飯能駅
飯能駅(はんのうえき)は、埼玉県飯能市仲町にある、西武鉄道池袋線の駅である。駅番号はSI26。
目次
概要[編集]
スイッチバック方式に線路が配置されていることやかつて貨物の取り扱いが盛んであったことから構内が広いが、北口に西武プロパティーズが運営するショッピングモール「飯能PePe」が建設され、ある程度線路や設備は整理されている。駅西側には貨物取り扱いしていた頃に機関車などが使った線路が残存しているが、こちらの整備はあまり行われていない。南口が追設され、利便が向上した。
なお、駅の構造や列車のかなりの本数が当駅折り返しであることから、当駅から先の西武秩父方面は西武秩父線と思われることがあるが、当駅 - 吾野間も池袋線である(一時期、池袋線に乗り入れる東京メトロ車両の停車駅案内に、飯能から先が「西武秩父線」と表記されていたことがあった(2010年3月6日ダイヤ改正に伴う交換によりその表記はなくなった)。
東京地下鉄(東京メトロ)有楽町線・副都心線からの直通運転は、当駅までとなる。(回送列車は除く)
歴史[編集]
- 1915年(大正4年)4月15日 - 開業。
- 1929年(昭和4年)9月10日 - 吾野までの開業により終点でなくなる。
- 1989年(平成元年)12月11日 - 橋上駅舎化により新たに南口を開設。同時に従来の駅出入口は北口と称することになる。
- 1990年(平成2年) - 池袋線飯能 - 吾野間を運行系統上分割。池袋方面および西武秩父方面の起・終点となる。
- 1992年(平成4年)5月28日 - 南北自由通路使用開始。
- 1992年(平成4年)10月23日 - 西武飯能ステーションビル開業[1]。
- 2001年(平成13年) - 改札口の有人通路をオープンカウンター式に変更。
駅構造[編集]
単式ホーム1面1線、島式ホーム2面3線に駅南側に側線3線を有する地上駅であり、橋上駅舎である。
南口側から1番ホーム・2番ホームの順に付番され、北口側が特急専用の5番ホームである。西武秩父方面の列車が主に入線する2・3番ホームは1本の線路の両側に位置しており、車両両側の扉を開けることで1・4番ホームに入線する池袋方面の列車と対面乗り換えができるように工夫されている。
駅東側の線路配線は池袋・西武秩父方面の列車が同時到着・発車ができるように改良された。
かつての貨物輸送に使用した側線や引き上げ線が駅西側や駅西側に残されているが、引き上げ線との境にあった「久下稲荷踏切」は撤去されている。
コンコースの5番ホーム側には中間改札があり、ここで特急券の所持をチェックしている(5番ホーム入口の係員に特急券(のみ)を見せて通過(ホームに入場)する形式になっており、(西武秩父方面からの)特急の到着時間に近づくと改札手前の券売機で特急券を購入することもできる。なお特急券チケットレスサービスSmoozは係員に購入履歴画面を提示して通る)。
トイレは改札内コンコース部にある。ユニバーサルデザインの一環として多機能トイレも併設されているが、多機能トイレ内に非常用の係員呼び出しボタンは設置されていない。
配線図[編集]
↓西武秩父線(吾野・西武秩父方面)
のりば[編集]
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1・2 3・4 |
■池袋線 (一般種別) |
上り | 所沢・池袋・新木場・渋谷・横浜方面 | 池袋方面は主に1・4番ホーム、西武秩父方面は主に2・3番ホーム |
下り | 西武秩父方面 | |||
5 | ■池袋線 (特急) |
上り | 所沢・池袋方面 | 中間改札設置 |
下り | 西武秩父方面 |
- 2001年(平成13年)12月14日までは1 - 5番ホームの付番が逆(特急ホームが1番ホーム)だった。
駅ビル・構内店舗[編集]
構内店舗の詳細は西武プロパティーズ公式サイト「飯能駅の店舗情報」を参照。
利用状況[編集]
1日平均乗降人員は以下の通りである。
- 2004年度:35,075人[3]
- 2005年度:34,822人
- 2006年度:34,858人
- 2007年度:34,668人
- 2008年度:34,709人
- 2009年度:34,106人
- 2010年度:32,932人
- 2011年度:32,293人
2005年度 - 2009年度はおおむね34,000人台で推移していたが、2010年度は大きく減少した。
駅周辺[編集]
北口[編集]
- 東飯能駅 - 徒歩約10分。
- 埼玉県警察飯能警察署 飯能駅交番
- 国際興業バス飯能駅北口案内所(月末~月始のみ営業、営業日注意)
- 飯能銀座商店街 - 商店街が一体となって、さまざまなキャンペーンが行われている。
- 飯能市役所
- 飯能市立図書館・飯能市中央公民館
- 飯能市立こども図書館
- 飯能市市民会館
- 飯能市郷土館
- みずほ銀行 飯能支店
- 飯能郵便局
- 飯能八幡郵便局
- 丸広百貨店飯能店 - 2009年9月11日から東飯能駅前に移転し、「新飯能店」として開業。
- 埼玉県道228号飯能停車場線
- 国道299号
- 国際興業バス飯能営業所
- 聖望学園中学校・高等学校 - 徒歩25分もしくは路線バス利用。
- 埼玉県立飯能高等学校 - 徒歩20分もしくは路線バス利用。
南口[編集]
- 埼玉県道218号二本木飯能線
- 入間川
- 埼玉西部消防署 稲荷分署
- 飯能中央病院
- サビア飯能
- 飯能サビア内郵便局
- 駿河台大学 - スクールバスで10分。
路線バス[編集]
北口[編集]
- 西武バス狭山営業所担当路線
- イーグルバス川越営業所担当路線
- H01 - ひだか団地経由 高萩駅行
- H02 - ひだか団地行
- 国際興業バス飯能営業所担当路線
- さわらびの湯・湯の沢方面
- 中沢方面
- 西武飯能日高方面
- 間野方面
- 飯11 - 間野黒指行
- 高麗駅・高麗川駅・埼玉医大方面
- 市営住宅・新光方面
南口[編集]
- 西武バス飯能営業所担当路線
付記[編集]
- かつては元加治までの間にある八高線との交差付近に笠縫信号所が設けられており、ここから下り側が単線であった。これは八高線の橋脚間の広さが単線分しかなかったためである。その後、八高線の橋梁改築や複線化用地確保によって西武線の複線区間が延伸したので、同信号所は二度にわたり順次当駅寄りに移設されている。沿線に民家が建て込み単線分の敷地しかなかったため、2001年12月までは単線区間が残っていたが、飯能駅までの複線化完成により同信号所は廃止された。
- 笠縫信号所(2代目)付近から東飯能駅へ直接乗り入れる連絡線の計画があり、用地は確保され、所沢方面⇔西武秩父方面への貨物列車や直通特急が通過できるように考えられていた。しかし、貨物列車はすでに廃止され、特急の本数も少なく、飯能市などの通過反対意見も根強いことから、工事は中断されている。
ただし、西武鉄道としては「将来、武蔵丘車両基地や武蔵丘車両検修場との回送や工場の入・出場往来のメリットがある」として、あくまで「工事は『休止』」と表明している。
隣の駅[編集]
- 西武鉄道
- ■池袋線
- ■特急「ちちぶ」停車駅、特急「むさし」始発・終着駅
- ■快速急行(東飯能側は当駅から各駅に停車)
- ■急行(当駅から東飯能側は上りのみ運転)・■各駅停車
- 元加治駅 (SI25) - 飯能駅 (SI26) - 東飯能駅 (SI27)
- ■通勤急行(上りのみ運転)・■快速・■準急
- 元加治駅 (SI25) - 飯能駅 (SI26)
脚注[編集]
- ↑ 『会社要覧』西武鉄道株式会社、1999年、100-103頁
- ↑ 飯能プリンスホテルの営業終了のお知らせ
- ↑ 「駅別乗降人員(一日平均)の推移」No.1 2002年度 - 2006年度 池袋線・西武秩父線・西武有楽町線・豊島線・狭山線・山口線 - 西武鉄道