立川あすか
立川 あすか(1985年(昭和60年)3月30日 - )は、日本の女性政治家。
本名は「半澤 優子」。[杉並区の[児童養護施設]]で育ち、国際短期大学卒業。
埼玉県新座市の(いまのところ)現職市議会議員。選挙ポスターやウェブサイト等では立川あすかと記載されている。
新座市議会に於ける活動通称名は「立川明日香」で、所属会派は「市民と語る会」(代表タカムラトモヤ)
所属事務所の戦略で、藤川優里に続く「美人すぎる市議」として、有名になろうとしていた。
しかし、複数の市民から「市に生活の本拠がない」との異議申し立てがあり、新座市選挙管理委員会は当選無効の決定を下した。
本人は、埼玉県選挙管理委員会に審査の申し立てをし、決定が覆らないなら東京高等裁判所に提訴する意向。
目次
来歴
- 昭和60年(1985年)3月30日
- 東京都足立区生まれ
- 3歳から18歳まで児童60人態勢の養護施設で育つ。幼いころからの集団生活で、団体行動と、協調性を学ぶ。年上からは可愛がられ、年下には慕われる学生へと成長する。集団生活での矛盾や不便を見つけ、状況改善へ向けて考えるようになる。
- 8歳からバレーボールを始め高校時代は部長を務める。その他に光画部・軽音部に所属。バレーは12年続ける。
- 高校時代に語学に興味を持ち、テレビ朝日福祉文化事業団による「高校生海外生活体験の旅」2002年に選出され、サンフランシスコでホームステイを体験する。
- 平成15年(2003年)
- 国際短期大学 英語コミュニケーション学科入学。日本育英会の奨学金制度で入学し、通学する傍ら毎日アルバイトに励み、留学費用を貯め、翌年米国大学へ入学。
- 平成17年(2005年)
- Martin Methodist College 準学士号 取得
- 地元のアメリカ人・ブラジル人留学生らのいる大学のバレーボールチームに所属。唯一の日本人でピンチサーバーとして活躍。物おじせず人の中に飛び込んでいく性格で、現地の米国人から様々な事を学ぶ。
- 現地の里親制度の認知度の高さに感激する。同年帰国後、モデル・タレント活動を始める。
- 平成20年(2008年)
- 結婚し、女の子を出産。
- 平成22年(2010年)
- 宅地建物取引主任者に合格。不動産管理会社へ入社。語学力が認められ、ヨーロッパ言語課に配属される。営業として来日外国人の入居サポートを担当。(入居先紹介、予算相談、クレーム対応など)
- 専任の主任者として契約業務に携わる。また、T2プランニングにてタレント活動を再開。
- 平成23年(2011年)10月26日
- 政治団体「立川あすか街づくりの会」を設立。政治活動に専念するため、会社を退職。
- 平成24年(2012年)2月19日
- 埼玉県新座市議会議員一般選挙で初当選。
- 平成24年(2012年)4月20日
- 新座市選挙管理委員会が当選無効の決定。
インタビュー
「両親の顔を知らないんです。生まれは東京都の足立区らしいんですが、すぐに捨てられて乳児院に預けられたそうです。そのまま高校を卒業するまで、杉並区の児童養護施設で過ごしました」
その美貌に見惚れていた記者に向けて、元モデルの26歳は、自身の半生を訥々と語り始めた。
立川明日香、2月19日に行われた新座市議選(定数26)で初当選を果たした、現役の市議会議員である。いわゆる“美人すぎる議員"として巷間を騒がせた存在といえば青森県八戸市議の藤川優里氏(32)が余りにも有名だが、この立川氏はただの美人センセイではない。特筆すべきは、その〝激動すぎる半生〟なのだ。
冒頭の発言の通り、生まれて間もなく親に捨てられたという彼女は、3歳から18歳まで養護施設で暮らしている。
「身近な人がいなくなるのには慣れっこでした。昨日まで一緒だった仲間がある日突然引き取られたり、他の施設に移ったり・・・・・・。職員の交代も頻繁でしたね」 また、施設の厳しい規則にも嫌気がさしていたという。
「朝6時に起きてランニング、掃除、朝食の準備、後片付け。登下校中の寄り道なんて厳禁で、帰ったら夕食の準備に食堂の掃除。とにかく窮屈な毎日でしたね」
早く施設を出たい。高校を卒業したらすぐ就職しよう。そう思い商業高校に進学した彼女だが、ひょんなことから語学に興味を持つことになる。
「施設にボランティアで英語を教えに来てくれる女性がいたんですが、その人に『あなたは巻き舌が上手いから英語を話せばサマになるよ』って褒められたんです。それで、その気になっちゃって(笑)」
奨学金を利用して国際短期大学(東京都中野区)に進学すると、ピザ屋や工場でのバイトに明け暮れる日々。せっせと資金を稼ぎ、米テネシー州の大学に1年間留学。帰国後は、渋谷でスカウトされたのをきっかけにモデル活動を開始する。
「しばらくは広告や通販雑誌のモデルを続けていたんですが、23歳で結婚して、女の子を産んだんです」
ちなみに〝デキ婚〟ではなかったとのこと。その後は宅地建物取引主任者の資格を取得し、不動産管理会社に入社する。
「その会社で担当したお客様が、たまたま今の芸能事務所の関係者で、またモデルとして誘われたんです。でも、その時の私は『私のような子供をこれ以上増やしたくない。社会的弱者を救うようなお仕事がしたい』と考えるようになっていました。そこで事務所の社長に相談したら、『じゃあ政治やってみるか?やるんならバックアップするぞ』『やります!』という流れで、市議選に出ることになったんです(苦笑)」
もちろん政治に関してはまったくの素人だった彼女だが、辻立ちなどの懸命な選挙活動が実を結び、2067票を獲得して堂々の5位当選を果たす。そんな立川市議に今後の目標を聞いてみた。
「里親制度の充実などを目指して、子供の権利に関する条例づくりを進めたいです。親の愛情を知らずに育った自分だからこそ、できることがあると思うんです」
〝超美人センセイ〟はキッパリと述べた。
「居住実体とは何なのかわからない」新座市議選に初当選したタレント立川明日香さん(27)当選無効の決定
2月に行われた埼玉県新座市議選で初当選したタレント立川明日香さん(27)が2012年4月20日、市選挙管理委員会から当選無効との決定を受けた。
公選法で定められた「引き続き3か月以上、選挙区内に住所がある」との被選挙権の要件を満たしていなかったとされた。
立川さんは2月19日投開票の市議選(定数26)に無所属で立候補。2067票を獲得し、候補者32人中5番目で当選したが、市民から「市に生活の本拠がない」との異議申し立てがあり、市選管が調査していた。
調査の結果、立川さんは昨年9月20日に東京都練馬区から同市に転入したものの、住民票に記載された住居では、今年2月まで水道が使われておらず、電気の使用もわずか。ガスの契約は当選後と判明したという。
最高裁は公選法の規定について「意思だけでは足りず、客観的に生活の本拠たる実体を必要とする」との見解を示している。
当選無効の決定に不服があれば、告示から21日以内に県選管に審査申し立てを行うことができる。県選管の裁決にも不服があれば、その告示から30日以内に高等裁判所に提訴できる。最終的な決定まで議員の身分は保障される。立川さんは申し立てを行う意向。
立川さんは記者会見し、「居住実体とは何なのかわからない。選管からの説明もなかった。今回の選管の判断は疑問がある」と不満を見せた。立候補の理由は「練馬区と隣接しているなどなじみがあった」と述べた。また「新座には寝に来ていた、水はミネラルウォータ、風呂には入らない、トイレにも行かない」と答えている。
所属する芸能プロダクションのホームページによると、テレビドラマやCMモデル、キャンペーンガールとしても活動しているが、現在芸能活動は自粛中。
苦しい弁解「コンビニのトイレ借りることも」
2012年2月の埼玉県新座市議選で初当選し、選挙区内での居住実態がないとして市選挙管理委員会から当選無効の決定を受けたタレント立川明日香さん(27)が5月14日、「決定には誤りがある」として県選挙管理委員会に審査申し立てを行った。
県選管は受理するかどうか5月15日に決める。受理すれば60日以内に裁決を出す。
公職選挙法は、市町村議の被選挙権について、「選挙区内に引き続き3か月以上居住」を要件にしている。
市選管の調査では、立川さんは2011年9月20日付で東京都練馬区から同市に転入したが、2012年2月まで水道がほぼ不使用で、練馬区に住む家族が「当選するまで一緒に住んでいた」と証言。市選管は、居住要件を満たさないと判断し、4月20日に当選無効の決定を出した。
立川さんは、審査申し立て後に埼玉県庁で記者会見し、「寝るために戻り、水道を使う生活はしていない。コンビニのトイレを借りることもあった。朝の洗顔はする暇がない」「昨年9月から、練馬区に住む夫と、離婚を視野に別居していた。家族の証言は事実と異なる」と説明した。
団地に引っ越す
選挙区内での生活実態が認められず、2012年2月の埼玉県新座市議選での当選を無効とされたタレント兼業の立川明日香市議(27)が5月20日、同市内で行われた議会報告会に出席。問題発覚後初めて公の場で市民と対面した。
所属会派「市民と語る会」の3議員とともに顔を見せた「美人すぎる市議」は、冒頭のあいさつで「市長、与党の向かい風によって私の(議員としての)立場が危ぶまれている状況なんですけど」と前置きした後、突然「私、引っ越しました。今は市内の団地に住んでいます。新たな気持ちで活動させていただきたい」と転居を報告した。
今回の問題は、3歳長女の保育園の関係で練馬区と市内の住居を行き来する「二重生活」から浮上した背景があるが、数日前からは市内の築42年の団地に住まいを一本化したという。
席上、立川氏は問題についての具体的説明をしなかったが、17人の市民から同氏への質問はなく、財政問題などが積極的に話し合われた。途中、同氏が長女の世話で中座するシーンも目立った。
立川氏は5月14日、市の選挙管理委員会の決定を不服として、県選管に審査を申し立てている。
当選無効のタレント、県選管も「生活事実ない」(2012年7月)
2月の埼玉県新座市議選で初当選後、選挙区内での居住実態がないとして市選挙管理委員会から当選無効の決定を受けたタレント立川明日香さん(27)について、県選管は7月17日、「生活の本拠としての起居、寝食などの事実が認められない」と判断し、「決定は誤り」とする立川さんの審査申し立てを棄却する裁決を出した。
公選法の規定で、不服がある場合は、裁決書の交付または告示日から30日以内に高裁に訴訟を起こすことができる。高裁は受理日から100日以内に判決を出す。
市選管の調査では、立川さんは2011年9月20日、東京都練馬区から同市に転入したが、今年2月まで水道はほぼ不使用で、練馬区に住む家族が「当選するまで一緒に住んでいた」と証言。居住実態がないとみなされた。公選法は、選挙区内に引き続き3か月以上居住することを市町村議の被選挙権の要件としている。
立川さんは、〈1〉昨年9月から、離婚を視野に夫と別居している〈2〉長女を練馬区に残しているため、深夜に新座市に戻る生活だった――などと説明。水道の使用状況もこうした事情によるもので、「何ら不合理はない」と反論していた。