「未確認飛行物体」の版間の差分
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2014年8月10日 (日) 06:30時点における版
UFO、U.F.O.およびユーフォーは、この項目へ転送されています。についてはUFO (曖昧さ回避)をご覧ください。 |
未確認飛行物体(みかくにんひこうぶったい)とは、その名の通り何であるか確認されていない飛行体のこと。「Unidentified Flying Object」(アナイデンティファイド・フライング・オブジェクト)の頭文字をとってUFO(ユーフォー、ユー・エフ・オー)と呼ばれる。本来アメリカ空軍で用いられている用語で、主として国籍不明の航空機などに用いられている。進路を見失った飛行機や他国のスパイ機、さらにはミサイルの可能性があるので、スクランブル(緊急発進)の対象となる。必ずしも物体ではなく、自然現象を誤認する場合もあるため、未確認空中現象(Unidentified Aerial Phenomena、UAP)が用いられることもある。
本来的は上記のような用語であるが、テレビ番組や雑誌などでは空飛ぶ円盤、宇宙人(エイリアン)の乗り物(エイリアン・クラフト)の意味で「UFO」が用いられているケースが多い。未来から来た人間のタイムマシンという説もある。
目次
概要
空軍などの航空交通管制においては、レーダーに捕捉された正体不明の飛行物体に対しては、それが何であるか確認出来るまで、警戒態勢を取る緊急の必要があるため(特に、金属製の物はミサイルかもしれない)、「何かがこちらに向かって飛んで来ます!」という注意を喚起するために「未確認飛行物体接近!」と表現する。逆に正体を確認済みの物(飛行計画が配信された旅客機や民間機、鳥の集団など)はIdentified Flying Object(確認済飛行物体)と総称する。(UFO研究家の間ではIFOと呼ばれる事がある)
実際に飛行しているところが目撃されなくても、飛行可能と思われるものが着陸していた場合などにも使われる。水中に目撃されたものは USO(未確認潜水物体)ということもある。
UFOの科学的な、もしくは科学的と称する研究のことを「UFO学(ufology)」と呼ぶ。
UFOの呼称について
現在、英語では「ユー・エフ・オー」の様に読まれているが、この言葉をアメリカ空軍の公式用語として採用したエドワード・J・ルッペルト大尉は、自著で「ユーフォー」と読むとしている。もともと日本でも「ユー・エフ・オー」の様に読んでいた(日本では1970年に放送されたSF特撮TVドラマ『謎の円盤UFO』参照)が、世界のオカルト・怪異現象を興味本位に紹介する特別番組等では早くから「ユーフォー」の読みで紹介されており、ピンク・レディーが大ヒット曲「UFO」の歌い出しの部分で軽やかに「ユッフォッ」と歌った1970年代後半頃から、「ユーフォー」の読みが一般化したと見られる。なお、1975年の東映アニメ映画『これがUFOだ!空飛ぶ円盤』では「ユーホー」という呼称を採用している。
空軍の公式用語では、あくまでも「正体を確認できない飛行物体」のことであるが、一般には異星人の乗り物の総称として使用されることが多い。なお、異星人の乗り物だということが判明した場合、「未確認飛行物体」ではなくなるため、この意味で使うことは誤用となる。そのため別に一部報道ではアメリカ軍では特にエイリアンクラフトをさして、「Identified Alien Craft(IAC)」(確認されたエイリアンの乗り物)との呼称を使っているという報告もある。
ちなみに日本では「ユーフォー」と呼ばれているが、他の国では「ユーエフオー」と発音する場合が多い。
研究と正体
政府調査
アメリカ空軍の公式のUFO研究部門「プロジェクト・ブルー・ブック」が1948年から1969年まで未確認飛行物体に対する調査を行なった。調査総数1万2千618件のうち、「データ不足」を含め「正体不明」(UNKNOWN)とされたものは全体の4パーセントに当たる501件であった[1]という報告がされている。
またアメリカ空軍は、1967年にコロラド大学のエドワード・コンドン教授に依頼し、UFOに関する調査を開始した。コンドン委員会は、1969年に報告書(通称「コンドン・レポート」)をまとめ、「『UFOが地球の外からやってきた』という説には、何の証拠も認められない」という結論に達したが、その存在自体については否定していない。
イギリス国防省も1967年より公式に調査を行いその後同様の報告書を発表したが、同じくその存在自体については否定していない。またその後1980年に、ロンドン郊外にあるNATOのベントウォーター基地周辺で基地関係者や近隣住人によって目撃されたUFOについても、イギリス空軍が正式な調査報告をしその存在自体を認めているが、同じく「どこから飛来したか」という点については結論を出せていない。
民間調査
1954年に「アメリカ空中現象調査委員会(NICAP)」という民間の組織が設立された。これはUFOを科学的に解明しようと設立された初の団体であると見られている。
諸説
これらの報告書はすべての未確認飛行物体、未確認空中現象について説明する物ではないため、様々な説が提唱されている。それら諸説を以下に提示する。またコンドン報告書など公的機関の調査に対しては、「国家が隠蔽しているので正しい情報を出すわけがない」などの陰謀論も根強くある。
だが、UFOの物質的理由が何であれ(その名称の通り、正体がはっきりしていないため不明であるが)、目撃例が世界各地であるというのは事実であり、「UFOなんて元々ない」と言う意見自体はナンセンスであると言う学者もいるために、その存在理由や使用目的、どこから飛来したかは定かではないものの、UFOは「実在するものである」と言える。
宇宙人の乗り物説
エイリアンクラフト説とも言う。現在ではUFOという語から想像される一般的なイメージの都市伝説となっており、エイリアンクラフトや空飛ぶ円盤とUFOは頻繁に混同される。この説はフィクションの世界において広く引用され(未知との遭遇、インデペンデンス・デイなど)、UFOの中の宇宙人との遭遇を第三種接近遭遇と言う。本説を支持する証拠は目撃談のみであるとされる。宇宙人、後述のロズウェル事件も参照。また、地球空洞説、USOなどから、宇宙人でなく地底人の乗り物であるという説もあるが、これらは現在ではあまり支持されていない。
異星文化の惑星探査機
宇宙人の乗り物説と似ているが、地球人のNASAが行っているような「異星人への興味とロマン、コンタクト願望や発見」と同様な心理で考えたものである。地球人が、「もし、異星人のいる星を見つけたとすれば」やることは、「カメラを送って探索すること(常識的な惑星間の距離の遠さからして人を乗せることは、まずない)」などが上げられ、異星人からすれば、地球はいわば「生命のいる未知の惑星」として他の惑星に住む異星人が探索をする為に送り込んだ探査機ではないか、という説だ。この考えを元にすれば、異星人は少なくとも(地球以上の)高度な技術をもち、異星への関心を持つ生命体であると考えられる。また、このような異星人などへの関心は人間とも近い「征服欲」を持っている向上心の高い生命体であると言う意見もある。
人工物誤認
これらの「人工物誤認説」の中には、ヘッドライトや飛行機、人工衛星などその存在が公になっている物の誤認や、新兵器や秘密兵器などその存在が公になっていない物の誤認など、いくつかのバリエーションがある。また新兵器や秘密兵器の存在を隠す為に、政府などがその目撃例を敢えて「超常現象」としてマスメディアを通じて喧伝したり噂話を増長させる事で、肝心な部分から目を眩ます欺瞞工作であるという意見もある。
ヘッドライトや飛行機など
遠くの車のヘッドライト、夜間に飛行する飛行機やヘリコプターなどを誤認したと言う説。不規則に明滅する人工衛星も誤認されやすい。これらが偶然に平行して移動していればより「本物」らしく見える。車のヘッドライトなら目撃者との間に木などの障害物があれば、不規則に明滅したり、瞬間的に消えたり現れたりしているように見える。複数台の車が通れば急速に左右に動いているようにも見える。また起伏のある道を走行している車のヘッドライトを遠くから見た場合も、不自然に明滅、移動しているように見えることがあるため、これらを誤認したという説もある。
秘密兵器説
どこかの国の軍部によって秘密裏に開発されている戦闘機や兵器ではないかと言う説。エリア51周辺でのUFOの目撃が多いことから「アメリカ軍が開発している兵器であるのではないか」という説もある。この基地ではレーダーに察知されない飛行機の研究が第二次世界大戦中から行われており、その中には電波をすべての方向に均等に反射する目的で、円盤型の実験機も製作された。その他にプラズマ兵器ではないかという説もある。フー・ファイター事件があったときは第二次世界大戦中だったためか、敵国の兵器ではないかと噂されたこともあった。
実際に、極秘に開発した新型機が目撃された際に「UFO」ではないかとして報告されたこともある(試験飛行中だったV173など)。アメリカのエリア51における新兵器開発説が有名だが、実際にエリア51で新型機の開発、試験飛行が行われていることは公然の秘密である。冷戦期には「ソ連の新型機」ではないかという説も盛んに取り上げられた。
組織的捏造説
一部の軍事評論家は、UFOの目撃談は軍事組織や情報機関によって捏造された物であると主張している[2]。これらは、上記のような実験機目撃談や実験の失敗などにより重大な機密が世間やスパイに漏れるのを防ぐため、敢えて超常現象としてマスメディアを通じて喧伝したり噂話を増長させる事で肝心な部分から目を眩ます欺瞞工作であるというのである。捏造自体はそれと証明された物が多いが、これらに軍や情報機関が関与している証言や物証は乏しく陰謀論から抜け出すものではない。
自然現象
珍しい自然現象を見た際に、そのショックと恐怖によりUFOと誤認したという説。誤認されやすい自然現象の例として球電現象、火球、流星、プラズマなどがある。金星や火星、木星も誤認されやすい物体としてあげられる。また空飛ぶ円盤が写ったと言われる写真が、実は鳥、コウモリ、ハエなど昆虫、麦の穂だったと判明したこともある。もし目撃した物が火球や流星であれば、気象台で確認することができる。必ずしもすべての火球や流れ星を気象台が把握しているわけではないが、寄せられた同様の目撃談の特徴から正体が判明することもある。また、月や木星、金星のようにほぼ静止している光源でも、動き回りながら見る人間にとってはUFOに見えることがある。
イタズラ
「UFOを写した」とされる写真の中には、人工物や自然現象の誤認の他に、CGや特撮による作り物が多いことも知られている。近年はCGによってかなりリアルな画像を捏造するケースが多く、研究家を悩ませている。
なお、UFOのトリック写真には以下のものが多い。
- 吊るし型
- ピアノ線など極細い糸を使ってUFOの模型を吊るし、それを撮影する。
- 投擲型
- 合成型
- 別々の写真を合成するもの。コンピュータでの写真合成が一般的になった頃から激増したが、それ以前にも存在していた。
- その他
しかし、世界各国で報告されているUFOやミステリーサークルの目撃情報や写真、映像については、イタズラやねつ造で説明できないものが多く存在するのも事実である。
なお、クロップサークル(ミステリーサークル)がUFOのような光によって作成されていたり、クロップサークルの近くをUFOが飛んでいたりする目撃談があることから、クロップサークルとの関連も考えられることが多かった。なお、クロップサークルのいくつかはイタズラで作ったと判明している(イギリスのサークルメイカーは、空飛ぶ円盤のファン団体の集会があると聞き、わざわざその近くにクロップサークルを作り、ライトを付けた風船を飛ばしてからかうなどのイタズラを行ったことも知られているが、多くは見破られている)が、UFOのような光によって作成されていた目撃例を含めて、残りの全てはどのようによって作られたかはいまだに解明していない。
タイムマシン説
「UFOは未来の人々が開発した、時間移動を行うために使用する乗り物(タイムマシン)である」とする説。UFOが消えたり現れたりする事を空間移動ではなく時間移動と考える人もいる。報告されるUFO搭乗員の姿形がほとんど人間型であること(宇宙人を参照)、「宇宙人が地球に来訪するのは物理的に困難であることから、宇宙人説よりは可能性がある」とする人もいる。宇宙空間は極めて広く、通常の光速以下で飛行する方法で宇宙空間を移動し地球に向かう場合には、移動には極めて長い年月を必要とする。そのためワープのような技術が想定されているが、比較的自由なワープが可能ならばその技術を利用してタイムマシンも可能になってしまう(ワープを参照)。つまり、この点でもUFOが宇宙人の乗り物であるよりは、タイムマシンである可能性が高いというのである。ジョン・タイター(2036年から来たと自称する男性)もその見解を述べている。
現在の物理学的知見では、色々な可能性は論じられているものの、時間移動は不可能か未来に向かってしか行えず、タイムマシンは実現が不可能であることが通説になっている。(タイムマシンの項目では相対性理論を活用すると未来への移動は比較的容易であることは明記されている。しかし、過去への移動については、可能性が論じられているものの、否定的意見も多い)また、同様にワープも不可能とされている。
仮にワープが現在の技術ではなく、異星人の超科学技術や未来人の技術などで可能になる可能性を持ち出す人がいる。しかし、この場合でもタイムマシンも同時に可能になってしまう。[3]これは、相対性理論による結論であるが、相対性理論を越える理論が(たとえ異星人や未来人からでも)仮に出たとしても、その超理論は当然現在多大な成果を残している相対性理論を全て内包するはずであろうし(そうでなければ、「超理論」は現在確認されている相対論の結果すら近似的にでも導き出せないことになってしまう)、そうなれば当然「タイムマシン」も可能になるのである。
SFとUFO
SFには無数のバリエーションにわたる異星人が登場して、その乗り物も構造から材質、推進法まで綿密に設定されており、世間に流布しているUFOのイメージ形成にも大きく寄与している。また、「日本空飛ぶ円盤研究会」(JFSA)の熱心な会員であったSF翻訳家の柴野拓美と星新一は初のSF同人誌を発刊しSF作家となったなど、SFとUFOの縁は濃い。
ただ、かつてUFOブームがあった当時、SFファンやSF作家は、「SF系の人はUFO信者に違いない」というような偏見を持たれたことがあったため、そうした結び付けを嫌悪してUFOを敬遠する人もいる。実際に現在でも「UFOは絶対に実在する!」と言い張る人間は「変な人レッテル」を貼られる傾向がある。
日本においての認識
一般
世界的に広がっているUFO目撃を発表しあう会では、元アメリカ軍関連者やNASA関連者、その他パイロットと称する人々がそれまで軍や政府、NASAその他職業上の理由から沈黙せざるを得なかったという自らの体験談を告白しあっている要出典。しかしこれらの会合は一般的に英語で行われていることが多く、また目撃の多いラテンアメリカではスペイン語、もしくはポルトガル語圏であることもあり、日本へはUFO関連のイベントや会誌など情報の認知に時間がかかってしまうためか欧米諸国のブームを後追いする形になっている。
しかしインターネットやデジタルカメラの普及により最近では現象を収めたという映像など、アマチュア発の情報が増えていることもあり近年では会の世界的な活動も易しくなってきている。youtube.comでの投稿数の多さはそれらを知る一つの手がかりとなる。日本ではメディアで度々とりあげられるなどしているが、オカルト雑誌、オカルト番組などでしか取り上げられない、決定的な証拠が提示されないままに説が流布しているなどの理由から、UFO=超自然現象・エイリアンクラフトなどとする説はでたらめであるという考え方も根強い。
政府の見解
未確認航空機の領空侵犯行為に対しては、航空自衛隊が対領空侵犯措置をとり、戦闘機をスクランブル発進させている。また、海上自衛隊のイージス艦も対空目標の警戒任務にあたっている。
日本国政府は、2007年12月18日に閣議決定された答弁書において、「地球外から飛来してきたと思われる」[4]飛行物体について「存在を確認していない」、「研究も飛来した場合の対策も行なっていない」[5]としている。なお、この答弁書については、内閣官房長官・町村信孝が、同日行われた定例記者会見において「政府答弁は政府答弁であり、私は個人的には、こういうものは絶対いると思っております」[6]と答えたため、多くのマスコミで報道された[7]。
防衛大臣石破茂は、同年9月27日に放送の日本テレビ『モクスペ』「UFO vs 世界の科学者100人」のインタビューでUFOが領空侵犯したらどうすべきか役人と議論したと語っており[8]、12月20日に行われた会見において、「防衛省の見解ではなくあくまで個人的見解である」と前置きをした上で「未確認飛行物体、それを操る生命体が存在しないと断定しうる根拠はない。(中略)少なくともないと断定するだけの根拠を私は持っていない。そういうものはあり得るだろうということだと私は思う」と述べた上で、日本国の領空に飛来した場合の対処と法整備をなどを考えておくべきと述べた[9]。
報告と調査についての現状
専門家の意見として、下記の水産庁調査船「開洋丸」の遭遇記録のように、現場レベルにおいては報告事例が存在するが、統括調査する部署が無いため、記録が散在している可能性が高い。1970年代の在日アメリカ軍の遭遇事案では、アメリカ軍上層部に板付基地周辺で目撃例を報告し、その中で、航空自衛隊や漁船からも目撃、報告があったとする報告書の存在が指摘されている。このことは一部で報道された。また、日本の元首相が某国の原潜でUFO探索ツアーに出掛けたという話もある。
UFOの分類
UFOの型
- アダムスキー型
- 円盤型
- 皿型
- 円柱型
- 球型
- 半球型
- 菱型
- 三角形型
- 逆さピラミッド型 黄金色
- ブラック・トライアングル
- ホワイト・トライアングル
- 紋章型 龍剣蛇
- 四角形型
- ダイヤモンド型
- ブーメラン型
- お椀型
- 土星型
- 光点型
- タマゴ型
- ラグビーボール型
- 半球型
- 葉巻型
- 十文字型
- 飛行機型 ジェット機戦闘機グライダー
- ブラックヘリコプター型
- ワーム型
- マウス型
- クラゲ型
- 三日月形
- 人型
- ロッド型
- ドローンズ
ハイネック博士の分類
ジョセフ・アレン・ハイネックが考案した。UFO目撃者からの観測パターンにより分類。
この節を書こうとした人は途中で寝てしまいました。後は適当に頑張って下さい。 |
アブダクション
アブダクション(誘拐)の事例報告は年々世界で増えている。体験者によると、UFOによりUFOの中に誘拐され、医学的な手術を受けたり、小さなトランスミッション(発信機)を埋め込まれたり、実験や研究の対象となったという証言、場合によっては性行為の対象となったという報告もある。
2006年に放映されたアメリカのテレビ局「ヒストリーチャンネル」の番組内においては、妊娠8ヶ月の女性がUFOによってアブダクションされて、おなかの中の子供を取り出されたという。アブダクション後、彼女のおなかの子供はこれによって体内から消えた。その後数年して彼女は再びアブダクションされたが、その際に自分の子供らしき子供をUFOで見る。その子供は宇宙人とのハイブリッド(混血)だったようだと語っている。
その他、アブダクション現象には、時間の喪失、記憶の喪失などがあげられる。具体的には周囲の物や環境の変化も報告されている。トランスミッションを後からMRIで発見した、手術によって取り出した、とする事例もある[10]。
また、本の内容などが変わっていたり、テレビなどから普段と違う放送などを見るケースもあり、これらの体験者は、UFOあるいは宇宙人が、「人間にはできないかなりのハイテクの持ち主」であることを信じる人が多い。また、実験体験とは別にアブダクション中に宇宙人と話した体験者もいる。平和や環境保護についての警告を受けている事例がいくつかあるが、これは破壊の予告ではなく、保護することによって地球と人類を守ることを意味しているとの説が多い。
これらの現象については、「虚偽記憶」(false memory)で十分に説明できるという考え方がある(虚偽記憶、グレイ (宇宙人)も参照) 。性行為を強要されたという話に対して天文学者でSF作家のカール・セーガンは、交雑の可能性がゼロである宇宙人が地球人と交配しようとするとは考えにくく、中世の魔女狩りと同じ構図ではないかと指摘している(魔女狩り時代には男夢魔が女性と、女夢魔が男性と交わり悪魔の子を残すと信じられており、そのような経験の告白も多数残っている)。そして、この現象はアメリカでは幼児期の性的虐待の虚偽記憶が多くの人間に次々によみがえる事件とつながっている事を指摘する人もいる。
他の目撃例・事件
特殊な目撃例
丸い発光体として、夜間目撃されている。発光色は赤色、オレンジ色、黄色、白色、黄緑色等である。
- 九州の西方地域
歴史文献とUFO
聖書とUFO
聖書の文章をUFOに関すると解釈する主張はしばしば見られる。古代宇宙飛行士説と関連づけて解釈されることもある。
真っ先に挙げられているのは、イエス・キリスト誕生の際に現れたという「動く星」である。キリスト誕生のとき東方の三博士は動く星に導かれ、星は厩(うまや)の上にとどまった、というものである(新約聖書・マタイ福音書第2章)。
また、旧約聖書・エゼキエル書第1章には、輝く人の姿をした生き物の横に輪があり、輪はその生き物の動きに従って移動し、屋根のようなものの上には椅子があり、人の姿をした者がいた、と記述されている。これもUFOとその搭乗者として解釈されることがある。
キリスト教の絵画にはUFOらしきもの(以下、円盤と記す)が描かれていることがある。「受胎告知」、「雪の奇跡」、「聖母と聖ジョヴァンニーノ」、「キリストの洗礼」、「三位一体」、「キリストの磔刑」など枚挙に暇がない。描かれている内容も、「円盤が光線を発射している」、「円盤を見上げる人がいる」、「円盤が火を噴いて飛行している」、「2つの円盤が飛行しており、それぞれに表情の異なる人物が搭乗している」など、意図的に描いたことは明らかである。
UFOブーム
1970年代後半に日本でUFOブームと呼ばれる現象が起きた。ピンク・レディーの楽曲「UFO」をはじめUFOを題材にした多くの派生作品が作られ、社会現象としてUFOが流行になった。1978年に映画『未知との遭遇』が日本公開されると、そのブームは頂点に達した。後述の作品リストの年代を参照。
UFOを題材にした作品
映画
- 地球の静止する日 (アメリカ1951年)
- 未知との遭遇 (アメリカ1977年、日本公開1978年)
- 惑星大戦争 (日本1977年)
- 宇宙戦争(アメリカ1952年・2005年)
- こちら葛飾区亀有公園前派出所UFO(飛竜丸)で上野、浅草、東京タワー、レインボーブリッジ国会議事堂が次々に破壊される。
ドラマ
- 謎の円盤UFO (1970年) 「UFO」という言葉を一般に紹介する先駆的役割を果たした。
- 円盤戦争バンキッド(1976年)
- UFO大戦争 戦え! レッドタイガー(1978年)
MMR。UFOは予算の関係でCGだった
アニメ
- これがUFOだ!空飛ぶ円盤 (1975年)
- UFOロボ グレンダイザー (1975年)
- UFO戦士ダイアポロン (1976年)
ゲーム
- UFOキャッチャー(セガ 1985年登場)
- UFO仮面ヤキソバン(DEN'Z 1994年)
- 矢追純一極秘プロジェクト UFOを追え!!(日本クラリービジネス 1996年)
- UFO -A day in the life-(アスキー 1999年)
小説
- イリヤの空、UFOの夏 (2001年) 派生作品にOVA・ラジオドラマ・ゲーム・漫画
楽曲
- UFO(ピンク・レディー、1977年)
- UFO音頭(大泉滉、1978年)
- UFO(遠藤賢司、アルバム「東京ワッショイ」1979年)
- キャベツUFO(「NHKみんなのうた」1984年)
- 作詞・作曲:工藤順子 編曲:MAKI
- 打楽器協奏曲「UFO」(1999年ワシントン・ナショナル交響楽団初演)
- 作曲:マイケル・ドアティ
- UFO(Mr.Children、アルバム「IT'S A WONDERFUL WORLD」2002年)
- 作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿 編曲:小林武史、Mr.Children
- UFOロマンティクス(ギターウルフ、アルバム「UFO ロマンティクス」2002年)
- UFO神社(LOVE JETS 2004年)
アルバム名
- UFO(電気グルーヴ 1991年)
- UFOと恋人(筋肉少女帯 1993年)
- 衝撃のUFO 衝撃のREMIX(VA 2002年)
- U.F.O. LOUNGE Mixed by YABE "UNITED FUTURE ORGANIZATION" (YABE(MIX)2005年)
参考文献
- ピーター・ブルックスミス 『政府ファイルUFO全事件―機密文書が明かす「空飛ぶ円盤」50年史』 大倉順二訳 (これ一冊でほとんどのことが解る上、索引付きで座右に置いて便利な本) ISBN 489063097X
- カーティス・ピーブルズ 『人類はなぜUFOと遭遇するのか』 皆神龍太郎訳(日本語で読めるUFO通史のベスト) ISBN 4478850151 ISBN 4167651254
- 稲生平太郎 『何かが空を飛んでいる』(UFO問題については、解ったと言っている人ほど何も解っていないのだと実感させられる本) ISBN 4404019645
- 志水一夫 『UFOの嘘』データハウス1990年11月 ISBN 4924442976
- 高倉克祐『世界はこうして騙された さらばUFO神話』(悠飛社・1994年)
- 高倉克祐『世界はこうして騙された2 UFO神話の破滅』(悠飛社・1995年)ISBN 4946448330
- 木原善彦 『UFOとポストモダン』 平凡社新書 平凡社 ISBN 4582853099
- エドワード・J・ルッペルト 『未確認飛行物体に関する報告』(開成出版・2002年)
- アメリカ下院科学および宇宙航行学委員会編 『米下院UFOシンポジウム』(本の風景社・2003年)
- デビッド・M・ジェイコブス 『全米UFO論争史』 ヒロ・M・ヒラノ訳 ブイツーソリューション 2006年9月 ISBN 4434083732
- スーザン・A. クランシー 林雅代 訳 『なぜ人はエイリアンに誘拐されたと思うのか』早川書房 ISBN 4150503133
- 高橋克雄作SF『時を飛ぶUFO』シリーズ (金の星社発行中 1〜3巻2006/12 ) UFOは未来から来るというユニークなUFO存在論 反重力飛行術などを詳述。反原発をThemeにしながら大人も楽しめる小説。
- イロブラント・フォン・ルトビガー 『ヨーロッパのUFO』 ブイツーソリューション 2007年12月 ISBN 9784434113611
脚注
- ↑ 呉智英(監修)『オカルト徹底批判』 朝日新聞社 1994年5月15日)
- ↑ 神浦元彰 ET,UFOの正体を解明する([1])
- ↑ 『タイムマシンの話―超光速粒子とメタ相対論』都筑卓司著
- ↑ 「『UFOの存在、確認していない』――閣議で答弁書を決定」『asahi.com:「UFOの存在、確認していない」 閣議で答弁書を決定 - 政治』朝日新聞社、2007年12月18日。
- ↑ 「UFO、存在の確認なし」政府が議員質問書で閣議決定 読売新聞 2007年12月18日
- ↑ 「個人的にはUFOいると思う」町村官房長官会見(18日午後) 産経新聞 2007年12月18日
- ↑ 「町村官房長官、『UFOの存在信じる』」『町村官房長官、「UFOの存在信じる」| 世界のこぼれ話| Reuters』ロイター・ジャパン、2007年12月19日。
- ↑ 亀和田武「テレビ健康診断」『週刊文春』2007年10月25日号、文藝春秋
- ↑ 「UFO対処を頭に入れるべき」石破防衛相 産経新聞 2007年12月20日
- ↑ CT、MRIで確認されたと主張される人体に埋め込まれた物体(発信機?)は、小規模な脳梗塞などの画像ではとする説がある(横屋正朗『UFOはこうして製造されている!』徳間書店、1993年)。
関連項目
- 未確認潜水物体
- フー・ファイター
- フライング・ヒューマノイド
- ドローンズ
- スカイフィッシュ
- エリア51
- プロジェクト・ブルーブック
- バミューダトライアングル
- ラエリアン・ムーブメント
- 飯野町 - 「UFOの里」と銘打っていた福島県の町。2008年7月、福島市に編入合併
- 木曜スペシャル
- 爽快情報バラエティー スッキリ!! - たびたびUFO関連の情報を取り上げている。
人名
- ジョージ・アダムスキー
- ドナルド・キーホー
- ジョン・A・キール
- ビリー・マイヤー
- 折田至
- 矢追純一 - 「UFO」に関するテレビ番組を多くてがけた元ディレクター
- 南山宏
- 韮澤潤一郎
- 荒井欣一
- 並木伸一郎
- 山根隆治 - 国会でUFOに関する質問を行った
- 丹羽公三-Kz.UFO現象調査会主宰者
異星人関連
- 宇宙人
- 地球外生命体
- フラットウッズ・モンスター - 通称、3メートルの宇宙人。
- ウンモ星人
- チャゴ少年のエンバウーラ事件
- ロズウェル事件
- 「開星論」のUFO党
UFO研究団体
- APRO
- NICAP
- CUFOS
- MUFON
- 日本空飛ぶ円盤研究会 (JFSA)
- 宇宙友好協会 (CBA)
- Kz.UFO現象調査会
- 日本宇宙現象研究会
外部リンク
- Center on anomalous phenomena
- JUFOIC公式サイト(機械翻訳を応用して海外サイトを日本語や英和対訳で読めるリンク集中心のページ)
- UFOレポート(日本語)
- 馬琴はUFOを信じたか
- UFOリンク
- SECTION44 日本空中現象調査委員会-Yahoo!ファンクラブ
- Kz.UFO現象調査会 annex
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