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2014年9月15日 (月) 11:03時点における最新版
栗橋駅(くりはしえき)は、埼玉県久喜市にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・東武鉄道の駅である。
JR東日本の東北本線と、東武鉄道の日光線の2路線が乗り入れ、接続駅となっているが、両線共に優等列車は停車しない。東北本線は旅客案内上の愛称「宇都宮線」の設定区間に含まれており、上野駅発着系統と、新宿駅経由で横須賀線に直通する湘南新宿ラインが停車する。
目次
歴史[編集]
- 1885年(明治18年)7月16日 - 日本鉄道(現・東北本線)の駅として開業。
- 1906年(明治39年)11月1日 - 買収により国有化される。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称が制定され、東北本線の駅となる。
- 1929年(昭和4年)4月1日 - 東武日光線の駅が開業。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化に伴い、東北本線の駅はJR東日本に継承。
- 2000年(平成12年)12月10日 - 橋上駅舎化・西口開設。JRと東武の駅舎・改札が分割される(それまで東武鉄道の発券業務はJRに委託されていた)。多機能トイレにオストメイトを日本の鉄道駅では初めて設置。
- 2001年(平成13年)11月18日 - JR東日本でICカードSuica供用開始。
- 2006年(平成18年)3月18日 - JR東日本と東武鉄道との間に連絡線が設置され、直通特急「(スペーシア)日光・きぬがわ」が運行を開始。同時に当駅での運転停車が実施される。
- 2007年(平成19年)3月18日 - 東武鉄道でICカードPASMO供用開始。
- 2012年(平成24年)3月17日 - 東武鉄道の駅にTN 04の駅ナンバリングを導入。
駅構造[編集]
自由通路を兼ねた橋上駅舎を有しており、JR東日本と東武鉄道それぞれに改札がある。
JR東日本[編集]
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを有する地上駅である。
みどりの窓口(営業時間 7:00 - 18:00)、Suica対応自動改札機、指定席券売機が設置されている。
のりば[編集]
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■宇都宮線 | 上り | 大宮・上野・新宿・横浜・大船方面 (■湘南新宿ライン含む) |
2 | ■宇都宮線 | 上り | 予備ホーム |
3 | ■宇都宮線 | 下り | 小山・宇都宮・黒磯方面 |
- 湘南新宿ラインの列車は前述のように横須賀線へ直通する。本項では湘南新宿ラインのラインカラーを■青で示すが、実際のホーム案内はすべて■オレンジのみ用いられている。
- 2番線は待避線であるが、2006年(平成18年)3月18日のダイヤ改正以降はダイヤが乱れた場合や貨物列車・臨時列車の待避以外では使用されていない。そのため、コンコースでは「臨時上りホーム」と案内されている。
東武鉄道[編集]
島式ホーム1面2線を有する地上駅である。駅番号はTN 04。PASMO対応自動改札機設置。
のりば[編集]
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■日光線 | 上り | 南栗橋・東武動物公園・ ■東武スカイツリーライン 北千住・とうきょうスカイツリー・浅草方面 |
2 | ■日光線 | 下り | 新栃木・東武日光・■鬼怒川線 鬼怒川温泉・ ■宇都宮線 東武宇都宮方面 |
- 上記の路線名は旅客案内上の名称(「東武スカイツリーライン」は愛称)で表記している。
- 2013年3月16日のダイヤ改正で、当駅は区間快速の停車駅から外され、当駅から東武動物公園方面を乗り換え無しで結ぶ列車は、上りの始発列車(区間急行浅草行き)と下りの最終列車(区間急行新栃木行き)のみとなった。当該列車以外で東武動物公園方面を行き来する場合は、隣の南栗橋駅で対面乗り換えとなる。
JR・東武連絡線とデッドセクション[編集]
当駅にはJR東日本の線路と東武鉄道の線路をつなぐ連絡線が設置されている。これは、2006年(平成18年)3月18日より新宿 - 東武日光・鬼怒川温泉間で特急列車「(スペーシア)日光・きぬがわ」を相互直通運転することになったため、それにあわせて新設されたものである。総工費は約16億円である。
連絡線は両社の土地の境界線付近に設置され、東武の側線跡の土地も利用している。連絡線の途中には、両社の乗務員が交代するためのデッキおよび乗務員詰所が設置されている。JRと東武を直通する特急は当駅で乗客の乗降扱いを行わないため、旅客用ホームは設けられておらず、列車は運転停車となる。線路の配置は運転本数が少ないため、単純な平面交差となっている。
両社連絡線設置に伴い、長さ80メートルのデッドセクション(死電区間)が設置された。東北本線東京 - 黒磯間と東武日光線はいずれも直流1,500ボルト電化であるが、双方の電源の混触を防ぐために設置され、列車は惰行で通過する。デッドセクション内の架線は断路器を介して東武側の饋(き)電線に接続されており、何らかの理由で列車がデッドセクション内に停止した場合には東武側からの加圧で列車を動かすことができる。
なお、2009年時点では東武本線においてJR線と東武線が直結されている唯一の地点である。南栗橋車両管区は至近であるものの、新車搬入には使用されていない。新車は熊谷貨物ターミナル駅から秩父鉄道線・羽生駅・東武動物公園駅を経て南栗橋車両管区まで搬入される。
利用状況[編集]
2012年度における2社合算の乗降人員は約3.5万人である。JR宇都宮線と東武本線の乗換駅としては少なく、2つ隣の久喜駅の3割にも満たない。
近年の1日平均乗降・乗車人員推移は下記の通り。
年度 | JR東日本 | 東武鉄道 |
---|---|---|
乗車人員 | 乗降人員 | |
2000年(平成12年) | 11,965 | 10,413 |
2001年(平成13年) | 12,451 | 10,944 |
2002年(平成14年) | 12,426 | 10,511 |
2003年(平成15年) | 12,347 | 10,384 |
2004年(平成16年) | 12,307 | 10,254 |
2005年(平成17年) | 12,396 | 10,092 |
2006年(平成18年) | 13,008 | 11,060 |
2007年(平成19年) | 13,044 | 11,371 |
2008年(平成20年) | 12,873 | 11,429 |
2009年(平成21年) | 12,291 | 10,880 |
2010年(平成22年) | 11,988 | 10,868 |
2011年(平成23年) | 11,989 | 10,773 |
2012年(平成24年) | 12,107 | 11,180 |
駅周辺[編集]
東口[編集]
- 久喜市栗橋総合支所
- 栗橋文化会館(イリス)
- 栗橋B&G海洋センター
- 日本海庄や
- セブン-イレブン
- ローソン
- いきいき活動センターしずか館
- 栗橋公民館
- 伝・静御前の墓
- 栗橋白百合幼稚園
- 久喜市立栗橋小学校
- 栗橋郵便局
- 国土交通省利根川上流河川事務所
- 国道4号・利根川橋
- 有料駐輪場
西口[編集]
900メートルほど西に進むと、加須市である。
- 栗橋・大利根住民サービスセンター
- 栗橋さくら幼稚園
- 埼玉県立栗橋北彩高等学校
- マミーマート
- マクドナルド
- 有料駐車場
- 無料駐輪場
- 有料駐輪場
- セブン-イレブン
- ボートピア栗橋(当駅より無料送迎バス運行)
バス路線[編集]
かつては茨急バスにより古河駅西口までのバスが運行されていたが、2012年4月に古河市循環バス(ぐるりん号)・南コースに統合・延伸される形で廃止された。
乗り場 | 系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行会社 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
栗橋駅東口 | 第四小学校前・二高前・台町 | 古河駅西口 | 古河市循環バス(ぐるりん号) | |||
第四小学校前・古河三高前・台町 | 古河駅西口 | 古河市循環バス(ぐるりん号) |
その他[編集]
- 東口北方にある木造の建物、野本タクシー車庫は昔の当駅駅舎である。昭和22年カスリーン台風により利根川が決壊、決壊の原因は利根川橋梁に漂流物が引っかかり流れが悪くなったためと言われている。さらに昭和23年のアイオン橋梁の線路部分まで水が来ていた。そのため昭和24年から橋梁持ち上げ工事を行い、翌年持ち上げ工事完了。それに伴い200m南の現在の位置に駅舎を新設、JRホームは移動して建て直された。かつては東武線ホームと並んでJR線ホームがあった。[1][2]