雲取山
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雲取山(くもとりやま)は東京都・埼玉県・山梨県の境界にある標高2,017.09m[1] の山。
概要
奥多摩と奥秩父の二つの山域の境界に位置し、東京都の最高峰・最西端である。山頂には一等三角点がある。奥多摩山域の中では比較的人里から奥深くにある山である。妙法が岳、白岩山とともに三峰山の三山の一つである。日本百名山の一つに選ばれている。
水源林
1901年(明治34年)、東京府東京市(現在の東京都)は、水源地保全のため、多摩川を囲む山地4万8千ha余りを山梨県から購入した[2]。
大正末から昭和6年(1931年)にかけて、ススキの原だった雲取山周辺の稜線に、落葉松の苗木を植林した[2]。
現在は東京都側と山梨県側の山林が、東京都水道局の水源林(東京都水源林)となっている。
登山
主なコース
奥多摩側(多摩川流域)からのコースと、秩父側(荒川流域)からのコースに大別され、様々なコースで登ることができる。
- 奥多摩側のコース(バスは奥多摩駅より)[3]
- 鴨沢バス停〜小袖乗越〜七ツ石山〜雲取山。登り5時間30分・下り3時間30分[4]。小袖乗越に駐車場あり。
- 峰谷バス停〜赤指尾根〜七ツ石山〜雲取山。登り5時間45分・下り4時間5分[4]。土日は午前バス1本。
- 峰谷バス停〜鷹ノ巣山〜七ツ石山〜雲取山。登り6時間5分・下り4時間35分[4]。土日は午前バス1本。
- お祭バス停〜後山林道〜三条の湯〜雲取山。登り6時間30分・下り5時間[4]。土日は午前バス1本。行程の半分が後山林道。後山林道の部分は三条の湯が宿泊客のための迎車を行っている[5]。三条の湯からは登り3時間・下り2時間15分。
- 東日原バス停〜日原林道〜雲取山。登り6時間55分・下り5時間25分[4]。2時間以上林道歩き。
- 東日原バス停〜鷹ノ巣山〜七ツ石山〜雲取山。登り7時間5分・下り5時間25分[4]。
- 石尾根:奥多摩駅〜六ツ石山〜鷹ノ巣山〜七ツ石山〜雲取山。登り10時間15分・下り8時間[4]。
- 秩父側のコース(バスは西武秩父駅より)
- 縦走コース
注意
- 雲取山は鴨沢バス停から往復9時間[4]であり、1泊で登山する者が多い[7]が、健脚ならば日帰りも可能。鴨沢バス停からの日帰り登山は、早朝に登りはじめないと下山時には日が落ちて危険であり、ヘッドライトなどは持って行くべきである。
- 交通機関を使った最短コースは鴨沢バス停からのルートである。登りだけで言えば三峯神社ルートも同じ時間。
- 日原林道は車両通行止めのことがあるため、車で通行する際は事前に確認するとよい。但し、地元では林道をマイカーで走るのは自重するように促しているので、極力避けるべきである。
- 後山林道は一般車両やタクシーは通行禁止。日原林道終点〜大ダワ間は登山道としても完全通行止め。
- 登山計画書は青梅警察署・青梅警察署管内の交番・駐在所又は奥多摩駅や御嶽駅にて受け付けており、警察署には郵送も可能[8]である。埼玉県側はインターネットでも受け付けている[9]。
- 必ず雲取山荘や奥多摩ビジターセンターのホームページで最新情報を確認すること。
周辺の山小屋
名称 | 所在地 | 収容 人数 |
キャンプ 指定地 |
水場 | 営業 | 備考 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
雲取山荘 | 山頂北側直下 | 200人 | テント50張 | あり | 通年 | [10] | |
三条の湯 | 後山林道終点付近 | 80人 | テント15張 | あり | 迎車あり[5] | [11] | |
奥多摩小屋 | 山頂南側尾根 | 70人 | テント10張 | あり | 自炊 | [12] | |
雲取山避難小屋 | 山頂 | 約20人 | なし | なし | 避難小屋 | ||
七ツ石小屋 | 七ツ石山 | 15人 | テント10張 | あり | 自炊 | [13] | |
霧藻ヶ峰休憩所 | 霧藻ヶ峰 | 10人 | なし | なし | 土日 | 自炊 |
隣接する山
名称 | 標高 (m) |
三角点 等級 |
雲取山との 距離(km) |
備考 |
---|---|---|---|---|
七ツ石山 | 1757.30 | 三等 | 石尾根 | |
飛龍山 | 2,077 | 三等 | ||
芋木ノドッケ | 1,946 | なし | ||
白岩山 | 1,921.24 | 三等 | ||
雲取山 | 2,017.09 | 一等 | 0
|
日本百名山 |
関連項目
脚注
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- ↑ “日本の主な山岳標高” (日本語). 国土地理院. 2010年12月31日閲覧。
- ↑ 2.0 2.1 新井信太郎 『雲取山よもやま話』 さきたま出版、1996年、21頁。ISBN 4-87891-107-7
- ↑ 奥多摩町観光案内-奥多摩トレッキングコース-雲取山
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 4.6 4.7 山と高原地図 23.奥多摩 2013 昭文社
- ↑ 5.0 5.1 三条の湯
- ↑ 山と高原地図 25.雲取山・両神山 2013 昭文社
- ↑ 奥多摩町観光案内-奥多摩トレッキングコース-雲取山 にて二日行程として紹介
- ↑ 青梅警察署 山岳救助隊
- ↑ (電子申請)登山計画書の届出 - 埼玉県警察公式ホームページ
- ↑ “宿泊案内” (日本語). 雲取山荘. 2010年12月31日閲覧。
- ↑ “三条の湯 営業案内” (日本語). 三条の湯. 2010年12月31日閲覧。
- ↑ {{Cite web |url=http://www1.ocn.ne.jp/~kumotori/koya.htm “奥多摩小屋”] (日本語). 雲取山荘. 2010年12月31日閲覧。
- ↑ 七ッ石小屋ホームページ