トヨタ・クラウン (アンサイクロペディア)

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なかなかカッコイイクラウン。カスタムカーとして大人気である。

クラウン(CROWN)とは、トヨタ自動車が販売している高級乗用車。

概要

日産・セドリックとかいうライバルがいたような気がしたがそれさえも破った、日本一の高級車である。

クラウンのバリエーションは多数ある。実はプリウスより安い、クラウンコンフォートや、ムダにスポーツ性能をのばしたクラウンアスリート、昔はバンピックアップトラックまであった。

大人の事情により某リアルドライビングシミュレーターには収録させてもらえずにいたが、2019年のクリスマスに遂にその沈黙が破られた。しかもパトカー仕様のおまけ付きである。

歴史

クラウンの歴史は長い。それがクラウンという車の売りの一つである。

初代(RS型-RS20/30系:1955年-1962年)

  • 1955年1月に登場。他の日本国内メーカーが国外メーカーとの提携で車を作っていたが、トヨタは純国産で高級乗用車を作った。観音開きのサイドドアが外観上の最大の特徴であるが、開けないと分からない。
  • なんだかんだで残存数はある。

2代目(S40系:1962年-1967年)

ファイル:1966 Toyopet Crown 2000.jpg
2代目は1962年9月に登場。アメリカ車の影響を受けている。
  • 1962年9月に登場。デザインは当時のアメリカ車の影響を強く受けた美しいものと言われているが、どこら辺がアメリカ車なのだろうか。
  • バリエーションはこれまでのセダンに加えなぜか「カスタム」と呼ばれるステーションワゴンが加わり、物好きが多数購入した。しかも3列シートで7人乗車ができる優れものであった。
  • 商用モデルはマスターラインとしてバンピックアップの2種類が出たが、やはり物好きのための車である。


3代目(S50系:1967年-1971年)

  • 1967年9月に登場。「日本の美」を追求したスタイリングは、先代よりさらに低く、長くなったが誰も気にしない
  • 「白いクラウン」で大ヒットをかました。これは「女の子の肌も服もそしてパンツも白いほうがいいだろ、皆。」というトヨタの一部の人の声でこのキャッチフレーズになった。白いクラウンはこのあと今に至るまでバカ売れしているが、北海道では「白い恋人」と間違われ食べられてしまった。

4代目(S60、70系:1971年-1974年)

  • 1971年2月に登場。この代から正式名称が「トヨペット・クラウン」から「トヨタ・クラウン」に改称されている。
  • その不気味なスタイリングから一般に「クジラ」「ナマズ」とも呼ばれる。
  • トミカ化されたときに、何故か商品名が「ニュークラウン」であった。何故か今代のモデルのみの呼称であるため、「トミカの謎」の一つとされている。
  • 世界で初めてアイドリングストップ機能を搭載された。
  • 同時期にモデルチェンジして姉妹車となったセドリック/グロリアの後塵を拝したことに、当時のトヨタ開発陣はしばらく泣き叫びこのクラウンで飲酒運転をしたと言われている。1973年2月のマイナーチェンジではとりあえずバンパー部を一部別体化してみたが、人気の回復に至らなかった。これが後世に伝えられる「クラウン史上最大の失敗作」であるが、その希少性からか未だに愛して止まないファンも少なくない。

5代目(S80-100系:1974年-1979年)

ファイル:1976 Toyota Crown Super Deluxe.jpg
1974年10月に登場した5代目。より単純な車体に仕上がっている。
  • 1974年10月に登場。キャッチコピーは「美しい日本のクラウン」だか、日本以外のクラウンも見てみたいものである。先代の反省からか、一転して重厚感を強調したスタイリングに改められた。

6代目(S110系:1979年-1983年)

  • 1979年9月に登場。キャッチコピーは「日本の薫り」「美しい日本の新しいクラウン」また美しい日本のクラウンであるが、どう見ても外車にしか見えないのは禁句である。トヨタ車にはみえない。
  • 1980年11月には排ガス対策のため、無駄なパワーアップに力が注がれた。さらに日産・セドリック/グロリアに対抗して、無駄にターボ車が追加される。
  • このモデルの後期型4ドアハードトップは、鬼面のような形相であることから「鬼クラ(鬼面のクラウン)」と呼ばれ、節分になると豆を投げられて、故障が続発。さらに初代ソアラクレスタ同様に暴走族に好まれたため、現存数は少ないと思われる。

7代目(S120系:1983年-1987年)

  • 1983年9月に登場。「いつかはクラウン」のキャッチコピーはこのとき作られた。
  • なお特別仕様車として、前期型のみエクレール」が先代に引き続いて設定されたがプラレールと間違われ安っぽいと言われた。後にスポーティーグレードとなる「アスリート(Athlete)」の名称もこの時に初登場する。
  • このS120系から次のS130系にかけ、謎の高級車ブームが勃発し、今に至る若年層のヘンテコな支持を得る。豪勢にも免許を取って最初にマイカーにしたクルマがクラウン、という例も少なくなかったという。
  • 「戦車クラウン」がこのクラウンの通称である。そのためイラクではテロ活動によく使われている。

8代目(S130系:ハードトップ1987年-1991年/セダン1987年-1995年/ワゴン・バン1987年-1999年)

  • 1987年9月に登場。キャッチコピーは「満たされて、新しいクラウン。」「日本の誇りと歓び」。
  • 1991年10月に4ドアハードトップは140系にフルモデルチェンジされたこれにより変に丸っこいクラウンが出来、嫌われる。またワゴン・バンは面倒だったのでフロントノーズ周辺のみの刷新した。セダンは飽きられたので1995年12月の150系の登場と共にモデルチェンジ、ワゴン・バンにおいてはなぜか飽きられなかったので1999年12月の170系クラウン・エステート登場まで作っていた。
  • このモデルのセダン、ワゴン、バンのヘッドライト、バンパーをタクシー純正パーツ(丸目ヘッドライト、メッキバンパー)は特徴的であり、それに交換する「安っぽいクラウン化改造」が巷で流行している。

9代目(S140系:1991年-1995年)

  • 1991年9月登場。キャッチコピーは「すべては、クラウン」。すべての車はクラウンだとでも言いたそうである。
  • 新たな試みとして上級モデルに「クラウンマジェスタ(CROWN MAJESTA)」が発売され、クラウン史上初の超絶モノコックボディを採用したが見た目で分かるかそんなモン。
  • ロイヤルシリーズは、前期型のリアスタイルが「クラウンじゃねぇよふざけんな」という批判が殺到した。ナンバープレートをバンパーに配し、テールランプを横一文字に繋げたスタイルは素敵だが当時のカムリやカローラ、コロナ、カリーナなどに見られた手法で安っぽく見えたからである。10年落ちは安いだろうが。それでも、4代目のクジラクラウン程ではないが(あれはどこかイカれているのである)失敗作なのである
  • 1993年8月にマイナーチェンジを受け、わがまま言う奴のためにリアスタイルは先代に似たイメージへ戻され、古臭くなった。キャッチコピーは「新しいクラウンが、動き出す。」「あの人が、乗っているのはセドリックかも」。

10代目(S150系:ハードトップ1995年-1999年 セダン1995-2001年)

  • 1995年9月登場。キャッチコピーは「美しく、走る」。「どこから見てもクラウンだからクラウンに見えなかったらセドリックかも」。この代の最大の特徴は、ロイヤルシリーズに待望のフル超絶モノコックボディーが採用されたことである。これにより、奥様と同レベルのダイエットに成功した。ハードトップ(個人向け、その他)、セダン(法人・公用車、キャブ仕様、その他)のフルラインナップ化はこのモデル以来、面倒くさいので行われていない。プラットフォームは試しに1クラス下の90系マークIIをベースとしている。
  • 1997年8月にマイナーチェンジを実施。キャッチコピーは「クラウンを教えてください」。教えてやるから安くしろといっても安くならない。

11代目(S170系:1999年-2003年)

  • 1999年9月登場。キャッチコピーは「21世紀へ、人生の新しいドアを。」「21世紀へ、このクラウンで行く」。
  • 今回はヤマハ発動機の手により、「アスリートVX」というスープラの足回りを移植し、無駄にパワーアップしたモデルが登場している。
  • 後継の12代目 S180系が2003年12月に登場した後も、しばらく面倒くさいので警察のパトカー向けに生産が継続されていた。
  • この代からひっそりハードトップが姿を消した。

12代目(S180系:2003年-2008年)

  • 2003年クリスマス前に登場。トヨタからのクリスマスプレゼントとして、無理矢理3日で納車させるキャンペーンを実施した。「静から動への変革」をテーマに「全てをゼロから発想するクルマ造り」という訳の分からないことを行い、カーナビ等が搭載された。
  • 「いつかはクラウン」のキャッチコピーのように、憧れと終着点としての目標だったが、もう飽きられたので、「ZERO CROWN(ゼロ・クラウン)」という、ベンツみたいなキャッチフレーズでイメージを一新させている。ただし、「ZERO CROWN」は車名ではないから気をつけろ。
  • このように、もう訳分からない変貌を遂げ、最初こそ一部からは「こんなのはクラウンじゃない、クラウンスピリットだ」などと不評だったが、結果的にはいろいろあって大ヒット作となった。
  • 2005年10月4日に退屈しのぎにマイナーチェンジを行う。キャッチコピーは「ZERO CROWN,第2章」。もうぐどいMMORPGゲームみたいである。

13代目(S200系:2008年 - 2012年)

  • 2008年、クラウンアスリートだからという理由で5人のアスリートを連れて記者会見がスタート、発売された。その姿は先代よりもスポーティーだが、アルテッツァにクラウンマークをつけただけに見えるのは気のせいである。
  • 何故か、ハイブリッドカーのクラウン・ハイブリッドも登場させた。
  • キャッチフレーズは「超えてゆく、ブランド」。だがクラウンに超えるべきブランドはそんなに無いのは言うまでもない。タクシー仕様車は相変わらず放置されておりいい加減新型が見たいとクレームが殺到している。

14代目(S210系 2012年 - 2018年)

  • 2012年12月25日に発売。トヨタからのクリスマスプレゼントといわんばかりである。
  • 「ロイヤルサルーン」に廉価グレード「ロイヤル」が登場。そのせいでクラウン・ロイヤルサルーンの名称は、クラウン・ロイヤルになった。
  • CMキャラクターには世界の北野×国民的猫型ロボットという人選。このタイアップにより、どこでもドアのピンク色が、カラーラインナップに追加されさんざんcmに出した上に、期間限定で販売された。おそらくどこかのDQNか林家ペーパー夫妻にしか需要がないと思われる。
  • …と、ここまでならよくある宣伝目的の特別仕様車と思われたが、まさかの水色・黄緑色も追加するという暴挙快挙を成し遂げた。

15代目(S220系 2018年 - 2022年)

  • 2018年6月26日に販売開始。新プラットフォーム「TNGA」を採用し、さらなる性能アップを果たした。
  • この代でこれまでのグレード構成を完全に刷新し、「ロイヤル」「アスリート」などの由緒ある名前を全部消し飛ばして、前者は名無しになり後者は「RS」と改称した。なぜこうも大胆な改革をしたのか。
  • エクステリアも刷新され、何か低くて顔つきもシュッとしててカッコよさそう(“カッコいい”ではない、ココ重要)な見た目になった。またCピラーを寝かせてシックスライトウインドウなるものを付けたりしたが、実はとうの昔に消えたライバル二番煎じだったりする。


16代目(SH350系 2022年 - )

  • 2022年にクロスオーバーが発売された。セダンは今後発売される予定。しかしクロスオーバーと名乗る割には、最低地上高145mmと低めで当然悪路を走る車ではない。内装の安っぽさが半端なく、カワカムリのほうが高級そうに見える。見た目はただのでかいミサイル
  • ガソリン車がなくなり、ハイブリッド専用車になる。しかも6気筒すらなくなり、全車4気筒。
  • さらに15代67年にわたり続いてきたFRの伝統をぶち壊し、エンジンが横置きされたFFになった。一応セダンも出るらしいが例のでかい箱が売れて、低迷しそうである。
  • 2023年の秋か冬にクラウンスポーツクラウンセダンを正式発表し、発売。クラウンスポーツにはHEVとPHEVを、クラウンセダンにはHEVとFCEVをラインナップしている。
  • なお、セダンはFRのままである。

現行型の対抗車種

もはや敵ではない車種

取り扱いディーラー

トヨタ店で東京だけトヨペット店で買える。ごくまれに暇なカローラ店やネッツ店も売ってくれることがある。また、中古車ならどこでも買えるがそれは当然である。

タクシー仕様もトヨタ店のみである。クラウンは高いのである。トヨタ店でしか売っていないのにいちいち文句つけるな、ということである。

脚注

関連項目