矢野口駅
矢野口駅(やのくちえき)は、東京都稲城市矢野口にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)南武線の駅である。
南武線における東京都内最南の駅であり、この駅からの都内区間は八王子支社管内に入る[1]。
歴史
- 1927年(昭和2年)11月1日 - 南武鉄道線登戸 - 大丸間の開通時に開業
- 1944年(昭和19年)4月1日 - 南武鉄道線が国有化、国鉄南武線の駅となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となる。
- 2001年(平成13年)11月18日 - ICカードSuica供用開始。
- 2004年(平成16年)7月25日 - 下り線ホーム高架化。
- 2005年(平成17年)10月9日 - 上り線ホーム高架化。
駅構造
2004年7月24日までは相対式ホーム2面2線を持つ地上駅であり、両ホームが跨線橋で結ばれ、立川方面乗り場(1番線)の川崎方の端に改札口があった。その後、翌25日に下り線、2005年10月9日に上り線(2番線・川崎方面)の高架化工事が完了し、同時に新駅舎の使用が開始された。バリアフリー対応として、改札口とホームの間にはエスカレーターとエレベーターが、改札内コンコースには車椅子対応のトイレが設置されている。
稲城長沼駅管理の業務委託駅(JR東日本ステーションサービス委託)。みどりの窓口、自動改札機設置。
2007年9月14日には、高架下にジェイアール東日本都市開発の管理によるショッピングセンター「アイポート矢野口」がオープンした。
2014年3月14日までは快速が停車していたが、同年3月15日に行われたダイヤ改正で全列車が通過するようになった。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■南武線 | 下り | 府中本町・立川方面 |
2 | ■南武線 | 上り | 登戸・武蔵小杉・川崎方面 |
利用状況
2013年度の一日平均乗車人員は9,674人であった。2002年までは稲城市内の3駅(当駅と稲城長沼駅・南多摩駅)の中では最も少なく、また減少傾向にあったが、駅周辺の再開発により、2003年以降は緩やかではあるが増加傾向に転じ、現在では快速が停車する稲城長沼駅や南多摩駅よりも乗車人員が上回っている。近年の推移は下表の通り。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1992年 | 7,260[2] |
1993年 | 7,507[3] |
1994年 | 7,586[4] |
1995年 | 7,445[5] |
1996年 | 7,490[6] |
1997年 | 7,305[7] |
1998年 | 7,175[8] |
1999年 | 7,077[9] |
2000年 | 6,981[1] |
2001年 | 6,928[2] |
2002年 | 6,904[3] |
2003年 | 7,000[4] |
2004年 | 7,156[5] |
2005年 | 7,314[6] |
2006年 | 7,734[7] |
2007年 | 8,392[8] |
2008年 | 8,616[9] |
2009年 | 8,854[10] |
2010年 | 9,044[11] |
2011年 | 9,193[12] |
2012年 | 9,427[13] |
駅周辺
駅舎のすぐ横を鶴川街道(東京都道19号町田調布線)が通っている。50m程南に川崎街道(東京都道9号川崎府中線)との交差点がある。鶴川街道は以前片側一車線の歩道なしの道路であり、苛烈な渋滞が常であった。また、旧駅舎のすぐ横に踏切があり、渋滞に拍車をかける結果となっていた。それを解消するために高架化がなされ、同時に鶴川街道の拡幅とバイパスルートの設置が行われた。駅周辺には鶴川街道が狭かった頃の名残が今でもある。
2007年11月8日には、徒歩10分程の距離にある東京コカ・コーラボトリングの工場跡地にアメリア稲城ショッピングセンターがオープンした。核テナントにはスーパー三和が入り、他にもファーストキッチン、サーティワンアイスクリーム、マツモトキヨシ、くまざわ書店、ザ・ダイソー、パシオスなどのテナントが入店した。
京王よみうりランド駅からは徒歩約15分程の距離にある。
現在は駅前広場を整備中である。前述の高架下ショッピングセンター「アイポート矢野口」には、フジ(スーパーマーケット)、ヘルスケアセイジョー(ドラッグストア)、銀座メガネコンタクトなどが入店している。
バス路線
最寄りの停留所は、南口駅前広場内にある矢野口駅と、鶴川街道上にある矢野口駅東である。なお、2011年2月28日までは、鶴川街道上に矢野口駅と矢野口、北口前に矢野口駅北のそれぞれの停留所が設置されていた。
矢野口駅
矢野口駅東
その他
当駅の発車標は、南武線の他の駅で使用されているものより幅が広く、接近表示も3駅前まで表示される(当駅以外にも西府駅で使用されており、他のものは2駅。)。ATOS型になる前は、発車時刻と行先の他に種別も表示されていた。