失踪事件
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(失跡から転送)
失踪事件(しっそうじけん)は、ある人物の行方がわからない事件のこと。
概要[編集]
保護者などによって人物の行方が捜されている場合、これに該当する。行方不明となっている間は未解決事件として扱われる場合もある。なお、失踪事件で人物の行方が明らかになるケースとして、家出・監禁事件などで生存している事例、事故・殺人事件などで死亡している事例がある。
日本の失踪事件[編集]
現在未解決の主な失踪事件[編集]
- 藤牧義夫失踪(1935年9月2日)
- 阿部定失踪(1971年6月頃)
- 自衛隊機乗り逃げ事件(1973年6月23日)
- ヴァリグ・ブラジル航空機遭難事故(1979年1月30日)
- 1984年に埼玉県秩父市で発生した男女3人の失踪事件(1984年2月~6月)
- 日光市女児失踪事件(1985年10月10日)
- 水戸市「梅むすめ」行方不明事件(1986年12月26日)
- 根本直美さん行方不明事件(1987年6月20日)
- 1988年に福岡県飯塚市で発生した女児失踪事件(1988年12月4日)
- 千葉市美人女子中学生誘拐事件(1991年10月27日)
- 鈴木嘉和失踪(1992年11月23日)
- 坪野鉱泉失踪事件(1996年5月5日)
- 太田市パチンコ店女児連れ去り事件(1996年7月7日) - 北関東連続幼女誘拐殺人事件の一つ。
- 伊勢市女性記者行方不明事件(1998年11月24日)
- 室蘭美人女子高生失踪事件(2001年3月6日)
- 泉南郡熊取町小4女児誘拐事件(2003年5月20日)
- 多島斗志之失踪(2009年12月19日)
- 100歳以上の高齢者の所在不明(2010年7月 - )
行方が解明された失踪事件[編集]
- 大田正一失踪(1945年失踪・1994年に死亡したことが後に判明)
- 鹿地事件(1951年失踪・1952年保護)
- 高山忠克(1971年に阪神タイガースの合宿所から失踪。1981年に詐欺容疑で逮捕)
- 佐賀女性7人連続殺人事件の第一の事件(1975年失踪・1980年遺体発見)
- 足立区女性教師殺人事件(1978年失踪・2004年遺体発見)
- アベック失踪事件(1978年失踪者多数・2002年北朝鮮より一部が帰国)
- 城丸君事件(1984年失踪・1988年遺体発見・1998年遺体身元確認)
- 平塚5遺体事件(1984年失踪・2006年遺体発見)
- 坂本堤弁護士一家殺害事件(1989年失踪・1995年遺体発見)
- 新潟少女監禁事件(1990年失踪・2000年保護)
- 公証人役場事務長逮捕監禁致死事件(1995年失踪・同年死亡確認)
- 北九州監禁殺人事件(1997年失踪・2002年死亡確認)
- 茂原市重機オペレーター殺害事件(2000年失踪・2005年死亡確認)
- 世羅町一家4人神隠し事件(2001年失踪・2002年死亡確認)
- 鹿沼市職員殺害事件(2001年失踪・2003年死亡確認)
- 足利市美人女子高生誘拐事件(2003年12月4日、2日後保護、男が逮捕される)
- 浅草男性殺害事件(2009年失踪・2012年死亡確認)
- 八王子ホスト殺害事件(2010年失踪・2013年死亡確認)
- 福島県南相馬市女子高生失踪事件(2011年失踪、同年東日本大震災の捜索作業で遺体を発見)
- 大分県日出町2歳児失踪事件(2011年失踪、翌年遺体発見、母親を逮捕)
- 千葉県茂原市女子高生失踪事件(2013年7月失踪、捜索打ち切り後、2ヵ月半後に神社で制服姿のままで発見)
- 札幌女児行方不明事件(2014年1月27日失踪、2月2日夜、自宅近くのアパートで保護。男が逮捕される)
- 朝霞市女子中学生誘拐事件(2014年3月10日失踪、2016年3月27日保護。男が逮捕される)
- 倉敷美少女5年生行方不明事件(2014年7月14日失踪、5日後保護。男が逮捕される)
- 福島県郡山市女子中学生失踪事件(2015年6月24日失踪、7月20日保護)
- 赤坂彩葉さん誘拐事件(2019年11月17日、6日後保護、男が逮捕される)
注:名称は当時のものではなく、現在のもの
海外の失踪事件[編集]
以下は行方が解明されたものも含まれる
- ハーメルンの笛吹き男 - 1284年6月26日に生じたと推定される集団失踪事件。
- メアリー・セレスト号 - 1872年12月4日 船に乗っていた乗組員と乗客が失踪。以後行方不明。
- 畝傍 - 1886年12月3日、シンガポールを出港後失踪。現在まで船体および乗員の発見には至っていない。
- アイリーン・モア灯台事件 - 1900年12月、スコットランド・フラナン諸島のアイリーン・モア島灯台の灯台守3人が失踪。
- ワラタ - 1909年、ダーバンからケープタウンに向け航行中に失踪。現在まで船体および乗員乗客の発見には至っていない。
- ルドルフ・ディーゼル - 1913年9月29日、イギリス海峡上の船で失踪。海に転落死したものと推測される。
- アンブローズ・ビアス - 1913年12月26日以降、メキシコで失踪。
- キャロル・ディアリング号 - 1921年1月、船に乗っていた乗組員が失踪。以後行方不明。
- アガサ・クリスティ - 1926年12月3日失踪、同年12月14日発見。詳細はアガサ・クリスティ#失踪事件を参照。
- ロアール・アムンセン - 1928年、北極を飛行機で探検中近くで遭難。現在まで機体および遺体の発見には至っていない。
- ジョセフ・クレーター - 1930年8月6日、ニューヨークで失踪。
- 蔵本書記生失踪事件 - 1934年6月8日、南京で失踪、同年6月13日発見。
- アメリア・イアハート - 1937年7月2日、太平洋上ハウランド島、もしくはキリバスのニクマロロ島近くで失踪。
- エットーレ・マヨラナ - 1938年3月27日、ナポリ・パレルモ間の船上で失踪。
- 中国兵士集団失踪事件 - 1939年12月10日、3000人の中国兵が忽然と姿を消した事件。兵士達の行方は、今もって明らかではない(事件そのものが実話なのか含めて謎が多い。)。
- レディ・ビー・グッド - 1943年4月4日、爆撃任務から戻らず失踪。1958年リビア砂漠にて機体発見、後に搭乗員の遺体も発見された。
- ラウル・ワレンバーグ - 1945年1月16日、ハンガリー・ブダペストでソ連軍の司令部に向かった後失踪。ソ連軍により処刑された可能性が高いとされている。1947年に病死したとの資料もあるが、それ以降の目撃もあるとされる。
- 鹿野忠雄 - 1945年7月15日、ボルネオ島で失踪。
- 岸本綾夫 - 1945年11月28日、撫順にて人民解放軍に連行された後消息不明。1946年死去とされる。
- 斎藤弥平太 - 1946年5月14日、中国東北部(旧満州)にて紅軍に抑留された後消息不明。1953年死亡宣告。
- ダグラスC-54D行方不明事件 - 1950年1月26日、 アメリカ・アラスカ州からモンタナ州に向かっていた輸送機が失踪。現在まで機体および乗員の発見には至っていない。
- 辰和丸 - 1954年5月11日、南シナ海で失踪。現在まで船体および乗員の発見には至っていない。台風に巻き込まれたとされる。
- メアリー・ジェーン・バーカー事件 - 1957年2月25日、ニュージャージー州で4歳の少女が失踪し、数日後に近隣の空家のクローゼットの中で遺体となって発見された。事故でクローゼットの中に閉じ込められて餓死したと考えられている。
- 辻政信 - 1961年4月21日以降、ラオスで失踪、1968年死亡宣告。現地で銃殺されたともいわれているが未確認。
- マイケル・ロックフェラー - 1961年11月17日、ニューギニア島・イリアンジャヤで研究中に失踪。現地の首狩り族に殺害されたとの説もある。
- フライング・タイガー・ライン739便失踪事故 - 1962年3月16日、 アメリカ本土から南ベトナムに向かっていた旅客機がグアムとフィリピンとの間を飛行中に失踪。機体が発見できなかったため真相不明。
- フランク・モリス - 1962年6月11日、受刑者である。2人の囚人とともに自作のいかだを使って脱獄不可能とされたアルカトラズ連邦刑務所から脱獄。以後消息不明。
- メフディー・ベン・バルカ - 1965年10月29日、フランス・パリで失踪。
- ジム・トンプソン - 1967年3月26日、マレーシアで失踪。
- ハロルド・ホルト - 1967年12月17日、オーストラリア・メルボルンの海で遊泳中に失踪。2005年、現地の検視官により水死したものと最終判断された。
- ドナルド・クローハースト - 1969年7月1日頃、ヨットによる世界一周航海中に大西洋上で失踪。船に遺された日誌から、精神的に錯乱し大西洋に投身自殺したものと判断された。現在に至るまで遺体は発見されていない。
- 一ノ瀬泰造 - 1973年11月、カンボジアのアンコール・ワットに単身で出向き消息不明。1982年に共産主義勢力に処刑されていたことが判明。
- ジミー・ホッファ - 1975年7月30日、アメリカ合衆国・デトロイトの自宅を出た後失踪。
- シャーガー - アイルランド競走馬。1983年2月8日、覆面をつけた男らに誘拐される。翌日、犯人グループから200万ポンド(約7億円超)の身代金を要求する電話があり、拒否した所以後連絡は途絶え、行方不明になった。2000年に現場から160キロメートル離れた山中で、2つの弾痕がある馬の頭部が袋に入った状態で発見され、シャーガーのものではないかと騒ぎになったがDNA鑑定で無関係と判明。
- 植村直己 - 1984年2月12日 - 世界初のマッキンリー冬期単独登頂を果たしたが、翌2月13日に行われた交信以降は連絡が取れなくなり、消息不明となった。現在に至るまで遺体は発見されていない。
- タラ・キャリコ失踪事件 - 1988年9月20日にアメリカ合衆国・ニューメキシコ州で大学へ向かう途中に失踪。
- カエル少年事件 - 1991年3月26日大韓民国大邱広域市達西区に住んでいた5人の小学生が失踪した事件である。事件発生から11年が経過した2002年9月に失踪小学生のものと思われる5体の白骨死体が臥竜山で発見された。検死の結果、道に迷っての遭難や転落などの事故ではなく、何者かにより殺害された事件であることが判明した。しかし犯人が誰であるかは不明のまま、2006年3月25日に公訴時効が成立した。
- リッチー・ジェームス・エドワーズ - 1995年2月1日に宿泊先のホテルから失踪。
- デラウェア州知事女性秘書殺害事件 - 1996年、アメリカ合衆国・ウィルミントンで失踪、翌年死亡確認。
- 小西政継 - 1996年10月1日、マナスルに登頂後、消息を絶つ
- ペルー早稲田大学探検部員殺害事件 - 1997年10月17日にアマゾン川の筏下りによる探検中に失踪。12月にペルーイキトスの東約200km離れたアマゾン川の陸軍監視所付近で遺体発見。ペルー国軍兵士による犯行だった。
- ムハンマド・オマル - 2001年、ターリバーンの最高指導者。(リンク先参照)
- コロンビア邦人副社長誘拐事件 - コロンビアで矢崎総業の現地法人副社長が2001年2月に誘拐され失踪。2年9ヵ月後の2003年11月に遺体で発見。
- ブリアンナ・メートランド失踪事件 - 2004年3月、仕事を終えた後に失踪。乗っていた車が廃屋に突っ込んだ状態で放置されていた。
- 慶応大学生失踪事件 - 2006年9月2日にインドへ出発し、同年9月24日に帰国する予定だったが、連絡がつかず、失踪。
- ジム・グレイ - 2007年1月28日、ファラロン諸島にヨットで向かう途中失踪。
- KAZ II - 2007年4月14日 船に乗っていた乗組員が失踪。以後行方不明。
- マデリン・マクカーン失踪事件 - 2007年5月3日、ポルトガルで失踪。
- 神田道夫 - 熱気球による冒険家。2008年2月1日に気球での太平洋横断に挑戦中に失踪。
- ハダ - 2010年12月10日、中国政府により妻子と共に拘束されて以降消息不明とされていたが、2014年12月10日、中国政府はハダが4年の追加刑期を終えて出所したと発表、後日解放後の本人映像がYoutubeに投稿され、実際に解放されたことが確認された。
- マレーシア航空370便墜落事故 - 2014年3月8日、タイランド湾上空で消息を絶つ。2015年1月29日乗客の死亡認定がなされ、同年7月、機体の一部が発見された。
- 2014年メキシコ・イグアラ市学生集団失踪事件 - 2014年9月26日、メキシコのイグアラ市の学生43人が失踪。地元政府が学生側の抗議活動を嫌い、警察・犯罪組織に拉致、殺害させていたことが判明した。
- 安田純平 - 2015年6月にシリアで失踪。3年4ヵ月後の2018年10月に解放された。
書籍[編集]
- 完全失踪マニュアル(樫村政則 1994年10月 太田出版 ISBN 4872331834 )
- 失踪日記(吾妻ひでお 2005年3月 イースト・プレス ISBN 4872575334)※失踪体験エッセイ。
関連項目[編集]
- 失踪者
- 失踪宣告
- 神隠し
- 誘拐
- 未解決事件
- 特異行方不明者
- 特定失踪者問題調査会(北朝鮮拉致問題関連)
- オーストラリア花嫁失踪騒ぎ - 1992年12月、日本人の新婚女性がオーストラリアで失踪。大きな騒動となったがすぐに妻の狂言とわかった。
- バミューダトライアングル