小山車両センター
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小山車両センター(おやましゃりょうセンター)は、栃木県下野市にある東日本旅客鉄道(JR東日本)大宮支社の車両基地である。
旧高崎鉄道管理局宇都宮運転所の運用下にあった東北本線中距離電車の車庫として、小金井駅の北方に開設され、2004年(平成16年)まで小山電車区と呼ばれていた。当初は宇都宮市郊外(岡本駅付近)に建設する予定であったが周辺住民の反対に遭い、再度石橋駅 - 雀宮駅間で計画が練られたもののこちらでも周辺住民の反対に遭い、今度は間々田駅付近と小金井駅付近が候補に挙がり、それぞれの地元が誘致合戦を行った結果、小金井駅付近に開設されることになったという経緯を持つ。
2006年(平成18年)3月17日までは東大宮派出所があったが、3月18日から大宮総合車両センターの管轄に変更された。
配置車両の車体に記される略号
「宮ヤマ」…大宮支社を意味する「宮」と、小山を意味する「ヤマ」から構成される。
配置車両
2014年4月1日現在の配置車両は以下の通り[1]。なお、以下に記す車両は全て電車である。
電車 | 気動車 | 機関車 | 客車 | 貨車 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
728両 | 0両 | 0両 | 0両 | 0両 | 728両 |
- 485系(12両)
- E231系(665両)
- 基本10両編成49本(490両)と付属5両編成35本(175両)が配置されている。グリーン車は基本編成に2両連結されている。
- 宇都宮線・高崎線・上越線(高崎駅 - 新前橋駅間)・両毛線(新前橋駅 - 前橋駅間)の普通・快速列車と湘南新宿ラインの横須賀線 - 宇都宮線系統(逗子駅 - 宇都宮駅間)、横須賀線(逗子駅 - 大船駅間)の普通列車で運用される。付属編成の高崎線での運用は籠原駅以南に限られる。
- 2004年10月15日までは湘南新宿ラインの東海道線 - 高崎線系統(小田原駅 - 高崎駅間)でも運用された。
- 2006年3月18日から7月にかけて、一部編成が当時車両不足となっていた国府津車両センターに貸し出されていた。また、2008年2月にも付属編成1本が国府津車両センターに貸し出された。当該編成には、東海旅客鉄道(JR東海)区間の東海道線熱海駅 - 沼津駅間と御殿場線国府津駅 - 山北駅間への入線を考慮して速度照査対応のATS-SN形が搭載され、実際にJR東海区間にも入線した。
- 2004年以降に落成した車両(グリーン車、基本編成:U-584編成以降、付属編成:U-105編成以降)は、2段式の車内LED式旅客案内表示器やドアランプが設置されている。
- 205系(48両)
- 600番台4両編成12本(48両)が配置されている。
- 2013年3月16日から日光線で運用を開始し、宇都宮線(小金井駅 - 黒磯駅間)でも2013年8月24日より運用を開始した。
- E995系(1両)
- 蓄電池駆動電車システム試験用車両。
- 愛称は「NE Train スマート電池くん」。
過去の配置車両
- 115系
- かつての宇都宮線・高崎線における主力車両であり、最盛期には500両[2]以上が配置されていた。2004年4月現在では7両編成7本(うちロングシート車4本)と4両編成10本の計89両が配置されていた[3]。
- 2004年10月改正で定期旅客運用は消滅したが、その後は日光線用の107系の予備車および訓練車として使用された。
- 2006年には、大宮 - 奥多摩間の臨時快速「むさしの奥多摩」号に使用された。
- 2007年4月時点では、300番台4両編成1本(Y427編成)が配置されていた。Y427編成は予備車および訓練車として残存し、宇都宮地区や大宮地区での訓練に使用されたほか、東京地区での訓練に使用されることもあった。2007年にE231系の付属編成1本 (U-118編成) が訓練時の予備確保目的で増備されたため使用頻度が減少して保留車となったのち、2007年11月30日に長野総合車両センターに回送され、12月1日付けで廃車された。
- 107系
- 0番台2両編成8本が配置されていた。
- 日光線・宇都宮線(小金井駅 - 宇都宮駅間)の普通列車で運用されていたが、2013年3月に運用離脱、6月に廃車された。
- 運用数に対して編成数が少ないため、予備車が不足した場合は、高崎車両センターの115系や107系100番台を借り入れて運用することもあった。
- クモエ21形
- 救援車。事故等の際の資材及び重機運搬、人員の休憩所として使用される車両。
- クモエ21001が配置されていた。1986年10月25日に廃車され、現在は小山車両センター近くにある「日酸公園」に保存されている。
配置車両以外について
- 宇都宮運転所配置のキハ40形が、車輪の転削を行うために当センターまで回送されることがある。かつては川越車両センター配置の205系や浦和電車区に配置されていた209系も見られた。
- 宇都宮線で運行される団体列車用の電車、高崎車両センター配置のE233系、臨時運用の東武100系などが留置される。
定期運用の受け持ち区間
- 宇都宮線(東北本線):上野駅 - 黒磯駅間
- 日光線:宇都宮駅 - 日光駅間
- 高崎線・上越線・両毛線
- 高崎線:大宮駅 - 高崎駅間
- 上越線:高崎駅 - 新前橋駅間
- 両毛線:新前橋駅 - 前橋駅間
- 湘南新宿ライン(宇都宮線-横須賀線系統)
過去の定期運用受け持ち区間
歴史
- 1965年(昭和40年)5月:宇都宮運転所が管轄する電車車庫として着工。
- 1966年(昭和41年)7月11日:宇都宮運転所配置の115系を移管し、小山電車区として開設し一部で使用開始。当時は日本国有鉄道高崎鉄道管理局の管轄で、略号は「高ヤマ」。
- 1969年(昭和44年)3月:東京北鉄道管理局の発足に伴い同局管轄に変更。略号は「北ヤマ」に変更。
- 1969年4月:全面使用開始。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化によりJR東日本に移管。東京圏運行本部(→東京地域本社→東京支社)の管轄で、略号は「東ヤマ」に変更。
- 2001年(平成13年)4月1日:大宮支社発足により同支社に移管。略号は「宮ヤマ」に変更。
- 2004年(平成16年)6月1日:小山車両センターに改称。
- 2005年(平成17年)3月25日:ISO9001認証取得。
- 2006年(平成18年)3月18日:東大宮操車場構内にある東大宮派出所が大宮総合車両センター車両検査科東大宮センターに組織変更され、小山車両センター管轄から分離。
脚注
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