「東北沢駅」の版間の差分
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2015年1月12日 (月) 21:38時点における版
東北沢駅(ひがしきたざわえき)は、東京都世田谷区北沢三丁目にある、小田急電鉄小田原線の駅。駅番号はOH 06。
2013年3月現在、付近の連続立体交差化(地下化)・複々線化工事が行われており、線路が地下化され、引き続き駅舎工事・複々線化工事が行われている。かつては当駅と東隣の代々木上原駅の間は複々線となっていたが、後述する梅ヶ丘駅までの地下複々線化工事に伴い暫定的に複線となっており、地下化までは緩行線のみ使用し、現在は急行線のみ使用している。
駅構造
島式ホーム1面2線を有する地下駅で、2013年3月23日の地下化前も島式ホーム1面2線を有する地上駅であった。工事前は相対式ホーム2面4線であったが、工事の進捗に伴い暫定複線化された2008年3月には単式ホーム2面2線、2009年4月から地下化までは島式ホーム1面2線と、形態が変化していた。
2006年11月24日までは上りホームに駅舎と北口改札があり、2面のホームは跨線橋で結ばれ、跨線橋上に南口改札があった。駅舎の佇まいと比較的長い時間通過待ちで停車する各停電車の光景はローカル然としていた。また、かつては貨物駅が新宿方(渋谷区内)にあり、代々木上原から当駅までの高架化まではその痕跡があった。高架化後は当駅の小田原寄りで上り線と下り線がそれぞれ分岐し(下り線から見ると合流)、内側2線が本線格で急行線、外側2線が側線格で緩行線となり、急行線にホームがない構造だったが、地下複々線化工事のため内側2線は撤去された。
同年11月25日からは、仮設扱いで橋上駅舎の使用を開始し、新たにエレベーターが出入口とコンコース間に2基、コンコースとホーム間に2基、計4基設置された。これにより従来の北口改札は橋上に移された。同時に南口改札も臨時改札口として使用を開始した。
撤去された通過線は、ホームの設置がない通過専用線として1927年に開業した時から存在していた。
地下ホームには新たにLCD式の発車標が設置されたが、2013年4月中旬から稼働した。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■小田原線 | 下り | 小田原・片瀬江ノ島方面 |
2 | 上り | 新宿・千代田線方面 |
複々線化工事
小田急電鉄では、代々木上原駅 - 梅ヶ丘駅の間で連続立体交差化(地下化)・複々線化工事を行っており、当駅も2013年3月23日より地下駅となった[1]。
これまで、用地捻出のために複々線の内側2線を撤去するとともに、内側線跡に上り仮設ホームと仮設橋上駅舎を建設し、上り線路の切り替えを行った。その後、旧上りホームと旧駅舎の撤去を行い、跡地に上りトンネルと駅を建設した。上りトンネルと駅の完成により、上り線路を地下へ切り替え、地上に下りホームと線路を移設、下りホームを撤去し、跡地に下りトンネルと地下ホームを建設した。下りトンネルと駅の完成により、線路を地下へ切り替えて急行線を用いた地下複線が開通した。今後は地上のホームと橋上駅舎を撤去し、当駅から下北沢駅までの緩行線トンネルを建設する。以上の工程で地下複々線化が完成する。
2013年3月23日の地下化に伴い、東京都道420号鮫洲大山線に跨る地上踏切が除却された。
複々線は地下2層式となるが、当駅付近では緩行線・急行線とも同一レベルである。外側が急行線、内側が緩行線となり、緩行線の上下線間に島式ホームが設けられる。ただし、緩行線が開通するまでは緩行線の線路上に仮のホームが設置される。
全区間の完成は、2017年度を予定している。
なお、複々線化工事の状況は、シモチカ ナビで見ることができる。
- Higashi-kitazawa station 004.jpg
上り線仮ホーム建設中(2006年9月23日)
- Higashikitazawa Station 200510.jpg
通過線が撤去された工事中の東北沢駅
(2005年10月) - OER Higashi-Kitazawa station Platform 20130420.jpg
地下化されたホーム
(2013年4月20日)
利用状況
2012年度の一日平均乗降人員は6,391人である[2]。近年の一日平均乗降人員・乗車人員の推移は下表の通り。
年度 | 一日平均 乗降人員 |
一日平均 乗車人員 |
---|---|---|
1990年 | 5,959[3] | |
1991年 | 5,934[4] | |
1992年 | 5,871[5] | |
1993年 | 5,704[6] | |
1994年 | 5,501[7] | |
1995年 | 5,279[8] | |
1996年 | 5,082[9] | |
1997年 | 4,764[10] | |
1998年 | 4,562[11] | |
1999年 | 4,336[12] | |
2000年 | 4,282[13] | |
2001年 | 4,274[14] | |
2002年 | 4,345[15] | |
2003年 | 8,862[16] | 4,199[17] |
2004年 | 8,407[18] | 4,077[19] |
2005年 | 7,702[20] | 3,740[21] |
2006年 | 7,632[22] | 3,696[23] |
2007年 | 7,580[24] | 3,713[25] |
2008年 | 6,876[26] | 3,370[27] |
2009年 | 6,683 | 3,266[28] |
2010年 | 3,132[29] | |
2011年 | 3,055[30] | |
2012年 | 3,142[31] |
駅周辺
宇田川(渋谷川の流域)と北沢川(目黒川の流域)の分水嶺にあたる台地の尾根上に位置し、地形的には両隣の駅(代々木上原・下北沢)へ向けて下り勾配となる。かつてこの尾根上には三田用水が通されており、駅の下を流れていた。
駅東側で東京都道420号鮫洲大山線と交差し、ほぼ渋谷区と世田谷区の境界にあたる。
北口から鮫洲大山線の沿道にかけて商店街になっている。世田谷区北沢と渋谷区大山町などの境界に跨るこの商店街周辺では、北沢八幡宮と代々木八幡宮の「睦会」があり、特に秋祭りの時季は「境目」の様相を見せる。
駅周辺は戸建住宅の多い住宅地である。
- 世田谷北沢三郵便局
- 松蔭中学校・高等学校
- 東京大学 駒場リサーチキャンパス
バス路線
駅近くの「東北沢」停留所に東急バスの路線が乗り入れる。
歴史
- 1927年(昭和2年)4月1日 - 開業。旅客・貨物の取り扱いを開始。
- 1966年(昭和41年) - 貨物の取り扱いを廃止。
- 2005年(平成17年)10月1日 - 地下複々線化工事のため、急行線の使用が停止される。
- 2006年(平成18年)11月25日 - 仮設橋上駅舎使用開始。
- 2013年(平成25年)3月23日 - 東北沢駅 - 世田谷代田駅間が地下化され、地下ホーム使用開始。
駅名の由来
開業時に、駅の所在地が「荏原郡世田ヶ谷町下北沢」の東の外れに位置していたことから、下北沢の東側という意味で「東北沢」と名付けられる。
なお、旧版地図によると開業当時の字は「下山谷」といった。ただ、山谷駅があった付近(現・渋谷区内)との関連は特に見られず、紛らわしかった、ということも窺える。
貨物輸送
開業時から、相模川など小田急沿線の河川から採取される砂利を輸送する貨物列車が運転されていた。その際に当駅の新宿寄りには専用施設が設置され、採取した砂利を東京に向けて輸送していた。この貨物輸送は1966年で廃止となった。
隣の駅
- ■小田急電鉄
- 小田原線
脚注
- ↑ 2013年3月23日初電から 東北沢、下北沢、世田谷代田3駅を地下化しますPDF - 小田急電鉄(2013年1月31日)、2013年1月31日閲覧。
- ↑ 小田急電鉄「1日平均乗降人員」2014年3月23日閲覧
- ↑ 東京都統計年鑑(平成2年)224ページ
- ↑ 東京都統計年鑑(平成3年)230ページ
- ↑ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成10年)PDF
- ↑ 東京都統計年鑑(平成11年)PDF
- ↑ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ↑ 平成15年度1日平均乗降人員・通過人員(関東交通広告協議会のレポート一覧による)PDF
- ↑ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ↑ 平成16年度1日平均乗降人員・通過人員PDF
- ↑ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ↑ 平成17年度1日平均乗降人員・通過人員PDF
- ↑ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ↑ 平成18年度1日平均乗降人員・通過人員PDF
- ↑ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ↑ 平成19年度1日平均乗降人員・通過人員PDF
- ↑ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ↑ 平成20年度1日平均乗降人員・通過人員PDF
- ↑ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成22年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成23年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成24年)