新庄駅

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新庄駅(しんじょうえき)は、山形県新庄市多門町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)のである。

乗り入れ路線

乗り入れている路線は、線路名称上は、当駅の所属線である[1]奥羽本線に、当駅を起点とする陸羽西線、当駅を終点とする陸羽東線を加えた3路線である。

当駅は奥羽本線上を走るミニ新幹線である山形新幹線の終着駅となっている。新幹線の始終着駅としては現在のところ全国で唯一、非都道府県庁所在地に位置している[2]。新幹線車両が走行できるようにするため、奥羽本線の福島駅 - 当駅間は新幹線と同じ軌間1,435mmの標準軌に改軌されている。このため、1,067mmの狭軌のままとなっている奥羽本線秋田駅方面、および他路線との直通運転は不可能となっている。標準軌化された奥羽本線山形駅方面には、在来線としての愛称として「山形線」が設定されている。

歴史

駅構造

前述のとおり、山形方面と秋田方面は軌間が異なるため、同一車両での直通はできない(奥羽本線秋田方面・陸羽西線と陸羽東線は5番線を介して狭軌レールがつながっているため直通可)。そのため当駅の構造は、1、2番線(山形方面)と3、4番線(秋田、酒田方面)が頭端式ホームで向き合う変則的なものになっている。5番線は山形寄り(右の構内写真左手奥)にある。またこの構造に由来して、階段を使わずに各乗り場間の行き来が可能であり、バリアフリーとなっている。なお秋田駅山形駅のような新幹線乗換改札口はない(このため、モバイルSuicaで当駅改札を入場した乗客以外は新幹線乗車後に検札がある)。2008年3月、有人改札口と在来線ホームとの境目にモバイルSuica専用の自動改札機が設置された(通常のSuicaには対応していない)。

駅東口駅前広場を除く構内東側の一帯は新庄運転区である。新庄運転区には蒸気機関車転車台が使用可能な状態で残されており、陸羽東線にてSLの臨時運行が行われる年もある。また駅構内の南側が山形線、北側が奥羽本線、陸羽東線、陸羽西線車両の車庫になっており、そのうち北側にはレンガ造りの車庫がある。

かつては貨物も取り扱っており、駅西口北側に1面2線の貨物ホームや貨車仕分け線が広がっていた。そこでは有蓋車など奥羽本線を行き来する貨物列車が停車する風景がよく見られた。後述する「ゆめりあ」の一部やその後背地に広がる駐車場、鉄道弘済会の施設、広大な空き地などが貨物施設の遺構である。

直営駅みどりの窓口(営業時間 5:30 - 20:30)、びゅうプラザ(営業時間 平日10:00 - 18:00、土曜10:00 - 17:00)、指定席券売機(営業時間 5:30 - 23:00)がある。駅レンタカー設置。管理駅として、奥羽本線の舟形駅 - 及位駅間、陸羽東線の堺田駅 - 南新庄駅間、陸羽西線の升形駅 - 南野駅間の各駅を管理している。

当駅は最上地方各市町村の共同出資の交流拠点ともなっており、「ゆめりあ」という愛称がある。"夢"と"エリア"を組み合わせた造語である。駅構内には、観光案内所、物産館、自然博物館、イベントスペース、貸しホール、喫茶店、ピザショップ、食堂、銀行ATMなどがある。また東口に向かう連絡通路は、ギャラリースペースとなっている。

自動体外式除細動器 (AED) が設置されている。

のりば

標準軌
1・2 山形新幹線 山形米沢福島宇都宮大宮東京方面
山形線 大石田村山天童・山形方面
狭軌
3 陸羽西線(奥の細道最上川ライン) 古口狩川余目酒田方面
奥羽本線 湯沢横手大曲秋田方面
4 奥羽本線 湯沢・横手・大曲・秋田方面
5 陸羽東線(奥の細道ゆけむりライン) 鳴子温泉古川小牛田方面
陸羽西線(奥の細道最上川ライン) 古口・狩川・余目・酒田方面

駅弁

NEWDAYSで販売している[4]

  • みちのく弁当の旅
  • 山形特選牛めし
  • やまがた味めぐり
  • 紅花の里

利用状況

  • 2013年度の1日平均乗車人員は1,605人である。
乗車人員推移
年度 一日平均乗車人員
2000 2,373
2001 2,345
2002 2,290
2003 2,213
2004 2,044
2005 1,960
2006 1,881
2007 1,810
2008 1,752
2009 1,679
2010 1,593
2011 1,508
2012 1,582
2013 1,605

駅周辺

西口が中心部に出る玄関口である。西口には山交バスのバス停および、「最上川舟下り」とJR東日本のリゾート施設「シェーネスハイム金山」の送迎バスの発着場がある。また西口ロータリーにはカラクリ時計が設置されている。西口の駐車場は時間貸有料である。

一方東口は国道13号に面している。東口にはパークアンドライドを図り1,000台の無料駐車場が用意されている。当駅は最上地方の全域から利用される他、時には雄勝峠を車で越えた秋田県湯沢・雄勝地区方面からの利用もあり、この駐車場はそれらの利用客に活用されている。東口には観光バスの乗場もあり、繁忙期のびゅうバスの運行、バスツアー、競輪場外車券売場「サテライト朝日」への送迎バスの運行等に利用されていた。また東口駅前は公園として整備され、「最上中央公園(かむてん広場)」と呼ばれている。

バス路線

その他

  • 「未来的なデザインの駅舎」として、2002年(平成14年)、東北の駅百選に選定された。
  • 3、4番線の北側にホーム跡が残っている。陸羽西線は、それを避けるように通る。2度ポイントを渡る。(1970年代に走っていた仙台発(新庄・余目経由)羽後本荘行『急行もがみ』は、仙台発(鳴子・湯沢・秋田経由)青森行『千秋1号』と併結運転され新庄で分割されていたが、新庄駅ではまずホームに進入し切り放し後、もがみ号は陸羽西線用のホームに移動してから出発していた。)
  • 東口には「山形新幹線大曲延伸を実現させよう」という貼り紙がある。

隣の駅

東日本旅客鉄道
山形新幹線
大石田駅 - 新庄駅
山形線(奥羽本線山形方面)
舟形駅 - 新庄駅
奥羽本線(秋田方面)
新庄駅 - 泉田駅
陸羽西線
快速「最上川」
新庄駅 - (下りのみ升形駅) - 古口駅
普通
新庄駅 - 升形駅
陸羽東線
南新庄駅 - 新庄駅

脚注

  1. 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
  2. 過去の例では、1982年から1985年までの間東北新幹線の始発駅だった大宮駅埼玉県、当時の県庁所在地は浦和市)、2002年から2010までの間東北新幹線の終着駅だった八戸駅青森県)、2004年から2011年の間九州新幹線の始発駅だった新八代駅熊本県)がある。また、2015年度の開業予定の北海道新幹線新函館北斗駅北海道)が終着駅となる予定で、非道庁所在地の終着駅となる。
  3. 電気車研究会『鉄道ピクトリアル』通巻664号 P121
  4. JR時刻表2010年9月号(交通新聞社刊)639ページ

関連項目

外部リンク