河津町
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河津町(かわづちょう)は、静岡県の伊豆半島東岸の町。早春の2月に満開となる早咲きの桜「河津桜」で知られる。
目次
地勢[編集]
町域の81%は山林と原野で占められ、市街地は天城山南東の山稜を源流とする河津川下流の平地に広がる。東部は相模灘(太平洋)に面する。
歴史[編集]
明治期[編集]
- 1871年(明治4年):韮山県を廃し、伊豆はすべて、足柄県の管轄となる。
- 1873年(明治6年):工部省により煉瓦製造が煉瓦の洞ではじまる。
- 1875年(明治8年):筏場村と矢野村が合併して筏場村となる。
- 1876年(明治9年):足柄県を廃して伊豆を静岡県に編入する。
- 1884年(明治17年):官営梨本村白煉瓦石製造所を稲葉来蔵に払い下げる。
- 1889年(明治22年)4月1日:町村制施行、河津下郷9か村(見高・浜・笹原・田中・沢田・峰・谷津・縄地・逆川)は下河津村、上郷6か村(梨本・大鍋・小鍋・湯ヶ野・下佐ヶ野・川津筏場)は上河津村となる。
- 1892年(明治25年):小学校令に基づき、上河津・見高・田中・峰・逆川・縄地に尋常小学校を置く。
- 1895年(明治28年):沢田石を用いた帝国京都博物館完成。
- 1896年(明治29年):郡域を改め、伊豆は賀茂・田方の2郡となる。
- 1902年(明治35年):天城トンネル開通。三島下田街道完成。
- 1906年(明治39年):湯ヶ野を震源とするM5.7程度の地震発生。
- 1910年(明治43年)2月:河津川水力電気㈱設立。
- 1911年(明治44年)1月1日:河津川水力電気㈱開業(静岡県史年表)。
大正期から第二次大戦まで[編集]
- 1912年(大正元年):上河津実業補習学校設立。
- 1914年(大正3年):河津各区に区長を置く。9月、河津川水力電気㈱梨本発電所建設。
- 1915年(大正4年):下田・大仁間にバス開通。5月、河津川水力電気㈱梨本発電所創立。
- 1917年(大正6年):田中・峰・逆川・縄地・見高の尋常小学校及び下河津高等小学校を併合して下河津尋常高等小学校とする。本校は笹原に置き、見高・見高入谷・縄地・逆川に分校を置く。
- 1920年(大正9年)9月:河津川水力電気㈱小鍋発電所創立。
- 1923年(大正12年):見高・見高入谷の2分校が独立して見高尋常小学校となる。
- 1925年(大正14年):河津浜・稲取間バス開通。3月、湯ヶ野大火、50戸余、山林35町歩焼失。
- 1926年(大正15年):川端康成、小説「伊豆の踊子」発表。見高尋常小学校が、尋常高等小学校となる。下河津実業補習学校設立。11/26、稲葉時太郎が峰の新温泉掘削、大噴湯を得る。
- 1927年(昭和2年)4月:下河津村の村長助役以下役場員が村会で衝突して総辞職。
- 1932年(昭和7年)10月:下田・片瀬間(白浜・下河津経由)バス開通
- 1933年(昭和8年)6月:伊豆循環道路東海岸線伊東・下田間完成。
- 1935年(昭和10年):上河津村立実業補習学校を廃校し、同村立信農青年学校を設立。
- 1936年(昭和11年):峰新町のソテツ、田中来宮神社の大楠、国の天然記念物に指定される。
- 1937年(昭和12年)4月:下河津大火、13戸、24棟焼失。
- 1941年(昭和16年)4月:国民学校令により、尋常小学校は国民学校と改称、上河津国民学校(湯ヶ野)、下河津第一国民学校(笹原)、下河津第二国民学校(見高浜)とする。5月、狩野川、伊東、伊豆、河津川水力電気を統合し伊豆合同水力電気会社成立。
- 1942年(昭和17年):金属類回収令により町内の梵鐘すべて供出される。
第二次大戦後[編集]
- 1947年(昭和22年):六・三制義務教育実施に伴い、国民学校初等科は小学校に、高等科は新制中学校として発足。帝室林野局河津出張所が東京営林局河津営林署と改称。
- 1948年(昭和23年):上・下河津農業協同組合設立。稲取高等学校上河津分校(定時制)開設。上河津幼稚園開設。石原忍博士が谷津に「河津文化の家」を開設。
- 1952年(昭和27年):下河津第一小学校を下河津小学校に、同第二小学校を見高小学校と改称。上・下河津両村に教育委員会が発足。
- 1953年(昭和28年):梨本大畑のナチシダ自生北限地が国の天然記念物に指定される。
- 1954年(昭和29年):下河津幼稚園並びに同見高分園開設。東伊豆有料道路、下田区間開通。
- 1958年(昭和33年)9月1日:上河津村と下河津村が合併し、河津町となる。人口10,464、戸数2,054。新町発足に伴い小中学校・幼稚園を改称。西小学校(湯ヶ野)・南小学校(笹原)・東小学校(見高浜)・西中学校(湯ヶ野)・南中学校(笹原)・双葉幼稚園(湯ヶ野)・姫宮幼稚園(笹原)・朝日幼稚園(見高浜)。狩野川台風が伊豆半島を襲い、町内の被害甚大。
- 1959年(昭和34年):沢田にわかば保育園開設。
- 1961年(昭和36年):伊豆急行電鉄(伊東・下田間)全線開通。
- 1962年(昭和37年):稲取高等学校河津分校廃校。河津町商工会設立。
- 1963年(昭和38年):田中に役場新庁舎完成。湯ヶ野に国民宿舎「かわづ」完成。
- 1965年(昭和40年)9月:東伊豆町・河津町の5農協が合併し伊豆東農協となる。11月、湯ヶ野に川端康成文学碑序幕。
- 1969年(昭和44年)5月:河津浜病院上佐ヶ野に落成。
- 1970年(昭和45年):有料道路新天城トンネル開通。
- 1972年(昭和47年)1月10日:東京電力、梨本・小鍋両発電所が操業停止(静岡県史年表)。伊豆急河津駅前広場完成。
- 1974年(昭和49年):伊豆半島沖地震(M6.9)発生。南伊豆を中心に被害大。大堰浄水場完成。
- 1976年(昭和51年):伊豆半島南部に集中豪雨、天城山で降水量509mmを記録。鉢の山を震源とする河津地震(M7.0)発生。
- 1978年(昭和53年):伊豆大島近海地震(M7.0)発生、町内の被害甚大。伊豆急、復旧までに5ヶ月、天城線バス、半年を要す。
- 1980年(昭和55年):河津西・南両中学校を統合。河津中学校、とする。
- 1981年(昭和56年)3月29日:河津七滝ループ橋落成式。
- 1982年(昭和57年):白馬村と姉妹都市提携。
- 1983年(昭和58年):下田地区消防組合発足。峰に河津分署設置。
- 1984年(昭和59年):B&G河津海洋センターオープン。
- 1989年(平成元年):町営温泉集中管理事業開始。
- 1990年(平成2年):伊豆太陽農協発足。
- 1991年(平成3年):伊豆南部の集中豪雨で町内各地で約42億円の被害。
- 1992年(平成4年):河津営林署は天城営林署に統合され、「天城営林署河津森林経営センター」となる。
- 1993年(平成5年):「踊り子温泉会館」、「サンシップ今井浜」開館。小規模授産所「いずみ」開所。
- 1994年(平成6年):新峰山トンネル開通。
- 1995年(平成7年):国道135号、浜橋改修工事完了。
- 1996年(平成8年):姉妹都市・白馬村と災害応援協定締結。下田街道が文化庁の「歴史の道百選」に選ばれる。
- 1997年(平成9年):町保健福祉防災センター完成。国立湊病院移管に伴い、共立湊病院発足。
- 2012年(平成24年)9月30日:「サンシップ今井浜」閉館。
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河津町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 河津町の年齢・男女別人口分布(2005年) |
■紫色 ― 河津町
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 }} |
河津町(に相当する地域)の人口の推移 テンプレート:人口統計/22 | |
総務省統計局 国勢調査より |
行政[編集]
- 町長 - 相馬宏行(任期: 2010年4月26日〜2014年4月25日)
経済[編集]
産業[編集]
平成17年度の国勢調査では次のような結果が出ている。
区分 | 人数 |
---|---|
第一次産業 | 計 629 |
農業 | 574 |
林業 | 14 |
漁業 | 41 |
第二次産業 | 計 600 |
鋼業 | 0 |
建設業 | 470 |
製造業 | 130 |
第三次産業 | 計 3043 |
電気・ガス・熱供給・水道業 | 19 |
情報通信業 | 12 |
運輸業 | 167 |
卸売・小売業 | 765 |
金融・保険業 | 44 |
不動産業 | 36 |
飲食店・宿泊業 | 787 |
医療・福祉 | 369 |
教育・学習支援業 | 149 |
複合サービス業 | 100 |
サービス業 | 465 |
公務 | 130 |
姉妹都市[編集]
日本[編集]
地域[編集]
教育[編集]
中学校[編集]
小学校[編集]
- 河津町立西小学校
- 河津町立東小学校
- 河津町立南小学校
交通[編集]
鉄道[編集]
道路[編集]
【高速道路】
【国道】
【県道】
バス[編集]
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事[編集]
- 河津桜
- 早咲きの桜
- 河津七滝(ななだる)
- 伊豆山中の七つの滝
- 河津七滝ループ橋(七滝高架橋)
- 天城トンネル
- 河津温泉郷
- 河津バガテル公園
- 峰温泉
- かわづカーネーション見本園
- かわづ花菖蒲園
- 今井浜海水浴場
- 河津浜海水浴場
- 南禅寺(なぜんじ)
- 足湯処(無料の足湯)
- 豊泉足湯処
- さくらの足湯処
- 河津三郎の足湯処
- iZoo(爬虫類専門の動物園)
出身有名人[編集]
- 935. (クミコ) - &[AND]のボーカル
観光PR大使[編集]
- 前野朋哉 (2014年9~)
河津町を舞台にした作品[編集]
文学・記録・漫画[編集]
- 井伏鱒二:河津川筋、南豆荘の将棋盤
- 川端康成:伊豆の踊子
- 中島敦:蕨・竹・老人
- 梶井基次郎:冬の蠅
- 荻原井泉水:かっぱの甕
- 石坂洋次郎:奥伊豆参り、忘れ得ぬ人々
- 三島由紀夫:真夏の死
- 西村京太郎:伊豆・河津七滝に消えた女、河津・天城連続殺人事件
ドラマ[編集]
- 『孤独のグルメ Season3』第三話「静岡県賀茂郡河津町の生ワサビ付わさび丼」
その他[編集]
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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