バンタム級
提供: Yourpedia
バンタム級(英:bantamweight)は、ボクシングなどの格闘技で用いられる階級の1つである。
なお、「バンタム」とは「チャボ」という意味である。「バンダム級」は誤用。
ボクシング
プロボクシングでの契約ウェートは、115〜118ポンド(52.2〜53.5kg)である。 スーパーフライ級とスーパーバンタム級の間の階級であり、全17階級中5番目に軽い階級である。
アマチュアボクシングでは、112〜119ポンド(51〜54kg)である。
日本人として初めて同級世界王座を獲得したのはファイティング原田で、フライ級に続き2階級制覇を成し遂げた。日本ボクシングコミッション非公認の団体日本IBFでも新垣諭がIBF初代世界チャンピオンに。アマチュアでは東京オリンピックで桜井孝雄が金メダルを獲得した階級であり、プロでも東洋太平洋王座を獲得し、世界タイトルにも挑戦した。1994年12月には薬師寺保栄と辰吉丈一郎による史上初の日本人世界チャンピオン同士の統一戦が行われた。
この階級の日本ジム所属最新世界王者は、WBCの山中慎介(帝拳、2011年11月6日〜)。
ボクシング漫画あしたのジョーの主人公矢吹丈もこの階級である。
注釈
- ↑ 2012年2月にはスーパーバンタム級転級初戦で空位のWBO世界タイトルを獲得するが、基本に背いたスタイルとしてさらに不評を買った[4]。ボブ・アラムはスーパーバンタム級に経済的な潜在価値を期待するが米国における軽量級の現状は依然として厳しく[5]、ドネアの初防衛戦の相手としてアラムがよりイージーな相手を選ぼうとしている陰には、彼の試合を中継するHBOの(そのボクシング中継で長年解説を務めるラリー・マーチャントらの)厳格な観察眼も影響を与えている[6][7]。WBO王座決定戦の直前、ロベルト・ガルシア・ボクシング・アカデミー(元IBFジュニアライト級チャンピオンのロベルト・ガルシア・コルテスがドネアのトレーナーを務めている)での練習中に、ドネアは手を負傷した。試合においてドネアは10回か11回まで手が痛むことを告げずによく頑張っていたが、相手を見過ぎて単発で手数の少ないドネアにガルシアが12回開始前のインターバル中「もっとジャブを出せ」と指示すると、「手を怪我してるんだよ? 僕できないよ」(You know what I hurt my hand. I can't.) と答えた。ガルシアはやっていることを続けろとしか言えなくなり、試合後も自分たちはもっとうまくやれたが、手を怪我していたのだから仕方ないと話している[8][9]。このような試合をひとつこなしただけで、ドネアはスーパーバンタム級での評価をいまだ勝ち得ていない。
スーパーバンタム級の雄・西岡利晃は、ヘナロ・ガルシアを迎えた初防衛戦では両拳を痛めながらもセコンドについていた田中繊大に「逃げて勝つのかよ!」と発破をかけられてTKO勝利(2009年1月)[10]、レンドール・ムンロー戦では序盤に両拳を痛め、左中指からは出血もしたが[11]、12回開始前には田中に「痛くねーんだよ! 倒してこい!!」と送り出されて[12]鬼気迫るコンビネーションでポイント差を広げ(2010年10月)、マウリシオ・ムニョス戦では試合前に左脇腹の肉離れに加えて左中指の骨を痛め[13]、勝負を賭けたはずの右は相手がカウンターを狙っていることに気づいたために頼ることをやめ、衝撃を直接中指に受けないようにパンチの種類や拳の向きを変えながら左拳主体の攻撃に切り替えて後半の全力勝負でKO勝利(2011年4月)[14]、ラファエル・マルケス戦ではレイジェスのグローブをグラントに変えて臨んだものの[15](エクスキューズ代わりに血に染まったバンデージをテレビカメラに向けたドネアは、まだエバーラストのグローブで頑張ると話している[16])、痛めた拳に細菌が入り込んで手の甲を腫らし、しばらく点滴治療を受けたが(2011年10月)[17]、なおもドネアが最強と評価されるのであれば彼を倒すと言い、その全力で狩る姿が支持される理由のひとつとなっているのだ[18]。
関連リンク
ボクシングの体重別階級 | |
---|---|
プロ | ヘビー級 - クルーザー級 -25- ライトヘビー級 -7- スーパーミドル級 -8- ミドル級 -6- スーパーウェルター級 -7- ウェルター級 -7- スーパーライト級 -5- ライト級 -5- スーパーフェザー級 -4- フェザー級 -4- スーパーバンタム級 -4- バンタム級 -3- スーパーフライ級 -3- フライ級 -4- ライトフライ級 -3- ミニマム級(ミニフライ級) - アトム級 ※階級間の数字はリミットの重量差(単位:ポンド) |
アマチュア | スーパーヘビー級 - ヘビー級 - ライトヘビー級 - ミドル級 - ウェルター級 - ライトウェルター級 - ライト級 - バンタム級 - フライ級 - ライトフライ級 - ピン級 |
総合格闘技
ネバダ州アスレチック・コミッションでは125〜135ポンド(56.7〜61.2kg)と規定している。
参考資料
- ↑ Dan Rafael Donaire out to make a statement ESPN 2010年12月3日 (英語)
- ↑ Joaquin Henson Donaire could be next Pacquiao The Philippine Star 2011年9月19日 (英語)
- ↑ Dan Rafael Donaire wins fight, but no new fans ESPN 2011年10月23日 (英語)
- ↑ Kieran Mulvaney 5 things we learned in San Antonio ESPN 2012年2月5日 (英語)
- ↑ Steve Carp Arum expects MGM card to boost economy Las Vegas Review-Journal 2011年10月1日 (英語)
- ↑ Merchant: Donaire didn't live up to the hype ABS CBN News 2012年2月8日 (英語)
- ↑ No demand for Donaire-Rigondeaux bout: Merchant ABS CBN News 2012年2月9日 (英語)
- ↑ Igor Frank Coach Garcia gives Nonito Donaire a good grade Examiner.com 2012年2月8日 (英語)
- ↑ Donaire marches on The Philippine Star 2012年2月8日 (英語)
- ↑ 西岡、TKO防衛 小堀は判定で王座陥落 〜ボクシングW世界タイトルマッチ〜 スポーツコミュニケーションズ 2009年1月3日
- ↑ 西岡V5最強の挑戦者を圧倒 日刊スポーツ 2010年10月25日
- ↑ 水野光博 【4・8ボクシング3大世界戦】WBC世界スーパーバンタム級チャンピオン 西岡利晃「被災者の方々と一緒に前に進んでいきたい」 週プレNEWS(集英社)2011年4月8日
- ↑ 西岡ど根性の左でV6! 痛めていた拳で9回KO!…WBC世界Sバンタム級戦 スポーツ報知 2011年4月9日
- ↑ 込山駿 欺き通した痛めた左拳 読売新聞 2011年5月20日
- ↑ 西岡異例の「1億円マッチ」…WBC世界Sバンタム級 スポーツ報知 2011年10月2日
- ↑ Dennis 'D Source' Guillermo Nonito Donaire, Jr. updates regarding his left fist; says he won't change gloves Examiner.com 2012年2月9日 (英語)
- ↑ 西岡 負傷の左拳診察、上京して点滴治療へ スポーツニッポン 2011年10月6日
- ↑ Lawrence Donnelly Boxing Pound-for-Pound Rankings: Is Manny Pacquiao or Floyd Mayweather on Top - 18. Toshiaki Nishioka Bleacher Report 2012年1月23日 (英語)