御代田ひき逃げ事故
御代田ひき逃げ事故(みよたひきにげじこ)は、2012年9月27日に長野県御代田町で発生したひき逃げ事故である。
概要
2012年9月27日午前5時10分頃、長野県御代田町御代田の町道で、近くに住む公務員小島裕一(44)が頭から血を流して倒れているのを通行人が見つけ、110番に通報した。小島は全身を強く打っており、搬送先の病院で死亡が確認された。路上には約300mにわたり引きずられた跡があり、県警はひき逃げ事件として捜査している。同署などによると、旧中山道は、しなの鉄道・御代田駅から北東の軽井沢町に抜ける1車線道路(幅約5m)。小島の発見現場の手前約300mにわたり、路上に靴や血痕、繊維片などが残されていた。車は軽井沢方面に走り去ったとみられ、小島は軽井沢方向に頭を向けて倒れていた。住民らによると、旧中山道は朝夕の通勤時間帯に交通量が多くなる。御代田駅方面からは上り坂で、道路の片側が高台になっており、カーブが多く見通しは悪い。県警交通指導課によると、今年のひき逃げ事件発生件数は75件(8月末現在)で、うち死亡は今回を含め8件になった。事件は夜間を中心に発生しており、同課は夜間の歩行に気を付けるように呼び掛けている。捜査本部はフリーダイヤル(0120・112・453)を開設して情報提供を求めている。軽井沢町役場によると、小島は財政課主任で、契約検査係を担当していた。27日朝に県警から「職員が事故にあった」と役場に連絡があったという。小島は26日夜、同僚職員の異動に伴う送別会で、御代田駅前などで飲食。その後、発見現場近くの自宅へ1人で歩いて帰宅途中だったとみられる。 旧中山道は御代田駅から国道18号につながっており、軽井沢町への抜け道として車の通行量は多い。住民によると、道幅約5mで歩道はないが、朝夕は登下校の通学生らが多く、危ないという。現場近くの主婦(52)は「車の通りは普段から多い。朝は歩いて登校する中学生や、週末には中山道を散策する人もいて、自分が車を運転していても怖い。いつも『危ないなあ』と感じている。早く事件が解決してほしい」と不安を口にした。 佐久署は29日、発生が27日午前4時から110番通報のあった同5時過ぎの間だったと発表した。同署によると、4時前に小島が御代田駅から現場寄りを歩いているのを数人が目撃していた。また御代田駅側から小島が倒れていた場所まで約300mの間に引きずられた痕跡があり、自動車部品の破片数点も見つかった。その部品は、国産自動車メーカー4社が使用しているものと確認され、車種の特定につながるものとみて捜査している。
関連項目
2012年の主な交通事故 | |
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東日本 | 関越バス事故(群馬県藤岡市・4月29日) | 御代田ひき逃げ事故(長野県御代田町・9月27日) |
西日本 | 京都祇園事故(京都府京都市・4月12日) | 亀岡事故(京都府亀岡市・4月23日) | 松山パトカー追跡事故(愛媛県松山市・8月10日) |
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