市村陽典

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市村 陽典(いちむら ようすけ、1951年1月 - )は、日本裁判官

人物[編集]

茨城県土浦市出身。茨城県立土浦第一高等学校一橋大学卒業。水戸地方裁判所所長などを経て、東京高等裁判所部総括判事。最高裁判所事務総局行政局付を務めるなど行政訴訟を多く担当、内閣司法制度改革推進本部行政訴訟検討会委員として行政事件訴訟法の改正にもあたった。

痴漢行為で逮捕され懲戒免職された横浜市の高校教諭「痴漢ぐらいで処分するな」→市村陽典裁判長「その通り、処分重すぎだし軽い痴漢だから復帰していいよ。」[編集]

痴漢行為を理由に懲戒免職処分を受けたのは不当として、元高校教諭の男性が横浜市に処分の取り消しを求めた訴訟の控訴審判決が2013年4月11日東京高裁であった。市村陽典裁判長は「処分は重過ぎ、妥当性を欠く」として請求を認める判決を言い渡した。

判決によると、男性は平成18年1月、横浜市内の百貨店で女性2人の下半身を触ったとして神奈川県迷惑防止条例違反容疑で逮捕され、19年11月、罰金40万円の有罪判決が確定。

市教育委員会は確定後、男性を懲戒免職処分とした。1審横浜地裁は「復職させた場合に、生徒や保護者らに与える影響が少なくないのは明らか」として、処分を適法と判断していた。

一方、市村裁判長は男性に処分歴がなく、痴漢行為も比較的軽微な内容にとどまると指摘。「類似事例との均衡も検討されず、市教委は裁量権を乱用した」と結論付けた。

経歴[編集]

判決[編集]

著作[編集]

  • 「新行政事件訴訟法の解釈」『判例タイムズ』55巻、2004年
  • 「行政事件訴訟法の改正と訴訟実務」『法律のひろば』57巻、2004年
  • 「行政事件訴訟法の改正と裁判実務」『判例時報』1877号、2005年
  • 「訴訟類型」園部逸夫芝池義一『改正行政事件訴訟法の理論と実務』ぎょうせい、2006年