佐久間奈緒
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佐久間 奈緒(さくま なお、1976年生まれ)は、日本のバレエダンサー。福岡県出身。2002年より英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団のプリンシパル。
来歴[編集]
3歳でバレエを始め[1]、古森美智子バレエ団研究所に学ぶ。福岡県立香住丘高校に在学中の1993年、ローザンヌ国際バレエコンクールに出場。セミファイナルで落選するが、このときの踊りが審査員の一人であった吉田都の目に留まり、同年ロイヤルバレエ学校への推薦入学を果たした(この年のスカラシップ賞は上野水香)。
在校2年目にバーミンガム・ロイヤル・バレエ団のコール・ド・バレエを務め、1995年の卒業と同時に同バレエ団と契約。しばらく下積みが続いたが、1998年、4年に1度開催されるジャクソン国際バレエ・コンクールにエントリーし、審査員特別賞を受賞する。この年ファースト・アーティストに昇格し、『くるみ割り人形』で初めての主役、金平糖の精を踊った。2000年にソリスト昇格。このころから「コヴェント・ガーデンのロホ、コジョカルに比肩すべし」と評価された[1]。
2002年4月に最高位プリンシパルに昇格。踊りは淡泊と評されることもあるが[2]、テクニックと情感豊かな演技には概ね定評があり[3]、特に2006年の女王陛下観覧ガラ公演では『二羽の鳩』パ・ド・ドゥを踊った[4]。
2008年のBRB来日公演で『美女と野獣』『コッペリア』両演目の主役を務めた。
レパートリー[編集]
バーミンガム・ロイヤル・バレエ団のホームページによる[5]。
- アシュトン 『リーズの結婚』(リーズ)
- アシュトン 『二羽の鳩』(ジプシーの少女、少女)
- アシュトン 『バレエの情景』
- アシュトン 『シンフォニック・ヴァリエーション』
- アシュトン 『春の声』
- ヴァロア 『王手詰め』(黒の女王)
- クランコ 『貴婦人と白痴』(カプリチオーザ)
- サープ 『9つのシナトラの歌』('One for My Baby')
- サープ 『In the Upper Room』
- バランシン 『ミューズを率いるアポロン』(ポリュムニアー)
- バランシン 『四つの気質』(テーマ1、憂鬱のヴァリエーション)
- バランシン 『タランテラ』
- バランシン 『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』
- バランシン 『ウェスタン・シンフォニー』
- ビントレー 『アーサー王物語』(グィネヴィア)
- ビントレー 『協奏的幻想曲』(主役)
- ビントレー 『The Seasons』(春)
- ビントレー 『美女と野獣』(ベル)
- ビントレー 『Hobson's Choice』(救世軍)
- ビントレー 『くるみ割り人形キャンディ』(Candy Kane、Arabesque Cookie)
- ビントレー 『ささやかなこと』
- ビントレー 『エドワード2世』(イザベラ王妃)
- ビントレー 『シェイクスピア組曲』(ジュリエット)
- ビントレー 『Choros』
- ビントレー 『The Dance House』
- ビントレー 『"Still Life" At The Penguin Cafe』
- ビントレー 『ビントレー&サムソワ版 ジゼル』(ジゼル、村人のパ・ド・ドゥ)
- ビントレー 『シルヴィア』(シルヴィア)
- フォーキン 『火の鳥』(火の鳥)
- プティパ 『ディアナとアクタイオン』(Ballet Boyz Ballet)
- プティパ 『パキータ』(パキータ)
- マクミラン 『ロメオとジュリエット』(ジュリエット)
- マクミラン 『エリート・シンコペーションズ』('Bethena Concert Waltz')
- マクミラン 『ソリティア』(少女)
- ライト 『P・ライト版 コッペリア』(スワニルダ、暁)
- ライト 『P・ライト版 くるみ割り人形』(金平糖の精、薔薇の精)
- ライト 『P・ライト版 眠れる森の美女』(オーロラ姫、魔法にかけられた姫、気性の精、pas de quatre)
- ライト 『P・ライト&サムソワ版 白鳥の湖』(オデット/オディール)
- 『ドン・キホーテ』のパ・ド・ドゥ
脚注[編集]
- ↑ 1.0 1.1 "Nao Sakuma: The bold and the beautiful" , The Independent, 31 August 2001
- ↑ アシュトン『バレエの情景』評, Telegraph, 16 Jun 2005
- ↑ 一例として、『ジゼル』評, The Stage, 30 June 2008
- ↑ "Royal Ballet's Anniversary Gala Boasts Queen, Guillem, Pigeons", Bloomberg News, 9 June 2006
ロイヤル・バレエ団75周年とエリザベス女王の80歳の誕生日を記念したガラ公演で、ギエム、吉田、バッセル、コボーら本家のプリンシパルに混じっての出演となった。 - ↑ Birmingham Royal Ballet - Nao Sakumaより
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