来宮駅
来宮駅(きのみやえき)は、静岡県熱海市福道町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)伊東線の駅である。
概要
東海道本線のすぐそばにあり、地理的には伊東線がここから分岐している状態であるが、ホームがあるのは伊東線のみである。並行して走る東海道本線上には、東京方面から熱海止まりの列車が折り返すことができる2本の電留線がある。そのため熱海止まりの電車が熱海から回送となり東海道線を経由して電留線に入線し点検・整備を受け東京方面へ折り返していく。留置される車両は殆どE231系かE233系であるが185系も留置されることがある。かつてここは来宮信号場とされていたが、当駅の開業時に当駅に併合された。なお、当駅留置列車と東海道本線の乗務員時刻表には当駅の時刻が記載されている。
伊東線の0キロポストは当駅に置かれている。当駅以東は本来は東海道本線ということになるが、熱海 - 来宮間は伊東線の戸籍も含まれる二重戸籍区間となっている。なお丹那トンネルを抜けてきた東海道本線の東海旅客鉄道(JR東海)とJR東日本の会社境界は上り場内信号機近くの繋ぎ目である。これは、当駅の構内配線が東海道線と一体不可分になっており、旅客営業上の会社境界である熱海駅に会社境界を設置すると、当駅の資産区分が極めて複雑になるためである。
上記の理由から、当駅を含め伊東線内と東海道本線沼津・静岡方面の相互間を移動する場合は、一旦熱海駅まで乗車してから乗り換えとなり、当駅を二度通過するような形になる。運賃計算も熱海駅を経由した営業キロ、運賃計算キロで算出となる。
かつては伊東線のCTCセンターが設置されていたが、2006年秋に伊東線のCTC装置が熱海駅構内の進路制御装置も含めたものに更新されたのに伴い、熱海駅に移転した。
歴史
駅用地は、丹那トンネル掘削時に出た大量のズリ(捨石)で熱海梅園前の谷を埋め立てたものである。
- 1935年(昭和10年)3月30日 - 熱海 - 網代間の開通時に、国鉄伊東線の駅として開業。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR東日本の駅となる。
- 2004年(平成16年)10月16日 - ICカードSuica供用開始。
- 2007年(平成19年)6月22日 - みどりの窓口が廃止。
- 2013年(平成25年)3月16日 - 特急「踊り子」の停車駅から外れる。
駅構造
業務委託駅(JR東日本ステーションサービス委託)。自動改札機はないが簡易Suica改札機がある。タッチパネル式自動券売機が2台設置されているが駅員が不在のときは稼動しないため乗車駅証明書発行機もある。駅員がいる昼間は稼動せずカバーがかけられている。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■伊東線 | 下り | 伊東・伊豆急下田方面 |
2 | ■伊東線 | 上り | 熱海・東京方面 |
利用状況
静岡県統計年鑑によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1993年 | 1,749 |
1994年 | 1,689 |
1995年 | 1,648 |
1996年 | 1,598 |
1997年 | 1,423 |
1998年 | 1,405 |
1999年 | 1,369 |
2000年 | 1,367 |
2001年 | 1,344 |
2002年 | 1,302 |
2003年 | 1,227 |
2004年 | 1,180 |
2005年 | 1,185 |
2006年 | 1,154 |
2007年 | 1,144 |
2008年 | 1,128 |
2009年 | 1,124 |
2010年 | 1,137 |
2011年 | 1,131 |
2012年 | 1,140 |
駅周辺
- 丹那トンネル
- 来宮神社
- 熱海ビレッヂ
- 熱海梅園
- 熱海市役所
- 熱海警察署
- 熱海税務署
- 静岡地方法務局 熱海出張所
- 熱海市立図書館
- 熱海郵便局
- 湯前神社
- 丹那神社
- マックスバリュ熱海店
- グルメシティ熱海店
- 宮西団地
バス路線
乗り場 | 系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行会社 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
来の宮駅 | 伊豆箱根バス車庫前 | 相の原団地 | 伊豆箱根バス | |||
市役所前・お宮の松 | 熱海駅 | 伊豆箱根バス | ||||
来宮駅 | 伊豆箱根鉄道車庫前・来宮神社 | 熱海駅 | 湯〜遊〜バス |