水夏

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水夏』(すいか)は、2001年CIRCUSより発売されたWindows PC用18禁ノベル/アドベンチャーゲーム。2002年プリンセスソフトから全年齢対象のドリームキャスト版およびプレイステーション版(PSタイトル:『WATER SUMMER』)が、また2003年にエス・オー・エフ・ティーからWindows PC用の全年齢対象版が発売されている。その後2004年Windows PC用の全年齢対象版をベースに18禁化した『水夏A.S+』が発売されている。

作品概要[編集]

本ゲームは4つの章で構成され、夏の田舎・常盤村を共通の舞台としつつ、主人公・登場人物は章ごとに異なる。

主な登場人物[編集]

各章共通
名無しの少女(春野日和/A.S+では中谷あずみ)、アルキメデス、千夏(声:歌織
第1章
風間彰(主人公)、水瀬伊月(声:長崎みなみ)、水瀬小夜(声:鳥居花音
第2章
上代蒼司(主人公)、白河さやか(声:鳥居花音)、若林美絵(声:草柳順子)、上代萌(声:北都南
第3章
柾木良和(主人公)、京谷透子(声:西田こむぎ)、柾木茜(声:日向裕羅
第4章
稲葉宏(主人公)、稲葉ちとせ(声:金田まひる)、七条華子(声:歌織

スタッフ[編集]

  • プロデュース:tororo
  • 企画:御影
  • キャラクターデザイン・原画:七尾奈留、いくたたかのん
  • シナリオ:御影(2章・DC版PS版追加部分・シナリオ統括)、呉一郎(1・3・4章)
  • 背景:恋純ほたる
  • 彩色:宵の明星、恋純ほたる、他
  • 音楽:猫野こめっと
  • オープニングテーマ「Fragment~The heat haze of summer~
  • エンディングテーマ「Fragment~Thought to wish to the starlit sky~

おまけディスク・サイドストーリー[編集]

うたう絵本3
登録ハガキを返送したユーザーを対象に配布されたおまけCDで非売品。現在は配布終了しており入手不可能。
うたう絵本 1・2・3 ハイ!!
2002年11月8日に発売されたおまけコンテンツディスクシリーズ、「3」に『水夏』関連が収録されている。詳細は『うたう絵本 1・2・3 ハイ!!』の項参照。
アルキメデスのわすれもの
2001年12月14日に発売された、サーカスアミューズメントディスク(サイドストーリー・ショートストーリー集)の2作目。詳細は『アルキメデスのわすれもの』の項参照。本作関連では初めて「水夏0章」が収録された。

移植版・全年齢版[編集]

DC版『水夏』・PS版『WATER SUMMER』は2002年7月18日にプリンセスソフトから発売された本作品のコンシューマ移植版で、Hシーンのカット、シナリオ・CG・BGMの一部追加がされている。スタッフはPC版『水夏』に同じ。

『水夏~全年齢版』はコンシューマ移植版をWindowsに逆移植したもので2003年7月25日にS.O.F.T.より発売された。コンシューマ版初回限定版特典のドラマCDがコンテンツとして収録されている他、新規ドラマCD『メデスのきもち』が同梱されている。

水夏A.S+[編集]

2004年9月24日に発売されたリパッケージ版。全年齢対象版にHシーンを再付加(一部は新規書き下ろし)した本編、新規外伝ストーリー2本、『アルキメデスのわすれもの』にも収録された0章からなる。その他オープニングムービーと歌手の変更、Windows XP対応に仕様変更が行われている。なお、本作品の開発にはCIRCUSを退社して独立したMOONSTONEのメンバーが協力している。

追加ストーリー・登場人物[編集]

夏休みのクリスマス
上代萌(主人公)(声:北都南)、上代三田
外伝・始まり
少女(主人公?)(声:北都南)、お嬢(声:中谷あずみ

スタッフ[編集]

  • プロデュース:tororo
  • ディレクター:釧路洋、ジャッキー天野
  • 進行:宵の明星、さかえとおる
  • シナリオ:*呉(呉一郎と同一人物)(外伝・始まり)、釧路洋(担当部分不明)
  • 原画:秋蕎麦、甘福あまね、かゆらゆか(いずれも追加差分のみの担当。他は「水夏」と同じ原画を使用)
  • 彩色:彼ノ矢大輔、*夕燈とび
  • 製作協力:*恋純ほたる
  • オープニングテーマ「Fragment~Luminas Ver~
  • エンディングテーマ「そよ風のシルエ
  • エンディングテーマ「カカシ
    • 作詞・作曲:志倉千代丸、編曲:磯江俊道、歌:彩音

*印のスタッフはMOONSTONEからの協力スタッフ。

水夏~おー・157章[編集]

本作は特異な経過を辿って発売された『水夏』からのスピンオフ作品である。

1996年大阪府堺市で発生した集団感染を契機に、病原性大腸菌O157からの予防が叫ばれるようになり、特に堺の事例が学校で発生したことから、青少年層への啓蒙も必要との指摘が各所でなされた。この情勢を受け、CIRCUSの母体である(有)サーカスは、埼玉県健康福祉部医療整備課の監修で、デフォルメされた『水夏』の登場人物と共に、O157から身を守るための知識を学ぶゲームソフトを製作し、2002年秋に県内の学校に配布することを企画した。

県はそれまでにも、あずまきよひこ(2001年)やぽよよん♡ろっく(2002年)など、中高生に人気のある漫画家・イラストレーターにO157予防ポスターのイラストを依頼し、おおむね好評だったが、ポスターでは必要な情報が伝えきれず、かといってパンフレットでは活字離れの進む青少年には読んでもらえないのではないかという危惧があった。そこで遊びながら学べるゲームソフトを啓蒙手段に選択した。サーカスには以前AIDS予防ポスターの制作を依頼した事があり(名無しの少女と死神が対峙するというもの。関連団体から「死神を出すことでマイナスイメージが大きくなる」とのクレームが付きお蔵入りになった)、話も回しやすかった。

プロデューサー・tororoによれば、当初AIDSをテーマにしたゲームの提案があったが、関連団体との調整などで制作が難しく、O157に落ち着いたとの事。

しかし、一部県会議員より「AV女優が授業に出てくるようなものであり、アダルトゲームのキャラクターが教材に登場することは好ましくない」との非難がなされ、県は監修を辞退、学校への配布も中止された。この時、既にゲームは完成しており、配布を待つだけであったため、サーカスは子会社のエス・オー・エフ・ティーを通して市販する事を決定、2003年7月25日に発売された。

なお、この一件や、県側の窓口である医療整備課の広報活動がSARSにシフトしていった事から、県のO157予防キャンペーンは2003年以降中止されている。

AR ~忘れられた夏~[編集]

  • 本作品のストーリーより過去の出来事を描いた作品。名無しの少女(名無しの子)以外は新キャラクターが登場する。詳細は『AR ~忘れられた夏~』の項参照。

関連商品[編集]

  • ドラマCD(全4巻) ムービック
  • 18禁OVAシリーズ(全4巻) MOONROCK
  • OVAサウンドトラックCD フロンティアワークス
  • パーフェクトアレンジアルバムCD ファーストスマイル・エンタテインメント

備考[編集]

  • 本作品で登場する上代蒼司、白河さやかは次回作『D.C. ~ダ・カーポ~』にゲスト出演している。

外部リンク[編集]