだか訳の分からない美術作品を作る人か単に頭がおかしい人しかいないとされているので、単なる凡人は後者に分類されるのがオチだ。手術室にミシンとかこうもり傘なんてあるわけねえだろと突っ込むのが一般的感性というものだ。
- 嘔吐(ジャン=ポール・サルトル)
- 20世紀後半を代表する小説家にして哲学者であるジャン=ポール・サルトルの書いた名著だ。実存主義と言う、読書感想文には納まり切れないテーマに加え、主人公が段々と自我を「理性的に」失っていくと言う冷静な狂気を扱っている為、読んでいるうちに感化され、しまいにはこの世のあらゆる事物が自我への攻撃と思え、担任の先生などと言う存在はこの世の破滅をもたらす死の宣告者にしか見えなくなる。まあ、君が普通の人間なら実存とかの本題に入る前に、最初の10頁で読破を諦めるだろう。そんな事を思い悩む余裕があるなら、読書感想文の宿題を早く終えなさい。
- 眼球譚 (ジョルジュ・バタイユ)
- うん、確かに彼はポストモダンとかいう思想を支える哲学者であるのは間違いないし、この本が彼の代表作であるのは認めよう。だがね、君がその作品に対して「卵や睾丸、眼球に向けられた執着は―」などとまともそうに論じても、きっと先生は新しすぎるプレイばかりに目がいって、対策を用意してくれるに違いないであろう。ましてや、「僕もこの主人公みたいなことをしてみたいと思いました。」などと書いてはならない。周囲はきっと君をあんなことやこんなことを好む人扱いして、半径1hyde以内に近寄らないようにするであろう。
- 悪魔の詩(サルマン・ラシュディ)
- イギリスの作家の作品だが、イスラム社会に冒涜的だとしてイランの偉いおっちゃんが著者に死刑宣告、翻訳関係者が次々と狙われたといういわくつきの作品だ。その偉いおっちゃんが死んじゃったものだから死刑宣告の撤回が出来なくなったという始末。もし君が「作中のイスラム観にとても共感しています」と読書感想文に書こうものなら、どこから暗殺者が現れても不思議ではないので日常生活で気をつける必要がある。君が通っている学校がキリスト教系だったらなおさらだ。某大学の人間には高い知名度を誇る作品なので、国語の先生がその大学の卒業生の場合は君を危険人物とみなすだろう。
- 英国黄禍論小説集成(橋本順光(編))
- 編者は日本人だが、文献自体は全て英語で書かれている。君が中高生ならば英語の先生から努力を評価してもらえるかもしれないが、内容に肯定的な感想文を書いて提出したが最後、君の名はブラックリスト記載間違い無しだ。これは黄禍論、読んで字のごとくファック・イエローモンキー!な思想が反映された小説のアンソロジーであり、どちらかというと近代史の研究資料に位置づけられる書籍と言えよう。君が欧米からの留学生や帰化人ならば、なおさら問題である。
- トリストラム・シャンディ(ローレンス・スターン)
- まず初めに、この珍妙かつ奇怪でそして無駄に長い小説を最後まで読んだ君に、御苦労さま、と言わせて貰おう。だけどさ、「主人公のモトになる精子が射精された瞬間」から物語が始まった時、この本をゴミ箱に放り込むって言う賢明な判断をなぜ下さなかったんだい?そうすれば、君の夏休みはもっと有意義な物になっていたはずなのに。そもそもの話、君はこの小説を全部「読んだ」って胸を張って断言できるかい?言っとくけど、君が挿絵か何かだと思ってスルーしてたアレ、全部「本文」なんだぜ?
- 非現実の王国で(ヘンリー・ダーガー)
- オーケー、わかった。長大過ぎて未だに全文が刊行されたことのないこの小説を、ニューヨークくんだりまで赴いて読破してきた君の努力は認めよう。また、この作品が様々な示唆に富んだアーティスティックな物であることも認めよう。あと、フタナリの女の子が戦ったり酷い目にあったりする作品が魅力的であることも認めよう。けどさ、ガチの精神障害者が自分の妄想を垂れ流した作品の感想を採点するのは、先生としてはかなりキツイんだ。
- オルガスマシン(イアン・ワトスン)
- なるほど、きっと君はニュー・ウェーブの読者か何かなのだろうな。イアン・ワトスンはとても良い小説家で『エンベディング』や『マーシャン・インカ』は素晴らしい作品だ、それなのにどうしてオルガスマシンを選んでしまったんだ?この本は最初の数ページなんてドールの裸体で内容に至っては男尊女卑の極め付けのような代物だ、女は男の所有物であるとする旨を堂々と書いているんだぞ。フェミニズムとか人権とかそういうのにうるさい人たちのせいで英語圏で販売できなかったこの本は、日本語版以外にフランス語版とポルトガル語版しか無いんだ。そもそも半分ポルノみたいな本なんだから君みたいな学生が読んじゃいかん、先生に寄越しなさい。
絵本・漫画[編集]
なんだか最近は活字だけの本でなくともいいコンクールも存在するらしいので、この際だから載せておこう。
- じのないえほん(ディック・ブルーナ)
- これはもともと読者に絵の流れだけをみて自分のフィーリングによるお話を作ってもらうことを想定している。だからといって自分の考えた話で自分の得意な土俵に持ち込めるなどと思わないように。先生は読書感想文に独自研究を求めたりはしないのだから。
- ウォーリーをさがせ!(マーティン・ハンドフォード)
- 確かに君は頑張った。君の努力は評価しよう。よくまぁ文章だけでウォーリーの居場所を書き切った。お前の文章力は高く評価しよう。お前は偉い。だがな、先生は、先生はなぁ、自分でウォーリーを見つけたかったんだ!!!
- ギャシュリークラムのちびっ子たち(エドワード・ゴーリー)
- エドワード・ゴーリー著の怖い絵本。この絵本を読破して、感想文を書こうと思った君は自分が尋常ならぬ精神の持ち主であることを他のちびっ子たちに自慢してもいいだろう。そしてこの絵本の感想文を先生に提出した後、君はこの絵本をどこで見つけたかなどの尋問が放課後まで続く。もちろん君のパパやママも学校に呼び出されること間違いなし! 事あるごとに絶望を叫ぶ某教師を除く一般的な先生はA~Zまでの順番で子供たちが死んでいく様に恐怖を覚えると思われる。他にも彼が書いた絵本には要注意!!
妖怪ウォッチ みんな妖怪欲しくなり抗議殺到
随筆[編集]
- 我が闘争(アドルフ・ヒトラー)
- もし君がアドルフ・ヒトラーという人物やドイツ現代史、ナチズムに関する真面目な論文を書こうとしているのなら、この本を読むことは良いことだ。もちろん君の先生は君にそんなことができるとは考えないだろうし、実際に無理だと思う。なお、翻訳者の一人が校長先生の小学校に通っている場合に限っては、校長先生と仲良くなるにはいいかもしれない。そんな暇があったら担任の先生と仲良くなったほうがいいと思うけど。
- アル・アジフ(アブドル・アルハズラット)
- 本当に君は最後まで読んで感想文を書いたのだろうか。もしそうだと主張するのならば、既に狂気に陥っている可能性が高い。直ぐにSAN値チェックを行いたああ! 窓に! 窓に!!
- 日本人とユダヤ人(イザヤ・ベンダサン)
- これはマジで要注意である。ユダヤ人が外国人の視点から日本人を見た評論であるとして、かつては良書として大いに勧められていた。中学校・高校によってはその学校の推薦図書の中に入れた所も多く、それを外し忘れている事がよくあるのだ。実はまぎれもない日本人が書いた本であるので、教師は君を呼び出して、間違いを訂正する欲求にかられる可能性が高い。推薦図書の選択について、要らぬもめごとを招く可能性もある。たとえ、君がどういう感想を書こうともあっち系かそっち系かあれ系もしくはこれの教師のどれかに呼び出されるのは確実である。
- 新生 宗教団体 アーレフ
- 地下鉄サリン事件への真摯な反省が書かれているから問題無い、むしろ良書であるとか、そういう主張をするかもしれないが、そういう問題ではないのだよ。
- 教育勅語、国体の本義、臣民の道
- どれも、日本の教育の根幹をなすために発布された偉大なる書だ。大日本帝国、天皇陛下への忠誠が書かれている。君が日本の歴史に興味を持ち、調べてみるのは良い事だろう。しかしこれを読書感想文に書いてしまうと、君の先生は(彼が全日教連系でなければ)君を右翼、全体主義者、自民党員として見てくるだろう。言論の自由はどこに行ったのか。
- また「国体の本義」での「教育とは脳みそを筋肉にすることが美徳であり、全国大会での勝利を目指して強くなれ!」という内容は、一部の体育教師の共感を得る可能性はなきにしもあらずだが、残念ながら君の担任はそんな全体筋肉教師ではない。そもそも、中学生が行く全国大会は全国中学校体育大会であり国体ではない。え? 「インターミドル」じゃないかって? 君はとある部活漫画の読み過ぎだ。両手にバケツ(水満杯)持って廊下に立ってなさい。
- 課題図書の存立構造(山中恒)
- 読書感想文における課題図書の存在意義を批判しまくった本。あえてそんな本を選んで感想文を書くのはアンサイクロペディアン的には正しい。だが先生は君の感想文を無かった事にするだろう。
教養本[編集]
- 完全自殺マニュアル(鶴見済)
- 確かにベストセラーではあるが、内容が内容なだけに、もし君がいじめられている兆候がある場合、国語教師は最近の大人の事情によりすかさず行動を起こさなければならない。それも、君が気がつかないよう慎重にである。というよりいじめにあってなくてもこの読書感想文がクラスに知れわたった場合、書いた本人はビューティフォーな確率でいじめられるだろう。
- 完全他殺マニュアル
- 同上。もし君がいじめられている兆候がある場合は、読んでみるといいかもしれない。だが、現在の日本に存在しない。(自主回収済み)
- 「ザ・殺人術」も同様。ちなみに本書を中島らもが絶賛。
- 地方の寂れた古本屋あたりを漁ったらまだまだ眠っているだろうから探す価値はないわけではないが……
- 腹腹時計(大道寺将司)、球根栽培法(山村工作隊)
- かなり貴重な史料であるのは確かだ。一般には発売されていない名著である。しかし、おそらく君を支持する革命的同志である検閲により削除系教師と、世間におもねる反動的教師(この場合は全日教連はもちろん日教組・全教の教員も含む)のあいだに階級闘争が起こり、突然来なくなる教師が続出するであろう。世界を革命するために。前もってフェンシングの練習をしておくのを忘れないように。
- 大日本史(水戸藩編)
- 水戸光圀が
諸国を漫遊しながら執筆を始め、20世紀に入ってようやく完成をみた大著である。君がこの本を読もうとした志は高く評価されるに違いない。だが全397巻にも及ぶ漢文体の本書を読破できるだろうか? 本当か? 先生なら長期休暇が30年くらいは欲しいところだ。君がたった1度の夏休みで読破できると言い張るならやってみろ! - 資本論(カール・マルクス)
- この本が歴史的名著であり世界に与えた影響が大きいのは確かだし、先生が熱心な日教組・全教の幹部なら手放しで喜びそうなのも事実だ。しかし、この分野の専門家である共産主義者や経済学者でさえ難解すぎて理解できないことも多い本である。どうせなら、これよりも遥かに薄くて分かりやすい共産党宣言とか空想から科学への方が・・・否々そうじゃなくて、たとえ君がこの書物の内容を完璧に理解して感想を書いたとしても、それはもはや論文か評論であり読書感想文とは言えない。おまけに先生の思想が逆なら、間違いなく今年の成績が受験の足手まといになるだろう。ふさふさのじっちゃんが書いた他の本についても同様だ。
- 辞典、辞書
- 確かに書籍だ。三島由紀夫の少年時代における愛読書であり、その後の創作活動に莫大な影響を与えたのは確かだ。ある種の天才的感性を持つものならば、ただ言葉の意味を知るだけで充実した感覚を覚えるらしい。「すべての人間は生まれながらにして知ることを欲する」とも言われる。しかし、その充実感を文章にまとめたところで、活字嫌いを増やすというお上の教育方針に沿っていない事もない気がするが根が性悪な人間だとばれてしまうので、呼び出しの対象となることがありうる。
- ジェーン海軍年鑑(Jane's Information Group)
- ミリタリー小説などでも定番の、軍事ヲタなら誰しもあこがれるであろう年鑑。しかしこれを買うと日本円で十数万を吹っ飛ばすことになるので注意が必要。当然それに見合っただけの知識が得られるが、992ページにも及ぶ専門語満載のしかも英文を読むのは並大抵のことではないだろう。仮に君が夏休みを返上して有り余る知的好奇心を以て読破し、読書感想文を書き上げたとしても大好きな女の子から嫌われることも十分あり得るし、最悪君は戦争に興味を持つ右翼として呼び出しになるだろう。君が「諸君 私は戦争が大好きだ」と万人に向かって胸を張って言える肝の据わった人間なら止めはしないが。
- アリエナイ理科ノ教科書
- 本来は日本の子供の理科離れを是正すべく立ち上がった熱い漢たちが熱筆した、レールガン製作や毒ガス合成、遺伝子改造など、超!エキサイティン!!な実験・実習で理科の面白さを叩き込む、最良の入門書の一つである。……が、残念なことに、そんな熱い漢たちの理想が通じる教師など、日本中のどこにも存在しないのだよ。
- ゲーム脳の恐怖(森昭雄)
- この本は全国PTA連盟の推薦図書になっているので一見大丈夫なように思われるが、同時に脳科学会で川……何とかや養老孟司などからフルボッコにたたかれている本でもある。よって、この本に無批判に賛同しようものなら先生からメディアリテラシーについてみっちり絞られるYO☆かといって批判しまくったら勿論吊るし上げだろう。まぁしまいに「PTAにたたかれたくないし先生に批判眼について注意されたくないですが」などと言うと何とかなるけど。
- 激裏情報
- この本は、本当は実に素晴らしい本なのである。「ヤバイ情報」を集めたと見せかけて、その実は、今の日本を動かしている(らしい)、頭の不自由な自称「政治家」諸君や儲かればどうだっていいとしか考えていないアホ企業に対して喝を入れるべく、崇高な目的の元に生まれたのである。だが残念なことに、教師ごときにそのような崇高な目的など、理解してもらえる訳がないのだよ。その崇高なる目的を認めてくれる大人がいたとしても、それは同時に社会にはこんな抜け道があるということを認めたくない大人達であるので、「テロリストのお友達」呼ばわりされるのは間違いない。
- 九相図資料集成
- この本は仏教画である「九相図」を集めたものである。しかしながら、九相図とは女性の死体が腐敗していく様を描いた絵であり、出家した修行者が性欲を抑えるために見ていた絵である。この本の感想文を書いたとしても、ネクロフィリアとして異常性癖者扱いされるか、読んでいるうちにこの世の不浄さを知り、出家して学校に通わなくなるかのどちらかだろう。
- 民明書房大全
- 最初にことわっておくと、この本はちゃんと実在する。内容は、中国における古代拳法をはじめとした文化史について書かれた本の紹介である。太公望書林やミュンヒハウゼン出版といった出版社の本も紹介されている。しかし、教師が魁!男塾! の読者であれば、君は本自体をでっち上げたと思われ成績に「不可」が付くだろう。しかし、メディアリテラシーが無く魁!男塾! をドキュメンタリーだと思っている教師なら通ってしまうかもしれない。
その他[編集]
- インダス文明の遺跡ドーラビーラ北門の看板、ヴォイニッチ手稿、イースター島のロンゴロンゴ、クノッソス宮殿跡の線文字Aで書かれた文字板
- これを読んで内容を完全に理解した上で読書感想文を書いたというならば、残念だがそれは99.99%嘘だと断じなければならない。しかしもし万一本当に内容を理解したのならば、下手に感想を述べずに、その内容となぜ君がその内容を理解できたかということを、学校の先生ではなく国際的な学会誌に提出することを強くお勧めする。
- ユダの福音書、二原理論
- 君がキリスト教の教義の変遷や、中世ヨーロッパ史に関心を持っていることはよくわかる。だが、この本はまずい。もし君が通っている学校がキリスト教系であるなら、親を呼び出されるばかりでは済まない。最悪の場合、かの崇高なお方が君の学校とその生徒・教職員とその家族を地上から消し去るべくオーダー66を発動することになるだろう。
- アンサイクロペディア
- 君が将来、ユーモアのセンスを磨く必要のある生き方を選択するのでないなら、やめておきたまえ。というか読書感想文にウソを書くつもりかね? ……いや、確かに読書感想文はウソを書くものであるが、「感動のあまり泣いてしまいました」とか「主人公の生き方に共感しました」などというそらぞらしい美辞麗句こそ、読書感想文に求められるウソであって、ユーモアを目的としたウソではないのだ。
- ウィキペディア
- 先程の辞書の欄を参考にしてみるといい。あれのインターネット版のようなものだ。
- 先生はひどく退屈でつまらない頭の固い辞典をわざわざ読書感想文に選んだ君の発想を褒めるかもしれない。というより頭の固い辞典の何を読書感想文に書くのかね、君は? あと、頭の固い辞典は知っている教師も多い(たぶん)為、単純に考えても危険だ。
- 壬申戸籍、地名総鑑、『同和地区精密調査報告書』(内閣総理大臣官房同和対策室編)、『同和利権の真相』(寺園敦史、一ノ宮美成、グループK21編)、『オール・ロマンス』1951年10月号掲載「特殊部落」(杉山清一)
- 日本の闇の歴史とも言うべき部落問題・同和問題について関心を持つことは悪いことではない。しかしここに挙げた書籍について読書感想文を書くことは推奨できないし、君が西日本在住なら完成させた原稿用紙を破り捨てても止める。まあ戸籍や地名の羅列を読書感想文にできるものならの話だが。加えて入手がきわめて困難だ。地名総鑑に関してはお父さんが勤める会社の以下略かもしれないが、学校どころか君の住む町の某人権団体の支部から招待されて検閲により削除されるのでやめておこう。マジで。
- 鉄道人身事故データブック 2002-2009
- この本は路線別、駅別に人身事故をまとめたもので、著者の収集力には敬服せざるをえないが、問題はそのテーマである。各地域のグモ情報を分析するには好適の書だが、本文はひたすら各駅の人身事故状況ばかり記載されているので、読書感想文に書いたら親呼び出しは必至。そもそも、持っているだけで、周囲からは白眼視されることであろう。異性の前で読んだら間違いなく逃げられるというクラスの「奇書」。日本の事故に飽き足らない諸君はRailway Disasters of the Worldというものもあるが、こちらについても読書感想文に書けば似たような結果となるだろう。
- 空気
- 君が人生においてこれに取り組むことは非常に有意義であるといえよう。だがしかし、君がこの書物に関する読書感想文を出すということ自体が、内容をきちんと読み取れていない証拠である。