川原湯温泉駅
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川原湯温泉駅(かわらゆおんせんえき)は、群馬県吾妻郡長野原町大字川原湯にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)吾妻線の駅である[1]。
八ッ場ダムが完成すると、旧駅を含む川原湯地区・川原畑地区などの一帯がダムの底に沈む予定である[2]。 そのため、線路の付け替えおよび駅の移設が行われ[2]、2014年10月に旧駅から西へ約1.5kmで約70mほど高い現在地へ移転した[3]。
駅構造[編集]
島式ホーム1面2線を有する[3]橋上駅。 長野原草津口駅管理の簡易委託駅である。
旧駅は相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、互いのホームは跨線橋で連絡していた。 また、吾妻線内で残っていた唯一の木造駅舎であった。
のりば[編集]
1 | ■吾妻線(下り) | 長野原草津口・万座・鹿沢口・大前方面 |
2 | ■吾妻線(上り) | 中之条・渋川・高崎・大宮・上野方面 |
利用状況[編集]
- 2014年度の乗車人員は1日平均31人であった。乗車人員を把握できる群馬県内の駅の中では、最も少ない駅である。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人員 |
2000 | 87 |
2001 | 82 |
2002 | 80 |
2003 | 69 |
2004 | 56 |
2005 | 52 |
2006 | 46 |
2007 | 45 |
2008 | 40 |
2009 | 40 |
2010 | 32 |
2011 | 24 |
2012 | 24 |
2013 | 20 |
2014 | 31 |
駅周辺[編集]
2014年(平成26年)10月1日現在、川原湯温泉駅の周辺は、まだ造成中の土地も多いが、温泉街は駅から東へ500mほどの場所で徐々に移転が始まっている。共同浴場の「王湯」が2014年(平成26年)7月に営業を再開したのを皮切りに、旧温泉街にあった商店や旅館も順次移転が進んできている。 旧温泉街は、旧駅から西に約500メートルほどの高台にあった。旧駅の駅前広場は国道145号線に面していた。
バス路線[編集]
歴史[編集]
- 1946年(昭和21年)4月20日 - 川原湯駅(かわらゆえき)として開業。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR東日本の駅となる。
- 1991年(平成3年)12月1日 - 川原湯温泉駅に改称。
- 2014年(平成26年)
隣の駅[編集]
※特急「草津」の隣の停車駅は列車記事を参照されたい。
その他[編集]
- 八ッ場ダム建設に伴う駅移設の際、国土交通省が1995年に新駅の用地の一部を地権者の男性から取得したが、その際、代替地を提供していなかったことが、2014年9月に毎日新聞の報道により判明。新駅用地は、こうした状態のままでJR東日本に譲渡されており、2014年現在も、新駅の固定資産税は地権者の男性が支払い続けているという、異常な状況のままでの新駅開業となった[1][4][5]。
- 長野原町大字川原湯395-1に所在した旧駅舎は、群馬県と地元住民が協力して復元することになった。観光客の増加と地域振興につなげるため、具体的な構想もまとまった。復元される駅舎は旧駅舎とほぼ同じ規模で、八ツ場ダムが完成する2020年までに現駅舎の西隣に建てることを目標にしている。復元される旧駅舎の中には観光案内所やレンタサイクルを設けるほか、隣接して吾妻線に昭和40年代に走っていた車両も木造建物として復元、中には足湯も設ける計画である[6]。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- JR東日本 川原湯温泉駅
- JR東日本 進行中の建設プロジェクト
- 川原湯温泉駅 沈む駅に別れを惜しむ - 上毛新聞ニュース動画
脚注[編集]
- ↑ 1.0 1.1 田中将隆(2014年9月29日). “群馬・八ッ場ダム建設:国、代替地提供せず 新駅土地を無償貸与、今も税負担”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
- ↑ 2.0 2.1 2.2 角田直哉 (2014年10月2日). “八ッ場大橋・JR新駅:町の新たな象徴完成 記念式典”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
- ↑ 3.0 3.1 3.2 “JR東日本/吾妻線岩島駅~長野原草津口駅間の新線切替/八ツ場ダム建設で”. 日刊建設工業新聞 (日刊建設工業新聞社). (2014年9月26日)
- ↑ 群馬・八ッ場ダム建設:国、代替地提供せず 新駅土地を無償貸与、今も税負担 毎日新聞 2014年9月29日
- ↑ 八ッ場ダム:国、代替地提供せず 新駅の土地 - 八ッ場あしたの会(2014年9月30日版 2015年1月27日閲覧)
- ↑ 吾妻線川原湯温泉駅を復元へ NHK首都圏NEWS WEB 2014年9月30日