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'''柄谷 行人'''(からたに こうじん、男性、[[1941年]][[8月6日]] - )は、[[兵庫県]][[尼崎市]]出身の[[文芸評論家]]、[[思想家]]。父は株式会社[[柄谷工務店]]代表取締役社長であった柄谷吉太郎([[1970年]]没)。本名は、柄谷善男(-よしお)。子供は三人の息子がおり、一人はNAMで市民通貨Lを構想した柄谷(原)祐人。現在の妻は、翻訳家の柄谷菜生子(旧姓は山口。現在のペンネームは柄谷凛。山口菜生子・柄谷凛両名義で翻訳多数)である。
  
 
[[夏目漱石]]の研究により、『[[群像]]』誌の新人賞に応募し評論家としてデビュー。現代思想を中心に、[[文学]]、[[哲学]]、[[経済学]]、[[政治学]]、[[数学基礎論]]等、発言は多岐に渡る。雑誌『[[批評空間]]』を[[浅田彰]]と共に主宰。『探究』に見られるような現代思想の紹介に努めた。
 
[[夏目漱石]]の研究により、『[[群像]]』誌の新人賞に応募し評論家としてデビュー。現代思想を中心に、[[文学]]、[[哲学]]、[[経済学]]、[[政治学]]、[[数学基礎論]]等、発言は多岐に渡る。雑誌『[[批評空間]]』を[[浅田彰]]と共に主宰。『探究』に見られるような現代思想の紹介に努めた。

2011年8月23日 (火) 01:00時点における最新版

柄谷 行人(からたに こうじん、男性、1941年8月6日 - )は、兵庫県尼崎市出身の文芸評論家思想家。父は株式会社柄谷工務店代表取締役社長であった柄谷吉太郎(1970年没)。本名は、柄谷善男(-よしお)。子供は三人の息子がおり、一人はNAMで市民通貨Lを構想した柄谷(原)祐人。現在の妻は、翻訳家の柄谷菜生子(旧姓は山口。現在のペンネームは柄谷凛。山口菜生子・柄谷凛両名義で翻訳多数)である。

夏目漱石の研究により、『群像』誌の新人賞に応募し評論家としてデビュー。現代思想を中心に、文学哲学経済学政治学数学基礎論等、発言は多岐に渡る。雑誌『批評空間』を浅田彰と共に主宰。『探究』に見られるような現代思想の紹介に努めた。

(しばしば誤解を指摘されつつも)クルト・ゲーデル不完全性定理に積極的に言及したことでも知られる(主に『隠喩としての建築』)。近年は、カントの読み直しを行う(例えば、『トランスクリティーク』)。

阪神タイガースのファン。左翼を自認している。

経歴[編集]

受賞歴[編集]

著書[編集]

文学[編集]

哲学[編集]

  • 『ダイアローグ』(冬樹社, 1979年 / 第三文明社, 1987年-1991年)
  • 『内省と遡行』(講談社, 1985年 / 講談社学術文庫, 1988年)
  • 『探究I』(講談社, 1986年 / 講談社学術文庫, 1992年)
  • 『探究II』(講談社, 1989年 / 講談社学術文庫, 1992年)
  • 『言葉と悲劇』(講談社[講談社学術文庫], 1993年) 講演集。
  • 『ヒューモアとしての唯物論』(筑摩書房, 1993年 / 講談社[講談社学術文庫], 1999年)
  • 『〈戦前〉の思考』(文藝春秋, 1994年 / 講談社[講談社学術文庫], 2001年) 憲法湾岸戦争国家民族議会制民主主義などを論じた講演集。
  • 『倫理21』(平凡社, 2000年 / 平凡社ライブラリー, 2003年)天皇制東京裁判丸山眞男昭和天皇戦争責任教育宗教酒鬼薔薇事件などを論じた、初の書き下ろし
  • 『トランスクリティーク――カントとマルクス』(批評空間, 2001年)
  • 『柄谷行人初期論文集』(批評空間, 2002年)
  • 『世界共和国へ――資本=ネーション=国家を超えて』(岩波書店岩波新書], 2006年)

共著[編集]

編著[編集]

  • 『シンポジウム』(思潮社, 1989年 / 太田出版, 1994年)
  • 『近代日本の批評』(福武書店, 1990年 / 講談社[講談社文芸文庫], 1997年)
  • 『可能なるコミュニズム』(太田出版, 2000年)

共編著[編集]

  • 蟻二郎森常治)『現代批評の構造――通時批評から共時批評へ』(思潮社, 1971年)
  • (渡部直己)『中上健次と熊野』(太田出版, 2000年)

選集[編集]

  • 『定本柄谷行人集』(岩波書店, 2004年)
  1. 「日本近代文学の起源」
  2. 「隠喩としての建築」
  3. 「トランスクリティーク――カントとマルクス」
  4. 「ネーションと美学」
  5. 「歴史と反復」

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

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