京急川崎駅

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京急川崎駅(けいきゅうかわさきえき)は、神奈川県川崎市川崎区砂子一丁目にある京浜急行電鉄である。駅番号KK20

利用可能な鉄道路線[編集]

歴史[編集]

  • 1902年明治35年)9月1日 - 川崎駅として開業。
  • 1925年大正14年)11月1日 - 国有鉄道川崎駅と混同を避けるため京浜川崎駅に改称。
  • 1966年昭和41年)12月10日 - 本線が高架化、大師線の新ホーム供用開始。
  • 1987年(昭和62年)6月1日 - 京急川崎駅に改称。
  • 1999年平成11年)7月31日 - 京急線の白紙ダイヤ改正が実施される。京成線および都営浅草線からの直通急行がすべて羽田空港発着になり通常時のダイヤから当駅発着がなくなる。これに伴い本線は、京急蒲田以南横浜方面新逗子までの急行運転、並びに京成電鉄・北総開発鉄道(現・北総鉄道)運用車の入線は廃止され、代替として普通が増発される。
  • 2002年(平成14年)10月12日 - 日中の横浜方面 - 羽田空港間直通運転開始に伴い、品川方面快特と羽田空港方面特急の分割・併合が行われるようになる。また、品川方の引き上げ線は下り本線から直接進入できるよう改良される。
  • 2010年平成22年)5月16日 - ダイヤ改正によりエアポート急行の停車駅となる。

駅構造[編集]

当駅は二層構造になっており、1階は改札口および大師線のホームが、2階に本線のホームがある。

  • 大師線:2面2線の頭端式ホームとなっており、1 - 3番線を使用する。2・3番線は同一線路、2番線は降車専用。通常は3番線のみ使用している。これらのホームでは駅自動放送が使用されている。ただし、正月三が日川崎大師への初詣客で混雑する場合は、1番線を使用するほか、乗り換えの利便性を図るため、3番線を降車専用とし、2番線を乗車ホームとする場合がある。そのため、2番線ホームの「降車専用ホーム」の案内板は、「乗車専用ホーム」と表示が変えられるようになっている。
  • 本線:高架上にある島式ホーム2面4線であり、付番は大師線からの続きで4 - 7番線である。普通電車と一部のエアポート急行は優等列車の緩急接続や「京急ウィング号」(下りの平日夜間のみ)の通過待避を行うため、5・6番線を「京急ウィング号」・快特・特急・待避しないエアポート急行、4・7番線を主に普通と待避するエアポート急行が使用する。待避しない普通は5・6番線の本線に入線する。また、一部の快特と特急は4番線に入線する(後述)。自動放送はなく、駅員による案内が行われている。
  • 下り線で12両編成で運行される特急は、次に停車する神奈川新町のホーム有効長が8両編成分しかないことから、当駅で後ろ4両を回送にした上で、神奈川新町で切り離す。一部列車は後ろ4両を当駅で切り離して停止位置を変更の上、当駅より先は普通電車として運行する。
  • 京急では毎年1月3日東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)復路における空港線第一京浜踏切の遮断時間を短縮するためにダイヤ変更を実施していたため、横浜方面からの羽田空港発着列車は上下とも品川発着に、品川方面からの羽田空港発着列車は当駅発着にそれぞれ変更された。2012年10月21日の高架化工事完成に伴い、2013年からは通常ダイヤとなっている。
  • 大師線と本線は側線を介してつながっているが、定期営業運転はなく、年末年始終夜運転などの際に使用される[1]
  • ホーム上にある発車標は、本線が反転フラップ式、大師線がLED式となっている。なお、大師線のものは行先表示がなく、3本後までの列車の発車時刻とのりばを表示するのみとなっている。また、いずれの表示機も京急川崎止まりの表示はない。
  • 接近メロディは川崎市出身の坂本九楽曲上を向いて歩こう」を採用することが2008年11月18日に発表され、同年12月20日より使用を開始した。同時に回送列車や「京急ウィング号」通過時の通過警告チャイムの音程が変更された。
  • 一部のマニアや関係者間では「川崎」と略されることがある。またかつては一部の行先表示幕も「川崎」と表示された。

のりば[編集]

1(臨時ホーム)
2(降車ホーム)
3


大師線


川崎大師小島新田方面
4待避線
5本線
本線 横浜上大岡浦賀三浦海岸方面
6(本線)
7(待避線)
本線 京急蒲田airplane.png羽田空港品川浅草成田空港方面

分割・併合(2010年5月15日まで)[編集]

京急の羽田空港ターミナル乗り入れ以前は、都営浅草線直通急行の終着駅であったが、2010年5月15日までのダイヤでは羽田空港発着の快特と品川・泉岳寺発着および都営浅草線直通快特の分割併合駅であった。

品川方の上下線の間に1本引き上げ線があり、当駅始発の普通や、羽田空港発の浦賀行と新逗子行4両編成[2]増結時の待避に使用された。なお、この引き上げ線は、かつて都営線からの直通急行の折り返し線として使用していた。現在は品川 - 京急蒲田駅間の区間運転列車がこの引き上げ線を使用して折り返している[3]。また、同じく品川方の多摩川鉄橋上に折り返し用の渡り線が設置されている。

下り線の増結時は京急蒲田を羽田空港始発4両編成が先に発車し、当駅手前で上下線の間にある引き上げ線に入線後一旦停車し、後続の快特(8両編成)を先に通してから、後ろ4両の増結を行なっていた。増結後は当駅 - 金沢文庫間を12両編成で運転し、羽田空港 - 当駅間で特急であった種別が快特となっていた。

逆に上り線では、金沢文庫から増結された12両の快特の後ろ4両を当駅で分割し、8両編成の快特発車直後、4両編成の特急羽田空港行に種別変更し発車していた(発車前に停止位置を少し移動していた)。また、増結待ちのD特急が引き上げ線に停車中は横浜方からの当駅止まりの電車が引き上げ線を使用できないため、品川方の上り線本線(多摩川鉄橋上)で一旦停車し、渡り線を経由し折り返していた。引き上げ線使用時は5番線に入線するが、上り本線で折り返す場合は4番線に入線する。5番線の普通と緩急接続する快特と特急は4番線を使用する。

利用状況[編集]

2013年度の1日平均乗降人員118,034人である[4]

近年の1日平均乗降・乗車人員推移は下表のとおりである。

年度 1日平均
乗降人員[5]
1日平均
乗車人員[6]
1995年(平成07年) 58,666
1996年(平成08年) 55,486
1997年(平成09年) 54,067
1998年(平成10年) 57,149
1999年(平成11年) 54,428
2000年(平成12年) 52,445
2001年(平成13年) 52,846
2002年(平成14年) 52,504
2003年(平成15年) 106,264 52,841
2004年(平成16年) 106,691 53,690
2005年(平成17年) 108,019 54,018
2006年(平成18年) 111,983 55,658
2007年(平成19年) 115,323 57,456
2008年(平成20年) 117,282 58,548
2009年(平成21年) 116,073 58,286
2010年(平成22年) 115,036 58,074
2011年(平成23年) 113,634 56,725
2012年(平成24年) 114,311
2013年(平成25年) 118,034

駅周辺[編集]

当駅と川崎駅の間と市役所方面にかけては商業地区が形成されているが、西口周辺は小規模な歓楽街があり、東側には京急の所有する駐車場や変電所が大きな面積を占めている。

東日本旅客鉄道(JR東日本)の川崎駅までは200mほどの距離があることから、川崎駅東口までは中央口からは地上または地下通路(川崎アゼリア)を利用して徒歩で5 - 6分程度、川崎駅西口までは西口からは徒歩で8 - 9分程度、乗り換えが可能[7]であるが、正式な乗換駅ではなく、連絡乗車券は発売されていない[8]。なお、当駅と川崎駅を乗換駅とする連絡定期券2008年3月15日より発売を開始した。

2000年代に入ってから駅周辺の再開発が進んでおり、旧小美屋跡地には東急ハンズTOHOシネマズTSUTAYAなどが入居する専門店ビルである川崎DICE、旧チネチッタ川崎複合商業施設ラ チッタデッラとなり、商業地区の活性化が進んでいる。

また、京急の高架線が、川崎駅東口バスターミナル南東部を通過していることから、東口駅前広場の整備に合わせ、2009年頃より、高架下空間のバスターミナルとしての再整備、および2012年には車道の歩行者空間化が行われ、それに伴い、京急ストアも高架下への移転が行われた。

2014年現在、駅ビルの建て替え計画に伴って、それまで京浜急行電鉄が所有していたビルが取り壊され、来年度のビジネスホテルと商業施設の一体的な複合施設建設に向けて整備が進められている。

中央口[編集]

西口[編集]

バス路線[編集]

川崎駅を参照。

将来の予定[編集]

京急大師線#地下化計画を参照。

  • 大師線のほぼ全線を地下化し東京都道・神奈川県道6号東京大師横浜線(産業道路)や国道409号をはじめとする14箇所の踏切を解消する京浜急行大師線連続立体交差事業が進められており、段階的整備区間として、一部区間(産業道路駅周辺)で地下化工事が先行して行われている。現在の計画から変更がなければ、当駅の大師線ホームも地下化され、南側に移設される予定である[9]
  • 川崎市が主体となり、川崎縦貫高速鉄道を当駅まで延伸し大師線と直通する検討が進められてきたが、解決すべき課題が多いことから、川崎市は2013年に川崎縦貫高速鉄道を中長期(20年内)に着手(事業化)を目指す事業と位置付け、高速鉄道事業会計を閉鎖した[10][11]

隣の駅[編集]

京浜急行電鉄
本線
京急ウィング号
通過
快特・快特(金沢文庫駅以南は特急)
京急蒲田駅 (KK11) - 京急川崎駅 (KK20) - 横浜駅 (KK37)
特急
京急蒲田駅 (KK11) - 京急川崎駅 (KK20) - 神奈川新町駅 (KK34)
エアポート急行
京急蒲田駅 (KK11) - 京急川崎駅 (KK20) - 京急鶴見駅 (KK29)
普通
六郷土手駅 (KK19) - 京急川崎駅 (KK20) - 八丁畷駅 (KK27)
大師線
京急川崎駅 (KK20) - 港町駅 (KK21)

脚注[編集]

  1. 他には車両点検などにおける新町検車区への回送や本線にある留置線より出庫の際に使用されている。
  2. 羽田空港を発着する4両編成の特急の列車番号末尾はすべて「D」であった。
  3. これは京急蒲田駅の構造上、京急蒲田で品川方面に折り返すことが出来ないためである。
  4. 京急まちWeb「駅別1日平均乗降人員」
  5. 各種報告書 - 関東交通広告協議会
  6. 川崎市統計書
  7. 京急線ホームからJR線ホームへは10分前後かかる。
  8. 例を挙げると羽田空港で南武線矢向までの連絡乗車券を購入した場合は乗換駅が品川・横浜・八丁畷のいずれかとなる。当駅の改札機で当該連絡乗車券を投入した場合は前途無効として回収される。
  9. 京浜急行大師線連続立体交差事業 川崎市
  10. 川崎縦貫鉄道整備推進 事業の経緯等 川崎市
  11. 平成24年度川崎市高速鉄道事業会計決算概況 川崎市

関連項目[編集]

外部リンク[編集]