都立大学駅
都立大学駅(とりつだいがくえき)は、東京都目黒区中根一丁目にある、東京急行電鉄東横線の駅である。
「都立大学」という駅名ではあるが、隣駅の学芸大学駅と同様に、同名の大学は最寄りに存在しない(後述)。
歴史[編集]
- 1927年(昭和2年)8月28日 - 柿の木坂駅として開業。
- 1931年(昭和6年)7月25日 - 駅名を府立高等前駅に改称。
- 1932年(昭和8年)3月31日 - 駅名を府立高等駅に改称。
- 1943年(昭和18年)12月1日 - 駅名を都立高校駅に改称。
- 1952年(昭和27年)7月1日 - 駅名を都立大学駅に改称。
- 2000年1月下旬、利用者に券売機の使用法を質問された当駅の駅員が、この利用者に暴言を吐いたうえ暴行を働き、翌月懲戒解雇された。
- 2000年9月24日、当駅構内で当時タレントだった田代まさしが盗撮未遂を起こして警視庁が任意同行し事情聴取、後日書類送検された。(詳細は「田代まさし#書類送検・芸能活動の休止」を参照)
駅構造[編集]
相対式ホーム2面2線を有する高架駅である。ホームと改札との間にはエレベーターが設置されている。トイレはホーム行きエレベーターの手前にある。下り(元町・中華街方面)ホーム行きエレベーターの手前に女性用が、上り(渋谷方面)ホーム行きエレベーターの手前に男性用がある。多機能トイレは男女各トイレに1室ずつ用意されている。
のりば[編集]
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■東横線 | 下り | 自由が丘・横浜・■みなとみらい線 元町・中華街方面 |
2 | ■東横線 | 上り | 渋谷・副都心線 池袋・■西武線 所沢・■東武東上線 川越市方面 |
利用状況[編集]
2013年度の1日平均乗降人員は47,531人である[1]。近年の1日平均乗車人員は下記の通り。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|
1990年 | 31,063 | [2] |
1991年 | 27,877 | [3] |
1992年 | 27,175 | [4] |
1993年 | 26,751 | [5] |
1994年 | 26,227 | [6] |
1995年 | 26,169 | [7] |
1996年 | 25,951 | [8] |
1997年 | 25,493 | [9] |
1998年 | 24,307 | [10] |
1999年 | 23,915 | [11] |
2000年 | 23,682 | [12] |
2001年 | 23,483 | [13] |
2002年 | 22,973 | [14] |
2003年 | 23,052 | [15] |
2004年 | 22,981 | [16] |
2005年 | 23,173 | [17] |
2006年 | 23,367 | [18] |
2007年 | 23,992 | [19] |
2008年 | 24,351 | [20] |
2009年 | 24,088 | [21] |
駅周辺[編集]
- 東京都立桜修館中等教育学校
- めぐろ区民キャンパス
- めぐろパーシモンホール
- 目黒区立八雲小学校
- トキワ松学園 - 2013年4月より、駅名標の下部に、施設案内看板が掲出されている。
- 八雲学園中学校・高等学校
- 目黒区役所西部地区サービス事務所
- 目黒区碑文谷保健センター
- 警視庁碑文谷警察署
- 目黒柿ノ木坂郵便局
- 目黒碑文谷四郵便局
- 目黒八雲二郵便局
- 都立大学東急ストア
- ダイエー碑文谷店 - 徒歩約10分
- ヤマダ電機テックランド碑文谷店(旧サトームセン)
バス路線[編集]
いずれも東急バスの路線である。
- 都立大学駅北口
- 目黒通り・東方向・交差点東側
- 目黒通り・東方向・交差点西側
- 渋34: 渋谷駅(下馬営業所・三宿・大橋経由)
- 目黒通り・西方向・交差点東側
- 目黒通り・西方向・交差点西側
- 渋34: 東京医療センター
- 都立01: 成城学園前駅(桜新町駅・岡本三丁目・成育医療研究センター前経由)・弦巻営業所(桜新町駅経由、入庫便のみ)
- 南方向
- 多摩01: 多摩川駅(緑が丘駅・奥沢駅・雪が谷経由)
駅名の由来[編集]
開業時は荏原郡碑衾村大字衾の字柿ノ木坂に立地していたことから、そのまま地名を採用し柿ノ木坂駅となった。
1930年(昭和5年)、東京横浜電鉄の事実上の創業者である五島慶太の沿線開発策の一環として、碑衾村大字衾の地(現在の目黒区八雲一丁目)を買収して、都立大・都立大附属高校の前身である旧制府立高等学校を赤坂区(現在の港区)山王下から誘致することが決まり、翌年駅名もこれに合わせて府立高等前駅に変更になった。実際の移転はさらにその翌年7月だった。以降、同校の名称変更に伴い駅名も変更された。
1991年に東京都立大学は敷地が手狭であったことなどから、広大な用地が確保できる多摩ニュータウンへ移転したが、駅名は変更されなかった。なお、このとき東京都立大学附属高等学校は目黒区八雲の都立大学跡地に隣接して残っていた。
東京都立大学の移転時や、目黒線・東急多摩川線などの路線名変更の際、みなとみらい線や副都心線への直通運転開始時などに、駅名を変更するかどうか議論が起こった。実際に1999年5月、東京急行電鉄は地域住民に、駅名を「都立大学」から変更することについてアンケートをとった。結果、投票数1066票、改称賛成630票、反対436票で賛成が反対を上回っていたものの「改称賛成が3分の2に達しない」という理由で、改称が見送られた[22]。地域商店街やマンション名にも使用されているなど、長年にわたって周辺地域名としても定着しており、変更されないまま現在に至っている。
学芸大学駅と同様に、入学試験当日に東京都立大学の受験生が間違えて当駅に下車することがあった。ただし、東京都立大学は2005年に首都大学東京として改称・再編され、2011年3月に閉学した。同時に附属高校も東京都立桜修館中等教育学校へ吸収されたため、「都立大学」を冠した校名が完全に消滅することになり、西武新宿線の都立家政駅と同様に存在しない学校名を掲げた駅名となる。
隣の駅[編集]
脚注[編集]
- ↑ 東急電鉄「各駅乗降人員」
- ↑ 東京都統計年鑑(平成2年)226ページ
- ↑ 東京都統計年鑑(平成3年)232ページ
- ↑ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成10年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成11年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ↑ 「学芸大学駅周辺情報 駅名の沿革」によると、学芸大学駅の駅名変更アンケートと同時期に実施された。