細谷実
細谷 実(ほそや まこと、1957年 - )は、東京都中央区男女共同参画推進委員会委員。関東学院大学教授。専攻は倫理学。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。著書に『性別秩序の世界―ジェンダー・セクシュアリティと主体』、『身体のエシックス/ポリティクス―倫理学とフェミニズムの交叉』(共編著)など。
ジェンダーフリーを特集した月刊誌[17]で、男女平等に反対するバックラッシュ(反動)をプロデュースした「功労者」として、「産経新聞」や『正論』が、「讀賣新聞」や『Voice』や『諸君!』といった他の保守系メディアと比較しても突出しているとして、サンケイ・メディアに言及。その主要な担い手として、昔からの右派文化人として渡辺昇一、石原慎太郎、曽野綾子、長谷川三千子、中川八洋、木村治美諸氏を、新たな右派文化人として八木秀次、林道義[18][19]、高橋史朗、クライン孝子[20]、マークス寿子、さかもと未明、市田ひろみ、工藤雪枝[21][22][23]諸氏を、政治家では西川京子、高市早苗、山谷えり子、古賀俊昭、土屋たかゆき[24]、亀井郁夫諸氏を、更にWeb系/草の根系活動家として岡本明子、野牧雅子、粕淵由紀子、山口敏昭、千葉展正、長尾誠夫、伊藤哲夫諸氏を名指し。
『日本の在来の宗教的右翼勢力は、バックラッシュの実働的な支持団体として機能している』とする一方、『男女平等の推進を志向している教派・教団』として挙げたのが創価学会。
田中政治を経て、橋本派・野中広務まで連なる「抵抗勢力」保守が自民党主流派として男女共同参画政策を作ったとする一方、 森前首相(当時)や安倍前幹事長、石原都知事や西村眞悟議員[25]等、バックラッシュを側面から支持する改憲志向保守を、時にアナクロニズムとも見える保守派と論評。
新しい歴史教科書をつくる会の元代表の西尾幹二と上記八木との共著『新・国民の油断』の主題は、まさにバックラッシュの主張そのものとし、同年(2005年)3月号の『諸君!』に上野千鶴子批判を著した点にも触れている。
バックラッシュを担う人々の関心や心理について、ミソジニー(女性嫌悪)なのかどうかは、その定義によるとし、『先に列挙したバックラッシュの担い手の中の女性たち』は、彼らが嫌いでない、好みの女性たち、『要するに自分を批判してくるような女は大嫌いなのだろう。』と論究。
『現在のフェミ・バッシング、性教育バッシング、ジェンダーフリー・バッシングを見ていると、 ~ 海外では北朝鮮や中国の人々に照準され ~ ある人々のタイプとして「邪悪な人々」を設定して、憎悪の火を掻き立てていくのは極めて危険な傾向である。』と、レポートを締めくくっている。
主な論文
東村山〝職業差別〟騒動
西武線東村山駅西口再開発問題に関する住民投票条例直接請求運動をきっかけに、2007年4月に東京都東村山市の市議会議員に当選した薄井政美のプロフィールが選挙公報[1]では毎日新聞記者などを経て出版社社員と記載されていた点について、その実態が性風俗動画サイトのキャスター[28][29]であったとして、同じ市議会議員である矢野穂積、朝木直子が疑義を呈したのに対し、宮台真司、細谷ら大学研究者、性風俗産業関係者らが職業差別だとして非難、抗議活動を行なった問題[2] - [30][31][32]。
- 賛同人の田中美津はアサノと勝とう!女性勝手連[33]の呼びかけ人[34]。
- 同じく上記アエラムック『ジェンダーがわかる。』で「ジェンダーから文化を知る〜買売春とセックスワーカー〜性的サービスの提供は労働としてどう考えたらいいか」(pp.62-64)を水島希と共同執筆した賛同人の澁谷知美[35]も、2007年の東京都知事選挙で風俗好きならアサノを応援しようと浅野史郎への支援を呼びかけ[36]。
- 賛同人の宮台真司と三橋順子[37]については既述『新・国民の油断』[38]で問題が指摘されているが、同書で触れている東京都杉並区立和田中学校の「よのなか」科を発案したのが宮台で、三橋は和田中学校のゲストティーチャー[39][40][41]。リクルート出身の校長・藤原和博(当時)を取り上げた2006年11月放送の「NHK・ETV特集」では、番組冒頭に三橋と思しき女装姿の人物が「差別です!!」と絶叫するシーンが登場。
建前上、誰もが参加可能なウィキペディアではあるが、他者の投稿を編集履歴をストーキングしてまでも妨害、その一方、恰もAV女優名鑑を作成[3]するかの如く余りにもアダルト女優の項目に執着している為[45][46]発覚したのが、東京都東村山市で生じた上記騒ぎについての書き込み[47][48]。しかしながら、特定個人の批判を目的としたもの、尚且つ個人ブログへのリンク[49]を貼る事自体がwikiではルール違反。
それ自体は当時、『週刊新潮』(2007年7月12日号)・『週刊金曜日』(7月13日発売号)・『週刊プレイボーイ』(7月30日号)・『SPA!』(8月7日号)等々で伝えられたにも拘わらず、詳述されると何か都合が悪いのか、自らが書き込みながらそれを消去[50][51]。
アエラムックで細谷は「クレイマー、クレイマー」、「アポロ13」に触れているが、同書では諸橋泰樹[52]が「多様化する性を生きる〜メディア表現〜性別役割批判から実践的なメディアリテラシーへ」(pp.77-79)と称し、2001年夏にNHKで全国放送された「人類、月に立つ」に言及。 当該投稿者が女性宇宙飛行士である山崎直子の夫の項目に過剰に執着(ノート:山崎大地)しているのも、この辺りの影響が疑われる。
ウィキには現在3000以上のAV女優の項目が存在[53]するが、この様な価値観[4]を有する場合、それは過去の事だからと削除を主張する事自体が性風俗産業関係者を貶めるという事なのか、その要望は何度となく拒絶。削除依頼を行なうと、次にやってくるのがその投稿者の排除を目的とした吊し上げ[54][55][56]。 そして、これは近年言われる「忘れられる権利」(忘れ去られる権利)の侵害であると考えられる。
その後、上記澁谷は大学准教授としてWEBRONZAに数々の論文を寄稿するが、韓国の芸能人グループ東方神起、JYJについて記したレポート[57]が朝日新聞社に訂正と謝罪を求める署名運動に発展し、無料で読めるように編集部に依頼して字数は本文だけで約42,000字の反駁文を投稿。
塩村文夏を巡る東京都議会やじ問題では差別者で嘘つき、鈴木都議は辞職すべしと銘打つ一文を寄せ、こちらも東村山問題の賛同人であるライターの松沢呉一の指摘を元に、なんとしても辞めさせるべしと主張。
細谷、澁谷は共に『都議会・性差別やじ問題の幕引きを許さない緊急集会』にも関与 [58][59]している[5][6]。
関連項目
外部リンク
脚注
- ↑ 「平成19年 選挙の記録」(東村山市選挙管理委員会)
- ↑ 薄井政美(2007年12月29日)また1つ、良識ある判断が出ました好きになろうよ!東村山
- ↑ 試みに出演作品が羅列してあるアイザール版を基に検索すると、次のとおり[1]。
- ↑ 2012年、スウェーデンのルンド大学の学生Johan Gunnarssonの発表[2]により、日本語版で最も見られたWikiページは大差で「AV女優一覧」と伝えられたが、そこには何らかの工作活動の指摘も[3]。 実際にその関連ページをクリックしてみると確認可能なIPアドレスの大半が中国・黒龍江省から[4][5]。更には韓国からも[6][7]。 そして、それを井戸端に指摘[8]した2時間後にお得意のレッテル張り[9]。 その辺りの精神構造は様々な形で垣間見る事が出来る[10][11]。
- ↑ この騒ぎではNHK(首都圏ネットワーク・ニュース7)、テレビ朝日(報道ステーション)等が録音データを声紋鑑定に付すという挙に出るが、その〝張本人〟である東京都議会議員・鈴木章浩、ジャーナリスト・細川珠生との鼎談を記した『正論』(産経新聞社、2014年9月号・pp.274-283〜都議会ヤジ、〝張本人〟も登場〜「早く結婚しろよ」批判報道が封殺したこと[12])で、麗澤大学教授・八木秀次は7月7日の集会について「一種の〝ポリティカル・コレクト〟です。自分たちから見た政治的な正しさから言葉狩り、言論封殺で政治運動を行うわけです ~ これは恐ろしい。」と述べている。
- ↑ その塩村との関係が週刊誌で伝えられたのがペット関連の著書を有する東京大学出身の朝日新聞社員。ネット上では元AERA記者・太田匡彦[13][14]とされている。
- ↑ 2013年12月11日放送のNHKの番組「あさイチ」(女性の貧困~追い詰められる母親たち~)に協力、代表の要友紀子が取材を受けているが、女性の貧困と銘打ちながら、番組の最後に付け足す様に「寂しさを紛らわすために」性風俗産業に踏み入った女性を紹介している辺りは台風で中止になった10月16日放送予定分(性風俗で働く母親たち)の焼き直しと思われる[15]。