武蔵高萩駅
武蔵高萩駅(むさしたかはぎえき)は、埼玉県日高市大字高萩にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)川越線の駅である。
歴史
かつて、近くに旧日本陸軍の航空士官学校(現在の航空自衛隊入間基地)があり、その卒業式に臨席した昭和天皇が利用した貴賓室や車寄せ、地下防空壕が残っていたが、駅舎改築に伴い、旧駅舎と共に取り壊された。
- 1940年(昭和15年)7月22日 - 埼玉県入間郡高萩村に開業。常磐線にある高萩駅(茨城県高萩市)が先に開業していたため、駅名に「武蔵」と付けたものと思われる。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道の駅となる。
- 2001年(平成13年)11月18日 - ICカードSuica供用開始。
- 2002年(平成14年)5月11日 - 13日 - 駅舎の改築、自由通路新設工事に先立ち貴賓室を一般公開。
- 2005年(平成17年)2月20日 - 橋上駅舎の供用開始。
駅構造
東西に伸びる相対式ホーム2面2線を有する地上駅。ホーム上には橋上駅舎を有している。
川越駅管理の業務委託駅(JR東日本ステーションサービス委託)で、駅舎にはコンコースや駅事務室などがある。自動改札機はないが、簡易Suica改札機や自動券売機が設置されている。駅舎からは南北に出口が伸び、それぞれ南口・北口となっている。南口には「さくら口」、北口には「あさひ口」という愛称が付けられている。なお、みどりの窓口は指定席券売機の設置に伴い、2008年(平成20年)1月31日をもって閉鎖された。
現在の駅舎は2代目である。以前は、開業以来の瓦葺の地上駅舎が使われており、貴賓室もあった。2005年(平成17年)の改築に伴い旧駅舎は取り壊されたが、新駅舎にも緑色の瓦を使用したデザインが踏襲されているほか、駅舎内部に旧駅舎の瓦と車寄せの柱を使って作られた展示コーナーが設けられた。旧駅舎は南口側にあり、改札口を通った先に線路を跨ぐ構内通路が設置されていたが、改築時に撤去され、階段部分を銀色の台で塞いでいる。
また、1番線ホームの笠幡寄りにはトイレも設置されているが、こちらは改築後もそのまま残されている。
川越線は当駅までが大宮支社の管轄である(八高線との接続駅でもある西隣の高麗川駅は八王子支社の管轄となっている)。
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | ■川越・八高線 | 高麗川・八王子・高崎方面 |
2 | ■■川越・埼京線 | 川越・大宮・池袋・新宿・りんかい線方面 |
- 駅舎内の発車標では上記のように案内されているが、当駅から南古谷駅以東と八高線毛呂駅以北へ直通する列車は設定されていないため、前者(大宮・新宿・りんかい線方面)は川越駅で、後者(高崎方面)は高麗川駅で乗り換えとなる。
- 当駅で行違い待ちをする列車が多い。
利用状況
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均乗車人員 |
2000 | 3,095 |
2001 | 3,083 |
2002 | 3,016 |
2003 | 2,966 |
2004 | 2,860 |
2005 | 2,889 |
2006 | 3,047 |
2007 | 3,224 |
2008 | 3,284 |
2009 | 3,204 |
2010 | 3,183 |
2011 | 3,079 |
2012 | 3,175 |
駅周辺
南口・北口共にロータリーが整備されている。
さくら口(南口)
- 日高市役所高萩出張所
- 日高高萩郵便局
- 埼玉りそな銀行日高支店
- 飯能信用金庫高萩支店
- スーパーエコス
- 日高市立高萩中学校
- 日高市立高萩小学校
- 日高総合公園
- 日高カントリー倶楽部
- 埼玉県赤十字血液センター(献血ルームなし)
- 国道407号、埼玉県道15号川越日高線(高萩交差点)
- 埼玉女子短期大学(スクールバスあり、徒歩15分)
あさひ口(北口)
- 埼玉県立日高高等学校
- 日高市立高萩北中学校
- 日高市立高萩北小学校
- 医療法人積仁会旭が丘病院
バス路線
最寄り停留所は、駅南口側にある高萩駅となる。以下の路線が乗り入れ、イーグルバスにより運行されている。
- H01:飯能駅北口行
- H02:飯能駅北口行、ひだか団地行
- H04:高麗川駅行、ひだか団地行
- H05:高麗川団地第一折返場行、ひだか団地行
- H06:高麗川駅行
- H07:高麗川団地第一折返場行
- H09:埼玉医大経由高麗川団地第一折返場行、ひだか団地行
隣の駅
関連項目
外部リンク
- JR東日本 武蔵高萩駅
- 日高市公式HPより「JR川越線武蔵高萩駅橋上化及び自由通路新設事業」(「武蔵高萩駅記録保存事業について」の項には、旧駅舎の写真などもある) - 閉鎖。(2012年3月16日時点のアーカイブ)