「侵略!イカ娘」の版間の差分
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− | 『'''侵略!イカ娘'''』(しんりゃく!イカむすめ、''The invader comes from the bottom of the sea!'')は、[[安部真弘]]による[[日本]]の[[漫画]]作品。『[[週刊少年チャンピオン]]』([[秋田書店]])にて[[2007年]]35号から連載されている。 | + | 『'''侵略!イカ娘'''』(しんりゃく!イカむすめ、''The invader comes from the bottom of the sea!'')は、[[安部真弘]]による[[日本]]の[[漫画]]作品。『[[週刊少年チャンピオン]]』([[秋田書店]])にて[[2007年]]35号から連載されている。[[2010年]]19号および公式サイトにて[[テレビアニメ]]化が発表された。 |
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: 主人公。身長135cm、体重100kg<!-- 本編より判明 -->(着服・手足のリング装着時の計量に基づく)、推定年齢13歳(本人も把握していない模様)。 | : 主人公。身長135cm、体重100kg<!-- 本編より判明 -->(着服・手足のリング装着時の計量に基づく)、推定年齢13歳(本人も把握していない模様)。 | ||
: 頭に[[イカ]]の形のかぶりものをした人間の少女のような姿をした海からの使者。「イカ娘」は種族名だけではなく、彼女の本名でもある。海を汚してきた人間をこらしめるために人類侵略をはかり、「海の家・れもん」をその本拠地にしようとする。が、飛んできた蚊をつぶそうとして壁を破壊してしまい、修理代を返すために海の家で働くはめになる。 | : 頭に[[イカ]]の形のかぶりものをした人間の少女のような姿をした海からの使者。「イカ娘」は種族名だけではなく、彼女の本名でもある。海を汚してきた人間をこらしめるために人類侵略をはかり、「海の家・れもん」をその本拠地にしようとする。が、飛んできた蚊をつぶそうとして壁を破壊してしまい、修理代を返すために海の家で働くはめになる。 | ||
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: 海中での捕食者([[シャチ]]等)が苦手。 | : 海中での捕食者([[シャチ]]等)が苦手。 | ||
: 子供に良く好かれ、たけるたちのグループと遊ぶことも多い。 | : 子供に良く好かれ、たけるたちのグループと遊ぶことも多い。 | ||
− | : | + | : 同族や家族のことについては、ほとんど不明(第69話でわずかに父親の人となりについてほのめかされている)。 |
− | : | + | : 種族特有の病気に「ゲソニンムルゴボング病」があり、この病気にかかると高熱を発し、死ぬほどエビが食べたくなるが、食べるとより症状が悪化してしまう。また、「イカモスロップソン病」という病気もあり、症状としては[[夏バテ]]に似ているが、原因はストレスから来る。早苗をヒレで叩くことで治癒した。 |
; 相沢 栄子(あいざわ えいこ) | ; 相沢 栄子(あいざわ えいこ) | ||
− | : | + | : 相沢家の次女。身長156cm、16歳。高校生で、倉鎌高校の1年に在籍。姉の千鶴と「海の家・れもん」を切り盛りしている。[[ツッコミ]]役であり強気な性格。イカ娘の行動に戸惑いつつも、修理代を出させるために低賃金でイカ娘を海の家で働かせ、コキ使う。負けず嫌いで、イカ娘に負けるのはプライドが絶対に許さない。 |
− | : | + | : 他方、自分の部屋にイカ娘を寝泊りさせたり、しばしば一緒に行動したりするなど、仲は悪くない。地上の物事に疎いイカ娘が初体験の出来事に遭ったとき説明してやったり、悩んだり困ったりしたときに助言したりすることもしばしばある。 |
: 数学が苦手で、イカ娘にさえバカにされてしまうほどのありさま。 | : 数学が苦手で、イカ娘にさえバカにされてしまうほどのありさま。 | ||
+ | : 趣味は[[コンピュータゲーム]]で、非常に熱心な[[ゲーマー]]である。 | ||
: イカ娘の呼び方は「イカ娘」。 | : イカ娘の呼び方は「イカ娘」。 | ||
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: イカ娘の呼び方は「イカ」。 | : イカ娘の呼び方は「イカ」。 | ||
; 長月 早苗(ながつき さなえ) | ; 長月 早苗(ながつき さなえ) | ||
− | : | + | : 栄子の友人。身長154cm、16歳。栄子と同じく倉鎌高校の1年に在籍。イカ娘のことが大好きで、部屋には彼女の写真ばかりを収めたアルバムがあったり、イカ娘を人気のないところに連れ去ろうとするなど、その言動及び愛情表現は[[ガールズラブ]]と形容できるほどたびたび非常に過激かつ危険な方面に発揮されており、イカ娘本人も彼女を非常に恐れている。 |
− | : | + | : 労を惜しまず、手にし得るあらゆるチャンスを利用してイカ娘とのスキンシップに持ち込もうとする(イカ娘に抱きついてもらいたいがために、イカ娘の好物であるエビの[[着ぐるみ]]を着て宅配便の荷物として自分自身を栄子のところに届けさせたが、イカ娘に怖がられ路上に放置されてしまう)。 |
− | : | + | : しかし、また時には熱烈かつ我が身の危険をもいとわないほどの愛を示す。イカ娘が「ゲソニンムルゴボング病」に罹患したときは、エビを欲しがり触手を振り回して惑乱するイカ娘をなだめるためにエビの着ぐるみを着用して噛み付くがままにさせ、至福の表情(栄子は「桃源郷から帰ってこない」と形容した)で気絶してしまう。また、イカモスロップソン病に罹患したイカ娘にも叩かれて治癒させている。(早苗の一方的な好意をイカ娘が鬱陶しがり、それが原因のストレスで病気に罹患した)。 |
: 「海の家・れもん」で売り出されたイカ娘グッズを全て購入したり、渚からイカ娘に好かれる方法を聞くために10万円を払おうとする、イカ娘の間違った予定表を見て温泉宿に行くなど、家はそこそこ裕福であることがうかがえる。 | : 「海の家・れもん」で売り出されたイカ娘グッズを全て購入したり、渚からイカ娘に好かれる方法を聞くために10万円を払おうとする、イカ娘の間違った予定表を見て温泉宿に行くなど、家はそこそこ裕福であることがうかがえる。 | ||
: また陸上水中問わず、本気のイカ娘に追いつけることから身体能力はかなり高いと思われる。 | : また陸上水中問わず、本気のイカ娘に追いつけることから身体能力はかなり高いと思われる。 | ||
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; 田辺 梢(たなべ こずえ) | ; 田辺 梢(たなべ こずえ) | ||
: 海浜でイカ娘に話しかけてきた見知らぬ女性。侵略が進展せず落ち込むイカ娘に優しく語りかけた。 | : 海浜でイカ娘に話しかけてきた見知らぬ女性。侵略が進展せず落ち込むイカ娘に優しく語りかけた。 | ||
− | : | + | : 作中では自身の出自について一切言及していないが、彼女が被っていた[[タコ]]の頭のような奇妙な帽子、彼女の名乗った氏名、彼女が話した内容など、彼女もまた海からやって来た存在であるような印象を残しつつ、その場を立ち去る。 |
; 斉藤 渚(さいとう なぎさ) | ; 斉藤 渚(さいとう なぎさ) | ||
: 「海の家・れもん」のアルバイト店員。 | : 「海の家・れもん」のアルバイト店員。 | ||
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: 隣町の[[海水浴場]]の海の家「南風(みなみかぜ)」の店長。「海の家・れもん」のイカ娘人気に便乗してイカ娘の頭を模した被り物を作り、自分の娘に装着させて客寄せに使う。被り物のメカニズムによる手際の良い料理作りを披露したりして、自分の造形師としての腕前を誇示する態度を取る。 | : 隣町の[[海水浴場]]の海の家「南風(みなみかぜ)」の店長。「海の家・れもん」のイカ娘人気に便乗してイカ娘の頭を模した被り物を作り、自分の娘に装着させて客寄せに使う。被り物のメカニズムによる手際の良い料理作りを披露したりして、自分の造形師としての腕前を誇示する態度を取る。 | ||
; 「南風」の店長の娘 | ; 「南風」の店長の娘 | ||
− | : | + | : 「南風」で店員として働いている。イカ娘型の被り物をかぶって子供たちの人気を集めた。非常に美人でスタイルも良く、栄子は「素顔の方が良い」と言っている。内気な性格で相手の目を見て話すのが苦手。被り物をすると落ち着くらしい。 |
: 父親と相沢姉妹との約束により、時々「れもん」で働くことになる(その時はイカ娘が代わりに「南風」で働く)。 | : 父親と相沢姉妹との約束により、時々「れもん」で働くことになる(その時はイカ娘が代わりに「南風」で働く)。 | ||
; りさ | ; りさ | ||
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: 丘の上中学校に通い、学校では[[バドミントン]]部の部長を務める。 | : 丘の上中学校に通い、学校では[[バドミントン]]部の部長を務める。 | ||
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+ | : 後輩部員の中にはイカ娘を「イカ先輩」と呼ぶ者もいる。 | ||
; ミニイカ娘 | ; ミニイカ娘 | ||
: 番外編「ひと口サイズ!イカ娘」に登場した。[[ペット]]として人気のある小型イカ娘。 | : 番外編「ひと口サイズ!イカ娘」に登場した。[[ペット]]として人気のある小型イカ娘。 | ||
: 身長は最大でも5cm程度。平均寿命は150年と言われる。小エビが好物。泳げない。 | : 身長は最大でも5cm程度。平均寿命は150年と言われる。小エビが好物。泳げない。 | ||
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+ | * 原作 - 安部真弘 | ||
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** 「侵略! イカ娘 in 5月」 - [[こどもの日]]の相沢家の様子を描いている。 | ** 「侵略! イカ娘 in 5月」 - [[こどもの日]]の相沢家の様子を描いている。 | ||
** 「侵略! イカ娘 in 10月」 - 相沢家の栗拾いの様子を描いている。 | ** 「侵略! イカ娘 in 10月」 - 相沢家の栗拾いの様子を描いている。 | ||
+ | ** 「侵略! イカ娘 in Spring」 - 「卒業」になぞらえて、相沢家のメンバーがそれぞれ何かにキリをつけることを考える話。 | ||
* 本作の舞台については、栄子が現在位置として[[神奈川県]]地図の海辺を指し示す(第47話)、千鶴と悟郎が[[鎌倉駅]]近辺風景(西口駅舎前、西口広場の時計塔)と酷似した場所を[[デート]]の待ち合わせ場所とする(第91話)といった、神奈川県の臨海地域であることを示唆する描写が見られる。 | * 本作の舞台については、栄子が現在位置として[[神奈川県]]地図の海辺を指し示す(第47話)、千鶴と悟郎が[[鎌倉駅]]近辺風景(西口駅舎前、西口広場の時計塔)と酷似した場所を[[デート]]の待ち合わせ場所とする(第91話)といった、神奈川県の臨海地域であることを示唆する描写が見られる。 | ||
* 「[[元祖!浦安鉄筋家族]]」第283話「辛辣!イカ男」の最終コマにイカ娘そっくりの人物の後ろ姿が描かれている。 | * 「[[元祖!浦安鉄筋家族]]」第283話「辛辣!イカ男」の最終コマにイカ娘そっくりの人物の後ろ姿が描かれている。 | ||
− | * | + | * 本作のコマ割りの特性上、単行本第1巻では話ごとの区切りがわかりづらかった(初版で確認)。このためか、第2巻からは各話ごとに「第○○話・おわり」と入るようになった。 |
+ | * [[2010年]]3月下旬に[[アニメイト]]が単行本第6巻の特典[[ペーパー]]の画像を掲載した際、ペーパーに書かれていた「アニメ化する」という趣旨の作者のコメントを消さなかったため、本誌での発表以前にアニメ化が判明してしまうという珍事があった。(本来は4月8日発売の週刊少年チャンピオン誌上及び、同じく4月8日発売の6巻で公開する予定だった) | ||
== 単行本 == | == 単行本 == | ||
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* 第4巻 2009年5月20日初版発刊(2009年5月8日発売)ISBN 978-4253214049 | * 第4巻 2009年5月20日初版発刊(2009年5月8日発売)ISBN 978-4253214049 | ||
* 第5巻 2009年10月20日初版発刊(2009年10月8日発売)ISBN 978-4253214056 | * 第5巻 2009年10月20日初版発刊(2009年10月8日発売)ISBN 978-4253214056 | ||
+ | * 第6巻 2010年4月20日初版発刊(2010年4月8日発売)ISBN 978-4253214063 | ||
== 関連項目 == | == 関連項目 == | ||
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== 外部リンク == | == 外部リンク == | ||
* [http://www.scn-net.ne.jp/~tlr-masa/index2.htm The Longest Runway(作者ページ)] | * [http://www.scn-net.ne.jp/~tlr-masa/index2.htm The Longest Runway(作者ページ)] | ||
+ | * [http://www.ika-musume.com/ テレビアニメ公式サイト] | ||
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2010年4月19日 (月) 21:03時点における版
侵略!イカ娘 | |
---|---|
[[Image:|0250px|]] | |
ジャンル | コメディー |
漫画: | |
作者 | 安部真弘 |
作画 | |
出版社 | 秋田書店 |
その他の出版社 | |
掲載誌 | 週刊少年チャンピオン |
レーベル | 少年チャンピオンコミックス |
発売日 | |
発表期間 | - 連載中 |
巻数 | 既刊6巻 |
話数 | |
その他 | |
テレビアニメ: | |
原作 | |
総監督 | |
監督 | 水島努 |
シリーズディレクター | |
チーフディレクター | |
企画 | |
シリーズ構成 | |
脚本 | |
キャラクターデザイン | |
メカニックデザイン | |
音楽 | |
アニメーション制作 | ディオメディア |
製作 | 海の家れもん |
放送局 | 未定 |
放送期間 | 未定 - 未定 |
話数 | |
その他 | |
コピーライト表記 | © |
■テンプレート使用方法 ■ノート |
ポータル |
日本の漫画作品 |
日本の漫画家 |
漫画原作者 |
漫画雑誌 |
カテゴリ |
漫画作品 |
漫画 - 漫画家 |
プロジェクト |
漫画作品 - 漫画家 |
『侵略!イカ娘』(しんりゃく!イカむすめ、The invader comes from the bottom of the sea!)は、安部真弘による日本の漫画作品。『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて2007年35号から連載されている。2010年19号および公式サイトにてテレビアニメ化が発表された。
あらすじ
海洋汚染を続けてきた人類を侵略するために地上にやってきたイカ娘。しかし最初の拠点として目をつけた海の家すら制圧できず、挙句にそこで働かされるはめに。果たしてイカ娘が人類侵略を達成する日は来るのだろうか。
登場人物
- イカ娘(イカむすめ)
- 主人公。身長135cm、体重100kg(着服・手足のリング装着時の計量に基づく)、推定年齢13歳(本人も把握していない模様)。
- 頭にイカの形のかぶりものをした人間の少女のような姿をした海からの使者。「イカ娘」は種族名だけではなく、彼女の本名でもある。海を汚してきた人間をこらしめるために人類侵略をはかり、「海の家・れもん」をその本拠地にしようとする。が、飛んできた蚊をつぶそうとして壁を破壊してしまい、修理代を返すために海の家で働くはめになる。
- 本人いわく、海では物知りな方とのことで、日本語も普通に話せる(ただし、語尾にはほぼ必ず「 - でゲソ」がつき、また、語中の「 - いか - 」がカタカナになる)。しかし、地上に関する知識は非常に限定的で、人間が64億人いること(1000人程度だと思っていた)や、人間が強力な兵器を保有していることなどは全く知らなかった。
- 学習能力・適応能力は高く、栄子が悩んでいた高校の数学の宿題(二次方程式)を、それまで一度も数学を学んだことがなかったにもかかわらず、一通り説明を聞いただけでいとも簡単に理解し全問解いて見せ、その知能の高さを見せる(その解き方はイカ娘にしか理解できない記号で表現され、人間には理解不可能である)。また、テレビゲームの操作方法を、イカ娘がセーブデータを消してしまった際に見よう見まねで覚えてしまったり、携帯電話やデジタルカメラをマニュアルを見ずに器用に使いこなしたりと、機械類の使い方も難なく学習する。
- 頭から伸びる10本の触手は脅威的な力を誇り、人間を楽々と持ち上げたり太い材木を瞬時に切断してログハウスを組み立てたりすることが出来、切断されても翌日には元に戻る。また、触手は泳ぐ際にも利用する(触手を使わずに泳ぐのは下手)。似顔絵を描くなどの細かい作業も触手の方が器用にこなせる。また、口からイカスミを出したり、ホタルイカのように発光できる能力を持っている。イカスミにはスイカの成長を劇的に促進する成分が含まれているが、他の植物にも効果があるかどうかは未詳。頭部のイカ部分の鰭は自分の意思で動かすことができる。用途は不明だが、抱きついてくる早苗をひっぱたいて撃退するのにとりあえず役立っている。
- エビが好物で嫌いな食べ物はない。イカ娘曰く、海の中で生きていくためには、好き嫌いなど出来ないとのこと。
- 海中での捕食者(シャチ等)が苦手。
- 子供に良く好かれ、たけるたちのグループと遊ぶことも多い。
- 同族や家族のことについては、ほとんど不明(第69話でわずかに父親の人となりについてほのめかされている)。
- 種族特有の病気に「ゲソニンムルゴボング病」があり、この病気にかかると高熱を発し、死ぬほどエビが食べたくなるが、食べるとより症状が悪化してしまう。また、「イカモスロップソン病」という病気もあり、症状としては夏バテに似ているが、原因はストレスから来る。早苗をヒレで叩くことで治癒した。
- 相沢 栄子(あいざわ えいこ)
- 相沢家の次女。身長156cm、16歳。高校生で、倉鎌高校の1年に在籍。姉の千鶴と「海の家・れもん」を切り盛りしている。ツッコミ役であり強気な性格。イカ娘の行動に戸惑いつつも、修理代を出させるために低賃金でイカ娘を海の家で働かせ、コキ使う。負けず嫌いで、イカ娘に負けるのはプライドが絶対に許さない。
- 他方、自分の部屋にイカ娘を寝泊りさせたり、しばしば一緒に行動したりするなど、仲は悪くない。地上の物事に疎いイカ娘が初体験の出来事に遭ったとき説明してやったり、悩んだり困ったりしたときに助言したりすることもしばしばある。
- 数学が苦手で、イカ娘にさえバカにされてしまうほどのありさま。
- 趣味はコンピュータゲームで、非常に熱心なゲーマーである。
- イカ娘の呼び方は「イカ娘」。
- 相沢 千鶴(あいざわ ちづる)
- 相沢家の長女。妹の栄子と「海の家・れもん」を切り盛りしている。黒髪のセミロングヘアで、目が悪いため普段は細目をしている(コンタクトレンズをしてパッチリ目になったときはイカ娘からは恐れられ、ほとんどの人からは本人だと気づいてもらえなかった)。
- イカ娘を「ちょっとイカ気味なのね」と評したり、イカ娘が吐くイカ墨で作ったイカ墨スパゲッティを客に出すなど、天然な部分がある。また、海の家では主に厨房を担当し料理は得意だが、時には料理中に壁に大穴を開けるといったドジな一面も持つ。
- 基本的に温厚だが、本気のイカ娘の触手を包丁で全て切り落とすなど、戦闘能力はイカ娘以上である。
- そのしとやかな外見とは裏腹に抜け目がない。それはある時は他人をちゃっかり利用したり玩弄したりといった行為となって現れる一方、ある時はトラブルを収束させる行動として発揮されたりもする。
- また怒らせると相当怖く、イカ娘や栄子も彼女に対して頭が上がらないようである。
- 体重を気にかけ、ダイエットを心がけている。
- 自前の戦闘服を持っている、兵器類の価格に詳しいなど、軍事関係に造詣が深い。
- イカ娘の呼び方は「イカ娘ちゃん」。
- 相沢 たける(あいざわ たける)
- 相沢家の長男。千鶴、栄子の弟。小学生。好奇心旺盛な性格で、イカ娘のことをいい遊び相手のように考えている。
- また、細やかな心遣いの出来る優しさを持っており、イカ娘がよその少年たちとトラブルを起こしたときに間に立って事を収めたり、大切なラジコンカーをイカ娘が壊してしまい謝ったときには内心の動揺を隠して笑顔で許したりなどしている。
- イカ娘の呼び方は「イカ姉ちゃん」。
- 嵐山 悟郎(あらしやま ごろう)
- 栄子の幼なじみの熱血漢のライフセーバー。千鶴のことをひそかに想っている。イカ娘に勝手にライバル視されている。お化けの類が苦手。
- イカ娘の呼び方は「イカ」。
- 長月 早苗(ながつき さなえ)
- 栄子の友人。身長154cm、16歳。栄子と同じく倉鎌高校の1年に在籍。イカ娘のことが大好きで、部屋には彼女の写真ばかりを収めたアルバムがあったり、イカ娘を人気のないところに連れ去ろうとするなど、その言動及び愛情表現はガールズラブと形容できるほどたびたび非常に過激かつ危険な方面に発揮されており、イカ娘本人も彼女を非常に恐れている。
- 労を惜しまず、手にし得るあらゆるチャンスを利用してイカ娘とのスキンシップに持ち込もうとする(イカ娘に抱きついてもらいたいがために、イカ娘の好物であるエビの着ぐるみを着て宅配便の荷物として自分自身を栄子のところに届けさせたが、イカ娘に怖がられ路上に放置されてしまう)。
- しかし、また時には熱烈かつ我が身の危険をもいとわないほどの愛を示す。イカ娘が「ゲソニンムルゴボング病」に罹患したときは、エビを欲しがり触手を振り回して惑乱するイカ娘をなだめるためにエビの着ぐるみを着用して噛み付くがままにさせ、至福の表情(栄子は「桃源郷から帰ってこない」と形容した)で気絶してしまう。また、イカモスロップソン病に罹患したイカ娘にも叩かれて治癒させている。(早苗の一方的な好意をイカ娘が鬱陶しがり、それが原因のストレスで病気に罹患した)。
- 「海の家・れもん」で売り出されたイカ娘グッズを全て購入したり、渚からイカ娘に好かれる方法を聞くために10万円を払おうとする、イカ娘の間違った予定表を見て温泉宿に行くなど、家はそこそこ裕福であることがうかがえる。
- また陸上水中問わず、本気のイカ娘に追いつけることから身体能力はかなり高いと思われる。
- イカ娘の呼び方は「イカちゃん」。
- アレックス
- 長月家の飼い犬。早苗には家族の一員として可愛がられているが、イカ娘が彼女に熱愛されていることに嫉妬しており、イカ娘に対して攻撃的になっている。強がりだが実は臆病。
- シンディー
- 米国地球外生命対策調査研究所の一員。所内では調査担当。イカ娘を宇宙人として認定や研究をしようとしている。当然ながら、当のイカ娘本人にはうっとうしがられているようである。マサチューセッツ工科大学を首席で卒業した経歴を持つ。
- イカ娘の呼び方は「イカ星人」。
- 田辺 梢(たなべ こずえ)
- 海浜でイカ娘に話しかけてきた見知らぬ女性。侵略が進展せず落ち込むイカ娘に優しく語りかけた。
- 作中では自身の出自について一切言及していないが、彼女が被っていたタコの頭のような奇妙な帽子、彼女の名乗った氏名、彼女が話した内容など、彼女もまた海からやって来た存在であるような印象を残しつつ、その場を立ち去る。
- 斉藤 渚(さいとう なぎさ)
- 「海の家・れもん」のアルバイト店員。
- サーフィンが趣味で、元々はサーフィンがしやすいという理由で「れもん」でのバイトを志望したものの、侵略者を称するイカ娘の存在を知ってからは彼女を警戒し、侵略を阻止すべくバイトを続けている。
- イカ娘を危険な侵略者として恐怖する態度から、初めてイカ娘を侵略者として扱ってくれた人間が現れたとして、イカ娘を大いに喜ばせた。
- イカ娘の呼び方は「イカの人」。
- 「南風」の店長
- 隣町の海水浴場の海の家「南風(みなみかぜ)」の店長。「海の家・れもん」のイカ娘人気に便乗してイカ娘の頭を模した被り物を作り、自分の娘に装着させて客寄せに使う。被り物のメカニズムによる手際の良い料理作りを披露したりして、自分の造形師としての腕前を誇示する態度を取る。
- 「南風」の店長の娘
- 「南風」で店員として働いている。イカ娘型の被り物をかぶって子供たちの人気を集めた。非常に美人でスタイルも良く、栄子は「素顔の方が良い」と言っている。内気な性格で相手の目を見て話すのが苦手。被り物をすると落ち着くらしい。
- 父親と相沢姉妹との約束により、時々「れもん」で働くことになる(その時はイカ娘が代わりに「南風」で働く)。
- りさ
- イカ娘が近所の公園でときどき出会う少女。イカ娘に求められて三輪車を貸したり、自ら誘ってままごとをするなど遊び相手の一人になっている。昼ドラが大好き。
- 磯崎 辰雄(いそざき たつお)
- 悟郎の同僚で、もてる男を自任する軟派男。ビーチバレー大会の決勝戦で悟郎と共にイカ娘と栄子のチームを下して以来栄子に敵視されている。
- たけるの友人たち
- たけるの遊び仲間。
- イカ娘を慕っており、彼女が遊びに参加すると喜ぶ。イカ娘が遊びについていけなくて落ち込んだ時もその都度フォローしている。
- ハリス
- 米国地球外生命対策調査研究所の一員で、実験担当。マサチューセッツ工科大学を首席で卒業した経歴を持つ。
- シンディーや栄子からは、クラーク・マーティンと合わせて「三バカトリオ」と呼ばれている。
- クラーク
- 米国地球外生命対策調査研究所の一員で、開発担当。マサチューセッツ工科大学を首席で卒業した経歴を持つ。
- マーティン
- 米国地球外生命対策調査研究所の一員で、研究担当。マサチューセッツ工科大学を首席で卒業した経歴を持つ。
- 紗倉 清美(さくら きよみ)
- 近所の家の女の子で、イカ娘の友達。中学3年生。眼鏡をかけている。
- イカ娘が出来心でピンポンダッシュをしようとしたのがたまたま彼女の家だったことからイカ娘と知り合った。悪戯しようとしたことを千鶴に知られるのを恐れたイカ娘に友達のふりをしてくれるよう頼まれたが、「ふり」を断り、本当の友達になった。
- 丘の上中学校に通い、学校ではバドミントン部の部長を務める。
- イカ娘の呼び方は「イカちゃん」。
- バドミントン部員たち
- イカ娘のことを、清美と対等に話していることから、3年生相当の存在と見做している。触手で自在にラケットを操るテクニックに感嘆して、親しく接するようになった。
- 後輩部員の中にはイカ娘を「イカ先輩」と呼ぶ者もいる。
- ミニイカ娘
- 番外編「ひと口サイズ!イカ娘」に登場した。ペットとして人気のある小型イカ娘。
- 身長は最大でも5cm程度。平均寿命は150年と言われる。小エビが好物。泳げない。
テレビアニメ
スタッフ
その他
- 当初は全5話の短期集中連載という予定だったが、そのまま正式に週刊連載が決定した。
- 「海の家・れもん」は、作者のハンドルネーム「レモン」が由来。
- 作中の季節は基本的にはいつも夏であるが、番外編として他の季節のエピソードも描かれている。
- 「侵略! イカ娘 in Winter」 - 冬の海岸を舞台にしている。
- 「侵略! イカ娘 in 5月」 - こどもの日の相沢家の様子を描いている。
- 「侵略! イカ娘 in 10月」 - 相沢家の栗拾いの様子を描いている。
- 「侵略! イカ娘 in Spring」 - 「卒業」になぞらえて、相沢家のメンバーがそれぞれ何かにキリをつけることを考える話。
- 本作の舞台については、栄子が現在位置として神奈川県地図の海辺を指し示す(第47話)、千鶴と悟郎が鎌倉駅近辺風景(西口駅舎前、西口広場の時計塔)と酷似した場所をデートの待ち合わせ場所とする(第91話)といった、神奈川県の臨海地域であることを示唆する描写が見られる。
- 「元祖!浦安鉄筋家族」第283話「辛辣!イカ男」の最終コマにイカ娘そっくりの人物の後ろ姿が描かれている。
- 本作のコマ割りの特性上、単行本第1巻では話ごとの区切りがわかりづらかった(初版で確認)。このためか、第2巻からは各話ごとに「第○○話・おわり」と入るようになった。
- 2010年3月下旬にアニメイトが単行本第6巻の特典ペーパーの画像を掲載した際、ペーパーに書かれていた「アニメ化する」という趣旨の作者のコメントを消さなかったため、本誌での発表以前にアニメ化が判明してしまうという珍事があった。(本来は4月8日発売の週刊少年チャンピオン誌上及び、同じく4月8日発売の6巻で公開する予定だった)
単行本
安部真弘 『侵略!イカ娘』 秋田書店〈少年チャンピオンコミックス〉
- 第1巻 2008年4月5日初版発行(2008年3月7日発売)ISBN 978-4253214018
- 第2巻 2008年8月20日初版発行(2008年8月8日発売)ISBN 978-4253214025
- 第3巻 2009年1月20日初版発刊(2009年1月8日発売)ISBN 978-4253214032
- 第4巻 2009年5月20日初版発刊(2009年5月8日発売)ISBN 978-4253214049
- 第5巻 2009年10月20日初版発刊(2009年10月8日発売)ISBN 978-4253214056
- 第6巻 2010年4月20日初版発刊(2010年4月8日発売)ISBN 978-4253214063
関連項目
外部リンク
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