インパーフェクト
インパーフェクト | |
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性別: | 牡 |
毛色: | 栗毛 |
白斑: | {{{斑}}} |
品種: | サラブレッド |
生誕: | 2004年5月6日 |
死没: | |
父: | ナリタトップロード |
母: | ブルールミナール |
母の父: | アイシーグルーム |
生産: | 荒谷牧場 |
生国: | 日本(青森県上北町) |
馬主: | 岡田美佐子→岡田繁幸 |
調教師: | 田部和則(北海道) →河津裕昭(川崎) →畠山重則(美浦) |
厩務員: | {{{厩}}} |
競走成績 | |
生涯成績: | 13戦2勝 中央:11戦1勝 地方:2戦1勝 |
獲得賞金: | 2891万2000円 中央:2681万2000円 地方:210万円 |
インパーフェクト(Imperfect)は、日本中央競馬会(JRA)に所属していた競走馬で、2006年にデビューしたナリタトップロード産駒としては、中央・地方を通じて初勝利を挙げた。
デビュー前
2005年10月12日に北海道静内町(現・新ひだか町)で行われた、日高軽種馬農業協同組合(HBA)主催の1歳馬のセリ市「オータムセール」で、「マイネル・コスモ軍団『総帥』」の岡田繁幸によって700万円(税抜)で落札され(ただし名義上の落札者はビッグレッドファームで、また夫人名義での所有であったが、現在は岡田名義となっている)[1]、3歳年上のコスモバルクと同じく、ホッカイドウ競馬の田部和則厩舎の所属となり、認定厩舎制度(詳細はコスモバルク「認定厩舎制度」の項を参照)を利用してデビューを迎えることとなった。
戦績
2歳(2006年)
2006年4月24日に門別競馬場で行われた能力検査(能検とも呼ばれるが、中央競馬には存在しない)で、ダート800mを49秒5(不良馬場・7頭立て1着)[2]という好タイムで走り、デビュー戦となった5月10日の札幌競馬場でのフレッシュチャレンジ(2歳新馬戦に相当)では単勝オッズ1.0倍(支持率は75.58%[3])と、断然の注目を集めた。2番枠からスタートし、間もなく馬なりで先頭に立つと、あとは引き離す一方で一人旅となり、終わってみれば2着に2.7秒もの大差を付けての圧勝であった。レース後、岡田は「アクションはバルクよりも上」[4]、「掛かり気味でバルクと同じ課題を抱えているが、バルクと並ぶ素質がある」[5]などとコメントし、「インパーフェクト=不完全な」という馬名の通り、今後伸びていく余地があるかのような期待の高さを窺わせた。
続く栄冠賞でも単勝1.5倍の1番人気に支持されたが、スタートでやや後手を踏んでしまい、メンバー中唯一1000mの競走が実戦では未経験ということもあってか流れに乗り切れず(もっとも、前述の能力検査ではそれより短い距離を走ってはいるが)、直線では内を突くも0.5秒差の5着に敗れた。続くラベンダー賞は初めての芝コースでの出走で、人気はJRA所属の2頭に譲り単勝3番人気となったが、好スタートを決めて3番手に付けると、道中は掛かって鞍上が手綱を引っ張ったり、直線ではよれてしまい審議の対象になるシーンがあったが、逃げるエイシンイッテンと馬体を合わせると、最後はクビ差退けて中央初挑戦を勝利で飾り、2着以内に与えられる函館2歳ステークスの出走権を獲得した。
その後は普段調教を行っているビッグレッドファームには戻らず、函館競馬場に滞在して調教を行い函館2歳ステークス当日を迎えた。レースでは単勝2番人気に支持され、中団やや後方に位置するも、直線で伸びず6着に敗れた。続くコスモス賞は別定戦のため他馬より1kg重い55kgでの出走となった。レースでは向正面で掛かり気味に先頭に立つが、勝利したナムラマースに直線であっさり交わされると、ゴール直前でも、後に優駿牝馬(オークス)に勝利することとなるローブデコルテに差されて3着に敗れ、2着以内に与えられる札幌2歳ステークスの出走権を逃した。
その後、10月25日付で川崎競馬の河津裕昭厩舎に移籍した(これは、河津の父の故・河津政明調教師が岡田と懇意だったことによる)。同厩舎は認定厩舎制度を利用していないため、大半の競走馬と同じく競馬場・トレーニングセンター内で調教を受けてレースに出走していくことになった。移籍初戦となった京都2歳ステークスでは好スタートを切るも後方に下げ、スローペースの中、折り合いを付けてレースを進めると、最後方から外をまくって直線に入ったが、最後は他の馬と同じ脚色となり、逃げ切ったゴールドキリシマから0.5秒差の4着に終わった。続くホープフルステークスでは大井競馬所属の内田博幸を鞍上に迎え、スタートからの1000mが58秒5というハイペースの中、4番手辺りを先行するが、直線では一杯となり、12着と大敗した。
3歳(2007年)
2007年の初戦となった共同通信杯ではスタートでやや後手を踏み、一団となった馬群の後方7~8番手からレースを進めて直線で脚を伸ばしたが、勝利したフサイチホウオーから0.8秒差の5着に終わった。続く弥生賞では、スタートから先頭に立ち、後続をやや離して逃げたが3コーナーで差を詰められ、並走状態で直線を迎えたが粘ることができず、ブービーの13着に敗れた。その後、3月13日付で地方競馬の登録を抹消され[6]、5月3日付でJRAの畠山重則厩舎(美浦)に移籍した。
JRA移籍初戦となったエーデルワイスステークスでは、大外枠からまずまずのスタートを切ったが、その後、後方に下がってしまい、向正面で再び中団に取り付いたが、直線では手応えがなくブービーの16着と大敗した。その後も全く精彩を欠き、自己条件を3戦していずれも大敗している。その後、屈腱炎を発症し、10月25日付でJRAの競走馬登録を抹消された。今後については未定となっている。
競走成績
年/月/日 | 主催者 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離 | 騎手 | 重量 | 着 順 |
人気/ 頭数 |
単勝 オッズ |
タイム (上がり3F) |
馬 場 |
1着馬(2着馬) | タイム 差 |
2006/ 5/10 | 北海道 | 札幌 | フレッシュチャレンジ | ダ1700 | 千葉津代士 | 53 | 1 | 1/11 | 1.0 | 1:51.4(40.9) | 良 | (ムクランマ) | -2.7 | |
7/ 5 | 北海道 | 旭川 | 栄冠賞 | H2 | ダ1000 | 山口竜一 | 53 | 5 | 1/13 | 1.5 | 1:02.4(38.4) | 良 | ヴィヴァチッシモ | +0.5 |
7/22 | JRA | 函館 | ラベンダー賞 | OP | 芝1200 | 山口竜一 | 54 | 1 | 3/ 7 | 7.9 | 1:10.9(36.9) | 良 | (エイシンイッテン) | -0.0 |
8/ 6 | JRA | 函館 | 函館2歳S | GIII | 芝1200 | 山口竜一 | 54 | 6 | 2/15 | 4.2 | 1:11.3(36.3) | 良 | ニシノチャーミー | +1.0 |
9/ 9 | JRA | 札幌 | コスモス賞 | OP | 芝1800 | 山口竜一 | 55 | 3 | 2/12 | 4.0 | 1:49.1(37.0) | 良 | ナムラマース | +0.7 |
11/25 | JRA | 京都 | 京都2歳S | OP | 芝2000 | 和田竜二 | 56 | 4 | 3/10 | 4.5 | 2:04.0(34.5) | 良 | ゴールドキリシマ | +0.5 |
12/24 | JRA | 中山 | ホープフルS | OP | 芝2000 | 内田博幸 | 56 | 12 | 6/15 | 11.2 | 2:02.6(38.4) | 良 | ニュービギニング | +1.5 |
2007/ 2/ 4 | JRA | 東京 | 共同通信杯 | JpnIII | 芝1800 | 御神本訓史 | 56 | 5 | 6/ 9 | 101.3 | 1:48.5(34.9) | 良 | フサイチホウオー | +0.8 |
3/ 4 | JRA | 中山 | 弥生賞 | JpnII | 芝2000 | 御神本訓史 | 56 | 13 | 10/14 | 195.7 | 2:02.5(37.2) | 良 | アドマイヤオーラ | +2.0 |
6/ 9 | JRA | 東京 | エーデルワイスS | 1000万 | 芝1600 | 津村明秀 | 56 | 16 | 9/17 | 28.6 | 1:36.3(37.0) | 良 | ハイソサエティー | +2.2 |
7/14 | JRA | 新潟 | 豊栄特別 | 1000万 | 芝1600 | 木幡初広 | 54 | 17 | 14/18 | 106.2 | 1:34.4(34.3) | 良 | ショウナンタキオン | +1.8 |
8/ 5 | JRA | 函館 | 五稜郭特別 | 1000万 | 芝2000 | 松田大作 | 54 | 12 | 14/16 | 88.5 | 2:10.8(41.5) | 稍 | マイネルバシリコス | +2.3 |
9/22 | JRA | 中山 | 九十九里特別 | 1000万 | 芝2500 | 大野拓弥 | 52 | 12 | 11/12 | 65.8 | 2:35.7(39.3) | 良 | ショートローブス | +3.9 |
通算成績~13戦2勝、2着0回、3着1回、着外10回
※重量欄の下線はハンデ戦を示す
血統表
インパーフェクトの血統ファイントップ系(タッチストン系)/Northern Dancer5×5=6.25%、Nasrullah5×5=6.25% | |||
父 ナリタトップロード 1996 栗毛 北海道門別町 |
サッカーボーイ 1985 栃栗毛 北海道白老町 |
*ディクタス Dictus 1967 |
Sanctus |
Doronic | |||
ダイナサッシュ 1979 | *ノーザンテースト | ||
*ロイヤルサッシュ | |||
*フローラルマジック Floral Magic 1985 黒鹿毛 アメリカ |
Affirmed 1975 | Exclusive Native | |
Won't Tell You | |||
Rare Lady 1974 | Never Bend | ||
Double Agent | |||
母 ブルールミナール 1991 栗毛 青森県上北町 |
*アイシーグルーム Icy Groom 1983 栗毛 アメリカ |
Blushing Groom 1974 | Red God |
Runaway Bride | |||
Hey Babe 1976 | Roberto | ||
Icy Blast | |||
ダークロード 1975 芦毛 北海道新冠町 |
*シルバーシャーク Silver Shark 1963 |
Buisson Ardent | |
Palsaka | |||
カスガミネ 1966 | *ゲイタイム | ||
カンリュウ F-No.8-a |
出典・参考文献
- ↑ 本馬が購入されたセリの結果 - 日高軽種馬農業協同組合~ロット番号708を参照
- ↑ 能力検査成績表(PDFファイル) - ホッカイドウ競馬
- ↑ フレッシュチャレンジ成績表(PDFファイル) - ホッカイドウ競馬~2ページ目の第8競走を参照
- ↑ 日刊スポーツ - 2006年5月11日付(ウェブサイト上の記事はリンク切れ)
- ↑ 本馬の結果を伝える記事 - ホッカイドウ競馬
- ↑ 本馬の地方競馬所属時の競走成績 - 地方競馬全国協会(NAR)