偕楽園駅
偕楽園駅(かいらくえんえき)は茨城県水戸市常磐町一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)常磐線の駅である。
偕楽園の梅まつりの時期に合わせて営業する臨時駅である。下り列車のみ停車し、営業時間中(当該期間の土曜・休日の9時10分頃 - 15時30分頃)は特急「スーパーひたち・フレッシュひたち」も停車するほか、水戸駅方面に直通する水戸線の列車も利用可能である。また、期間中の営業時間帯に運転される臨時列車の快速列車や急行列車も当駅に停車するものがある。2012年まで、IC乗車カード(Suica等)は当駅では利用できなかったが、2013年2月20日から簡易Suica改札機が設置された。
目次
駅構造
下り線の脇にコンクリートのホームを添えただけの構造を有する、1面1線の地上駅。当駅は複線区間にあるものの上り線ホームは設置されていないため、上り列車は通過する(上りについては、時刻表にも駅の記載自体がないものがある)。駅の管理は水戸駅が行っている。
小山・上野方面へ向かう場合は、一旦下り列車に乗車して水戸駅で折り返さなければならず、また、水戸・高萩・いわき方面から当駅へ来るときは、赤塚駅まで乗車してから折り返さなければならない。開設時期中に限りホーム上に出札小屋があり、水戸駅から派遣された駅員が改善型車内補充券端末で緑色券を発行している。開設時期以外は出札小屋も撤去されているため、何もないホームにただ一つ階段が設置されているのみとなる。
ホームは11両編成までに対応している。2013年現在、赤塚駅 - 水戸駅間の普通列車は最大10両編成、特急はE657系10両編成と651系11両編成となっていていて、ドアカットなどは行われていない。かつては、「フレッシュひたち」でE653系による14両編成で運転される列車があったため、その場合には後方車両3両(1号車-3号車)をドアカットしていた。
運賃計算および途中下車
当駅には営業キロが設定されていないため、当駅での乗降における運賃計算には、赤塚以遠の駅から当駅まで乗車する場合、発駅から水戸駅までの営業キロ・運賃計算キロに基づく運賃が必要となる。また当駅から水戸以遠の駅まで乗車する場合、赤塚駅から着駅までの営業キロ・運賃計算キロに基づく運賃が必要となる。
一方、上記の運賃計算方法にかかわらず、途中下車の認められた乗車券で当駅での途中下車は可能である。ただし、現在は途中下車が認められない東京近郊区間が拡大し、常磐線の上野 - いわき間・水戸線全線・水郡線の水戸 - 常陸大子・常陸太田間が対象に含まれるため、これらの駅間の切符では原則途中下車は不可。2013年より使用可能になったSuicaなどのIC乗車カードにも、途中下車の取り扱いはない。
なお、上野方面からの下り列車に水戸駅までの切符で乗車した場合に限り、偕楽園駅で精算済券を受け取ることで、再度偕楽園駅から水戸駅まで乗車可能である[1]。
駅周辺
バス路線
水戸市内では主に関東鉄道と茨城交通の路線バスが運行されているが、偕楽園では停留所が関東鉄道・茨城交通で分かれている。下記以外にも、駅から徒歩5分ほどのところにある「偕楽園入口」「常磐神社入口」バス停より両社のバスが運行されており、県庁前バス停などへ行くことが可能である。
偕楽園(駅前のりば、関東鉄道)
駅前にある。
偕楽園(常磐神社横のりば、茨城交通)
駅からは、常磐神社・偕楽園東門方面への石段を登る必要がある。
- 茨城交通
- 大工町経由 水戸駅北口行
年表
- 1925年(大正14年)2月2日 - 公園下仮降車場として開業。
- 1967年(昭和42年)2月1日 - 偕楽園仮降車場に改称。
- 1969年(昭和44年)10月1日 - 偕楽園臨時乗降場に変更。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 偕楽園臨時駅に変更。
- 1993年(平成5年)3月27日 - 5月30日 - 「第10回全国都市緑化フェア」開催のため、この期間に限り上り線にもホームを設置。また、みどりの窓口を臨時に営業する。[2]
- 2011年(平成23年)3月12日以降 - 前日3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の影響で常磐線運転見合わせ、偕楽園の休園(水戸の梅まつり中止)等を受け、同年の営業取り止め。
- 2013年(平成25年)2月20日 - 簡易Suica改札機を設置し、SuicaをはじめとしたIC乗車カードの利用が可能となる。[3]
隣の駅
脚注
- ↑ 水戸の梅まつり開催に伴う偕楽園臨時駅の開設についてPDF - 東日本旅客鉄道水戸支社 プレスリリース 2014年1月24日
- ↑ JR時刻表1993年4月号
- ↑ 自動券売機・Suicaグリーン券売機がないため、Suicaグリーン券は購入不可。