思春期ルネサンス!ダビデ君
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思春期ルネサンス!ダビデ君 | |
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ジャンル | 少年漫画、ギャグ漫画、美術 |
漫画: | |
作者 | 黒木雄心 |
作画 | |
出版社 | 集英社 |
その他の出版社 | |
掲載誌 | 週刊少年ジャンプ |
レーベル | ジャンプ・コミックス |
発売日 | |
発表期間 | - 連載中 |
巻数 | 既刊1巻(2019年1月現在) |
話数 | |
その他 | |
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『思春期ルネサンス!ダビデ君』(ししゅんきるねさんす だびでくん、Adolescenza rinascimentale di sig.David[注 1])は、黒木雄心による日本の漫画。
『週刊少年ジャンプ』2018年6号に掲載された3ページの読切作品が原型。同誌の2018年42号より連載開始した[1]。第1話は巻頭カラー、2話はセンターカラーで、以後は別の漫画と交互に巻末ギャグ枠に掲載されている(2018年49号ではセンターカラーかつ一挙2話収録[2]など例外あり)。本誌企画やジャンプGIGAでの番外編もある。
概要[編集]
彫刻や絵画を擬人化したキャラクター達による高校生活を描いたギャグ漫画。話数カウントは「第〇絵」(絵=かい)。作中に西洋美術・絵画のパロディが盛り込まれることが特徴であり、名画が思春期のしょうもない葛藤やギャグシーンになる。モノローグの枠の形も額縁風。元ネタはルネサンス芸術に限定されず、近代美術や西洋映画などが取り入れられることもあり幅は広い。
2018年6号にて「新年ショートギャグフェスタ2018」という、新人作家9人によるショートギャグ短編企画が行われ、その中に本作のプロトタイプとなる3ページの読切版があった。続く2018年9月時、ジャンプでは先行の連載作品が終了したことでギャグ漫画が不足しており、そのタイミングで連載が始まった。最初からギャグ漫画であると宣言・強調しての開始である。[注 2]
初期の連載誌にはおまけコーナーとして『ルネサンス美術入門』が掲載され、美術やイタリア語スラング「パロラッチャ」の解説が行われていた。ゆるい解説文が特徴で、これらは単行本1巻に収録された。
読切版は単行本未収録。内容は、露出願望のある「ダビデ君」の葛藤という、3ページのショートギャグ。キャラデザも細部が異なり、小便小僧は帽子と咥え枝が無い真の全裸で、ヴィーナスのまゆは細い。ダヴィデ像ポーズとヴィーナスの誕生ポーズは健在であるが、どちらも左右反転構図になっている。後の連載版では、ダビデの露出願望設定はなくなった。
登場人物[編集]
メイン登場人物は美術モチーフだが、モブ人物は普通の生身の人間である。ダビデ、小便小僧、ヴィーナスの3人は読切版から登場している。
ルブール高校[編集]
元ネタはパリのルーブル美術館。敷地内にルーヴル・ピラミッドがある普通の高校。
- ダビデ
- 本作の主人公。モデルはミケランジェロの「ダヴィデ像」。彫像キャラクター。
- ルブール高校1年B組。気弱で成績が悪く、冴えないスケベな、ごく普通の男子高校生。彫像だが表情豊かで、デフォルメ顔も披露する。また彫像なので心身にショックを受けるとヒビ割れたり砕けてしまう。好きなヴィーナスさんのためならば、普段のヘタレを奮起して思わぬ力を発揮する。週刊少年ジャンプを愛読している。
- 基本的に学ラン姿をしている。他の衣装に着替えたときにも「ダヴィデ像ポーズ」で決めることが多い。ときには全裸にもなるが、男性器は隠語の「ルネサンス」で呼ばれ、「ジャンプの海賊マーク」を修正に貼られる。悔しがるときは「カッツォ!」「cazzo!」[注 3]と叫ぶ。他にも「ダビン」という擬音を伴うなどの特徴がある。
- 小便小僧
- モデルは小便小僧。彫像キャラクター。
- 1年B組。ダビデの親友。体格はかなり小柄だが、精神年齢は高く、常に落ち着いている。
- 裸一貫に学生帽(空条承太郎の学帽の「ペンだこ」をチョキ・Vピースに変えたもの)、口には枝をくわえている。ダビデに伴って衣装替えすることもあるが、基本が全裸キャラなので変わるのは頭部アクセサリーのみ。
- 放出する小便はさまざまな便利応用が効く。「バチカァン」という擬音を伴うこともある。授業を真面目に聞いているため成績は比較的良い。
- 過去は喧嘩三昧に明け暮れる一匹狼の不良であったが、偶然ダビデを救ったことを切っ掛けに親友となった。
- ヴィーナス
- 西洋絵画のヴィーナスがモチーフ。まゆが太く、茶金髪が長い。
- 1年B組。得意科目は数学と理科。才色兼備なクラスの女神。ダビデに想いを寄せられている。食べることが大好きでマイペース。
- 初登場シーンはボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」を模していた(1話カラー、1巻表紙)。有名なボッティチェリ作以外にも、複数のヴィーナス絵画パロがある。さらに露出度を上げ「ヴィーナスの誕生」をより再現したバージョンも描かれた(GIGA2019WINTER1のフルカラー袋とじ)[注 4]。
- モナリザ
- モデルはレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」。ダヴィンチ絵のリアル顔と、漫画の美少女デフォルメ顔の2パターンの顔がある。モデルに則りウェーブのかかった黒髪で、まゆは薄い。
- 1年B組。得意科目は国語と英語と保健体育。いつも一人で物静かにほほえんでいると噂されていたが、実際には緊張で顔がひきつり友人もできなかった。ダビデやヴィーナスと友人となり、ダビデからは「モナさん」の愛称で呼ばれる。
- 真実の口先生
- モデルはローマにある「真実の口」。生身の胴体に彫刻の頭部が乗っている。
- 1年B組のクラス担任。口に手を入れさせて質問することで、相手の嘘を見破ることができる。
- ゴリアテ
- モデルはゴリアテ。旧約聖書にてダヴィデと戦った敵国の戦士で、絵画のモチーフにもなっている。ダビデや小便小僧とは異なり、生身の男性。
- 隣のクラスの友人。髭面の巨漢で、双角兜のようなヘルメットをかぶり、学ランを前開きにしている。頭は悪い。ダビデをライバル視して、低レベルな勝負を挑んで来るという関係。
- ラフミ
- 元ネタは「ゴリアテの兄弟ラフミ」で、独自デザインのキャラクター。
- 全教科が得意。ゴリアテを兄貴と慕う舎弟。ギザ歯の小柄な女生徒で、一角ヘルメットに学ランとミニスカートを着用している。口調に「ウチ」や「っス」などの特徴がある。
- マリアンヌ
- モデルはフランスの象徴「マリアンヌ」、および「自由の女神像」。初登場回では「民衆を導く自由の女神」も模した。彫像モデルではあるが、生身の女性。
- 英語の担当教師で、授業を切り上げてクラス全員でプールに入ろうとするなど自由過ぎる性格。このため生徒たちからは「自由の女神先生」と呼ばれている。
- 実は真実の口先生に恋をしている。ルブールの卒業生。
ダビデの家族[編集]
- ミケランジェロ
- ダビデの父。モデルはミケランジェロ・ブオナローティの肖像。
- 息子のダビデを「ダーくん」と呼ぶ。ダビデと同様にスケベ。息子の反抗期を、成長であると夫婦で喜ぶような性格をしている。
- アテナ
- ダビデの母。モデルは芸術の女神アテナ。
- 温厚な性格であるが、怒ると怖いらしい。
- レダ
- ダビデの妹。モデルはミケランジェロの「レダと白鳥」。
- 中学生で、ブラコン気味。
その他[編集]
書誌情報[編集]
- 黒木雄心 『思春期ルネサンス!ダビデ君』 集英社〈ジャンプ・コミックス〉、既刊1巻(2019年1月4日現在)
- 2019年1月4日発売[3]、ISBN 978-4-08-881670-8、作者の投稿読切『メガトンパンチラー吉田』を併録
メディア[編集]
- のぞき見ドキュメント 100カメ(NHK総合)
- 2018年9月17日放送「少年ジャンプ編集部」 - 「ジモトがジャパン」の新連載とタイミングが重なったことが言及されている。
- 『思春期文艺复兴!大卫君』
- 中国のポータルサイト「搜狐」で報道されたときの、中国語でのタイトル[4]。直訳題。
関連項目[編集]
- ミケランジェロ・ブオナローティ - 『ダヴィデ像』『アダムの創造』『最後の審判』『サン・ピエトロのピエタ』などの代表作が、初期数話で強調して採用され、全てダビデがパロディを演じている。作中ではダビデの父という設定でキャラクターにもなっている。
脚注[編集]
注釈[編集]
- ↑ 単行本1巻表紙カバー下に記載されている、正式な洋題。イタリア語である。
- ↑ 週刊少年ジャンプ2018年42号。しかも異例の、ギャグ漫画二作品を「同一号で同時に」新連載であった。当時の連載作品については週刊少年ジャンプ連載作品の一覧も参照。
- ↑ パロラッチャ(イタリア語のスラング)。日本語で「くそっ!」という意味。
- ↑ お色気漫画的な「謎の光」に隠された部分が、袋とじの中身で見れるという仕掛け。このときの同時企画作品もお色気・ラブコメ枠漫画であった。
出典[編集]
- ↑ ダビデ像彷彿とさせる高校生のコメディ&ご当地ネタ満載のギャグがジャンプでマイナビ公式サイト
- ↑ 「破壊力にやられた…」ジャンプ注目作『思春期ルネサンス! ダビデ君』水着センターカラーに大興奮ダヴィンチニュース
- ↑ () 思春期ルネサンス!ダビデ君 1 / 黒木 雄心 集英社コミック公式 S-MANGA [ arch. ] 2019-01-04
- ↑ NHK用100台摄影机记录了《周刊少年JUMP》编辑部!太真实!太热血了!搜狐
外部リンク[編集]
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