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神田 松之丞(かんだ まつのじょう、本名:古舘 克彦(ふるたち かつひこ)、1983年6月4日 - )は、日本の講談師。日本講談協会および落語芸術協会所属。2017年時点で二ツ目でありながら、独演会では定員数百人の会場を満員にするなど、新進気鋭の講談師として注目を浴びている。
目次
来歴[編集]
東京都豊島区池袋出身。血液型A型。豊島区立池袋第三小学校、豊島区立道和中学校、聖学院高等学校を経て、2007年に武蔵大学経済学部経営学科を卒業。
2007年11月、3代目神田松鯉に入門。
2012年、二ツ目昇進。
2015年10月、浅草演芸ホールで行われた「読売杯争奪 激突!二ツ目バトル」で優勝[1]。
2016年、新宿末廣亭の席亭の推薦で、真打への昇進が落語芸術協会の理事会の議題に挙がったが、否決された。
2017年、花形演芸大賞銀賞受賞。
人物・エピソード[編集]
芸に関すること[編集]
- 高校2年の時にラジオで6代目三遊亭圓生の御神酒徳利を偶然聞き、感銘を受ける。
- 高校卒業後の浪人時代に所沢市で行われた立川談志独演会の高座を見て、立川談志のファンになる。以降、談志を追いかけ、のちに講談師になることにした。
- 大学時代、6代目神田伯龍の『村井長庵・雨夜の裏田圃』を聞き、衝撃を受ける。
- 神田松鯉に入門を認めて貰えるよう、大師匠である2代目神田山陽の命日である10月30日に入門志願を行った。
- 入門した2007年の11月に末廣亭で「神田松之丞」と命名された。
- 最初に師匠を付けてもらったネタは『三方ヶ原軍記』。覚えるのに2か月ほどかかったが、次に教わった『鉢の木』は寝食も忘れ没頭し、1週間で覚えた。その際、師匠の松鯉から「お前は将来名人になる」と言われたという。
- 師匠方の着物が畳めないなど、前座仕事には向いていなかったという。
- 一話完結の「端物」と呼ばれる読み物よりも、連続物を重視している。これは師匠の神田松鯉の考え方を受け継いだものであるという。
- 『神田松之丞連続読み』と称して、十数話からなる連続ものを数日にわたり一気に演じる独演会を定期的に開催している。要出典
- 落語芸術協会の二つ目11人で結成されたユニット「成金」に所属している。
- プロレスを好む。プロレスを扱った新作講談『グレーゾーン』を創作し、演じた。
- 趣味は落語を聞くこと。
その他[編集]
- 好きな本は「スラムダンク」、「1984年のUWF」。
- カラオケが趣味でカラオケの十八番は嵐のBreathless(Full.verの総演奏時間4:55)。
- 好きな映画は「リリィ・シュシュのすべて」、「海がきこえる」。[2]
持ちネタ[編集]
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主な持ちネタは以下の通り。
- 寛永宮本武蔵伝 全17話
- 畔倉重四郎 全19話
- 天保水滸伝 全7話
- 村井長庵 全12話
- 天明白浪伝 全10話
- 慶安太平記 全19話
- 徳川天一坊
- 寛政力士伝より「雷電の初土俵」「谷風の情け相撲」
- 源平盛衰記より「扇の的」
- 三家三勇士より「和田平助」
- 赤穂義士銘々伝
- 真景累ケ淵より「宗悦殺し」
- 幡随院長兵衛より「芝居の喧嘩」
- 浪速侠客伝より「違袖の音吉」
- 乳房榎
- 淀五郎
- 中村仲蔵
- 小猿七之助
- 鼓ヶ滝
- 「桑原さん」(新作)
- 「トメ」(新作)
- 「しゅうまい」(新作)
- 「グレーゾーン」(新作)
- 「腹話術」(新作)
作品[編集]
CD[編集]
- 『松之丞 講談 -シブラク名演集-』(ソニー・ミュージックダイレクト、2017年6月28日発売) - B072Q2KZD6
- 荒川十太夫 2016年10月14日 渋谷らくご収録
- 天明白浪伝~金棒お鉄 2017年2月11日 渋谷らくご収録
- 天明白浪伝~首無し事件 2016年10月16日 渋谷らくご収録
- 松之丞ひとり語り 2017年5月15日 ソニーミュージック乃木坂スタジオ収録
- 『松之丞ひとり〜名演集〜』(SPACE SHOWER MUSIC、2017年9月6日発売) - B073DMTMMJ
- 慶安太平記・宇津谷峠 2016年9月20日 東京芸術劇場シアターウエスト収録
- 松之丞CD解説 2017年5月26日 なかのZERO小ホール 本公演前に収録
- 慶安太平記・箱根の惨劇 2016年9月20日 東京芸術劇場シアターウエスト収録
- 村井長庵・雨夜の裏田圃 2017年3月2日 日本橋社会教育会館収録
DVD[編集]
- 『新世紀講談大全 神田松之丞』(クエスト、2015年4月) - 収録演目:違袖の音吉、鹿島の棒祭り、グレーゾーン
出演[編集]
テレビ[編集]
- 『トーキングフルーツ』フジテレビ、2017年3月7日 - 出演:古舘伊知郎、古舘寛治、神田松之丞
- 『SWITCHインタビュー 達人達(たち)』NHK Eテレ、2017年10月7日) - 出演:神田松之丞、いとうせいこう
- 『世界制服』(NHK Eテレ、2017年9月4日・11日) - 宇宙カメレオン役 ※声のみの出演
- 『笑点』(日本テレビ、2017年11月26日) - 演芸コーナーに出演 演目は『和田平助』
- 『ひそねとまそたん』(TOKYO MX・BSフジほか、2018年4月~) - 連続テレビアニメ作品。まそたん役 ※声の出演
- 『ENGEIグランドスラム』(フジテレビ、2018年4月7日)演目は『寛永宮本武蔵伝』より『山田真龍軒』
- 『鳴門秘帖』(NHK BSプレミアム 2018年4月20日~) - ナレーション
ラジオ[編集]
- 『神田松之丞 ひとり語りの一時間』( TBSラジオ、2017年3月28日 21:00〜21:59[3])
- 『神田松之丞 問わず語りの松之丞 TBSラジオ春の新番組応援スペシャル』( TBSラジオ、2018年4月1日 19:00〜20:00)
- 『神田松之丞 問わず語りの松之丞』(TBSラジオ)[4]
- 第1期(2017年4月2日~6月25日、毎週日曜未明【土曜深夜】 0:30~0:59)
- 第1期終了後の特別番組(2017年7月16日 19:00〜20:00)
- 第2期(2017年10月3日~2018年3月30日、毎週火曜~金曜 19:30〜19:40頃『THE FROGMAN SHOW A.I.共存ラジオ好奇心家族』番組内で放送)
- 第3期(2018年4月~)毎週日曜23:00~23:30
- ジェーン・スー 生活は踊る 2018年4月26日 11:00~13:00(メインパーソナリティのジェーン・スーのピンチヒッター)
脚注[編集]
出典[編集]
- ↑ 『東京かわら版』2015年12月号、東京かわら版編集部、36頁。
- ↑ 「POPEYE」2017年9月号、マガジンハウス。
- ↑ (2017-03-14) 【告知】講談界の風雲児・神田松之丞(かんだ まつのじょう)が初のラジオパーソナリティーに挑戦! TBSラジオ [ arch. ] 2017-03-29
- ↑ 『神田松之丞 問わず語りの松之丞』番組公式HP
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 神田松之丞 オフィシャルサイト - 講談師 / かんだ まつのじょう
- 神田松之丞ブログ - Ameba
- 神田松之丞(@kanda_bou)- Twitter
- 神田松之丞(協会員プロフィール・落語芸術協会)
- 神田松之丞ロング・インタビューVol.1(らくごえん)
- 神田松之丞 - TBSラジオ公式サイトによる紹介
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