ギロロ
ギロロは、吉崎観音作の漫画『ケロロ軍曹』およびその関連作品に登場する架空のキャラクターである。アニメ版の声優は中田譲治(幼年期(チビギロロ)の声優は平松晶子(第64話のみ斎藤千和))。北米版ケロロ軍曹では、階級が「Corporal GIRORO」となっている。
目次
人物[編集]
ケロン軍での階級は伍長。ケロロ小隊の機動歩兵である。パートナーは日向夏美。
外見[編集]
体色は赤色。茶色の帽子にドクロマーク(幼年期から未青年期にかけて腹にもドクロマークのシールがあった。ジンセイガニドアレバ銃で子供に若返るとお腹のドクロマークが出てくる。)帽子のドクロマークにはケロボールの無線を受け取る機能がある。また、ギロロの表情に合わせておでこのドクロマークの表情までが変わることがしばしばあり、夏美のことを考えて極度の興奮状態になったときや、怒りを感じたときによくある。顔の左側に目の上を通る大きな古傷がある(吉崎観音の作品『宇宙X兵衛』にギロロの傷のついた経緯が掲載されている)。またケロロ同様強い衝撃を受けるとアフロヘアーになり、色は黄色もしくは黒。
ベルトを左肩からタスキ掛けにしており、これは幼年訓練所を出るときに兄ガルルからもらったものである(『ケロロ軍曹 ひみつ超ひゃっか』より)。バックルの中には夏美の写真が入っている。アニメでは最初の写真が風に飛ばされてアホウドリに盗られてしまい、今入っている写真は2枚目である(猫も写っている)。原作ではこうしたシーンが無いため、今でも1枚目の写真が入っていると思われる。また、ガルルもベルトをタスキ掛けにしているが、ベルトの掛ける位置は逆向きとなっている。ベルトがないとバランスがとれなくなり、非常に弱くなる(詳細は能力の節を参照)。
ウラミマースには「赤い顔をして口をあけて立っているもの」と思われている(アニメ第95話より)。また、『ケロロとギロロの地球(ペコポン)侵略ラヂオ』のコーナー「ギロロバー」では「真っ赤なアイツ」と呼ばれている。
性格[編集]
幼年期から真面目な性格で、ケロン軍に入ってからも怪我や病気以外で一度も休んだことはない(アニメ第131話で初めて休暇をとった際に、ケロロは非常に驚いていた)。
さらに小隊では唯一軍人らしい性格である。軍からの信頼もあるようで、アニメ第150話では軍内の「ベタタ小隊」の一時的な活動休止の際、ギロロは臨時隊長になり、さらに3階級昇進で准尉になると予定されたことがある(その旨が書かれた手紙の報告をケロロが忘れていたためこの予定は取り消された)。その一方、優柔不断な面(アニメ第129話でキルル.に優柔不断エネルギーを吸い込まれていた上、アニメ第142話でも天使ギロロと悪魔ギロロのどちらの発言にも賛成していた)や、兄を呼び捨てにするような生意気さも持つ。
ギロロの初登場時、タママが臨場感を出すためにギロロを「お前」と呼んでしまった時は「上官を『お前』呼ばわりするのか」と発言し、さらに「目を喰い縛れ!!!」と無茶を言い(これはアニメ初代オープニングテーマの『ケロッ!とマーチ』の歌詞にもなっている)、「そのような状況判断もできんとは…そういう体たらくだから」という説教をする(これは、兄であるガルル中尉と同じ。彼の場合は「回れーー、耳!!!」である)。なお、このようなタママとのやりとりがある一方で、ケロロには階級差を無視した言葉遣いをしており、またクルルを蹴飛ばしたり彼の顔面にバズーカを放ったりもする。だがケロロに関しては入隊以前からの親友という事情もあり、クルルの場合は彼にもそうされるだけの行動(ベルトを隠すなど)がある。
また、非常に好戦的でもあり、「大艦巨砲主義」が座右の銘。武力制圧をすることが侵略の達成であると考えている面もある。
地球侵略に熱心でないケロロ軍曹にいつも苛立っており、彼への苛立ちと侵略遅延がストレスとなっている。その一方、友達思いな面もあり、ケロロがカリエス・ウォー(虫歯治療)や謎の病気(実際は夏バテ、アニメでは五月病)にかかった際のギロロの行動にそれが現れている。
恋愛面では、夏美を想う気持ちから妄想癖に走ることが多く、彼の妄想上の夏美は恐ろしく現実からかけ離れていて「ねえ、ギロロ」「ありがとう、ギロロ」等の言葉が妄想の度に必ずといっていいほど出る。またギロロの趣味からか、妄想上での夏美がパワード夏美であったり、戦闘や武器がらみであったりすることが多い。
趣味[編集]
アニメにおいてサツマイモ栽培が趣味だと言ったこともあるが、これは夏美のためだけにサツマイモを作っていたため真偽は不明である。アニメのプロフィールには「趣味はない」と書いているが極度の武器オタクであり、自分のテントでいつも武器を磨いたり武器の雑誌を見ていたりするので、武器関連が趣味と言える。また、『超劇場版ケロロ軍曹』でのプロフィールでは「趣味:武器の手入れ」となっている。ケロロ小隊に選ばれた理由はタママ曰く「極度の武器オタクなところを買われたから」である。実際、夏美から「武器おたく」と言われたこともある。
また、アニメでは幼少期から鉄道ファン(鉄オタ)である様子が伺える。第169話Aパートで電車がらみの侵略を行ったときは「いいじゃん、いいじゃん、すげーじゃん!!」と言い大量の涙を流しながら大変感動し一人で運転士の制服を着込みギロライナー(元ネタは『仮面ライダー電王』に登場する「時の列車」と思われる)を運転し大ハッスルしていた。銀河鉄道友の会の会員であり、会員番号は99999999(会員証の再発行はしてくれないと言っていた)。幼年期に宇宙ケルベロスに襲われたゼロロを助けたときに会員証を失ってしまったが、それに勝るものを手に入れられたため悔いはないという。更に第192話Bパートでは自身の幼年期のコレクションのひとつであった改札バサミを手にし、過去を思い出すというシーンもあった。
使用する武器[編集]
主な使用武器は実際に使用されている武器をベースにしたもの(ミサイル、バズーカ、マシンガンなど)で、よくMP5Kに似た銃を使用している。ケロロがガンプラにはまっていることを良く思っていない(しかし、原作第30話の新春ガンプラ大会には参加している)割には、ガンダム風ビームライフル等ガンダムシリーズ風のものを多用している。また、近距離戦ではビームサーベルを主に使用するが日本刀やヒートホーク、杖タイプのガンダムハンマーも所持している。大型の専用兵器“デンドロギロロ”を所有しており、遠隔操作も可能。自分専用の武器庫を持っていて、次元転送を利用していつでもフル装備になることができる。ケロロ軍曹のホームページではギロロはRPG-7に似た兵器を持っている。
初登場時には周囲にブービートラップを張り巡らせることで、原作では自分に黙示録撃を放とうとしたモアを逆に吹き飛ばした。
能力[編集]
さすがに軍人と言うだけあって、あらゆる武器を使いこなす。戦闘能力はかなり高く特にサバイバル戦が得意である。さらに怒りが頂点に達すると、全ての能力を戦闘能力に変換する。さらには言語能力までもを戦闘能力に変換しカタコト(例えば、「夏美をいじめただろ」と言う言葉が、「ナ・ツ・ミ・ イ・ジ・メ・タ……」という風に変わる。元ネタは『さすがの猿飛』)になり、その際には戦闘能力が通常の1.3倍になるが、3倍パワーアップしたように感じられる(シャア専用ザクのパロディ)。その時の彼は怒りで凶悪な目付きをしており、見るからに恐ろしい顔付きである。
夏美が危険にさらされた時には怒りが頂点に達していなくても自ら能力を戦闘能力に変換し、この戦闘モードになる事もある。速さはケロロ小隊の中で最も速くなり、誰も止められない。しかしあの頃のケロロと戦わせれば互角の戦いになるとも言われている。射撃の腕はケロン軍選抜射撃大会第一位の腕前。しかしデスクワークは苦手である。また、外見の節で前述の通り夏美の写真が納められているベルトが無くなると驚くほどに戦闘力が落ちてしまう。さらには運動能力のバランスも崩れ、転んだり頭を壁にぶつけたりという有様になってしまう。さらに百発百中で当てる事の出来る銃の腕前が全くなくなってしまう(これはアニメ『ルパン三世』の次元大介が、帽子がないと射撃が当たらないことのパロディかと思われる)。
この他夏美の事を思う(特に入浴中のシーン)と放心状態に陥り、その時は戦闘に集中出来なくなる。それに関して想像すると戦闘時の様子を思い出そうとするが、どうしても夏美との入浴シーンを思い浮かべてしまい、それに興奮するあまり頭の血管が切れて血が噴き出す事もある。
視野はかなり広いと思われ、イアパッドをしていても数メートル先(しかもガラス越し)の話が聞こえるほどの地獄耳。また2000km先で落ちた針の音が聞こえるらしいが、真偽は不明である(元ネタはウルトラマン)。
ケロロよりは頭がいいらしく、高校の数学はできないがかけ算はできる(ある数字に0をかけると必ず0になることは理解している。その他にもやや複雑な計算も出来る)。おそらく、中学生レベルの頭脳ではないかと言われている。(すなわち日向夏美と同レベルである。)
パートナー・日向夏美とその他の人間関係[編集]
恋愛面[編集]
地球侵略のため日向夏美と戦ったが敗れ、それ以来彼女を「地球の女ソルジャー」だと思い、戦士としての夏美に惚れる。彼女とはパートナーであり、ギロロは彼女に「宇宙を超えた片思い」をしている。彼の一途な愛は黙って最高(究極)の焼き芋を焼いてあげたり、夏美の危機には全力で彼女を守ったり、さらには夏美だけのためにサツマイモ畑を作ったりするなど、正にハードボイルド・ラヴである。
だが戦士としてだけでなく女性としての夏美にも惚れているようである(原作では夏美に惚れたのは第12話で夏美と一戦を交えてからだが、アニメでは第3話Bパートで夏美と一戦を交える前に地球人の調査をしていたとき、シャワーを浴びていた夏美に対して一瞬頬を赤らめている描写がある)。言いたいことも言えないなど基本的に恋愛レベルは中学生以下であり、その上奥手。また、夏美の憧れの人である623(アニメではサブロー。以下同様)や仲良しの東谷小雪にまで嫉妬しており、そのせいで暖房代わりになるほどに熱くなることもある。さらに、原作では小雪と夏美が一緒にお風呂に入っているところに乱入して夏美のお仕置きを受ける(アニメではテレ東規制により割愛)など、顔に似合わぬお笑いキャラになってしまっている。なお、恋煩いもまた前述の2つの原因とともにストレスの原因となっている。そのため、ケロロたちが本格的に地球侵略作戦を実行するとそれを阻止する夏美に影で味方してしまい、地球侵略が進まない一因ともなっている(一応自覚しているらしい)。夏美に関係したことなら死ぬことすら受け入れている節があり、極小化してプールで遊んでいた際、それに気づかなかった彼女に潰されて死にそうになっていた際も「それもまた本望」と発言している。夏美たちが攫われた時には複数いても彼女のみを助ける気でいる。ちなみに夏美以外はギロロが彼女に好意をもっていることを知っている。夏美の方も、いつも何かあるとギロロが助けてくれる為、仲間としてではあるが好感を抱いている。そのため、パートナーとしては仲は良好である。
人間ではないが、日向家の近所にいる子猫を助けた事があり、それ以後、子猫に好意を持たれている。
またアニメではプルルに惚れているようなしぐさも見せている(第162話より)。なお、ギロロが夏美に惚れているのは訓練所で出会ったジョリリの「強い男は強い女に惹かれる」という台詞に影響を受けている(アニメ第162話より)。
その他の人物関係[編集]
ガルル中尉という兄がいる。前述通り彼を呼び捨てで呼んでいるが、幼年期は「兄ちゃん」と呼んでおり、現在でもたまに「兄ちゃん」と呼んでしまうことがある。他に兄はいないようである。父に関してはアニメで少しだけ明かされたが詳細は不明である(ケロロ軍曹の登場人物一覧#ケロロ小隊隊員の家族の「ギロロ/ガルルの父」を参照)。
幼年期はケロロ・ゼロロ(ドロロ)と行動(遊び)していた。ゼロロをいじめていたのはケロロだけで、自分には罪はないと思っているが、ドロロによるとケロロが自分をいじめていたときギロロはいつでも見ているだけであったという。ただし幼年期にジュースをゼロロにあげたことがあり、優しい面も持っている。小隊ではケロロと一番付き合いが長い。
クルル曹長とは犬猿の仲だが、最近では2人で行動していることもある。また623・小雪・西澤総裁(桃華の父・梅雄)・ポールのことも気に入らないらしい。挿入歌『ギロロの一番長い日』でサブローのことを勝手に「コードネーム326」としている。
よくクルルの発明の実験台(犠牲者)にされ、そのたびにひどい目に合わされており「実験動物」と言われることもある。
ケロロに作戦の一環として女装・物真似などの汚れ役を強要される。
その他、冬樹の「運動会」の特訓の手伝いもした事もある(冬樹に対しては「日頃の恩義」と言ってた事もあるので表には出さないが憎からずと思ってるようだ)
地球での生活[編集]
現在は日向家の庭でギロロの目が書かれたテントをはり、キャンプ生活を行っている(テントはよく壊される。アニメ第11話・第58話・第179話など)。「(侵略相手である)地球人となど一緒に住めない」という軍人としての心得が日向家の中で生活させない要因である。テントの中で軍用食(「ケロレーション タイプG」?)を食べて生活しているが夏美たちと一緒に食事をしている時もある。
夏でも焚き火を焚いており、夏美の好物であるサツマイモを焼いている(毎回焼いているせいか、最高の焼き加減に仕上げることができる)。
特殊な呼称・話し言葉の特徴[編集]
一人称は「俺」であり、小隊内の無線では「スカル1」(頭蓋骨の英訳「skull」及び、『超時空要塞マクロス』のスカル小隊のエースパイロットであるロイ・フォッカーのコードネームに由来)。
ケロロによく「赤ダルマ」と呼ばれる[1]。またタママによると「ウッカリギロロ」の別名があるらしく、これは「勝手な行動で足を引っ張ってばかりである」ということから来ている。戦場では真っ先に突っ込んでいくため「かませ犬」と呼ばれており、本人も認めたくはないが認識している。
原作では、ほとんどの登場人物のふきだしが丸っこいのに対して、五~八角くらい角ばったようなふきだしになることが多い。
アニメ第185話Bパートではクルルが作った"ある発明品"の効力により、タママと同じ言葉遣い(一人称が「ボク」になり、語尾に「ですぅ~」が付く)になった事もあった。これはドロロも同様。
その他のエピソード[編集]
- コードネームはG66、合い言葉は「ギロギロギロ」(怒るとギロギロと鳴く。また嬉しい時でも鳴く時がある)、ラッキーナンバーは「夏美」の語呂である723(ドラマCDおよび『ギロロの一番長い日』より)。
- 幽霊が怖いというのは比較的よく触れられ、アニメではナマコも弱点の一つである。
- いびきがうるさい。
- 本部に旧友が居り、タママが手違いから隊長となって暴走しだした時にはそのコネを使ってタママを更迭させようとした。
- なぜだか原作登場初期に数回地球のことを「ポコペン」と言わず「ちきゅう」と言った事がある。
- 鬼神化して吼える傾向がある。侵略作戦が上手くいきそうになると「いけるのか今回は!」と言ったり、滂沱の涙を流すが、毎回失敗するので報われない。
- ケロロ・クルルの次にお仕置きを受けるキャラであり、結構ツンデレなキャラでもある。
- 時期は不明だが、秋葉原のポップカードにて『Q.今一番のツンデレキャラは? A.ギロロ伍長です!』と紹介されたことがある。
- 音楽に関しては軍人らしい性格とあって、魂を揺さぶるような軍歌を好む。彼曰く戦場において意気高揚等の音楽の有用性は認めてはいるが、恋だの愛だのという言葉のある歌は不愉快にも程があるとか。
- クシャミをする時には「ヒッ、ギッチャイッ!!」とクシャミをする(アニメ第159話Bパート)。
- アニメでは第163話で623とサブローが同一人物だと知ったが、その後クルルに記憶を消されてしまった。
- アニメ第163話Aパートの冒頭で小雪に踏まれて「俺を踏み台にした!?」と黒い三連星のパロディを披露。
- 極度のアルコール拒絶体質で、酒を一滴口に含んだだけで気を失い倒れる。そのことを指摘されると怒る。
- アニメ第171話Aパートで反抗期になったタママの事でケロロと喧嘩している最中、彼から一度だけ「茹でダコ」と呼ばれた(これは恐らくケロロを演じる渡辺久美子のアドリブと思われる)。
- スイカを食する時は中身だけでなく、種も皮も丸ごと食す(アニメ第175話Bパート)。
- 「東京」と「新潟」の区別がつかなくなる事がある」と言って、他の隊員から怪訝な目で見られた(アニメ第196話Aパート)。
ギロロ伍長の呼称一覧[編集]
使用頻度が高いもののみ挙げる。
名前 | ギロロを呼ぶ際の呼称 | ギロロに呼ばれる際の呼称 |
---|---|---|
ケロロ | ギロロ(伍長・君)・赤ダルマ・赤 | ケロロ・貴様 |
タママ | ギロロ先輩・伍長さん・ギロさん・赤ダルマ | タママ |
クルル | (ギロロ)先輩・おっさん | クルル |
ドロロ | ギロロ殿・ギロロ君 | ドロロ |
冬樹 | 伍長・ギロロ(伍長) | 冬樹(「日向弟」「冬樹君」と呼んだ時もある)ちなみに夏美の妹なら「日向妹」 |
夏美 | ギロロ・武器マニア | 夏美(「ナッチー」と呼んだ時もある)貴様 |
秋 | ギロちゃん | 日向秋 |
桃華 | ギロロさん | 西澤桃華 |
623/サブロー | ギロロ | 623/サブロー |
小雪 | ギロロ | 東谷小雪・あの女 |
モア | ギロロさん・伍長さん | モア・アンゴル族の娘 |
ガルル | ギロロ | ガルル・兄ちゃん |
プルル | ギロロ君 | (不明) |
冬樹(夏美の妹) | ギロロくん(兄ガルル中尉ならギロロくんのお兄様) |
コスプレ・変身[編集]
- 赤ちゃんギロロ
- 原作第23話・アニメ第9話Bパートで登場。ジンセイガニドアレバ銃で赤ちゃん化したギロロ。しかしまだチビギロロの設定がなかったためか、顔が大人の顔になっていた[2]。
- ケロロと一体化したギロロ
- 原作第28話・アニメ第15話Bパートで登場。ケロロとシンクロナイズドスイミングをしていた最中、2つの人格が分裂した桃華を戻した原理によりケロロと合体してしまったギロロ。体の右半分がケロロ、左半分がギロロになった。その際ギロロのベルトも半分(彼の部分のみについている)になっていた。
- 赤鬼
- 原作第31話・アニメ第43話Bパートで登場。節分と言うことで、夏美に大豆をぶつけられたことに対する復讐を誓ったケロロが、クルルに作らせた光線銃の実験台(彼曰く「実験動物」)になり変身させられた姿。夏美が攻撃されたことで狂戦士(バーサーカー)化し、クルル・タママ・ケロロの順に瞬殺。
- 赤い怪獣
- アニメ第57話Bパートで登場。巨大化したケロロが地球侵略のために考えたストーリーで、超古代生物兵器が落雷で目覚めてしまうという設定。『ウルトラマン』に登場する怪獣バニラのパロディ。
- ギロ山ギロ郎
- アニメ第63話Aパートで登場。吉祥学園の生徒に扮したギロロ。タマ川タマ夫と同じく不良役。
- ギロさん
- アニメ第65話Aパートで登場。七転署捜査一課の刑事の一人に扮したギロロ。
- ギロ男
- アニメ第66話Bパートで登場。夏美&小雪のデートのあとをつけるために変装したギロロ。紫のリーゼントに学ランという出で立ち。ケロ子をめぐるライバルであるタマ夫と決着をつけるという設定。
- バッハ風肖像画
- アニメ第67話Aパートで登場。「恐怖!!学校の七不思議大作戦」にて。"七不思議作戦その三"として冬樹達を驚かせるために登場、ベートーヴェンの肖像画に恐怖を感じて冷や汗を流し、それを見た桃華が仰天したことで結果的に成功。
- ククルス・ドアン/レオニード・アルモドバル
- アニメのみの設定。第69話Bパートで初登場。土井中村の水着美女お笑いコンテストでのお笑いグループ「ハルマゲドン」に2ndシーズンより加入。ギロロがペコポン人スーツを着て地球のヤンキー女子高生に成りすました形態。ヘアスタイルが古墳時代の男性がしていたみずらという髪型と似ている。2ndシーズンまでは名が「ククルス・ドアン」で、自己紹介では「く、く、ククルス・ドアンでございます」と小声で言い、南極タマ江(タママ)がその口調を突っ込む。さらに「赤」繋がりでシャアの台詞である「私もよくよく運のない男だ」、声繋がりでゴッドワルド・ハインの台詞である「カサレリア」と言い、またもやタマ江に張り倒された。3rdシーズンでは「レオニード・アルモドバル」に改名し、こちらも「〜でございます」という口調で、「誰やねんそれー!」と突っ込まれる。両者ともガンダムシリーズの登場人物の名前であり、後者は元ネタでもギロロ役の中田が演じている(ククルス・ドアン/レオニード・アルモドバル)。
- 夏美の右手
- アニメ第81話Aパートで登場。クルルの実験により夏美の右手と融合してしまったギロロ。クルルの予定では当初ギロロは夏美そのものと融合するはずだったが、細かな計算違いにより右手のみと融合した。このエピソードは『美鳥の日々』のパロディ。
- 怒り帽子屋
- アニメ第87話Bパートで登場。ジュリー人が作り出した「『不思議の国のアリス』を模したモアの世界」に登場したときの姿でいかれ帽子屋のパロディ。三月ウサギ(クルル)と一緒にティーパーティを開くが、黒ウサギ(ケロロ)が来ないことに腹を立てていた。やたらと手榴弾を破裂させる。
- ダンス☆マン崩れ
- アニメ第88話で登場。ダソヌ☆マソに「アフロ化ビーム」を浴びせられたギロロ。金色のアフロでダンス☆マンにそっくりな格好をし、やたらとファンキーな性格。夏美に軽い調子で二度アタックし、二度とも殴り飛ばされて失神した。なお、ギロロはダソヌ☆マソが最初に登場したときバズーカ砲を撃ちこんでおり、その事を考慮して真っ先に攻撃されたと思われる。
- 7人に分裂したギロロ
- アニメ第89話Aパートで登場。「成さねばならぬ何事もオーブン」のエネルギー弾と焼き芋を間違えて分裂。全員にかませ犬属性がある。これらは全て『七人のナナ』[3]のパロディだと思われる。
- ギロッペ
- 初登場時のギロロと同じ冷酷非情の軍人。帽子は赤色。ギロロより目つきが悪い。戦闘力は夏美、またギロロ本人を上回る。反乱を起こしフルアーマーの状態でオリジナルのギロロと交戦を交えたが556のおかげで標識の柱に頭を打って目を回すという結果になり(ギロロも同様に塀に頭を打ってひどい目にあっている)、相打ち(?)になり、彼の反乱は食い止められた。
- ギロりん
- いくじなしで戦闘力も低い。帽子は薄茶色で、黒目が薄い。『くまピー』という名のおそろいの帽子を被ったテディベアをいつも抱きしめている。反乱を起こしたギロッペにビームライフルを持って立ち向かった結果、ギロッペに瞬殺された。
- ギロっち
- 三角巾をかぶりエプロンをしている。目の形はギロロと変わらないが眼が常に笑っている。家庭的だが料理は下手である。
- ギロさま
- 笑顔が素敵。帽子が紫色の髪になっている。メガネとスカーフをして、潤眼が横に伸びたような目つき。ペ・ヨンジュン(ヨン様)のパロディ。
- ギロっこ
- ハガキ職人の詩人であるが、アニメ第75話に登場したポエムと似たものを作ったり『623の俺ラジオ』で自分の書いたポエムが放送された。但しポエムの内容はアニメ『サザエさん』の主題歌のパロディである。帽子が三つ編みの髪になっている。潤目。
- ギロぽん
- 夏美のために一途な愛に生きる。アニメ第49話Aパートでクルルにすがり「いつもしていないこと」をしたギロロに似ている。ただし髪が金髪。サブローに対し「ラブラブギロぽんアタック」で攻撃を仕掛けるが、逆に彼の描いた「手」の絵から出てきたシャイニングガンダムの「シャイニングフィンガー」を受け敗北する。その後、ロープで縛られギロロ(通常)に怒られてしまう。第111話Aパートにもギロロの妄想シーンで少しだけ登場したほか、第147話Bパートにも登場した[4]。
- バフンウニ
- アニメ第99話Bパートで登場。「ペコポン水族館」の中で魚にコスプレしていたときのギロロ。
- ギロッパー
- アニメ第99話Bパートで登場。「ケロッパーズ」としてのギロロ。
- 噛ませ家犬平(かませやいぬへい)
- アニメ第100話で登場。記憶を取り戻すため大喜利のメンバーに扮したときのギロロの名前。林家こん平のパロディ。キャッチフレーズは、「チャラーン!!新潟県の皆さん!噛ませ家犬平で〜す!!」
- アワビ
- アニメ第100話で登場。『サザエさん』のパロディの時に、サザエさんのパロディで、ギロロがアワビという名前で登場した[5]。
- ギロロ先生(耳鼻科医)
- アニメ第107話Aパートで登場。吉祥学園の聴力検査に潜入したときのギロロ。生徒に戦車や戦艦、果てはモビルスーツの歩行音を聞かせ「さあ、敵はどっちから来る!?」と聞いたが、生徒が答えを外したので戦車砲の音を聞かせて気絶させた。さらには2000km先で落ちた針の音を聞き分けさせるという無理難題を出した。
- ベートーヴェン
- アニメ第118話Aパートで登場。「怪談嫌いの夏美に、お化けを見せて驚かす」という作戦の一環として動くベートーヴェンの肖像画に化けたギロロ。吉祥学園の音楽室に潜入したものの、睡魔に襲われて眠ってしまい作戦は失敗となった。ちなみにベートーヴェンの肖像画は、以前に似たような趣向の作戦を実行したときにギロロが驚いたもの。
- ギロ助
- アニメ第120話Aパートで登場。「土井中海岸男子水着コンテスト」に参加したときのギロロ。イケメン系スタイルのペコポン人スーツを着用。
- 狼男
- アニメ第133話で登場。ハロウィンパーティーに参加するため、狼男スタイルのペコポン人スーツを着用したギロロ。ハロウィンマスクをつけているため特徴的な語尾(最初は「〜でガンス」、その後クルルがマスクのスイッチを切り替えて「〜にょ」になった)で話す。『怪物くん』の狼男が元ネタ。
- 赤いカカシ
- アニメ第135話Bパートで登場。ケロロの夢に登場したギロロ。ドロロがこのカカシで害鳥(カララとチロロ)を追い払った。
- 糞
- セルフパロディとして使われている。
- 牛の糞
- アニメ第136話Aパートで登場。「さるかに合戦大作戦」におけるギロロ。本人はこの役にあまり満足していない模様である。
- 宇宙ケルベロスの糞
- アニメ第162話で登場。『宇宙さるかに合戦』の流れで秘密基地を取り戻す作戦におけるギロロ。
- お琴の爪(仮称)
- アニメ第144話で登場。TVドラマ『スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説』の登場人物、矢島雪乃(演・吉沢秋絵)のパロディ。
- 漫画家
- アニメ第147話Bパートで登場。秋が自分に義理チョコを渡したかどうかを聞き出すため、漫画家型のペコポン人スーツを着用したギロロ。ちなみに申し込んだ漫画の方は酷い出来らしい。
- ポール森山風
- アニメ第147話Bパートで登場。桃華に義理チョコを渡す相手を聞き出すため、ポール型のペコポン人スーツを着用したギロロ。この時桃華は冬樹にチョコを渡して有頂天になっていた為、気が付かなかった模様である。
- 変なアーマー(名称不明)
- アニメ第151話Bパートで登場。カブラースとの戦闘時にケロボールで変身させられたギロロ。なぜかジェットパックの他に水着が装着させられており目には付け睫毛が付く。尚、水着には「ギ66」と描かれている。
- 運転士
- アニメ第169話Aパートで登場。電車がらみの侵略を行ったときのギロロ。前述の通り鉄道マニア故に一人だけ運転士の格好をし、涙を流したりしながら大フィーバーしていた。最後は電車(ギロライナー)が空に飛んでいってしまい、最後の最後で「俺の青春よ〜!!」とシェイクスピア劇まがいの苦悩を見せていた。
- 液体ギロロ(仮称)
- アニメ第169話Bパートで登場。ギルルの手によりメルト(液状)化したギロロ。自身の声が相手には全く聞こえずドロロにはペンキ、ケロロにはガンプラ用の塗料、タママにはストロベリーソーダと間違われ(口にするとまずいらしい)、さらに夏美からはケロロの仕業だと勘違いされて捕獲、その直後フライパンに入れられガステーブルの上で火炙りにされ自身が蒸発されそうになった事もあった。元ネタはおそらく映画『美女と液体人間』からと思われる。
- パペットマペット
- アニメ第170話Bパートで登場。手にはケロロとギロロのぬいぐるみを持っている。衣装は赤。
- ギロ山
- アニメ第177話Bパートで登場。侵略作戦シミュレーション「ペコポン一のガンプラ男」内でのギロロ。ガンプラ会社の社長という設定で、息子は冬樹。毛路論(ケロロ)の口車に乗せられて彼を正社員にし、最終的に社長の座を譲った。一人称は「儂(わし)」。
- 武士(ういろう売り)
- アニメ第182話Aパートで登場。ケロロが見ていた夢の中に登場したギロロ。本来古傷のある左目だが、このギロロは左目に眼帯をしていた。殿様(タママ)に命じられてケロロとともにお金(実際には石)をういろう売りに化けて運んでいた。現実のギロロと同じくまじめな性格で武士らしく、任務を必死に遂行させようとしていた。武士という設定のはずなのになぜかケロロから兵士の階級であるはずの伍長をつけて呼ばれる。
- ギロ山ロミヲ
- アニメ第184話Bパートで登場。吉祥学園文化祭で夏美のクラスが演じる『ロミオとジュリエット』で、出演者がいないと知った時逡巡しながらも、最後に意を決して夏美のパートナーに志願した際の名前。ステテコに腹巻という的屋スタイルのペコポン人スーツを着ている。夏美が「ギロロ」と言いかけた所を、自ら「ギロ山ロミヲだ」と言っている。実は夏美がロミオ役でギロロはジュリエット役であった。
- 手榴弾
- アニメ第185話Aパートで登場。ロボボの機械化光線を浴びて手榴弾と一体化したギロロ。自分を爆発させてロボボを倒そうとしていた。
- 子犬
- アニメ第194話Bパートで登場。逆ボクラハミンナイキテイル銃の暴発により子犬に変身したギロロ。クルルに一時的にであるが飼いならされた。
- 人間姿のギロロ
- アニメ第196話で登場。西澤家主催の舞踏会で夏美と踊るために、クルルがわざと落とした「ボクラハミンナイキテイル銃」で地球人の姿になったギロロ。容姿ははっきりと見えなかったがルックスと夏美のときめいていた反応から察するに、かなりの美形と思われる。金髪・スーツ姿で登場した。シンデレラの如く午前0時に変身が解けてしまった為、靴片方と衣服と下着(ブリーフ)を残し夏美の前から消えた。なお、靴のサイズは556と同じである。
- オノノ=ギロ子
- 『超劇場版ケロロ軍曹2 深海のプリンセスであります!』で登場。ケロロが開催したプリンセスコンテストでプリンセス衣装を身に着けたギロロ。「古典的和風美女」というコンセプトであり、衣装は十二単の和服である。
脚注[編集]
- ↑ 「赤ダルマさん」とも。他にも「顔面紅葉野郎」「赤男爵」「赤ちょうちん」など。本人はこの呼び名を気に入ってはいないが、この呼び名はアニメ版の挿入歌『ギロロの一番長い日』でギロロの公式ニックネームとされる。またアニメではナレーターに「赤いダルマ・・・い、いや悪魔。」(第122話Bパート。これは『機動戦士ガンダム』の登場人物でシャアの異名である「赤い彗星」が元ネタと思われる)と呼ばれたこともあった。小説版で隊員名になったこともある。
- ↑ ケロン人の子供は目の下半分まで白い顔になっているはずである。
- ↑ アニメ版のキャラクター原案が原作者の吉崎観音。
- ↑ ただし、口調はギロロのまま。
- ↑ ちなみにこの後、自爆装置のコードを切ろうとするシーンでケロロともめているとき、「何がアワビだ」と文句を言っている。
関連項目[編集]
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