リチャード・クレイダーマン
リチャード・クレイダーマン(英語: Richard Clayderman, 1953年12月28日 - )は、フランスのピアニスト。本名はフィリップ・ロベール・ルイ・パジェス(仏語: Philippe Pagès)。
来歴・人物
パリ郊外ロマンヴィル生まれ。16歳でコンセルバトワール首席卒業。1976年、『渚のアデリーヌ』でレコードデビュー。フランスではそれほど注目されなかったが、ドイツ、スペイン周辺の国々でヒットし逆輸入の形でフランスでもヒットした。
1978年、日本へのレコード紹介と同時に評判になり、1980年、日本で初のコンサートを開き、「ニュー・イージーリスニング・ミュージック」として注目されるようになった(このネーミングは、当時のビクター音楽産業(現ビクターエンタテインメント)が付けたもので、彼を始めとしてピエール・ポルト、ジャン・クロード・ボレリー、ジョニー・ピアソンらの同分野の専属アーティストの音楽傾向が、今までとは一味違う新しいイージー・リスニング音楽であることから、それらをプロモーションしたいということが由来である)。以来、毎年5月前後に日本でコンサートを行うほか、年300日はコンサートをしており、ギネス記録に認定された。劇場版アニメ『綿の国星』のテーマ曲を演奏している。
特に日本でその名を初めて広めたのは、1981年のシーボン化粧品のCMで流れた『愛のコンチェルト』であり、このCMは当時頻繁に流れたが、中でも『笑ってる場合ですよ!』(フジテレビで現在の『笑っていいとも!』の前身番組)の番組後半で流れたこのCMは、当時の番組視聴者の主婦層を中心に絶大なインパクトを与え、たとえ曲のタイトルを知らなくても、曲を聴けば『あの化粧品の曲だ』とわかるほどであった。なお1982年には『星のセレナーデ』に岸田智史と下田逸郎が歌詞をのせ、『潮風のセレナーデ』のタイトルで岸田がカヴァーした。
オリジナル曲としては、ポール・ドゥ・センヌヴィルや、プロデューサーのオリヴィエ・トゥッサンの作曲のものが多い。
代表曲
- 『渚のアデリーヌ』(Ballade Pour Adeline)
- 『星空のピアニスト』(Lyphard Melody)
- 『ノスタルジー』(Nostalgy)
- 『母への手紙』(Lettre A Ma Mere)
- 『子供のためのロンド』(Rondo Pour un Tout Petit Enfant)
- 『秋のささやき』(A Comme Amour)
- 『パンドラの旅』(Voyage A Venice)
- 『愛しのクリスティーヌ』(Souvenirs D'enfance)
- 『愛のコンチェルト』(Concerto Pour Une Jeune Fille Nommee "Je T'Aime")
- 『午後の旅立ち』(Triste Coeur)
- 『鳥を夢見て』(Murmures)
- 『星のセレナーデ』(Coup De Coeur)
- 『アナスターシャの最後の日々』(Les Derniers Jours D'Anastasia Kemsky)
- 『エレアナの瞳』(Eleana)
- 『レディー・ディー』(Lady Di)
- 『虹色の心』(Couleur Tendresse)
- 『恋はピンポン』(Ping Pong Sous Les Arbres)
出演番組
外部リンク