全部民主党が悪い病

全部民主党が悪い病（ぜんぶみんしゅとう-わる-びょう）とは、第二次安倍晋三政権において日本中に蔓延した病の一つであり、強烈な時代の停滞と知能低下を伴うことで知られている。そのため、こういった安易な真実を求める世論が過去の安定政権にもたらしたダメージは思いのほか大きく、そのため、重大な捏造を伴うバカマスコミ病と同じぐらい社会が対応を誤ってはいけない業病である。

概要

その昔、世の中の全ての悪徳、社会の停滞や民族差別、世界平和の足を引っ張りそして庶民の暮らしを叩きのめす増税といった様々な話を全て一切合財、自民党のせいにした時代が存在する。そうすることで、多くのマスメディアが巨大化し、国民は一新聞社の思想に沿うだけの存在となり、いつの間にか第四の権力という言葉が現実を帯びていき、最終的には1993年の自民党政権の崩壊を招くこととなる。しかし、その直後に発生した阪神大震災とインターネットという知識と情報の革命が勃発した結果、ものの見事に自民党の悪行という分かりやすさの裏側が知れ渡ると同時に、反自民勢力の信じがたいロクでもなさやマスメディアの悲惨な実態が、年を追うごと露となっていき、2010年代に入ると必然的に第四の権力、すなわちマスメディアの存在自体が崩壊していくこととなる。

その最後っぺとして、2009年に民主党がマスメディアの異常なゴリ押しの結果、見事にリーマンショック後の混乱の中で政権を獲得するものの、その実態は救う気すら起きない無能の塊でしかなかったため、東日本大震災を筆頭に様々な政策や中韓重視の外交などで日本の恥をさらし続け、その結果、2012年に民主党政権が完膚なきまでに叩き潰されることになる。その後、これまた必然的な話として決してマスメディアは語らないからこそ、多くの国民からは全て民主党が悪いという認識があふれ出すこととなり、2013年以降の自民党政権による国家運営が日本の歴史でも類を見ないレベルで順調に進むことになる。

しかし、そういった考えは、結局のところ第五の権力の萌芽にすぎないことも確かである。無論、そういった話が時代というものである以上、特に問題はないものの、そういった話の先に分かりやすい朝日新聞や分かりやすい報道ステーションがあったことを考えれば、今の段階で打てる手を打っておかなければいけない。

全部民主が悪い

インターネットの中には様々なデマが真実として広まっている。もちろん、広まるということはつまりそう信じたいということであるため、多くの民主党に関するデマがインターネットを通じて広まっていったのは、多くに人々が民主党の政治を否定したせいであると同時に、マスメディアがそういった現実を残さないように動いた結果、多くに人々が決して忘れないようにインターネットに言葉を残し続けたためでもある。

こういった動きについては、片方が意図的に情報を隠蔽しようとしているからこそ、もう片方の行いに真実性が加味される。

最終的に、民主党政権の行った数々の悪政は、まったくマスメディアからは漏れ出さず紙媒体への記載は最後の最後まで押し留められる形になったものの、全てインターネットで閲覧できるようになり、おかげで民主らしくなく、まともなことをやったにも関わらず、それを否定されて困るなんて話にもつながる。なんせ、あの、菅直人ですら、まともなことをやっているのである。実際、彼が東日本大震災の際にやった静岡県の浜岡原子力発電所の緊急停止は、どんなに彼がクズでもアホでもバカでもカイワレ脳みそであったとしても、なんら間違ってはいない。経済的に見たり、その後の原子力政策の点から見れば大きな問題であったとしても、日本の歴史に超巨大地震の後に東海地方を津波が襲う第二波があった事例が数多いことを考えれば、その時点での原発停止は正しい判断である。

もちろん、それ以外の彼のやった行為のほとんどがクソである。

とばっちり

こういった肥溜めの中から宝石を見出そうとする行為が大変に心苦しいということは確かである。けれども、大変に困った事実として、民主党にもまともな人間は存在する。これは、統計上においても歴史上においてもごく当たり前の話である。100人に1人しかまともな人間がいなくても200人いれば2人いるのである。けれども、こういった真実については、なぜだか2013年以降、日本のインターネットの中ではどうしても信じがたい信じられない話になってしまう。そして、そういった世相の潮流が、あまりにも激しすぎて激しすぎて潮流どころかジェットストリームレベルで民主党への思考を伴わない反感が存在。おかげで、数少ないまともな政治家を無為にたたくという、自民党政権、安倍内閣のために絶対にやってはいけない行為が正しい行為としてまかり通ってしまうのが世の中というものである。

こういった話を積み重ねていった結果、どっかのメディアが崩壊したなあとしか。

もちろん、無能は叩くべきでありアホは笑うべきであり、そして愚策を積み重ねる集団に対しては排除の意を表明するのは当然であるけれど、ちゃんとした実績を持つ政治家を民主だからという理由で叩いたら、ある意味、反自民に動いた時代のマスメディアと同じになってしまう。けど、ちゃんとした実績を持つ政治家が少なすぎるという理由で民主党を叩くのはなんら間違ってはいないところにもまた、めんどくささは存在する。

けれども、あの民主党政権の中でも、日本のために身を粉にして働いた人々がいることも確かである。東日本大震災や栄村大震災の際に、アホでバカで無能な民主党政権に反旗を翻した人々がいたからこそ、ぎりぎりのところで日本が崩壊しなかった。そういった例外的な人々を自動的に民主党だからという理由でたたこうとすることの意味に気づかないと、最終的には、民主党と同じになる。朝日新聞と同じになる。自民党だから韓国のためにならないから中国のためにならないからという理由で機械的に反対し続けた結果、脳が腐った連中と同じになってしまう。

これこそが、全部民主党が悪いというロジックの恐ろしさである。

10年後、20年後、30年後における世相がどう今の時代を振り返るかを考える際に、無意味な政争や機械的な賛成、さらには思考回路を通さない反対などといった汚点を見出さないためにも、民主党だからといって悪いわけではないor自民党だからといって正しいわけではないといった話を持たないと、どこぞの韓国と同じになってしまう。全部日本が悪いという思考と、全部民主党が悪いという思考は、それぐらいちゃんとした検証を伴わない分危険性が高い。なお、様々な検証と実績を積み重ねた結果、少なくとも2014年10月現在においてはこういった事例に韓国という言葉を用いることになんら過ちは認められないことを、先の時代の人々に証明しておく。

実例

2014年9月27日、長野県の御嶽山が噴火し、火山による災害としては戦後最悪となる犠牲者を出すこととなる。その際に、雑多な世相は早速犯人探しを開始し、その結果、即座に民主党が悪いという結論を見つけ出す。これは、いわゆる仕分け作業の結果、御岳山の火山の噴火を予測するための予算が削減され、火山の前兆活動を見落とすこととなったために、今回の被害につながったという大変に分かりやすく納得しやすい話であるものの、実際はそういった話はなく、しっかりと御嶽山の火山活動の予測は続けられており、何よりもマグマの移動を伴わない水蒸気爆発による噴火については、観測するしない以前に、大変に予測は困難な事象であったため、民主党政権だのなんだのという話はそもそもとばっちりでしかなかった。そのため、仕分けが原因という話は発生から2日後にはデマと認定され、ツイッターなどで先走って民主党を糾弾した議員などが釈明に追われるという話になると同時に、珍しく、本当に珍しく、ちゃんとした検証の上で、まともな思考をする人間が民主党を擁護するという事態になる。

あわせて、世の中には思考しないで民主党を擁護した人間が大勢いた結果、民主党を擁護したくなくなる人間が大勢になった件についても忘れてはならない。

ちなみに、こういった現実を抜きにして全部民主党が悪いと信じる人々が民主党を叩ける機会に叩こうと考えるのはごく自然である。しかし、そういった話が行き着いた先に、反日式自動日本叩き機と化した韓国の姿である以上、議論なき状態で感情だけで動くのは愚の愚でしかない。

無論、検証して判断した結果、いっくらでも叩いていい話は、民主党に山のように存在することも確かであるけれども、やはりいくつかの事象においては民主党に罪をひっかぶせてはいけない。ちなみに、民主党が悪い民主党が悪いと連呼して、感情の赴くまま無能な人材を国政の場に大量に送り込んでしまうことが、今後の日本の一番の悪夢である。なんら国政に寄与しないタレント議員を大量に登用した時代と同じになる。むしろ、反日を連呼する愚昧な輩しか国政に上らなくなった韓国と同じになる。

分かりやすさ

こういった病にかかる原因、つまり思考の落とし穴にはまる原因。それは、第四の権力であったマスメディアの最大の武器であった、分かりやすさの持つ破壊力にある。多くの人間から思考を奪うのは、複雑な話を誰でも分かるバカでも分かるように解きほぐして面白さをプラスして、そこに少々の意図もなじませつつ、大衆に迎合することであり、徹底的に自分の考えというものを排除する姿勢にある。そして、こういった話が社会正義だのグローバリズムだのといった、大雑把な概念をくっつけることで何でも正しいとする技術と合致すると、即座に朝日新聞が大変に得意とした手法となる。それは共感という名の兵器となって、感情の赴くままに社会に浸透していく性質を持つ。さらに怖い話として、感情はインターネットを介せば、より世の中に早く広くそして深く浸透しやすい。もっとも、こういった感については、情報拡散のスピードが必須であり、さらには知識の裏打ちがなければ信用を得られないため、ネット世界の繁栄の結果、この凶悪な兵器はマスメディアの手からは離れていくものの、それがそのまま情報を発信する個人もしくは少数の集団の手に渡ることとなり、まるでイスラム国のごとく、既存のシステム内にカオスが拡大することとなる。

毎日朝6時に新聞を読むよりも、その場そのとき思ったこと感じたことを考えたことを検索して調べて補填して信じるほうが、より早く確実で、なおかつ手軽であるのだから、時代が変化していくのも致し方ない。

対抗策

けれども、その行き着く先に韓国があることを思えば、簡単な思考にはブレーキが必須となる。ウィキペディアに対するアンサイクロペディア、各種マスメディアに対する虚構新聞といった情報がないと、検索結果だけを信じるバカが増える上、ネットを通じてのみ知識を増やそうというタワケもまた増える。そういった、分かりやすさ、手軽さという名の凶器に対抗するためには、人々が忌み嫌うものや信じがたいもの、信じられないけれども真実なもの、そして何よりも分かりやすさの中の間違いや、めんどくささの中の意味を見出さないといけない。

朝日新聞の中にも正確な情報はたくさんある。問題は記者の意図するかもしくは会社の意図して織り込む情報を把握して抜き取る作業が、コハダの小骨を抜くレベルでめんどくさいところにあるのだけれども。

しかし、人間、3分で知った知識よりも、30分かけて調べた話のほうが心に残る。だからこそ、朝日新聞は自称でクオリティペーパーを名乗れたわけだ。いらん作業を追加して、人々を長く知識にふれさせたわけだから。もっとも、30年かけて信じさせた捏造の結果、会社が隣国が日本の報道の信頼が傾いてるなんて話もあるけれど、そういった手軽さ分かりやすさを越えたところに、知識にふれた時間は存在する。そこから自分の考えが発芽するかどうかは運であるけれど、知ることと知ったと感じることは別である以上、より脳内に知識を染みとおしやすい、ある程度の時間をかけての知識の流入がないと、そこから知恵に移行しづらいしづらい。

でなきゃ、この記事をこんな長文にする必要はない。

未来予測

ちなみに、こういった話は先々を見通す際に必須となる。

つまり、分かりやすすぎるからこそ韓国の未来予測は簡単であるのと同時に、そこに含まれる反対の要素についてどう拾うかもまた、未来の予測には必須となる。実際、異常な反日教育が韓国の未来を決定付けていることは確かであるのだけれど、そんな中でも、反日教育というものを自分で考えて調べた結果、韓国の教育の毒に気づいた若者がけっこーいる。相当いる。無論、その年齢層が余りに低いために、なんら政策やマスメディアの言論に影響を与えていないのだけれどもパク・クネ政権かもしくはその次の政権にそういった勢力がどういった形に変化するかを考えるきっかけにはなる。

でないと、分かり安すぎて予測するほうが思考停止に陥る危険がある。

もっとも、1910年のときも、国の未来を憂慮した金玉均という青年がいたんだけれども、日本に寄り添ったという罪で暗殺されバラッバラにされ、朝鮮半島中でさらされたなんて話もあり、あそこは発芽した芽を即座に摘む場所だなんて話もあるけれど、さすがに100年前とは違うと思わないと議論にすらならない。そのため、思考停止しないためにも、そういった韓国国内の少数勢力や民主党の中の無能ではない政治家、さらには朝日新聞の中のまともな記者という存在を見つけ出しておかないといけない。

一言でいうと、そうしないとバカが感染する。思考停止に陥った人間ほど安易に手軽に未来を予測され、その先に落とし穴を掘られても気づかなくなってしまう。それにやられた歴史については、民主党政権の積み重ねた悪行を思えば語る必要はない。第二次大戦についてもいわずもがな。けれど、その逆、相手を思考停止に陥らせて落とし穴どころか底なし沼にはめているのが、第二次安倍政権。無論、一寸先は闇であるけれど。

関連項目

• ネットウヨ
• ジミンガー
• 同じ穴のムジナ
• 怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。おまえが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくおまえを見返すのだ。