トイズファクトリー
株式会社トイズファクトリー(TOY'S FACTORY Inc.)は、日本のレコード会社。規格品番の販社コードは「TF」で、単に「トイズ」(TOY'S)と呼ばれる事もある。
概要
1990年5月30日、日本テレビ系列のレコード会社「バップ」の第2制作部が独立する形で設立された。当初は「トイズファクトリーレコード」とも名乗っていた。現在バップとは資本関係はないものの、トイズ自体は制作主体の会社であるため、販売および流通はバップに委託している。2011年3月31日をもって一旦バップへの販売委託を終了したが、同年4月7日再契約して翌4月8日より取り扱いが再開された[1]。
設立当初はJUN SKY WALKER(S)、筋肉少女帯、THE RYDERSをメインとしたバンドブームに乗った形のレーベルだったが、1990年代中期から後期にかけてMr.ChildrenやSPEED、MY LITTLE LOVERなどの作品が大ヒットを記録し、一気に有力レーベルの1つとなる。その後もSOPHIAやゆず、BUMP OF CHICKEN、ケツメイシ、SEKAI NO OWARI、湘南乃風、でんぱ組.incといった数々の人気アーティストを輩出している。
レコード規格の番号はCDがTFCC[2]、DVDがTFBQ、Blu-ray DiscがTFXQから始まる5ケタの数字を使用している[3]。
英文社名の頭文字「t」を図案化した現在のロゴマークは1995年から使用されている[4]。
2012年に売り上げを2倍増し、9位に。2013年元旦に日本レコード協会に加盟(賛助会員)。
所属歌手・グループの傾向
邦楽部門は幅広いジャンル・音楽性のアーティストが所属している。かつて運営されていた洋楽部門はデスメタルを中心としており、1990年代前半はイギリスのデスメタル・グラインドコア専門レーベルであるイヤーエイク・レコードのバンドを主に日本配給し、その後はイヤーエイク・レコードに限らず広くデスメタル系バンドの日本配給を行っていた。エヴリシング・バット・ザ・ガールもワーナーミュージックUK所属時代はワーナーミュージック・ジャパンではなく、トイズファクトリーから発売されていた。バップ第2制作部時代からトイドールズのアルバムを発売し、トイズ設立後には発売権がトイズに移行していた。なお、現在は洋楽部門は廃止されている。
主な所属歌手/グループ
TOY'S FACTORY
メインレーベル
A~Z
- A.F.R.O
- BUMP OF CHICKEN
- daoko
- DOBERMAN INFINITY
- livetune
- LUV(旧LUV and SOUL)
- Mr.Children
- NOVELS
- phatmans after school
- Rihwa
- SALU
- Salyu
- SEKAI NO OWARI
- UNISON SQUARE GARDEN
- Wienners
五十音順
セーニャ・アンド・カンパニー
関連会社。現在はゆずのプライベートレーベル。宣伝・販促を受託。
- ゆず
BMD FOX RECORDS
- BABYMETAL(さくら学院の重音部ユニット)
MEME TOKYO
NOFRAMES
- BRAHMAN
- EGO-WRAPPIN'(中納良恵のソロを含む)
- OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND
Shimaレーベル
その他
- 染谷将太(マネージメントのみ)
過去の所属歌手/グループ
TOY'S FACTORY
五十音順
- 飯島直子(歌手活動終了)
- 上松秀実
- 臼井嗣人
- ガーデンズ(解散)
- かまいたち(解散)
- 鴉 (バンド)
- 筋肉少女帯(MCAビクター、マーキュリーミュージックエンタテインメントに移籍後、活動休止。2006年活動再開しトイズファクトリーに復帰。2013年に徳間ジャパンへ移籍)
- 空気公団(インディーズでの活動に移行)
- ケツメイシ(エイベックスへ移籍)
- 酒井ミキオ(現在フリー)
- さくら学院(ユニバーサルJへ移籍)
- ジャパハリネット(解散)
- ジェット機(解散)
- セカイイチ(tearbridge recordsに移籍)
- ソニン(2003年11月に契約打ち切り → インディーズ → 歌手活動終了)
- 難波章浩 -AKIHIRO NAMBA-(エイベックスへ移籍)
- ネプチューン(音楽活動終了)
- 東田トモヒロ
- 森友嵐士
- 柳田久美子(現在フリー)
- 珠妃
A-Z
- AIR DRIVE(解散)
- AYABIE
- Bonnie Duck!?(解散)
- eastern youth(キングレコードを経て、バップに移籍)
- EE JUMP(2002年解散)
- EL-MALO(ワーナーインディーズネットワークを経て、WAVE MASTERに移籍)
- Eri(自社レーベルTOM RECORDSを設立)
- fra-foa(解散)
- FREENOTE(2013年8月解散)
- GOLLBETTY(解散)
- HB
- JAY'ED(ユニバーサルJへ移籍)
- JUN SKY WALKER(S)(EPICソニーに移籍後、解散したが2007年に期間限定で復活。2011年にアイビーレコードに移籍)
- ketchup mania(2009年5月解散)
- lostage(EMIミュージック・ジャパンに移籍)
- Manami
- MARQUEES(解散)
- MI:LAGRO(現在フリー)
- MURO(エイベックスへ移籍)
- MY LITTLE LOVER(エイベックスへ移籍。その後OORONG RECORDSへ)
- NIGO(現在フリー)
- plane
- pre-school(無期限活動停止)
- RAG FAIR
- Roboshop Mania(解散)
- ROCKING TIME(解散)
- S.O.B(移籍後、解散、復活し東芝EMIに所属)
- S.R.S(2013年1月解散)
- SHIKATA
- SOPHIA(2004年に東芝EMIに移籍→2009年にユニバーサルJへ移籍→2011年7月発売のシングルよりエイベックスに移籍→2013年8月活動休止)
- SPEED(エイベックスへ移籍(SONIC GROOVEレーベル))
- Sugar(解散)
- SUPER EGG MACHINE(解散)
- THE BELL'S(解散)
- THE COOL CHIC CHILD(解散)
- THE RYDERS(日本コロムビアに移籍後、インディーズでの活動へ)
- TIMESLIP-RENDEZVOUS(インディーズでの活動へ)
- toi teens!?(解散)
Kimi
ダンス系レーベル 2010年9月をもってレーベル廃止
- AYUSE KOZUE(Village Againに移籍)
- HALFBY
- melody.(引退)
- Samurai Troops(N RECORDSに移籍)
bellissima!
渋谷系?レーベル
- akiko(活動停止中)
- COSA NOSTRA(SMEレコーズに移籍後、インディーズでの活動へ)
- 平子理沙(現在エイベックス)
CARNAGE
メロコア系レーベル
- BACK DROP BOMB
- bloodthirsty butchers(KING RECORDSへ移籍し、UNIVERSAL、EMI、自主レーベル391toneへ)
- COCOBAT
- COKEHEAD HIPSTERS(インディーズで活動後、解散。2007年復活しインディーズにて活動)
- Hi-STANDARD(自主レーベルPIZZA OF DEATH RECORDS立ち上げ)
- HUSKING BEE(解散)
- NAHT(メンバー脱退にて活動休止後、インディーズへ)
- REACH(活動休止)
- WORD(活動休止中)
deep blue
ジャズ系レーベル
idyllic
クラブ系レーベル
- Natural Calamity
- SILENT POETS
- Spiritual Vibes
- 竹村延和(ワーナーミュージック・ジャパンに移籍後、インディーズでの活動へ)
セーニャ・アンド・カンパニー
参加アニメ作品
- TIGER & BUNNY - 全シリーズの主題歌制作を担当。また、劇場版では制作委員会に名を連ねる。
- DEVIL SURVIVOR 2 the ANIMATION - 音楽制作を担当。また、スタッフロールでの表記は一切ないが制作委員会に参加。
- 夜桜四重奏 - 『ハナノウタ』編にて音楽制作を担当すると発表。OAD『ホシノウミ』編と同様、制作委員会にも参加。
- ハマトラ - オープニングテーマ制作を担当。また、スタッフロールでの表記は一切ないが制作委員会に参加。
- 血界戦線 - 主題歌制作を担当。
脚注
参考文献
- ■第91回 稲葉 貢一氏 株式会社トイズファクトリー 代表取締役社長 兼 A&Rチーフクリエイティブディレクター - MUSICMAN-net「Musicman's RELAY」(2010年11月12日)
関連項目
- バップ
- セーニャ・アンド・カンパニー
- トゥルーパー・エンタテインメント - かつてトイズでヘヴィメタル担当A&Rだった宮本哲行が設立したレーベル。
- カシオ日立モバイルコミュニケーションズ→NECモバイルコミュニケーションズ - モバイルサイトを運営していた。
外部リンク
(所属アーティストのMVを公開している)
- TOY'S FACTORY(@toysfactory)- Twitter
- NOFRAMES
- NOFRAMES TV - YouTube
- NOFRAMES(@NOFRAMES_JP)- Twitter