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== 制作スタッフ == | == 制作スタッフ == | ||
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*脚本・監督・原作:[[新海誠]] | *脚本・監督・原作:[[新海誠]] | ||
*作画監督・キャラクターデザイン:[[西村貴世]] | *作画監督・キャラクターデザイン:[[西村貴世]] | ||
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== 作品の舞台 == | == 作品の舞台 == | ||
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*[[参宮橋駅]]周辺 - 第1話「桜花抄」の冒頭場面の舞台 | *[[参宮橋駅]]周辺 - 第1話「桜花抄」の冒頭場面の舞台 | ||
*[[豪徳寺駅]] - 第1話「桜花抄」で登場 | *[[豪徳寺駅]] - 第1話「桜花抄」で登場 | ||
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2011年10月16日 (日) 00:32時点における最新版
『秒速5センチメートル a chain of short stories about their distance』(びょうそく5センチメートル ア・チェイン・オブ・ショート・ストリーズ・アバウト・ゼア・ディスタンス)は日本のアニメーション映画作品。監督は新海誠。2007年3月3日に公開された。同年のアジアパシフィック映画賞において、「Best Animated Feature Film」を受賞した。
概要[編集]
『雲のむこう、約束の場所』に続く、新海の4作目の監督作品。渋谷シネマライズを皮切りに、その他の地方でも上映された。また2月16日正午から3日間にわたり、Yahoo!プレミアム会員、Yahoo! BB会員限定サービスとして、第1話「桜花抄」の先行無料配信が行われた。
2007年7月19日にDVDが発売、同10月19日からレンタルが開始された。また2008年4月18日には、Blu-ray版と限定生産品としてHD DVD版が発売されている。
なお、「ダ・ヴィンチ」誌上で新海自身による同作の小説も連載された。それぞれの話を前編と後編に分けた全6話構成で、2007年11月16日には小説の単行本が発売された。
『月刊アフタヌーン』(講談社)2010年7月号(同年5月25日発売)より2011年5月号(同年3月25日発売)にかけて、清家雪子作画による漫画版が連載された。
タイトルとなっている「秒速5センチメートル」とは「桜の花びらの落ちるスピード」のことで、作中冒頭で明かされている。これは本作を制作していた当時、新海が自身のサイトで交流していた人物から聞いたという事で、相手側の了承を得てタイトルに起用した。
ストーリー[編集]
本作品は「桜花抄」「コスモナウト」「秒速5センチメートル」の3本の短編から構成されている。
- 1. 桜花抄(おうかしょう)
- 東京の小学生・遠野貴樹と篠原明里はお互いに対する「他人には分らない特別な想い」を抱えていた。しかし小学校卒業と同時に明里は栃木へ転校してしまい、それきり会うことが無くなってしまう。貴樹が中学に入学して半年が経過した夏のある日、栃木の明里から手紙が届く。それをきっかけに、文通を重ねるようになる2人。しかしその年の冬に、今度は貴樹が鹿児島へ転校することが決まった。鹿児島と栃木では絶望的に遠い。「もう二度と会えなくなるかもしれない…」そう思った貴樹は、明里に会いに行く決意をする。しかしその約束の日、関東では大雪となった。当初の予定は列車の遅延で大幅に狂い、時間だけがただ残酷に流れていく…。貴樹と明里の、再会と別れの1日を時間経過と共に描く(約28分)。
- 2. コスモナウト
- 種子島の高校3年生・澄田花苗は、中学2年の春に東京から転校してきたクラスメートの貴樹に恋をしていたが告白できずにいた。しかも卒業を控えながら自身の進路についても決められず、趣味のサーフィンでも波の上に立つことが出来ないというスランプに陥っていた。そんな折、貴樹が卒業後は東京の大学へ行くと知った花苗は、再び「波の上に立つことができた」そのとき、自身の想いを貴樹に告げようと決心する(約22分)。
- 3. 秒速5センチメートル
- 貴樹は高みを目指そうともがいていたが、それが何の衝動に駆られてなのかは分からなかった。ただひたすら、仕事に追われる日々。3年間付き合っていた女性からは「1000回メールしても、心は1センチくらいしか近づけなかった」と言われ、自身の心が彼女に向いていないことを見透かされてしまう。貴樹自身も自分自身の葛藤から、若き迷いへと落ちてゆく。しかし、貴樹の心は今もあの中学生の雪の夜以来ずっと、彼にとって唯一の女性を追い掛け続けていたのだった…。一方、明里は…。大人になった彼らの自らへの自問自答を通じて、魂の彷徨を描いた表題作(約15分)。
動画鑑賞[編集]
1 桜花抄
2 コスモナウト
主な登場人物[編集]
- 遠野 貴樹(とおの たかき)
- 声 - 水橋研二
- 主人公。家族は両親のみの一人っ子。小学3年生の春に、世田谷の小学校に親の仕事の都合で転校してきた。その1年後の春に、同じクラスに転校してきた明里と初めて出会う。共に親が転勤が多く転校続きであったこと、外で大勢と遊ぶよりも図書館で本を読むことが好きだったことを共通点として次第に親しさを増していく。性格は大人しいタイプだが、クラスメイトに自分との仲をからかわれて泣き出しそうになっていた明里を堂々と助けるなど、クラスの他の男子とは違う強さを内面に秘めている。中学1年生の夏に明里から手紙を貰い、以後文通が続く。しかし、1年生の3学期終了をもって鹿児島の種子島の中学校へ転校することになる。「もう二度と明里と会えなくなるかもしれない」という思いから、栃木の明里に会いに行く決意をする。
- 篠原 明里(しのはら あかり)
- 声 - 近藤好美(第1話「桜花抄」) / 尾上綾華(第3話「秒速5センチメートル」)
- 貴樹の初恋の相手である女の子。貴樹の片想いではなく、幼いながらも両想いの仲であった。貴樹と同じく家族は両親のみの一人っ子。小学4年生の春に、静岡から東京の世田谷に親の仕事の都合で転校し、貴樹と同じクラスになる。貴樹と同じくこの頃は身体が弱く、外で遊ぶよりも図書館で本を読んでいることを好んでいた。そのため貴樹と親しくなるが、内向的な性格ゆえにクラスメイトに貴樹との仲をからかわれても受け流すことが出来なかった。そんな自分を常に守ってくれる貴樹に対して淡い恋心を抱いていたが、小学校卒業と同時に親の仕事の都合で栃木への転校を余儀なくされる。離れ離れとなってから半年後、貴樹に手紙を出し始めて2人の文通が始まる。その後、鹿児島に転校が決まった貴樹と再会の約束をする。
- 澄田 花苗(すみだ かなえ)
- 声 - 花村怜美
- 貴樹と種子島の中学で同じクラスになった女の子。家族は両親と、姉が1人いる。中学2年生の春、東京から転校してきた貴樹に他の男子とは違う雰囲気を感じ取り、恋心を抱くようになる。高校も貴樹と同じ場所にいたい一心で必死に勉強して合格を果たしたのだが、高校3年生になる現在まで告白することは出来ていない。内面に情熱を秘めるタイプで、一途に貴樹を想い続けている。自分の将来が定まらないことに不安を感じ、得意のサーフィンでもずっと波の上に立てないというスランプ状態に陥っていた。自信を取り戻し、再び波の上に立てるようになったとき貴樹に告白しようと決意する。
制作スタッフ[編集]
- 脚本・監督・原作:新海誠
- 作画監督・キャラクターデザイン:西村貴世
- 美術:丹治匠・馬島亮子
- 音楽:天門
- アフレコ演出:三ツ矢雄二
- 主題歌:『One more time, One more chance』
- 制作・配給:コミックス・ウェーブ
作品の舞台[編集]
- 参宮橋駅周辺 - 第1話「桜花抄」の冒頭場面の舞台
- 豪徳寺駅 - 第1話「桜花抄」で登場
- 上記他、小田急小田原線沿線
- 岩舟町 - 第1話「桜花抄」の舞台
- 中種子町 - 第2話「コスモナウト」の舞台
- 鹿児島県立中種子高等学校 - 第2話「コスモナウト」の主な舞台となった高校
- 鹿児島県立種子島中央高等学校 - 中種子高校の後継高校
- 新宿副都心 - 第3話「秒速5センチメートル」の舞台
中国国営テレビによる盗用[編集]
2009年9月、中国の国営テレビ局・中国中央電視台が「感動の大作」と銘打ったアニメ「心霊の窓」の放映を開始した。ストーリーや音楽は本作と全く接点がないものの、作中に「秒速5センチメートル」のカットと酷似した描写が多数あり、背景の一部に同作の背景が使用[1]されている事により盗作疑惑が持ち上がった。 3日制作会社・柳州藍海科技有限公司により剽窃の事実が認められ、下請け会社がこの問題行為を行ったとの見解が示唆された。
脚注[編集]
- ↑ ビルに写りこむ風景部で、標識が写りこんでいるがその標識は日本にしか存在しない物である