本田速人

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本田 速人(ほんだ はやと)は秋本治原作の漫画およびアニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』に登場する架空の人物。職業は白バイ警官。彼を主役にしたスピンオフ読み切り漫画も存在する。なお、当記事では本田の家族についても解説する。


注意以降に核心部分が記述されています。

プロフィール[編集]

所属は明確には分からないが、新葛飾警察署交通課白バイ隊所属もしくは新葛飾署に同居する交通機動隊所属。階級は巡査。本田と言う姓はホンダと(他の登場人物が葛飾区周辺の地名から苗字を取られているように)葛飾区本田(ほんでん)からとられたものと考えられる。

身長175cm、体重40kg。血液型AB型。誕生日は2月29日年齢は不詳(ただし本人が暴走族の取締の際に「年生まれの執念深さをなめんじゃねぇぞ!」と言っている事から、巳年生まれである。推定年齢は、27歳と思われる。しかし巳年の年はうるう年ではないので2月29日は存在しない)。また、「なつかしの荒川遊園地の巻」(?巻)では本田と両津の年齢差は10歳となっている。

一人称に関しては普段は「僕」だが、バイクなどの乗り物に乗っているときは「俺」に変化する。また両津を呼ぶ際、普段は両さんもしくは先輩(アニメ版では先輩で統一)だが、バイクなどの乗り物に乗っているときは両津のダンナとべらんめぇ口調になるのも特徴(なお、初登場時は両のダンナと呼んでいた)。

趣味としてはバイク、少女漫画が大好きである。料理が得意という一面もある。また、ロックバンドに対する造詣も深く、ギターの演奏もできる。

白バイ競技会で全国優勝した事もある。

ちなみに連載の初期には冬本(秋本のもじりか)というバイクに乗った警官が登場していたが、ただバイクや銃を静かに披露するだけで、キャラは立っていなかった。これを打破する為に本田が登場したと思われ、両者が入れ替わる様に冬本は姿を消している。なお、両者が揃って登場したのは、17巻「ハーレーのち曇り!?の巻」のたった一度きりである。

人物[編集]

実家は南千住東京都荒川区)のバイク屋「本田輪業」。父・改造(バイク屋経営。店名は「本田輪業」だが、カワサキしか扱っていない上、気に入った相手にしかバイクを売らない為、中古でも中々お目にかかれないクラシックバイクも新車で置いてある)と母(本名不明)との間に生まれ、兄弟に妹の伊歩(イブ)と弟の門樹(モンキ。オイルの匂いを嗅ぐと気分が悪くなる為、自転車しか乗らない)がいる。また、千葉に住む祖父は改造トラクターを愛用している。性格上と本田の苗字にあやかって、ホンダを好み、カワサキを好む親父と喧嘩になったこともある。生い立ちはあまりにも平凡なため(あくまで作中の価値観で平凡とされているのであり、本当に平凡かどうかは描かれていないので判断しようがない)、69巻の「本田メモリアル」は両津・中川・麗子がそれぞれ1話分使って描かれているのに対して2/3ページしか紹介されなかった

本来はひ弱な小心者だが、バイクなどスピードが出る乗り物に乗ると人格が変わる。それどころか、スクラップにされたバイクのハンドルを持った時にも人格が変わっているほか、アニメにおいては両津の作ったバイクのプラモデルのバイクのハンドルを握っても性格が変わっており、絵崎教授のかけた暗示でも同様に性格が変化していた。また、署の旅行でバスに乗った際は、バイクのおもちゃを持ってきていた。とりあえず持ってると安心するらしい。別名は「二輪の悪魔」。初期は自動車に乗った時も人格が変わっていたが、現在ではそのような事はない(アニメでは、自動車の半分を浮かせて二輪走行にしたときだけ、性格が変わるという描写があった。)。それどころか、最近は話の都合でひ弱な性格のままバイクに乗っていることもある(以前にも、失恋のショックや不発弾の輸送、タイムスリップの影響などでバイクに乗っていても性格が変わらなかったこともあった)。また、逆にバイクに乗っていない時でも人格が変わったままだったこともあった。

また、両津の悪事にもよくつきあわされている。

使用する白バイは CB750Four で、エンジンをノーマルの 749cc から輸出車の 900cc のエンジンへの換装(載せ換えられたのは当時輸出していた CB900F のエンジンと思われる)や取り付けたカーステレオで矢沢永吉の曲を聴いている。VFR750/800PGSF1200Pが現行の白バイであり、乙姫菜々等の交通機動隊員は上記に示したバイクに載っているが、本田は連載当初からCB750Fourのままである。ちなみに、元暴走族「関東男連合」のリーダー(初代総長)で、Z2に乗っていた事から「Z本田」という異名をもつ。なお愛車は CBX1000 (初期)と現在ではホンダ車ではないが、GSX1300Rハヤブサを所有し、なお、ハヤブサについては年式的には300km規制の始まる直前の00モデルであり、ヨシムラ製及びデビルテクニカのマフラーへの交換(スリップオンサイレンサーのみかも知れない)がされている。(他にも、様々なバイクの部品を組み合わせたカスタムバイク他、複数の所有車があるらしい)。最近バイク以外の乗り物で軽自動車(ホンダ・アクティ)を所有している。サーフボードが屋根につけていて「HAWAII」のロゴとヤシの樹が側面に描かれている。

当初自動車の運転免許をもっていなかったが17巻の「スピード狂時代!の巻」で葛飾区に実在する平和橋自動車教習所で免許を取りにいっている。教習中に性格が変わり暴走したが、それ以降は免許を取った設定になっている。

気弱だったため長らく恋人ができなかった(バイクに乗った人格の方に惚れられた事はあったが)。1度本口リカと付き合うも殆ど会えなくなり自然消滅。94巻にてようやく乙姫菜々と恋人になった。当初は女性的な言葉使い(いわゆるオネエ・オカマ言葉)が目立ったが、最近はほとんど見かけない。但し、アニメ版ではオネエ言葉が目立ち乗り物の速度が速くなるだけで性格が変わる従来の本田と変わっていない。

両津とは少年時代に会ったことがあり(但し、2人とも気づいていなかった)、本田は3歳の時に球場で三輪車にエンジンをつけて走っていると当時中学生の両津にうるさいと殴られたことがあるほか、観覧車に乗っていて両津に爆竹を落とされたことがある。

その他[編集]

  • 公式大全集『カメダス』では大原中川を差置いて「両津が起こした災難に巻込まれる頻度の高い人物」と紹介されている。
  • 趣味は漫画・アニメ・ゲーム(恋愛シミュレーションゲームが多い)・音楽(矢沢水吉、ローリング・スコーンズ(矢沢永吉ローリング・ストーンズのもじり)等)など。コスプレは一般的にブームとなる以前の1984年頃からしていたらしい(149巻)。週に1回秋葉原に行くほどのオタクでもある。
  • 中川グループが開発した人生シミュレーションゲームで、両津と出会わなかったら、本田は警視庁交通機動隊本部長になり6人の子持ちになっている。
  • 本田を主人公にした読みきり漫画『こちら交機の本田 赤のZ追跡中よろしく!』が、秋本治の短編集『こちら人情民生課』(ジャンプコミックス)に収録されている。
  • 一度両津が市役所に養子縁組届けを出し、勝手に自分の息子にしてしまったことがある(アニメ版『呪いの梅干壷』より)。

声優・演者[編集]

家族[編集]

本田 改造(ほんだ かいぞう)[編集]

(声: 真島啓

本田の父親で、南千住在住。バイク店「本田輪業」を経営している。だがカワサキのバイクだけしか売らず、なおかつ自分が気に入った客にしかバイクを売らないので、年に数台しか売れていない。その為、店内にはマッハIII、W1など数十年前のカワサキのバイクが新車の状態で置いてある(中には川崎が分離させられていた時代のメーカー名だった「目黒製作所」のものも。ただし現行の車体も置いてある)。カワサキにこだわる理由は50ccのファミリー向けバイクを生産してユーザーに媚びる事をしない唯一のメーカーの為。作業服(ツナギ)を着ると性格が変わるのは、アニメのみの設定。娘の伊歩が学生結婚した事には何故か無関心。一見バイク以外には興味が無いように見えるが、いわゆる職人気質の性格であり、作業のノウハウさえわかればピアノの修理も引き受ける。また、祭り好きであり、そのシーズンになると店を休みにする。

本田 エリカ[編集]

本田の母親。ごく普通の女性。登場回数も少なく、台詞も少ない。

川崎 伊歩(かわさき いぶ、旧姓: 本田)[編集]

(声: 笹本優子かかずゆみ佐々木揺子

本田の妹。東都大学(北高尾校)学生。大学の先輩でありホンダ党の川崎瀬刃(ゼファー)と学生結婚する。アニメ版では象に乗ると性格が豹変する(アニメで本田一家が登場する話のほとんどがこの性格をオチにする)が、原作では悲鳴を上げながらも見事なバイクテクニックで中川主催のバイクレースを制した(この時、無免許だった)。名前はホンダのスクーターイブから。
アニメの結婚の話では当日にワールドカップ中継があった為、左上に日本対ロシアのカウントダウンが表示された。

本田 門樹(ほんだ かどき)[編集]

(声: 植木誠近藤孝行

本田の弟で、高校生。本名は『かどき』だがみんな『もんき』と呼ぶ。乗り物酔いが激しく、ガソリンの匂いを嗅ぐだけで気分が悪くなる。幼い頃は自動車やバイクの写真を見ただけでも気分を悪くしていたらしい。その為か、自転車を好んでいて、自分の家を自転車屋に変えろと常日頃父親に訴えている。自転車に乗ると性格が変わる。名前はホンダ・モンキーから。


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