産業道路駅
産業道路駅(さんぎょうどうろえき)は、神奈川県川崎市川崎区大師河原二丁目にある、京浜急行電鉄大師線の駅である。駅番号はKK25。
駅名は、駅の東側で大師線と直交する「産業道路」(神奈川県道6号東京大師横浜線)に由来する。
目次
歴史
- 1925年(大正14年)8月15日 - 付近に海岸電気軌道の路線が開業。
- 1937年(昭和12年)12月1日 - 海岸電気軌道廃止。
- 1944年(昭和19年)
- 1948年(昭和23年)6月1日 - 京浜急行電鉄の駅となる。
- 1968年(昭和43年)11月30日 - 現在の駅舎が完成、供用を開始。
- 2009年(平成21年)6月21日 - 大師線地下化工事に伴い、上下線ホームの位置を京急川崎寄りに60m移動。
- 2014年(平成26年)度 - 当駅周辺の地下化工事が完了予定。
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する地上駅である。ホームはほぼ東西に延びており、小島新田方に構内踏切を有する。
道幅の広い産業道路(片側3車線ずつ、計6車線)を踏切が通っているために長い踏切が有名で、『タモリ倶楽部』の踏切特集でも紹介された。
のりば
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | ■大師線 | 小島新田方面 |
2 | 京急川崎・横浜・品川・新橋方面 |
かつては列車の折り返し設備として、上り方の線路側に3番線(留置線)があった。1980年頃までは、この3番線を使用して川崎競馬開催日に京急川崎から当駅止まり及び小島新田行の列車が交互に運転されていた。
利用状況
利用者は1990年代後半には減少傾向にあったが、2000年代に入るとおおむね横ばいとなっている。その中で定期外利用者数は増加しており、1990年代に7割を超えていた定期利用者の比率は2004年に65.6%まで低下している[2]。
近年の一日平均乗車人員推移は下表の通り。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1995年 | 4,813 |
1996年 | 4,646 |
1997年 | 4,544 |
1998年 | 4,385 |
1999年 | 4,269 |
2000年 | 4,262 |
2001年 | 4,405 |
2002年 | 4,433 |
2003年 | 4,330 |
2004年 | 4,295 |
2005年 | 4,366 |
2006年 | 4,475 |
2007年 | 4,629 |
2008年 | 4,791 |
2009年 | 4,705 |
2010年 | 4,657 |
2011年 | 4,495 |
駅周辺
周辺は住宅地となっている他、工場も多い。駅の北側を国道409号(大師通り)が東西に、東側を産業道路及び首都高速横羽線が通過し、北方に大師出入口が立地する。
国道409号の北側には多摩川が東西に流れ、産業道路は川を大師橋で越える。大師橋は徒歩や軽車両が多摩川を渡る事が可能な中で最も河口寄りの地点となっている。産業道路は大師橋の北側(東京都大田区)で京急空港線大鳥居駅に至り(地下化された同駅の上を産業道路が通る)、産業道路駅と大鳥居駅は約2km離れている。
バス路線
産業道路駅前(バスターミナル)
乗り場 | 系統 | 経由地 | 行き先 | 運行事業者 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
急行 | JX日鉱日石エネルギー浮島前 | 川崎鶴見臨港バス | |||
快速 | 小島町 | 浮島バスターミナル | 平日朝運転 | ||
産01 | 殿町・小島町 |
産業道路駅(産業道路側)
乗り場 | 系統 | 経由地 | 行き先 | 運行事業者 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
蒲45 | 四谷下町・臨港警察署前 | JFE前 | 羽田京急バス | 平日2本 | |
萩中・蒲田女子高 | 蒲田駅 |
江川一丁目 (国道409号線沿い)
乗り場 | 系統 | 経由地 | 行き先 | 運行事業者 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
横浜浮島線 | 横浜駅(YCAT) | 京浜急行バス 川崎鶴見臨港バス |
平日土曜の夕夜間運転 | ||
川01 | 殿町 | 川崎鶴見臨港バス | 平日2本 | ||
川03 | 小島町 | 浮島バスターミナル | 平日朝には快速便もあり | ||
川01 | 大師・久根崎 | 川崎駅 | 平日2本 | ||
川03 | 四谷下町・労働会館前 | ||||
塩浜営業所 | |||||
産業道路駅前 | 平日朝のみ、快速便 |
地下化工事
2011年現在、渋滞の原因となっている産業道路との踏切を撤去するため、当駅付近を含む東門前以東の地下化工事が行われている[3]。現在、駅舎とホームが仮設状態になっている他、分岐器も移設されている。
駅名改称について
2014年度に予定されている地下化に合わせ、駅名を地元の町名である「大師河原」に改称する要望が挙がっている[4]。
隣の駅
脚注
- ↑ 京急まちWeb「駅別1日平均乗降人員」
- ↑ 川崎市統計書
- ↑ 川崎市ホームページ「京浜急行大師線(東門前駅付近-小島新田駅付近)連続立体交差の工事について」PDF (2009年3月20日時点のアーカイブ)
- ↑ 京急線の産業道路駅、地元から駅名を変えてほしいとの声挙がる/川崎.カナロコ.神奈川新聞.[オリジナル http://web.archive.org/web/20100704043455/http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1006290015/] 2010年7月4日時点によるアーカイブ。