鈴木達夫 (弁護士)
この項目では、弁護士・2014年東京都知事選挙立候補者について説明しています。撮影監督については「鈴木達夫」をご覧ください。 |
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鈴木達夫(すずきたつお、1940年7月28日 - )は、東京都出身の弁護士。元NHKプロデューサー。
来歴
1940年、東京都に生まれる[1]。都立新宿高校を経て東京大学工学部土木工学科を卒業。学生時代は、日本社会主義青年同盟(社青同)に所属し、構造改革論を支持する「主体と変革派」の一員として活動した。
1964年、日本放送協会に採用され長崎支局に配属され、プロデューサーとして番組制作に関わる。この頃から労働組合活動に関わりはじめ、1967年には日本放送労働組合長崎分会委員長となるが、翌1968年、米軍原子力空母エンタープライズの長崎寄港に反対する活動の結果、東京への配転を命ぜられる。これに反対して仲間の執行委員とともに団体交渉を要求したところ、暴力行為等処罰に関する法律違反の容疑で現行犯逮捕[2]、起訴される。
鈴木はこの容疑を不服として最高裁まで15年にわたる法廷闘争を争ったが、1982年、罰金一万円の有罪判決を受ける。同時に日本放送協会を「職場秩序を乱した」として懲戒免職される。
4年後の1988年、司法試験に合格。司法修習を終え、1991年、第二東京弁護士会に登録。以後は弁護士会で憲法委員会・綱紀委員会を歴任するなど、護憲運動、人権擁護運動に関わる。また、国鉄千葉動力車労働組合(動労千葉)顧問弁護士や、新左翼活動家の救援活動などを行なっている。
2014年、東京都知事選挙に立候補[3][4]。新左翼『革命的共産主義者同盟全国委員会(中核派・安田中野派)』、リチャード・コシミズ率いる独立党などが支持を表明した[4]。1月14日の会見において、戦争・改憲(憲法改正)と人権侵害の安倍政権を倒す、すべての原発を即時撤廃(脱原発)、労働者の団結を破壊する民営化・非正規職化への反対、都民の生活と労働者の権利を破壊する2020年東京オリンピックに反対、盗聴の拡大と労働者民衆に対する弾圧体制に反対、裁判員制度の廃止、弁護士と日本弁護士連合会(日弁連)つぶしの司法改革に反対、特定秘密保護法案に反対、などをアピール[4]。対立候補の宇都宮健児と、宇都宮を推薦する日本共産党を「オリンピックと裁判員制度に賛成している」と非難した。
選挙では「泡沫候補」として扱う報道が多く、鈴木が最低限の情報以上の記事として取り上げられることは稀であった。このことは陣営でも強く不満を表明している[5]。例外的に、畠山理仁が1月18日に開催した「東京都知事選挙2014 公開討論会2.0」[6]に参加し、事後、畠山に「私は(東京)青年会議所の討論会にも日本記者クラブの討論会にも呼ばれていない。政策を訴える機会を設けてくれて本当にありがとう」と礼を述べたという[7]。また一般的には無名に近く、Google検索で「鈴木達夫」を検索すると、当初は声優の鈴木達央の誤字と判断された知名度のなさを、選対でも自虐的にネタにしていた[5]。結果は16人中8位の12,684票だった。
2014年12月14日投開票の第47回衆議院議員総選挙に東京都第8区より立候補を表明した[8]。結果は4人中4位の16,981票だったが、都知事選に比べると得票は伸ばした。ただ、2000年の第42回衆議院議員総選挙で長谷川英憲が獲得した22,799票には及ばなかった。
出典
- ↑ () 経歴・趣味-鈴木たつおとともに歩む会 鈴木たつおとともに歩む会事務所 [ arch. ] 2014-01-21
- ↑ () ★祝勝無罪12★ 鈴木達夫弁護士からのメッセージ 法政大学文化連盟 [ arch. ] 2014-01-21
- ↑ () 弁護士・鈴木氏が都知事選出馬表明 読売新聞 [ arch. ] 2014-01-21
- ↑ 4.0 4.1 4.2 (2014-1-15) 闘う弁護士・鈴木たつおさんが東京都知事選に出馬表明! 前進(中核派の出版社) [ arch. ] 2014-1-16
- ↑ 5.0 5.1 【テキスト追加】都知事選総括集会報告 2014年2月14日 - 鈴木たつおとともに歩む会
- ↑ 畠山理仁チャンネル主催 東京都知事選挙2014 公開討論会2.0 - ニコニコ動画、畠山理仁
- ↑ 【東京都知事選】新聞・テレビが伝えない12人の立候補者に迫る「鈴木たつお」 [2014年02月03日] - 『週刊プレイボーイ』畠山理仁
- ↑ 自民党打倒へ総決起を 鈴木達夫弁護士を押し立て東京8区(杉並)で総選挙闘う 革命的共産主義者同盟政治局中核派機関紙「前進」公式サイト 2014年11月24日]