機動戦士ガンダム 戦場の絆
機動戦士ガンダム 戦場の絆 | |
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ゲームジャンル | ドームスクリーン式 戦術チーム対戦ゲーム |
対応機種 | アーケード |
開発メーカー | バンダイナムコゲームス |
運営メーカー | |
発売メーカー | バンプレスト |
バージョン | |
プレイ人数 | 1~16人 |
ソフト媒体 | |
稼動時期 | |
運営開始日 | |
発売日 | 2006年11月7日 |
販売価格 | 1380万円(4P SET) |
利用料金 | |
使用ブロック数 | |
対象年齢 | |
コンテンツアイコン | |
使用可能デバイス | ボタン×2付アナログレバー×2 ペダル×2 ボタン×3 ICカード インカム(ヘッドセット) |
必要環境 | |
使用ゲームエンジン | |
使用基板 | System N2 |
販売本数 | |
その他の情報 |
『機動戦士ガンダム 戦場の絆』(きどうせんしがんだむ せんじょうのきずな)は、ガンダムシリーズを題材としたアーケードゲームである。2006年11月7日より本稼働を開始した。
2006年4月、東京都中野区のナムコ直営店『プラボ中野店』で最初のロケテストが行われた。8月29日からは複数店舗による2回目のロケテストが開始され、テスト店舗を逐次入れ替えながら本稼働まで継続して行われた。
発売元はバンプレストだが、開発と販売はバンダイナムコゲームスが行っている。この複雑な関係が示すようにプロデューサーが複数立っており、雑誌取材により、バンプレストの馬場龍一郎、バンダイナムコゲームスの小山順一朗、長田の名前が明らかにされているが、実質の制作はメインディレクターのバンダイナムコゲームスのエンスーT(本名不詳)によって行われているとされる。
馬場は、『超ドラゴンボールZ』や『機動戦士ガンダムSEED 連合vs.Z.A.F.T.』シリーズ、『機動戦士ガンダム0079カードビルダー』のプロデューサーとして、小山は『湾岸ミッドナイト』シリーズ、『THE IDOLM@STER』のプロデューサーである[1]。元々アーケード業界において『ポールポジション』『メタルホーク』『ギャラクシアン3』等、大型筐体を用いた体感ゲームのノウハウを持つナムコと、ガンダムを用いた3Dゲームを多く世に送り出してきたバンダイ。両社の経営統合をある意味如実に体現したゲームと言えなくもない。
目次
ゲームシステム
パノラミック・オプティカル・ディスプレイ ( p.o.d.) とよばれる半球スクリーンを持った操縦席型の筐体にプレイヤーが入り、それぞれのプレイヤーがモビルスーツ(以下MS)の操縦を担当。地球連邦軍とジオン公国軍に分かれて4人対4人から最大8人対8人で戦う。同一店舗の味方プレイヤーとはボイスチャットによる通信を行うことができ、他店の味方やCPU操作のパイロットともボタン操作によるシンボルチャットでの連絡が可能。
大きな筐体だが1台につき操縦席も1席。筐体4台及びパイロットターミナル1台で1構成。システム基板は「System N2」を使用。1チーム最大8人、計16人まで同一空間でプレイすることができるので、一つの店のプレイヤーが同一部隊を構成することも可能。人数が足りない場合はネットワークを通じて他店のプレイヤーもしくはCPU操作のパイロットが、計4人以上かつ相手チームの人数と等しくなるまで補充される。
パイロットカードと呼ばれるメモリーカードなしでのプレイは出来ず、パイロットターミナルでカードを作る必要がある。所属する勢力(地球連邦軍、ジオン公国軍)、パイロットの外見や名前等を決めたあと300円を投入するとカードが発行される。(一部の店、店舗などで更新、製作が100円の所やタダの所もある、ただし無料の所は更新しかできない所もある。)
『連邦vs.ジオン』を始めとする機動戦士ガンダム vs.シリーズと同様のコスト制を採用。MSが撃破されるとそのコスト分だけ自軍の戦力ゲージが減少し、先に相手ゲージをゼロにするか時間切れによる戦闘終了後にゲージの多い方が勝ちとなる。
ゲーム終了後、パイロットターミナルにカードを入れてポイント獲得、装備品等の支給を受ける。また、初回プレイ後に所属分隊を決定することとなる(なお1ヶ月プレーをしていないと強制的に除隊(データ消去)[2]させられまた新しい所属小隊を決定する)。ターミナル上部のディスプレイでは、インフォメーションの他にバトルのリプレイ映像が流される。プレイ中には気づかない戦況の変化を客観的に見ることが出来るリプレイは『戦場の絆』の醍醐味のひとつともいえる。
“乗り込み形の筐体を使ってロボットを操縦し、4人よりも多い人数でリアルタイム対戦できる”ような類似のアーケード用ゲームシステムは、今まで日本製の物は本稼働した事がない。米国製の物だと、『バトルテックセンター』があり、過去には日本でも稼働した事があった。客観視点でのリプレイ表示等、これが本作の参考になった可能性は高い。
操作
操作システムは、攻撃用トリガーとロックボタンの付いたレバーとフットペダル各一対、ボイスチャット用ヘッドセット(貸し出し方式など店舗により扱いが異なる。自前の持ち込み可)、シンボルチャット用ボタン三つで構成される。
MSの移動はレバーとフットペダルによって行われ、両方のレバーを同じ方向に入力すると平行移動、前後互い違いに入力すると旋回、左右外側に入力するとタックル、右フットペダルでダッシュ移動、左フットペダルでジャンプとなる。ダッシュ及びジャンプ中はブーストゲージを消費する。ちなみにジャンプとダッシュのペダルを同時に踏む、いわゆる高速ジャンプも可能だが、当然ブーストゲージの消費は激しい。ブーストゲージは時間とともに回復するが、ゼロまでブーストを使い切るとオーバーヒートとなりゲージが完全回復するまでダッシュ移動とジャンプは行えなくなる。
敵機が射程圏内に入るとターゲットサイトが表示され、右レバーのロックボタンでロックオンすることが出来る。射程圏内に複数の敵機が存在する場合は、左レバーのロック送りボタンでロックオン対象を切り替えることも可能。攻撃は右トリガーで射撃攻撃、左トリガーで格闘攻撃を行い、両トリガー同時押しでサブウエポンを使用する。格闘攻撃は、攻撃ヒット時にタイミングを合わせてトリガーを押すことで連続攻撃となる。ただし、一部のMSは連続攻撃は出来ない。
格闘攻撃・射撃攻撃・タックルは三すくみの関係にあり、格闘攻撃モーションに入ると相手の射撃に対して無敵となり、タックル中は相手の格闘攻撃に対して無敵となる。そして射撃攻撃はタックル中の相手をダウンさせることが出来る。連撃というテクニックがあり、タイミングよく格闘用トリガーを引くことで格闘を連続して当てられるので高いダメージが与えられる。威力は一部の機体を除き、近接格闘型>近距離戦型>中距離支援型>狙撃型>後方支援型となる。尚、タイプによって連撃回数が決まっていて近接格闘型、近距離戦型は三回(ただし、クイックドローがあるため近接格闘型は事実上4回)、中距離支援型は二回、後方支援型と狙撃型は、連撃が出来ない。
健康上の注意
密閉された空間で長時間画面を見続ける上に、さらに目の前にある画面が急激に動くにも関わらず体が全く動かないという構造上、体の平衡感覚がおかしくなってしまい3Dゲーム特有の3D酔いを引き起こしてしまうことがある。酔いのために筐体の中でプレイヤーが嘔吐した例も報告されている。インカムを使用して他のプレイヤーと積極的に会話をして気分を紛らわす事で、ある程度は酔いを抑える事が可能。また事前に酔い止めの薬を飲んでおくのもある程度は有効だとされている。
それでも酔いによって激しい吐き気を感じた場合は、できるだけ楽な姿勢で画面を一切見ずに静かに目を閉じて、ゲームが終わるまでリラックスするのが1番の対処法である。下手に下を向くと嘔吐を誘発する恐れがある。
2007年7月にアップデートされたVer1.07からはパイロットカード挿入後コイン投入までの間に3D酔いについての注意点が数秒間表示されるようになった。
登場兵器
プレイヤーが使用できるMSは、近接格闘型、近距離戦型、中距離支援型、後方支援型、狙撃型の5タイプに分けられる。
最初に使用できるのは近距離戦型のジム(連邦軍)もしくはザクII(ジオン軍)のみであるが、出撃を繰り返すことにより新しい機体が支給され、使用可能MSが増えていく。 また、各MS毎にも複数の武装やセッティングが存在し、同一機体を使い続けることによって選択可能となる。 なお、キャンペーン期間中のみくじ引きが有る場合があり、 当れば次のような機体(地球軍;ジム改 ジオン軍;高機動型ゲルググなど)が手に入ることもある。
既存のモビルスーツだけではなく、サンライズ、バンダイ、バンダイナムコゲームス、バンプレストの4社協力プロジェクトである「ハーモニー・オブ・ガンダム」によって新規設定されたモビルスーツ(カトキハジメデザイン)も登場する。これらの機体はゲームが初出ではあるが、ガンダム世界に存在する新機体としてサンライズのオフィシャル認定を受けており、モビルスーツ・バリエーションと同様の位置づけである。
なお登場する機体はいずれも長所と短所がはっきりと明確化され、あえて映像作品等と異なる運用がなされる機体も存在する。これはカテゴリーごとの役割分担を明確にする事で、チームプレイを促進するために意図的に性格付けられたものである。
近接格闘型
100m以内の格闘戦に特化したタイプ。すばやい動きと強力な格闘能力があるが、ダッシュにはリミッターが掛けられており、短距離移動しかできない。主にマシンガン系の武装が多い。唯一連撃直後のタイミングで射撃攻撃をすることでダメージを上乗せできる「クイックドロー(QD)」が使用できるカテゴリでもある。また、ダッシュやジャンプを踏んでQDの硬直による隙を減らす「クイックドローキャンセル(QDC)」、QDCをした場合はすばやく動けることを利用して意図的に射撃をハズし、ダウンさせずに次の攻撃へと移るQD外しなど、パイロットが熟練すればするほど大きな戦力となるカテゴリである。
近距離戦型
200m前後までの距離での戦闘に向いた汎用タイプ。格闘も射撃もこなす事ができ、前線維持や押し上げに活躍するカテゴリである。機体の性能バランスが良く、初心者にもある程度扱いやすいカテゴリである。
- 地球連邦軍
- ジオン軍
中距離支援型
200m~500m前後の砲撃戦に特化したカテゴリ。適正距離での射撃は全体的にダメージが高く脅威であるが、反面それ以外の距離での戦闘には不向き。味方の数的不利の援護や、損傷して後退している敵機を追撃、近距離機よりも広いレーダーを活用して戦況を把握するなど、出来る事が多いだけに他のカテゴリでの経験が問われるカテゴリである。バズーカ系、ミサイル系、キャノン系など武装の種類が豊富、しかも場合によって一部の機体で敵拠点を攻撃する事もできる。 (例;アクアジム・フルアーマーガンダム・ガンキャノン、などなど) 通称:キャノン、支援用など
- 地球連邦軍
- ジオン軍
後方支援型
400m~700mでの長距離射撃に特化したタイプ。強力な拠点攻撃能力も持つが、近距離戦闘・格闘戦闘能力は無きに等しい。10月29日実装のVer1.09アップデートにより、格闘兵装と引き換えに拠点攻撃弾(固定武装)と他の種類の弾薬を切り替えられるダブル・アームド・システムが実装された。切り替えには約5カウントかかり、切り替え中はキャノン砲を撃つことは出来ない。 通称:タンクなど
狙撃型
狙撃銃により1000mまでの敵に大ダメージを与えられるタイプ。ただし機体は脆弱で格闘能力も著しく低い上に、弾丸のチャージや発射に時間がかかる。最も広いレーダーを利用して戦況を把握し、いかに敵機に接近されずに狙撃に適した場所へ移動するかという専門職の色が強いカテゴリである。 通称:スナ、砂(漢字表記)など
- 地球連邦軍
- ジオン軍
拠点
サイド7以外のステージではそれぞれの軍に拠点が配備されている。自軍の拠点ではMSの体力回復が出来る。しかし、敵によって拠点が破壊されると戦力ゲージが25%削られ、更に修復中は体力回復もできなくなる。破壊された拠点は一定時間で修復され、また回復できるようになる。種類も豊富で、地球連邦軍はビッグトレー、ジオン軍はダブデの場合が多いが、戦場によっては他の種類に変わる(変わる場合は戦場に記載)。また攻撃能力も持ち、近くの敵を砲撃する。誘導性は皆無で弾速も目に見えて遅いため滅多に当たるものではないが、攻撃力は高めであり油断は禁物。攻撃能力がない拠点もある。それぞれ耐久力が高く対拠点用の武装以外はほとんどダメージが与えられないため、拠点攻撃能力を持つMSは最重要撃破目標となることが多い。
拠点名称 | 戦場 | 武装 | 所属軍</td><th> <tr><td>ビッグトレー</td><td>ニューヤーク、グレートキャニオン、タクラマカン、ジャブロー地上、トリントン基地、鉱山都市</td><td>有 | <td>連邦</td><th> <tr><td>ダブデ</td><td>ニューヤーク、グレートキャニオン、ジャブロー地上、トリントン基地、鉱山都市</td><td>有</th><td>ジオン</td><th> <tr><td>ギャロップ</td><td>タクラマカン</td><td>有</th><td>ジオン</td><th> <tr><td>ジム工場</td><td>ジャブロー地下</td><td>無</th><td>連邦</td><th> <tr><td>アッザム</td><td>ジャブロー地下</td><td>無</th><td>ジオン</td><th> <tr><td>ミデア</td><td>ヒマラヤ</td><td>無</th><td>連邦</td><th> <tr><td>ファットアンクル</td><td>ヒマラヤ</td><td>無</th><td>ジオン</td><th> </table>
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