画像ちゃんねる
画像ちゃんねる(がぞうちゃんねる)は、日本人を対象にしたインターネット上の画像掲示板群である。画ちゃんや画chなどの愛称で呼ばれることが多い。
2002年12月に開設され、ティーネット(本社:港区南青山)が運営している。2006年の閲覧件数は約7326万件と言われ、日本最大級の画像掲示板である[1]。管理人であるさんぞうこと三條場孝志(ティーネット代表取締役)の下、ボランティアで構成される運営陣によって管理されており、大きくアダルト系と非アダルト系に分かれている。
トップページの壷の画像は匿名掲示板2ちゃんねると同じ物である。
閉鎖した掲示板
2002年のサイト設立時は「アニメ」「アイドル」などの画像掲示板もあったが、企業から著作権法違反であるとの抗議が寄せられ、閉鎖された。
管理人逮捕
2007年2月26日、画像ちゃんねるの管理人さんぞうが自身のブログで同年2月21日に自宅が家宅捜索を受けたことを明らかにした。流出した無修正のわいせつ画像が投稿された件についてであったという。この事態を受けて、今後は新規投稿については画像を確認してから公開するなどの対応を取るとした[2]。
しかし、2007年5月23日になって、中学・高校生の顔写真や制服姿が投稿されたとして神奈川県警生活保安課がわいせつ図画公然陳列の疑いで、大阪市住吉区在住の管理人であり掲示板会社社長のさんぞうや同社アルバイトら7名を逮捕した[3][4]。
なお、神奈川県警による家宅捜索や逮捕のきっかけは、2006年11月に元交際相手の写真を掲載した男が逮捕された事件によるものであることが明らかとなった[5]。また、25台の運営サーバーが日本に置いてあったのも立件可能であった要因のひとつともされている。
この逮捕は、「VIPろだ」「がむしゃら」「カサマツさん」など大手アップローダーサイトが自主的な閉鎖を行う要因となった[6][7]。また、ウェブサービスの提供者とそのあり方についての議論が巻き起こるきっかけにもなっている[8]。ネット上の性犯罪に詳しい弁護士の奥村徹は、画像投稿サイトの運営について「もう事前承認制にするしかない」と指摘した[9]。
脚注
- ↑ YOMIURI ONLINE 画像投稿サイト運営の社長ら7人、わいせつ図画陳列で逮捕
- ↑ J-CAST ニュース : 「画像ちゃんねる」 わいせつ画像投稿で家宅捜査
- ↑ 投稿サイト管理者ら逮捕=わいせつ画像掲載-年間アクセス7362万件・神奈川 - 時事通信
- ↑ 「画像ちゃんねる」管理者ら7人を逮捕 - 日刊スポーツ
- ↑ 「画像ちゃんねる」逮捕事件の核心はプライベート保護ではないか? / デジタルARENA
- ↑ 「画像ちゃんねる」運営者の逮捕後、画像掲示板の閉鎖相次ぐ - INTERNET WATCH
- ↑ 大部分では「休止」として告知している。「カサマツさん」は閉鎖を告知した(管理人のプライベートの時間が確保できなくなっていたことも閉鎖の要因である)。
- ↑ ネット上にデータを保存するサービスはすべて著作権侵害で違法です - GIGAZINE
- ↑ 「わいせつ」画像投稿サイト 次々閉鎖宣言のワケ - J-CAST