機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア | |
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監督 | 富野由悠季 |
製作総指揮 | |
製作 | 伊藤昌典 |
脚本 | 富野由悠季 |
出演者 | 古谷徹 池田秀一 鈴置洋孝 |
音楽 | 三枝成章 |
主題歌 | BEYOND THE TIME 〜メビウスの宇宙を越えて〜:TM NETWORK |
撮影監督 | |
撮影 | 古林一太 奥井敦 |
編集 | 布施由美子 |
配給 | 松竹 |
公開 | 1988年3月12日 |
上映時間 | 120分 |
製作国 | 日本 |
言語 | |
制作費 | |
興行収入 | |
前作 | |
次作 | |
映画DB | allcinema / allmovie / IMDb |
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア | |
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ジャンル | ロボットアニメ |
映画: | |
監督 | 富野由悠季 |
制作 | サンライズ |
封切日 | 1988年3月12日 |
上映時間 | 120分 |
その他 | |
コピーライト表記 | © |
シリーズ作品 | |
* ガンダムシリーズ一覧 | |
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『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(きどうせんし- ぎゃくしゅう-、MOBILE SUIT GUNDAM Char's Counter Attack)は、1988年3月に松竹系で劇場公開されたガンダムシリーズのアニメ映画。宇宙世紀(UC)の2人の主人公、アムロ・レイとシャア・アズナブルの最後の対決を描いている。ファンの間では「逆シャア」や英題の頭文字を取り「CCA」などと略されることもある。
ガンダムシリーズのアニメ映画としては初めてテレビアニメからの編集等によらない新作として制作され、主題歌にTM NETWORKを起用した事も話題となった。なお、サンライズアニメーション作品企画部が用いる共同ペンネーム「矢立肇」のクレジットは使用されていない。
目次
物語[編集]
宇宙世紀0093年。かつてジオン公国軍のエース・パイロットであり、ジオン共和国創始者ジオン・ズム・ダイクンの息子であるシャア・アズナブル(キャスバル・レム・ダイクン)は幾多の戦いを経て人類に対する失望を強め、その腐敗の根源たる地球連邦政府に対しネオ・ジオンを率いて反乱の狼煙を上げた。彼は地球環境を汚染し続ける人類を粛清するため、小惑星5thルナの落下による地球寒冷化を計画する。
一年戦争の英雄となった元ホワイトベース艦長ブライト・ノア、シャアの最大のライバルであった連邦きってのエース・パイロット、アムロ・レイらを擁するロンド・ベル隊はいち早くネオ・ジオンの動向を察知し、地球寒冷化作戦を阻止すべく応戦するが、奮闘虚しく5thルナはラサにある地球連邦軍総司令部に落下してしまう。
ロンド・ベルはネオ・ジオンの次なる動向が掴めぬままでいたが、その間にシャアはスペースコロニー・ロンデニオンにてアデナウアー・パラヤを始めとする地球政府高官と密かに裏取引を行い、偽りの停戦に合意していた。
停戦に安堵する地球連邦の思惑と裏腹に、ネオ・ジオンは取引によって得た小惑星アクシズを地球に衝突させるべく再び作戦を開始する。アムロは自ら開発に加わった新型モビルスーツν(ニュー)ガンダムを操り、合意が偽りである事を察していたロンド・ベルは核ミサイルなど総力を挙げて迎撃にでるが後手に回り、アムロは壮絶な一騎打ちの末にシャアを下すが、アクシズの落下は既に阻止できない段階にあった。
戦場に悲しみが満ちる中、無意味と叫ぶシャアを尻目にνガンダムで落下するアクシズを決死で押し返そうとするアムロ。その時…。
作品解説[編集]
この作品の舞台は『機動戦士ガンダム』から続いてきた宇宙世紀という歴史の延長線上にあり、ファーストガンダムの一年戦争があった宇宙世紀0079年から14年後の宇宙世紀0093年の第二次ネオ・ジオン抗争[1]を描いた作品である。ファーストガンダムから一連のシリーズで因縁のライバル同士であったアムロとシャアの戦いにピリオドが打たれ、劇場版『機動戦士ガンダム』シリーズの事実上の完結編とされている。
キャラクターデザインと作画監督を安彦良和に依頼したが断られ、『機動戦士ガンダムΖΖ』に引き続いて北爪宏幸を起用している。
『機動戦士Ζガンダム』で可変機構が組み入れられ、『機動戦士ガンダムΖΖ』では巨大化・大出力化が進んで恐竜的ともいえる進化を遂げてきたモビルスーツであるが、本作品ではそれら複雑な機構を有する機体は登場せず、RX-78-2 ガンダムに近いシンプルな人型の機体が中心となっている。新しいテクノロジーとしては、サイコミュ回路を金属粒子に封じ込めて機体のフレームに使うサイコフレームや、前作までは敵側の一部の機体にのみ装備されていたファンネルが、初めて主役機νガンダムにも装備された。
メカニックデザインは、主役のνガンダムについてはΖガンダム、ΖΖガンダムと同様にコンペ形式で多数のデザイナーが参加、その中でVISCAL DESIGNの鈴木雅久らが中心になって数多くのラフデザインを提出し、最終的に出渕裕がまとめている[2]。ネオ・ジオン軍MSは出渕裕がデザインしている。その他、戦艦のデザインをOVA『トップをねらえ!』やTVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』等でおなじみのガイナックスが担当している(ネオ・ジオン軍艦艇は庵野秀明、ロンド・ベル艦艇は増尾昭一)[3]。
初歩的ではあるが当時としては珍しいCG技術も使われた。スペースコロニーのサイド1・ロンデニオンとスウィートウォーターの描写などがそれである。このうちロンデニオンの映像はのちに『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』のラストカットで登場するサイド6・リボーの映像としても流用された。
また、自らもスタッフとして参加していた庵野は、愛溢れる余り『逆襲のシャア友の会』なる同人誌を出版。この本にはゆうきまさみ、出渕裕、美樹本晴彦、北爪宏幸、幾原邦彦、鈴木敏夫、ことぶきつかさ、藤田幸久、あさりよしとお、山賀博之ら錚々たるメンバーが参加しており、更には庵野と富野由悠季、押井守らとの対談が収録されている。この中で繰り広げられた富野と庵野による衝撃発言の数々は、様々な意味で話題を呼び、数ある「富野伝説」の一つとなっている。
登場人物[編集]
この節を書こうとした人は途中で寝てしまいました。後は適当に頑張って下さい。 |
地球連邦軍(ロンド・ベル)[編集]
アムロ・レイ を参照
- ブライト・ノア
- 声:鈴置洋孝
- 本作ではロンド・ベル旗艦ラー・カイラム艦長兼部隊司令にして大佐。一年戦争を通じて戦友となったアムロと共にシャア率いるネオ・ジオンと戦う。決戦前には息子のハサウェイに遺書を書かせ、軍人としての生き方を示した。
ブライト・ノア を参照
- チェーン・アギ
- 声:弥生みつき、折笠富美子(SDガンダム GGENERATION SPIRITSほか)
- ロンド・ベル所属の技術士官で階級は准尉。νガンダムの開発をサポートするため、アナハイム・エレクトロニクス社へ出向する。メカニックマンのほかに、ラー・カイラムの砲座の機銃でレズンのギラ・ドーガを撃墜したり、ある程度のMSの操縦をするなど行動的な女性ではあるが、朴訥な面もある。また、アムロに対して好意を寄せており、公私にわたってサポートするが、同じくアムロに惹かれていたクェスにとっては嫌な女に映っていたようで、彼女がネオ・ジオンへと走る要因を作ってしまう。
- νガンダム完成後、サイコ・フレームの信頼性を気にしており、またオクトバーの情報により、サイコ・フレームがネオ・ジオンから提供された技術である事実を知ると、その調査のためにT字型のサンプルを持ち歩くようになる。そして、戦線が膠着すると、νガンダムに搭載されたサイコ・フレームが有効に機能するようアムロに加勢するため、大破したリ・ガズィに乗り込み出撃する。
- 戦闘中、ハサウェイの意識を感じ取り、彼の元へと向かうが、そこでクェスの乗るα・アジールと遭遇する。この際、メガ粒子砲の直撃を受けるがサイコ・フレームの力らしきものが働き、これを弾じいている。自分に向けられる敵意と彼女の危険性を知ったチェーンは、ハサウェイを説得しながらα・アジールの撃墜を試み、リ・ガズィが放つ1発のグレネード弾はα・アジールに命中しクェス共々撃墜してしまう。
- ハサウェイは逆上し、乗っていたジェガンのビームライフルをチェーンに向けて乱射。これにより帰らぬ人となった。この時に機体が爆散した際の光は、サイコ・フレームが宇宙に飛び散った輝きとみられ、νガンダムのサイコ・フレームの共振を呼び起こす媒体となり、彼女の望みであったアムロの助けへと繋がった。
- なお、本来はアムロの恋人役は『機動戦士Ζガンダム』同様ベルトーチカ・イルマになる予定だったが、映画スタッフの意見により彼女の登場となった経緯がある。
- ケーラ・スゥ
- 声:安達忍
- ロンド・ベル隊の女性モビルスーツパイロット。階級は中尉。アムロ指揮下のモビルスーツ隊では、アムロに次ぐ実力の持ち主であり、よく先鋒をつとめていた。
- 戦闘での勇敢さと優しさを持ち合わせた女性で、チーフメカニックであるアストナージと恋人同士であった。
- アムロがνガンダムに搭乗してからは、リ・ガズィを譲り受けた。アクシズを破壊する為に出撃した彼女は、アクシズ破壊に固執するあまり、ギュネイのヤクト・ドーガに捕まり、ヤクト・ドーガの手で握り潰されて戦死した。好物はサラダで、戦闘後にアストナージとサラダを食べる約束をしていた。
- アストナージ・メドッソ
- 声:広森信吾(現:拡森信吾)
- 『機動戦士Zガンダム』で登場して以来、ブライトが艦長を務める艦に主要メカニックマンとして搭乗している。本作ではラー・カイラムのMSの整備を行っており、MSパイロットを陰で支える縁の下の力持ち的存在。ケーラと恋仲になるも、彼女をこの戦いで失う羽目に。
アストナージ・メドッソ を参照
- アンナ・ハナン
- 声:丸尾知子
- アストナージの同僚。『Ζガンダム』、『ガンダムΖΖ』に引き続き本作にも登場し、彼と同じく3作連続の登場となる。
ネオ・ジオン[編集]
- シャア・アズナブル
- 声:池田秀一
- 『Ζガンダム』において、グリプス戦役終盤で行方不明となったが、本作では新生ネオ・ジオンの総帥として再び歴史の表舞台に登場。少数精鋭による新生ネオ・ジオン軍を結成して連邦政府に宣戦布告を行う。アムロと最後の決着をつけるべく、ファンネル搭載MS・サザビーを駆る。
シャア・アズナブル を参照
- ナナイ・ミゲル
- 声:榊原良子
ナナイ・ミゲル を参照
- クェス・パラヤ(クェス・エア)
- 声:川村万梨阿
クェス・パラヤ を参照
- ギュネイ・ガス
- 声:山寺宏一
- ナナイが所長を務めるニュータイプ研究所出身の強化人間で階級は准尉。ヤクト・ドーガのパイロットであり、ロンデニオンではシャアの護衛を務め、ホビー・ハイザックでシャアの送迎を行った。
- 強化人間では珍しく精神的に安定している点が大きな特徴で、むしろ歳相応の健康な若者に多く見られがちな血の気の多さの方が目に付く人物である。ギュネイの様子をみて強化人間特有の精神的不安定さを懸念したネオ・ジオン高官の発言に対し、シャアは「若いのさ」と答えている。
- クェスに当初は迷惑していたものの、ヤクト・ドーガの試験飛行でファンネルを上手く使う等の要素から本物のニュータイプとして認め、惹かれはじめていく。しかし、クェスはシャアに興味を持ち、ギュネイのアプローチに全く答えなかった。
- クェスに苛立ったギュネイは、シャアを超え、クェスを振り向かせるという極端な考えを抱くようになっていく。そして、その証明の為にアムロの打倒とνガンダムの獲得に固執していく。核ミサイルからアクシズを防衛する為に出撃したギュネイは、ケーラを人質にとり、アムロに投降とνガンダムの放棄を迫る。アムロはフィン・ファンネルを外したが、ただの放熱板を外しただけと勘違いしたギュネイは部下にアムロを殺せと命じ、その衝撃でフィン・ファンネルが過剰反応を起こす。それに怒ったギュネイは、ケーラをヤクト・ドーガの手で圧殺し、アムロの反撃に押され、撤退する。
- アクシズ落とし実行の際にクェスのα・アジールと共に出撃。功を焦ったギュネイは、νガンダムの動きに一瞬惑わされ、真上からビームライフルの直撃を受けて機体は爆発、戦死した。クェスは仲間の死に若干困惑したものの、大事な異性を失ったという意味の涙を流すことはなかった。
- ゲーム『スーパーロボット大戦D』では男主人公ジョシュア・ラドクリフの友人という極めて重要な役になっており、全く異なる役割となっている。また、クェスとの関係もかなり改善されており、最終決戦時にはクェスから頼る気持ちを伝えられ、それに嬉しそうに反応するなどそれなりにいい関係になっている。また『SDガンダム GGENERATION-F』でプレイステーションではなくCDプレイヤーで再生するとき、警告するために登場した際の口調が原作と大きく違う。
- レズン・シュナイダー
- 声:伊倉一恵
- 新生ネオ・ジオンのモビルスーツ隊長で階級は少尉。ケーラとはその立場上、ライバル関係にあるといえる。青いカスタムカラーのギラ・ドーガを駆り、戦場に入れば好き勝手やっていた。また、強化人間やニュータイプといった類を一切信用していない。カッとなり易く、クェスの挑発にスパナを投げたりもしていた。
- シャアの陽動作戦に参加した際、サイコフレームを抱えるチェーンのラー・カイラムの機銃を受け撃破される。
- カイザス・M・バイヤー
- 声:村松康雄
- ホルスト・ハーネス
- 声:池田勝
- ライル
- 声:曽我部和恭
- レウルーラの艦長。階級は中佐。
- グラーブ・ガス
- 声:松本保典(角川カセット文庫版)
- 小説版『ベルトーチカ・チルドレン』でギュネイと同じ役回りで登場している。乗機はサイコ・ギラ・ドーガ(作中では「サイコ・ドーガ」と表記されているが、α・アジールのベースとなったNZ-222 サイコ・ドーガとは別の機体である)。
地球連邦政府[編集]
- アデナウアー・パラヤ
- 声:嶋俊介(SDガンダム GGENERATION SPIRITS:中多和宏)
- クェスの父親。ロンド・ベルを無視してネオ・ジオンとの和平交渉を進める。
- カムラン・ブルーム
- 声:村山明
- ブライトのかつての恋敵。シャアの思惑を見抜き、「ミライには生きていてほしい」との思いから、禁を犯して核弾頭15基をブライトに託す。
機動戦士ガンダムの登場人物 民間人#カムラン・ブルーム を参照
- ジョン・バウアー
その他[編集]
- ハサウェイ・ノア
- 声:佐々木望
- ブライトの息子で、息子の成長を期したミライによって宇宙に送り出される。ブライトと再会した後、クェス・パラヤと出会い行動を共にしていくうちに、彼女に好意を抱くようになる。その後クェスがシャアのもとに走ったため、彼女を取り戻したい思いから父の搭乗するラー・カイラムに密航。それが発覚して艦内でほぼ軟禁状態になるも、カタパルトデッキの混乱に乗じてジェガンに搭乗、宇宙の戦場に出てしまうことに。
ハサウェイ・ノア を参照
- ミライ・ヤシマ(ミライ・ノア)
- 声:白石冬美
- ブライトの妻。本作ではシャアの地球寒冷化作戦を受け、子供達と共に宇宙に上ろうとする場面で登場。ハサウェイをシャトルで送り出す。
ミライ・ヤシマ を参照
- チェーミン・ノア
- 声:荘真由美
- ブライトとミライの娘で、ハサウェイの妹。
- オクトバー・サラン
- 声:牛山茂
- アナハイム・エレクトロニクスの重役。サイコフレームの出目をチェーンに知らせる。
- ララァ・スン
- 声:潘恵子
- シャアとの決戦が迫る中、アムロが見た夢の中で意識体と思しき存在として登場。その夢の中で、ララァは今でも自分の意識がアムロとシャアの間で存在し続けていると告げる。「シャアは否定しろ」とするアムロに対し、シャアを「純粋な人」と評した。
ララァ・スン を参照
スタッフ[編集]
- 企画:山浦栄二
- 製作:伊藤昌典
- 総監督・脚本:富野由悠季
- 原案:矢立肇/原作:富野由悠季
- キャラクターデザイン:北爪宏幸
- モビルスーツデザイン:出渕裕
- メカニカルデザイン:ガイナックス、佐山善則
- デザイン協力:大畑晃一
- 作画監督:稲野義信、北爪宏幸、山田きさらか、大森英敏、小田川幹雄、仙波隆綱
- 作画監督補:恩田尚之、中沢数宣、重田亜津史、小林利充
- 音楽:三枝成章
- 撮影:古林一太、奥井敦
- 美術:池田繁美
- 編集:布施由美子
- 演出補:川瀬敏文、高松信司
- プロデューサー:内田健二
原画[編集]
- スタジオダブ/古泉浩司 中野美佐緒 佐久間信一
- 座円洞/松本朋之 井尻博之 鈴木克彦 山崎健志 磯光雄
- スタジオ・マーク/重田亜津史 佐藤英幸
- 小林利充 梅津泰臣 関野昌弘 南伸一郎 橋本浩一
- 吉田徹 仙波隆綱 小田川幹雄 所ともかず 佐藤敬一
- 宇佐美皓一 越智博之 上野けん 山田浩之 菅沼栄治
- 牧野行洋 中野美雪 佐久間しげ子 千明孝一 榎本明広
- 今隅真一 牧野竜一 内田順久 重田智 佐藤千春
- 武藤照美 石原典子 高橋千代子 熊谷浩彦 大平晋也
- 古瀬泰栄 戸倉紀元 加藤義貴 川元利浩 二村英樹
- 長崎重信 吉野裕之 青木聡 仲田美歩 近衛真守
- 寺沢伸介 木下ゆうき 三坂徹 友田政春 高木広行
- 北久保弘之 安藤義信 太田博光
主題歌[編集]
- 主題歌「BEYOND THE TIME ~メビウスの宇宙を越えて~」
- 作詞:小室みつ子 作曲・編曲:小室哲哉 唄:TM NETWORK (EPIC・ソニー)
補足[編集]
- 本作公開直前に、特別番組が放送された。この特番には、監督の富野由悠季の他、アムロ役の古谷徹、シャア役の池田秀一、クェス役の川村万梨阿に加え、シャアのファンである富田靖子が出演し、番組内で彼女が富野から本作でシャアが着用しているネオ・ジオンの制服をプレゼントされたことが、本作のパンフレットに写真入りで記事として記載された。また、富野は番組の最後で「この作品は35歳以上の方に、特に男性の方に見てもらいたい」と視聴者に向けたメッセージを送っていた。
- 『逆襲のシャア』というタイトルは、1984年頃に『機動戦士ガンダム』の続編小説企画のタイトルとして一般に告知されたものであった。だが翌年に『機動戦士Ζガンダム』製作が決定した事で、同企画も番組の小説版として『機動戦士Ζガンダム』に改題されたという経緯がある。また、小説『ガイア・ギア』の連載前予告タイトルは『機動戦士ガイア・ギア 逆襲のシャア』であった(連載後は変更されている)。
- 公開時のキャッチコピーは「宇宙世紀0093 君はいま、終局の涙を見る・・・」。
関連作品[編集]
小説[編集]
総監督の富野由悠季による小説が、2作刊行されている。
ハイ・ストリーマー[編集]
- 徳間書店刊 『機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー』
- 1 アムロ編 ISBN 978-4-19-905125-8
- 2 クェス編 ISBN 978-4-19-905129-6
- 3 シャア編 ISBN 978-4-19-905130-2
アニメ雑誌『アニメージュ』に『機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー』として連載されたもの。ただし、連載されたものは映画版の前日談となっており(アムロがスウィート・ウォーターに潜入調査をしているシーンやνガンダム設計会議、シャアとの再会、クェスの地上での修行の描写などが描かれている)、フィフス・ルナでの戦闘からは文庫の書下ろしで、ほぼ劇場版に沿ったストーリーになっている(但し連載最終話のチャプターLは文庫の方で先に発表された)。後の富野の発言から、映画版「逆襲のシャア」の物語を内包しつつ、オリジナルキャラクターの物語を続ける構想をしていたのではないかと思われる節もある。
表紙や挿絵を担当したのはSF漫画家の星野之宣。従来のデザインや劇場版と比べると、大胆な独自の解釈によるデザインとなっていた。
アニメージュ文庫で刊行される際に劇場版と同じく『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』という題名に変更された。
2002年10月より『機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー』に題名を戻され、徳間デュアル文庫から再販された。こちらの挿絵は久織ちまきだが、アニメージュ文庫版に収録された星野之宣によるイラストも巻末に再録されている。
ベルトーチカ・チルドレン[編集]
角川書店刊 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』 ISBN 978-4-04-410109-1
当初書き上げた映画シナリオの第1稿は、内部での審査時に「アニメーション映画の主人公が妻子持ちになるのはどうか?」という批判を受けて改訂が行われた。本来は発表されない第1稿であるが、モチーフ小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』として角川スニーカー文庫より刊行されている。こちらは前述の設定や一部キャラクターの名前・モビルスーツが違う他は、ほぼ映画とストーリーは同じであるが、一部に異なる部分もあり、後の小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』は、こちらの作品の歴史を引き継ぐものとなっている。
ベルトーチカ・チルドレンの口絵は出渕裕による書き下ろしだが、νガンダムのデザインにアレンジが施されており、後に「Hi-νガンダム」と呼ばれゲームに登場したり、模型化されるなど独自の人気を得た。またサザビーに代わるシャア専用MSナイチンゲールが登場し、こちらも人気を得ている。
なお角川書店が一時期展開した角川カセット文庫には本作のサウンドドラマ版がラインナップされた。キャスティングが『逆襲のシャア』とは一部変更されている(主だったものとしては、ベルトーチカが登場するためクェスの声が川村万梨阿から荘真由美に変更されている等)他、音楽も増田俊郎の手によってこのカセット文庫版用に書き下ろされたものが使用されている。
漫画[編集]
劇場公開後、1988年4月及び5月に村上としやの手による漫画版がコミックボンボン誌上において前後編で掲載された。ストーリーの細部に本編との違いが見られる。この作品は後に1999年、大都社が復刻版として発売した漫画『機動戦士ガンダムΖΖ』の単行本2巻に収録されている。また1998年10月から1999年2月まで、ときた洸一の手による漫画版が同じくコミックボンボン誌上で連載され、1999年3月に単行本化されている。こちらの作品は映画とほぼ同様のストーリーとなっている。
派生作品[編集]
『GUNDAM EVOLVE(ガンダムイボルブ)5』ではCGとセル画を合わせる手法によりリデザインされたνガンダムとα・アジールの戦いが、映画や小説とは違う展開で描かれている。本作は1~4までと合わせて『GUNDAM EVOLVE +』としてDVD化された。
ちなみにこの『EVOLVE5』は、複数製作された同シリーズにおいて、唯一ガンダムの生みの親である富野がストーリーを製作した作品である。劇場版や、小説版の続編『閃光のハサウェイ』とは異なり、クェスとハサウェイの結末がポジティブな物へと転化されている。
ゲーム[編集]
本作と同タイトルのPS用ゲームソフトが、バンダイより発売された。背面視点の3Dシューティングゲームだった。ゲームは一年戦争のアムロとシャアの初めての対決からストーリーが始まり、逆襲のシャアの世界観もゲームで再現された。対戦も可能。
『スーパーロボット大戦シリーズ』においては、アニメ『機動戦士ガンダム』よりも本作を登場させることが多い。逆にシャアは味方として登場する時は、グリプス戦役時の偽名である「クワトロ・バジーナ」を名乗っているため、本作の姿で登場することはアムロらに比べると少ない(『スーパーロボット大戦D』のみ「ネオ・ジオン軍総帥シャア・アズナブル」として仲間になる)。また、『Another Century's Episode』シリーズといったゲームにも本作のMSやキャラクターなどが参戦している。
脚注[編集]
- ↑ 「第二次ネオ・ジオン戦争」「シャアの反乱」と表記している資料もある。
- ↑ ジェガンのみ佐山義則がクリンナップを担当している。
- ↑ ガイナックスは他のガンダムシリーズでは後に『機動戦士Vガンダム』『機動武闘伝Gガンダム』の作画も担当している。
関連項目[編集]
- ガンダムシリーズ
- ガンダムシリーズ一覧
- ガンダムシリーズの登場人物一覧
- ニュータイプ・強化人間の一覧
- ガンダムシリーズの登場機動兵器一覧
- ガンダムシリーズの登場艦船及びその他の兵器一覧
- ガンダムシリーズ関連用語一覧
外部リンク[編集]
ガンダムシリーズ (カテゴリ) | |
シリーズ一覧 | ガンダムシリーズ一覧(カテゴリ) - ゲーム作品一覧(カテゴリ) - 書籍(小説作品のカテゴリ、漫画作品のカテゴリ) - SDガンダム(カテゴリ) |
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世界観 | 宇宙世紀 - 未来世紀 - アフターコロニー - アフターウォー - 正暦 - コズミック・イラ - 西暦 - SDガンダム |
ガンダムシリーズの映像作品 | |
テレビシリーズ | 1st - Ζ - ΖΖ - V - G - W - X - ∀ - SEED - SEED DESTINY - 00 - SDGF |
OVA | 0080 - 0083 - 第08MS小隊 - MS IGLOO - Endless Waltz - STARGAZER - SD外伝 ジークジオン編 - EVOLVE |
劇場版 | 逆襲のシャア - F91 - Mission to the Rise - G-SAVIOUR - THE RIDE - グリーンダイバーズ - SD外伝 聖機兵物語 |
ガンダムシリーズの劇中項目 | |
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