カノープス

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カノープス(Canopus)は、りゅうこつ座のα星。学名はα Carinae(略称はα Car)。

表面温度7500℃、地球からの距離は310光年である。かつては200光年から1200光年まで距離の推定値に大きな幅があったが、ヒッパルコス衛星による高精度の年周視差測定から上記の値が得られた。スペクトル型はF0Ⅰbなので黄みの白色の超巨星であるといえる。-0.72等級の明るさを持ち、太陽をのぞきシリウスに次いで全天で2番目に明るい恒星

命名の由来[編集]

その名はホメロスの叙事詩で語られる、トロイア戦争時のギリシャ艦隊の水先案内人に由来するという説がある。

  • 日本での別名には「布良星」「○○○の横着星(○○○には、そこよりも少し南の地名が入る)」などもある。
  • インドではアガスティーアAgastia)と呼ぶ。

観測上の特徴[編集]

南緯51度40分に位置するため、日本では東北地方南部より南の地域でしか見ることはできない。見える地域であっても北緯36度の東京の地表では南の地平線近く2度程度、北緯35度の京都でも3度程度の高さにしか上らないことになり、見ることはなかなか困難である。

南極老人星[編集]

このため、この星を見た者は長寿になるという伝説も生まれた。これに加えて、高度の低さから赤みがかって見えることなどもあって中国の伝説では寿老人の星、南極老人星とされる。単に南極星老人星とも言う。

南極星[編集]

約1万2千年後には南極星(こちらの「南極星」は「天の南極にある星」の意味)になる。