騒音

提供: Yourpedia
移動: 案内検索

騒音(そうおん)とは、騒がしくて不快と感じるのことである。環境基本法で定義されている典型七公害のひとつであり、環境基準が設定されている。

概要

平成19年度の日本全国の騒音苦情の件数を発生源別にみると、工場・事業場に係る騒音が最も多く、次いで建設作業騒音となっている。

騒音の大きさは、周波数特性を踏まえ音圧レベルを補正した騒音レベルを用いることが一般的である。騒音レベルの単位はデシベル(dB)。[1]ただし、航空機騒音の場合は、騒音レベルを元に時間帯などを考慮して再計算された「WECPNL」という指数が用いられる。

人の耳に直接聞き取ることのできない低周波域の音(低周波音)による騒音は、低周波騒音と呼ぶ。


一般に音圧が基準値を超えるものが騒音とされることが多いが、物理的に高い音圧レベルを騒音という以外に、ある人にとって好ましい音であっても、他の人にとっては騒音と感じる事もある。不協和音などは騒音と捉える人が多いが、協和音であってもその時の活動と関係ないものは邪魔と感じられる場合もある。特に、音楽を作曲・演奏・鑑賞中に他の協和音が鳴れば、混ざり合って結局不協和音になることが多い。具体的に何を騒音と感じるかは、個人の心理状態や感覚、生まれ育った環境によって異なる。

騒音被害者は精神的ストレスを受け、一方騒音加害者はその意識が薄い(または認めようとしない)為、 騒音に端を発するトラブルは発生しやすく、事件に発展するケースも多い。騒音被害者が泣き寝入りをしたり、引越しする事になるケースも多い。

騒音が人体に与える影響

  • 心理的不快感、イライラ、ストレス
  • 睡眠妨害
  • 難聴
  • 集中力の低下
  • 認知力の低下
  • 体力の消耗
  • 共感覚により身体的衝撃等の音以外の刺激を実際に知覚する
  • 感覚の鈍化
  • 精神障害など
  • 重度の脳障害

騒音による公害(騒音公害)

発生源

騒音を原因とする主な事件・裁判

関連項目

脚注

  1. かつては単位に「ホン」も用いられていたが、計量法上は1997年9月30日に廃止された。
  2. 消防庁の見解によると、サイレン騒音が市民生活に弊害をもたらしている事実について、具体性に欠けるとし、認めていない。
  3. 横浜市緑区のマンション住人が「足音がうるさい」と上階に住む男性にナイフで切りつけた男逮捕 FNNニュースネットワーク 2008年10月26日付

外部リンク

Wikipedia-logo.svg このページはウィキペディア日本語版のコンテンツ・騒音を利用して作成されています。変更履歴はこちらです。