ジンクス

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ジンクス英語:jinx)とは、縁起の悪い言い伝え。様々な物があり、生活に密着した教訓習慣法則の一つ。科学的根拠や因果関係がはっきりしていない事象を指すことが多いが、近世になってから裏付けがとれたものもあり、全てが迷信とは言いきれるわけではない。

語源は不鮮明だが、ギリシア語のjynx(アリスイキツツキの一種)に起因するという説がある。アリスイは、自らの首を180度回転させ真後ろを向く事が出来る為、不吉とされてきた背景があり、しばしば魔法占いに用いられた。

なお、本来の語義は「縁起が悪い」、「運が悪い」などネガティブなものであるが、近年では和製英語として使用されていくうちにポジティブな内容に使われる例(縁起担ぎなど)も生まれている。

日本のジンクス[編集]

  • 災難
    • 二度有ることは三度ある。
  • 方違え
    • 外出先の方角が悪い時は一旦吉の方向にでかけて、目的先の方角の吉凶が変わるのを待つという習慣。
  • 忌み番
    • 4は「」、9は「」に通じることから、縁起が悪いとしてホテルや病院の部屋番号や階層、鉄道車両の番号等で使用を避けることがある(「3」が「惨」に通じることから、使用を控えた会社もあった)。自動車のナンバープレートでは、末尾「42」と「49」を飛ばして付番されている。キリスト教圏では、イエス・キリスト最後の晩餐に出席した人数が13人であったことから「13」を不吉な番号として、また「666」を悪魔の番号であるとして使用を控えることがある(アメリカでは、13はむしろ縁起の良い数字として捉えられている)。

生活[編集]

天候[編集]

(農民、漁民などから生まれたジンクス。観天望気に基づく確率の高いものもある)

  • 七夕は曇り。
  • 体育の日文化の日は晴れ(晴天の特異日の一つ)
  • 干潮から満潮に向かう時間帯はが降りやすい。
  • が顔を洗うと雨が降る(顔程度では降らないが、耳まで洗うと降るという人もいる)
  • 朝焼けは雨の予兆。夕焼けは晴れの予兆。(ただし西の晴天は東へ移るという根拠がある)
  • ツバメが低く飛ぶと、雨が降る(これも曇天の時は上昇気流が起こらないので、餌になる虫が低空を飛ぶという裏付けがある)
  • カラスが高い木のてっぺん付近に巣を作るとその年洪水が起きる。

スポーツ[編集]

  • スポーツ全般で、「明日も勝つ」や「優勝」など勝利を匂わせる発言をすると実現しないことが多い(過去の例:新庄剛志(当時阪神)の「明日も勝つ!」→3回すべて次試合敗北、このうち1回は12連敗。ただし日本ハム移籍後に破っている。福田正博(浦和)の「負けないよ!」→公式戦12連敗、13戦勝ちなし。ナビスコ杯も決勝で敗れ、13試合でたったの3ゴール)。
  • 大相撲で、弓取りを務める力士は出世しない。不知火型を選んだ横綱は短命に終わる。
  • 2年目のジンクス(1年目に活躍した選手は2年目に活躍できないというもの。ただし当てはまらない例も多数存在し、言い伝えというよりは「2年目のジンクスを吹き飛ばせ」といった感じに2年目も活躍できるよう奮起を促す意味で使われることが多い。他のチームが対策を練ってくるからという説がある)
  • 野球で交代した選手のところに球が飛ぶ。いわゆる「代わった所に打球が飛ぶ」。ピンチの後にチャンスあり(チャンスを得点につなげられなかった相手チームの失意やプレッシャーが守備(自分たちの攻撃時)のミスを生むからとも)
  • 読売ジャイアンツの優勝した年、またその翌年は重大事件や政変(首相交代)などがおこる。
  • 西武ライオンズは“XXX9年”に優勝できない。
  • 弁当の呪い(各種スポーツ、特に野球やサッカーなどでチームや選手の応援・記念弁当を販売するとその後、故障や成績不振などよからぬ事態が発生する。千葉ロッテマリーンズの事例は特に有名)
  • Jリーグで清水エスパルスを扱き下ろすとJ2降格などの事態に見舞われる。
  • スタジアムを移転した1年目は成績が悪くなる。
  • 女性社長のプロスポーツクラブは経営難に陥り、身売りまたは消滅となる。(過去の例としてサガン鳥栖福岡レッドファルコンズがある)
  • 中央競馬日本ダービーを勝った馬が京都新聞杯を勝つと菊花賞に勝てない。92年のミホノブルボン、93年のウイニングチケット、98年のスペシャルウィーク、99年のアドマイヤベガなどがあてはまる。
    なお、日本ダービーで勝っていない馬が京都新聞杯を勝った場合及び日本ダービーで勝った馬が京都新聞杯で負けた場合はあてはまらない。
    また、現在は京都新聞杯の日程が変更されたため、このジンクスは破られないままとなった。
  • 中央競馬で「メジロ」の馬は日本ダービーを勝てない。(2着や3着はよくあるのだが、なぜか勝った馬は1頭もいない)
  • 中央競馬で“XXX7年”のクラシック戦線の牡馬たちは不幸の世代になる。(マルゼンスキーの存在の前に牡馬クラシック競走は存在そのものが霞んでしまった1977年、多くの馬が競馬場内外での事故により若くしてこの世を去ってしまった1987年、骨折と屈腱炎に見舞われた二冠馬、菊花賞を最後にその後一度も勝てなかった菊花賞馬のいる1997年、牝馬に日本ダービー制覇を許した2007年など)

芸能[編集]

その他[編集]

外国のジンクス[編集]

  • 災難
    • 黒猫が前を横切ると災厄に見舞われる。

芸能[編集]

関連項目[編集]