ジェムケリー
株式会社ジェムケリー(英文商号:GemCEREY CORPORATION)は、1992年設立の宝飾品製造小売業。
従業員を使い捨て、顧客をだまし続ける、ブラック企業かつ悪徳企業である。
概要[編集]
創業当初は、呉服の訪問販売を主体として成長。その後、宝飾ブランドのジェムケリー部門を設立。新しい宝石の提案としてアレキサンドライトのケリークールを発売。 その後,訪問販売関連の法律改正のため業態を商業施設への出店及びネット通販へと転換。
セカンドブランドとして、DICHA SETTE CUL+URA GEREZZAなどがある。 高級宝飾品以外に携帯通販のFISMALLやPC通販のジェムケリー公式通販サイトなどIT分野にも進出している。
販売手法[編集]
業態をネット通販へと転換した頃から、「来場者全員にライターをプレゼント」等の文言を謳い、大手懸賞サイトなどに恒常的に広告を掲載をした上で販促活動を行っていた。また、同時に社会通念上問題のある、アポイントメント商法やデート商法に該当しかねない、販売目的を隠した勧誘など、同社に関する相談が各地の消費生活センターに、2002年から毎年100件以上報告されていた。
その反省から、2006年4月1日の年度変わりを皮切りに、販売行為を一切行わない展示会を定期的に実施することを決定した。「昨今の展示会販売における消費者の不信感を払拭し、消費者に安心して宝石に触れてもらう時間を提供してジェムケリーブランドを向上させるのが狙い」とされた。また、原則として最初の来店では販売行為を行わないという、新しい方針も打ち出していた。
しかし、その後も消費生活センターには以前と同様の相談が寄せられ続け、2012年9月18日には消費者庁より特定商取引法違反で、訪問販売に関する一部の業務停止命令(6か月間)を受けた。認定された違反行為は以下の4つ。
- 勧誘目的不明示
- 再勧誘
- 公衆の出入りしない場所での勧誘
- 迷惑勧誘
消費者庁からの業務停止命令に先立ち、社長の中野猛は2012年9月15日更新のブログで、テレフォンアポイントメントセールスの完全撤退を発表した。理由は「何年も前から赤字事業だった」とし、今まで撤退しなかった理由として、「その仕事でしか、やって行けない従業員もたくさんいたから」と綴っている。
常套的販売方法[編集]
ある日20時頃に電話がかかってきました。
相手の男はわたしの名前を知っていました。当時は米倉涼子さんがCMをやっていて「ご存知ですか?見たことありますか?アクセサリーは好きですか?」などと話を進められました。
男は「銀座店に来店予約をしてほしい」と熱心に言ってきました。仕事も忙しかったので「日時まで約束できない」と予約は拒否しましたが、予約してくれるまで電話を切らないぐらいの勢いでした。
連絡先や名前はどこで手に入れたのか聞きました。男は「名簿を渡されて上から順にかけているのでわからない」とおかしなことを言っていました。当時はまだ個人情報保護法なんてなかったのです。
頭にきて文句を言い始めたらブチッと切られました。
消費者庁、ジェムケリーに業務停止命令(2012年9月)[編集]
若者に人気のジュエリー販売業者「ジェムケリー」が、「無料のプレゼントを店に取りに来て」などと客を誘い出したうえ、別のアクセサリーを買うよう執拗に勧誘するなどしたとして、消費者庁が業務停止命令を出した。
訪問販売に関する6か月間の業務停止命令を受けたのは、京都市のジュエリー販売業「ジェムケリー」。
ジェムケリーは「無料プレゼント」の広告を見て応募してきた客に対し、販売目的であることを告げないまま「店までプレゼントを取りに来て」と誘い出したうえ、別のアクセサリーを買うよう執拗に勧誘するなど、特定商取引法に違反する行為が認められた。
消費生活センターなどに寄せられた「ジェムケリー」に関する相談は、今月までの3年半でおよそ300件に達し、このうちのおよそ8割が20代の男女からだった。
「ジェムケリー」の訪問販売の売り上げは昨年度は20億円を超えているが、「ジェムケリー」は「処分を真摯に受け止め、訪問販売からの撤退を決定した」とコメントした。
事業所[編集]
- 京都・名古屋・東京(飯田橋)・横浜・広島・奈良(橿原)・千葉・福岡・佐賀
会社沿革[編集]
- 1992年8月 - 有限会社ソンシ設立
- 11月 - 京都への移転に伴い、株式会社孫子へ組織変更
- 1993年10月 - 宝石事業部を開設
- 1994年7月 - 宝石事業部を独立させ、ニーズニュース株式会社を設立、同時に、宝石専門店ジェムケリー(現・京都店)を開設
- 1995年2月 - 株式会社孫子名古屋支社を開設
- 6月 - ジェムケリー名古屋店を開設
- 1996年2月 - ニーズニュース株式会社を株式会社ジェムケリーに社名変更、京都・四条烏丸にソンシキモノショールームを開設
- 3月 - 株式会社孫子福岡支社、及びジェムケリー福岡店を開設
- 1997年3月 - 株式会社孫子東京支社、及びジェムケリー東京店を開設
- 4月 - 京都・烏丸五条に本社移転、同時に、ソンシキモノショールームを本社に移転
- 8月 - 株式会社孫子が株式会社ジェムケリーを吸収合併、同時に、株式会社ソンシに社名変更
- 11月 - 資本金を1億円に増資
- 1998年4月 - 株式会社ソンシ広島支社、及びジェムケリー広島店を開設
- 1999年1月 - 資本金を2億9,900万円に増資
- 4月 - 株式会社ソンシ横浜支社、及びジェムケリー横浜店を開設
- 2000年4月 - 株式会社ソンシ仙台支社、及びジェムケリー仙台店を開設
- 2001年4月 - 株式会社ソンシ神戸支社、及びジェムケリー神戸店を開設
- 2002年9月 - 株式会社ジェムケリーに社名変更、株式会社ジェムケリー東京支社設立、及びジェムケリー銀座店を開設
- 2003年10月 - 株式会社ジェムケリー京都本社新社屋竣工
- 11月 - 株式会社ジェムケリー心斎橋店をオープン
- 2004年3月 - DICHAダイヤモンドシティー広島店をオープン
- 4月 - DICHAダイヤモンドシティー橿原店をオープン
- 9月 - 株式会社ジェムケリー札幌支社、及びジェムケリー札幌店を開設。DICHA岡山OPA店をオープン。DICHA厚木PARCO店をオープン。
- 12月 - DICHAビビットスクエア船橋店をオープン、DICHAイトーヨーカドー国領店をオープン、DICHA梅田店をオープン
- 2005年4月 - DICHAラムラ飯田橋店をオープン、DICHAララスクエア宇都宮店をオープン、DICHAアリオ蘇我店をオープン
- 6月 - DICHA小田原店をオープン、12月 - ジェムケリー千葉パルコ店オープン
- 2006年5月 - 株式会社ジェムケリー東京支社を横浜支社へ、ジェムケリー銀座店を横浜店に統廃合(東京支社及び銀座店の事務機能は第二横浜店として存続)
- 12月- DICHA佐賀店をオープン
- 2007年9月- クウルトウーラ、大丸札幌、大丸京都、大丸心斎橋、大丸神戸元町および松坂屋上野店にて同時開催。
- 9月- イオンモール橿原アルルにて、諸星和己さんトークイベント開催。
- 9月- 大丸福岡天神にて、クウルトウーラ展示会開催。
- 2008年2月- 株式会社ジェムケリー札幌支社を閉鎖、並びにジェムケリー札幌店閉店。北海道での業務から撤退。
- 8月- NEWブランドGEREZZA(ジュレッツア)を発売。
- 2009年3月- ジェムケリーの不安や疑問に答えるジェムケリー サポートをOPEN
- 8月- やすカワ アクセサリーGemCEREY CANDYシリーズを発表 益若つばさとのコラボレーション
- 2010年4月- 彩冷えるのヴォーカル葵が陣内智則出演のCMソング「GemCEREY」を書きおろす
- 4月- 西野カナをメインイメージキャラクターに採用する。女性の採用は3年ぶり
- 12月 - the GazettEが2度目のコラボで再びTVCMに起用
- 2011年6月 - ナイトメア (バンド)とのコラボレーションを発表すると同時にTVCMにも起用
- 9月 - YOSHIKIJEWELRYとGemCEREYのコラボレーションジュエリーの発売開始
- 11月 - 東京港区にジェムケリー青山店と東京営業本部を開設
- 2012年5月 - ベッキー♪♯をイメージキャラクターに起用。全国でテレビCM
- 9月15日 - 社長の中野猛がテレフォンアポイントメントセールスの完全撤退を発表。
- 9月18日 - 消費者庁から訪問販売に関する業務の一部を6か月間停止をするよう命じられる。
CMモデル過去〜現在[編集]
- 井上晴美1998~1999
- 葉月里緒菜 2000~2001
- 米倉涼子 2003~2004
- 長谷川京子 2005
- 押切もえ 2005~2006
- 倖田來未 2006~2007
- 諸星和己 2007~2009
- 西山茉希 2007
- the GazettE 2008 2011
- VAMPS 2008~2009
- シド (バンド) 2009~
- 河村隆一 2009~
- 益若つばさ 2009~
- 西野カナ 2010~2011
- 陣内智則 2010~2011
- ナイトメア (バンド)2011~
- ベッキー♪♯2012~