「金田一少年の事件簿の犯罪者」の版間の差分
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2014年9月2日 (火) 12:20時点における版
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金田一少年の事件簿の犯罪者では、漫画『金田一少年の事件簿』およびそれを原作としたアニメ、テレビドラマに登場する犯罪者について記述する。
目次
[非表示]概要
作中の真犯人には怪人名とされる代名詞的な呼称が付いていることが多い。犯人が予告状や犯行現場に残したメッセージなどで名乗る場合と、その地方に伝わる怪物や幽霊等の名前や手口が類似している過去の犯人に付けられたあだ名、一ら関係者が目撃した犯人の変装時の姿などから呼ばれるようになる場合がある。
複数犯の場合もあるが、殆どの場合は真犯人一人が優位に立っており、他の共犯を口封じ等で殺害するなど、ほぼ対等な共犯関係にある場合は少ない。一らが事件の真相を全部披露する際には一人の真犯人のみが指摘されることが多く、生存している複数犯が披露されることは少ない。
重要犯罪者
FILEシリーズ
真犯人
- 有森裕二(ありもり ゆうじ)〔ドラマ:有森 裕(ありもり ゆう)、アニメ:神矢修一郎(かみや しゅういちろう)〕
- 声 - 高木渉/演 - 小橋賢児
- 怪人名 - 「歌月」(かげつ)
- 関与事件 - オペラ座館殺人事件
- 殺害人数 - (原作、アニメ)3人 / (ドラマ)2人(緒方夏代除く)
- 殺害未遂人数 - 1人(原作、アニメ:早乙女涼子 / ドラマ:鷹島友代)
- 不動高校2年、演劇部所属小道具係(神矢は照明係)。
- 恋人で、不動高校演劇部のアイドルだった月島冬子が自殺した原因(3人の女子部員のいたずらが原因で顔から硫酸を被り、大やけどを負う)を作った部員たちを次々とオペラ座の怪人に見立てて殺害。原作・アニメ版ではアリバイトリックに使われたある物が見つかってしまい、口封じの為に顧問(アニメ版ではオペラ座館専属のシェフ)の緒方夏代をも殺害。犯行が暴かれた後、最後の標的である早乙女涼子(ドラマ版では鷹島友代)を殺そうとするも、金田一(ドラマ版では黒沢和馬)に説得された後、自らが作った時限装置付きのボーガンで自殺(アニメ版・ドラマ版ではボーガンの矢が外されていたため、投身自殺)し、後悔と金田一への感謝の言葉を言い残して息を引き取る(ドラマ版では、前述の言葉を言った後に自殺)。
- アニメ版では有森裕二は登場せず、代わりに原作の有森を大幅に変更して作られた月島亮二(つきしま りょうじ)が登場している。月島は冬子の兄で演劇部の顧問であり、冬子の日記を常に持参している。エピローグでは冬子の手紙について語る重要なポジションとなっている。
- 原作での神矢修一郎は、冬子に恋心はあるが犯行に及ぶ程ではなかった。アニメ版では、神矢は喧嘩に明け暮れる日々を送っていた元不良であったが、月島冬子の告白によって更生し、恋仲となるというエピソードが追加された。
- 六星竜一(ろくせい りゅういち)〔ドラマ:神崎 竜一(かんざき りゅういち)〕
- 演 - 東根作寿英
- 怪人名 - 「七人目のミイラ」(ドラマ:「五人目のミイラ」)
- 関与事件 - 異人館村殺人事件
- 殺害人数 - (原作)8人(六星詩織・本物の小田切進を含む) / (ドラマ)3人(神崎詩織を含む / 一色寅男・五塔蘭・兜礼二・連城久彦除く)
- 殺人教唆により、他人に殺害させた人数 - 1人
- 殺害未遂人数 - (原作)1人(金田一一) / (ドラマ)2人(金田一一・兜礼二)
- 年齢は26〜27歳。自らの母親に暗殺者として育てられた男。冷酷無残な殺人者であり、芸術的な犯罪に拘る所は高遠と共通するが、知的トリックではなく犯罪現場の演出に「芸術」を求める。
- 27年前、大麻の密栽培と密売によって作られた異人館村で、その所業に反対して警察に告発しようとした牧師夫婦を6人の村人が射殺。さらには牧師の養女たち7人を教会に閉じ込めて火を放った。その際、村人の1人である風祭淳也が一人生き残っていた“六星(神崎)詩織”を密かに助けて、6人の遺体をトリックを使い7人に見せかけた(風祭と詩織は元々恋仲であったが、風祭は自身も大麻密売に関与していたことから他の村人に逆らえなかった)。その後、詩織は風祭の前から姿を消し、事件後に出産した息子の竜一に殺人術を教えながら育て、最後の仕上げに自分を殺させた。
- その後、六星竜一は不動高校に赴任する予定の小田切進(おだぎり すすむ)を殺して彼になりすまし、時田若葉(ときた わかば)と交際しながら計画の実行を見計らっていた。しかし予想より早く小田切の遺体が見つかってしまい、急遽計画を実行に移した。
- 異人館村で、被害者の体の一部を“見立て”として切り取り持ち去るという猟奇殺人を実行。合計6人(ドラマでは2人)もの人間を殺害(兜霧子は時田若葉に殺害させた)。金田一によって真相を暴かれた後は、最後の標的だった兜礼二を殺害し(ドラマでは生存)、美雪を人質にとって逃走。隠されていた大麻畑に火を放とうとするが、追いかけてきた一と乱闘になり、散弾銃で狙撃して殺そうとするが、実父であった風祭に射殺された。そのすぐ後、風祭も畑に火を放ち、後を追って自殺。死後、殺害した人物の遺体の一部や凶器が発見された際に若葉の遺体の一部だけが埋葬されており、更に若葉の遺体に抵抗した痕跡がなかったことから、二人が本当に愛し合っていたことが示唆されている。
- 原作では結果的に竜一は目的を完全に達成しており、金田一にとっては犠牲を防ぐことができなかった、苦い事件となった。
- 綾辻真理奈(あやつじ まりな)〔ドラマ:綾辻真理(あやつじ まり)〕
- 声 - 山崎和佳奈/演 - 黒沢あすか、藤原まゆか(少女時代)
- 怪人名 - 「雪夜叉」(ゆきやしゃ)
- 関与事件 - 雪夜叉伝説殺人事件
- 殺害人数 - (原作)4人(高田洋一・実の祖父除く) / (ドラマ)5人
- 殺害未遂人数 - (ドラマ)1人(比留田裕子)
- テレビ局のタイムキーパー。年齢は20歳。元の姓は「久世(くぜ)」。
- 10年前に両親と共に飛行機事故(ドラマではバス事故)に遭遇。彼女は軽傷で済んだが、父親は行方不明となり母親は生きているものの瓦礫に身体を挟まれて身動きが取れない状態だった。綾辻は、その時事故現場を取材しに来ていた当時無名のテレビ局のクルーのグループ(加納りえ、明石道夫、比留田雅志(ドラマでは高田洋一)、水沼貴雄(ドラマでは水沼正三)の4人)に助けを求めるが、彼らは偶然事故現場で遺体を発見した画家・氷室一聖と水沼を入れ替わらせ彼の遺産を横取りしようと企んでおり、助けを求める綾辻を冷たく追い返す。その直後、母親は瓦礫に潰されて死亡した。
- 彼女はその恨みからクルー4人を速水玲香らのドッキリ番組のロケを行なった北海道の山荘にて次々と殺害しながら、明智警視を水沼一人の犯行へとミスリードさせた。その後、一に事件を暴かれて逮捕された。
- ドラマ版では、高田の殺害後に谷底に転落した一と玲香を助けるシーンがある。最終的にディレクターの比留田裕子を殺害しようとした瞬間、実の祖父が裕子を庇い命を落としてしまった。
- 原作では初めて生存したまま逮捕された真犯人となった。4人殺した綾辻への刑について剣持は「無期懲役は免れないだろうが、所内の態度次第では早く出てくることもできるだろう」と語っている。ドラマ版では「金田一少年の事件簿 永久保存版」で無期懲役の判決が下された事が語られている。
- ドラマ版・アニメ版では、舞台となった地方の出身という設定で、氷橋や雪夜叉の知識があるということになっている。
- 的場勇一郎(まとば ゆういちろう)〔ドラマ:浅野令子(あさの れいこ)〕
- 声 - 肝付兼太 / 演 - 細川俊之(的場)・田中美奈子(浅野)
- 怪人名 - 「放課後の魔術師」(ほうかごのまじゅつし)
- 関与事件 - 学園七不思議殺人事件
- 殺害人数 - 2人
- 殺害未遂人数 - 1人(七瀬美雪)
- その他の罪 - 死体遺棄罪(10年前の青山ちひろ)
- 不動高校の物理教師、ミステリー研究会顧問(的場)、不動高校の化学教師(浅野)。
- かつては製薬会社の研究員をしていたが、治験時の事故で死亡した6人の被験者達の死体が埋められた不動高校旧校舎の見張り番を押し付けられる。その後長い時間が経過し、自分に見張りを押し付けた人物がほとんど死んだ後も強迫観念に駆られるかのごとく秘密を守り続けていた(ドラマでは浅野が的場を守る為に殺人を犯していた)。ところが10年前、偶然秘密を知ってしまった青山ちひろという女生徒を揉み合いの末に誤って死なせてしまったため、彼女の遺体をミステリー研究会の部室の壁に埋めた。その10年後、地震で偶発的に壁が崩れてしまったことで桜樹るい子(ドラマでは桜樹マリ子)に青山の遺体を発見されてしまい、彼女を殺害し七不思議の一つに見立てる。そして遺体が発見されることを恐れ、崩れた壁を隠すために貼ったポスターを剥がそうとした尾ノ上貴裕を殺害、美雪にも重傷を負わせた。
- 自身の保身が犯行動機であるため公式ガイドブックにも最も同情・共感の出来ない犯人とされている。
- 最期は青山ちひろの父親であり警備員の立花良造(ドラマでは雨宮良造)により刺殺された(ドラマでは令子が刺殺される)。
- ドラマ版では、6体の死体を隠した関係者の一人は的場だが、青山ちひろを死なせたのは浅野である。的場は彼女を庇う為に共犯になり、自ら犯人と名乗った直後に窓から投身自殺した。ドラマ版では的場が手をかけたのは美雪のみで、マリ子・尾ノ上を殺害したのは浅野になっている。
- 佐伯航一郎(さえき こういちろう)
- 声 - 深見梨加(変装時)・藤田淑子(本来の声) / 演 - 山口香緒里・ジョン・マクダモット(少年時代)
- 怪人名 - 「招かれざる客」(まねかれざるきゃく)
- 関与事件 - 秘宝島殺人事件
- 殺害人数 - (原作)6人(4年前の伯父を含む) / (ドラマ)4人(火村康平除く)
- その他の罪 - 窃盗罪・詐欺罪(米国で浮浪生活)
- 大学教授・佐伯京助の息子。年齢は13歳。
- 佐伯教授と、アメリカの舞台女優の間に生まれたハーフ。幼い頃から優秀で、3歳にして日本語・英語・フランス語を自在に使いこなしたり、難しい専門書を読んだりしていた。10年前、父親に連れられ悲報島を訪れ、「佐伯古学会」の財宝調査に付き添うが、古学会会員の柿本麻人・八十島隆造・矢荻久義、不動産屋の美作大介と父親の間で財宝を巡って争いが起き、目の前で父親を殺害されてしまう(本人曰く、3歳の子供には証言能力がないため彼らを告発できなかった)。母親は既に他界していたため、アメリカの伯父に引き取られたが、過酷な労働をさせられたり女装をさせられるなどの虐待を受けたため、9歳の時に事故を装って伯父を殺害。その後、送られた養護施設を脱走して街で荒んだ生活を送った。そして事件の半年前、アメリカ留学中の美作大介の娘・碧と再会。復讐目的で付き合うが、次第に碧に好意を寄せていった。しかし碧は「宝探しツアーを手伝え」とだけ書かれた父親の冷たい手紙に絶望して自殺。碧の自殺の原因を知った航一郎は悲報島の財宝そのものに恨みを持ち、美作碧に成り代わって日本に帰国して美作大介を殺害、意図的にツアーの参加客を選出した。ツアーの案内係を担当しつつ2人を殺害し、原作・アニメ版では自分の正体を見てしまったツアー参加者である火村康平も殺害。そして最後に矢荻を殺害しクリスに罪を着せようとするが、一に真相を見破られた。その後、ツアーに紛れ込んでいたもう一人の罪人・岩田英作に腕を撃たれ、崩壊した財宝の洞窟に一と共に閉じ込められたが、何とか洞窟から脱出し、警察に補導された。ドラマでは洞窟に取り残された一と美雪を助け、その後洞窟の崩壊に巻き込まれた。
- 怪人名「招かれざる客」は初めて犯人以外が名付けた名である。作中では怪人「山童」(やまわら)の恐怖が語られるシーンが多いが、あくまで本作の怪人名は「山童」ではない。
- 遠野英治(とおの えいじ)
- 詳細はリンク先を参照。
- 不破鳴美(ふわ なるみ)〔ドラマ:兵藤鳴美(ひょうどう なるみ)〕
- 声 - 松本梨香/演 - 篠倉伸子
- 怪人名 - 「赤髭のサンタクロース」(あかひげの-)〔ドラマ:「冥界の道化師」(めいかいのどうけし)〕
- 関与事件 - 異人館ホテル殺人事件
- 殺害人数 - (原作)5人(10年前の殺人事件を含む) / (ドラマ・アニメ)4人(佐木竜太除く)
- 殺害未遂人数 - (アニメ)1人(佐木竜太)
- その他の罪 - 麻薬取締法違反
- 北海道警捜査一課警視。
- 本名は北見蓮子(きたみ れんこ、ドラマでは文月蓮子)。年齢は27歳(「不破鳴美」として偽った年齢は28歳)。
- 幼い頃に両親を亡くし、双子の妹である北見花江(ドラマでは文月花蓮)と生き別れになる。引き取られた家での冷たい仕打ちに家出した後、出会った男に麻薬中毒にされる。その事実を知って別れ話を切り出すが、男に「売春で稼ぐために手放さない」と言われたため衝動的に殺害してしまう。逃亡生活の途中で花江のもとに身を寄せるも、自首するように説得され、その時運悪く警官が訪れた事を裏切りだと思い込み再び逃亡、自殺を決意する。その後自殺のために訪れた崖で受験に失敗し自殺した女性(本物の不和鳴美)の遺書と身分証明書を手に入れ、彼女に成り替わることで復讐のために人生を再出発することを決意する。
- 整形し自殺した女性に成り済ました後は東大に入り卒業、警察官になり「不破鳴美(ドラマでは兵頭鳴美)」として、殺した男に麻薬を売りつけた密売人「赤髭のサンタクロース(ドラマでは冥界の道化師)」を追う。単独捜査で1年前に万代鈴江・虹川幸雄の二人が密売人「赤髭のサンタクロース」を殺した事を突き止めたが、そこに居合わせた花江に正体を知られてしまい、彼女が花江の姉だと知った万代と虹川から10年前の殺人事件のことで強請られ、警察が押収した麻薬の横流しを要求される。そのため、異人館ホテルで2人を殺害。その上で、トリックの証拠となるものを偶然ビデオに撮影してしまった佐木竜太も殺害(ドラマ版では佐木は登場せず、アニメ版では佐木は一命を取り留める)し、そして妹である花江も殺害して罪を着せる。食事時の癖がきっかけで一に花江と双子であることを見破られ、DNA鑑定をされたことでそれが動かぬ証拠となり、逮捕される。不破が追っていた麻薬密売人「赤髭のサンタクロース」の麻薬ルートは、後日に一によって暴かれた。
- 留置所で一と面会した時に花江が送っていた二重生活のことを知らされ、殺してしまった事を後悔することになる。なお、原作で一が面会した時は再整形で本来の顔に戻っていたが、アニメでは不破鳴美の顔のままである。
- ちなみに犯人としては聖正景太郎や黒沼繁樹同様に社会的地位の高い人間の一人である。
- 浅野遙子(あさの ようこ)〔ドラマ:小野 弓子(おの ゆみこ)〕
- 演 - 石野真子
- 怪人名 - 「地獄の子守唄」(じごくのこもりうた)
- 関与事件 - 首吊り学園殺人事件
- 殺害人数 - 3人
- 大学予備校・四ノ倉学園の数学講師。年齢は33歳。
- いじめで不登校になり、大検で美術大学を目指していた予備校生徒の深町充と恋人関係にあったが、1年前に彼が突然首吊り自殺をしてしまう。しかし後になって、深町の死は彼をいじめていた3人の生徒が非道ないじめの最中に殺してしまったものだと判明。その3人に恨みを持ち四ノ倉学園に伝わる子守唄を利用した殺害計画を立てる。
- 一連の事件で自分を犯人である噂を流したり密室状態での首吊り殺人を起こすことで一度自分に嫌疑を向けさせて逮捕状態にした上で、殺害順番を誤認させるトリックとテストを受けた時間のトリックや自殺させた思い込ませる偽装トリックを誤認誘導させて、自分のアリバイと作り出して無実になるようにしむけた上で釈放させることに成功。その後で仁藤に自筆による偽装遺書を作成させた上で殺害して、全ての罪を仁藤に着せた。
- 一の推理を寸前までミスリードさせた数少ない殺人犯。しかし、寸前で自分の推理がミスリードされたことに気づいた一によって真相を暴かれた。
- 一が仕掛けた五択の事件にまつわるテストで全問不正解を選択した心理的証拠、殺害順番トリック、自筆テストの時間トリックを暴いたがあくまでも状況証拠に過ぎず自分がテストをすり替えた証拠がないと言い張り、カンニングされたために試験が異なるが全く回答が同じ一と室井のテスト記録という証拠も仁藤の自筆遺書を理由にシラを切り、仁藤の遺書が偽装であるとする完全な物的証拠を突きつけられるまでシラを切り続けた。
- 逮捕後は食事もろくに取らず自殺未遂を図るが、深町の残したメッセージに気づきそれを伝えに来た一の説得に涙した。ドラマでは、一に真相を暴かれた後に自殺を図ろうとするが、一がその場で深町のメッセージを伝えて自殺を止まり、逮捕された。
- 巽紫乃(たつみ しの)
- 声 - 武藤礼子 / 演 - 真行寺君枝
- 怪人名 - 「首狩り武者」(くびかりむしゃ)〔アニメ:「呪い武者」(のろいむしゃ)〕
- 関与事件 - 飛騨からくり屋敷殺人事件(ドラマでは首無し村殺人事件)
- 殺害人数 - 2人
- 岐阜の旧家・巽家当主の後妻。年齢は37歳。
- 15歳の時に父親が多額の借金を残して他界し、病弱な母親を抱えた中、不幸な境遇を脱しようと成績トップの県立高校に入学したが、資産家の令嬢・綾子から陰湿ないじめを受けた。高校2年の時に母親が病死したため高校を中退し、行きずりの男だった仙田猿彦に身を任せたが、妊娠を知ると猿彦は失踪。出産で訪れた病院で旧家・巽家に嫁いだ綾子と再会し、性格と境遇のギャップを恨み、自分の子供に良い暮らしをさせようと綾子の子供・征丸と自分の子供・龍之介を取り替えてしまう。
- その後しばらくして龍之介の成長を見たくなり巽家に使用人として入り、綾子が亡くなった後に巽家当主・蔵之介の後妻となった。しかし蔵之介の死後に発表された遺言状には紫乃の連れ子(=綾子の実子)の征丸に家督を譲ると書かれていた。その時に見せた征丸の表情が綾子と重なったため、龍之介に家督を継がせるために征丸を殺害。その犯行に協力していた龍之介の実父で巽家使用人・仙田猿彦も後に殺害した。一に真相を暴かれ全てを告白した後、紅茶を飲んだところ龍之介により混入されていた毒が原因で死亡した。龍之介は事件後に晴れて当主になる事になっており、その際に邪魔な紫乃を自殺に見せかけて殺そうと企んでいたが、彼女が自分の実母であるとは知らなかった。
- 原作では剣持の幼馴染とされており、「剣持くん」「紫乃さん」と呼び合う仲で、一緒に下校したこともあり、剣持の初恋の相手であるらしいことが示唆されている。但し、剣持の年齢は48歳とされているため、37歳の紫乃と同じ学校には通えるはずがなく、設定に矛盾が生じている。ドラマ版では高校2年まで住んでいた街にかつて剣持が駐在として勤務しており、その時知り合いになったとされている。アニメ版では詳細は語られていないが、剣持の年齢が38歳となっているため、幼馴染という設定にも無理がなくなっている。
- 剣持は彼女の豹変に驚き悔やみ、「あんなことをする人ではなかった」と事件後に一に感傷を漏らしている。
- 都築哲雄(つづき てつお)
- 声 - 堀勝之祐 / 演 - 山下真司
- 怪人名 - 「見えざる敵」〔アニメ:「見えない敵」、ドラマ:怪人名なし〕
- 関与事件 - 金田一少年の殺人
- 殺害人数 - (原作)5人 / (ドラマ)4人(大村紺・時任亘・桂横平を除く)
- 橘五柳の誕生パーティーの参加者で、いつきの知人(ドラマでは先輩)。年齢は52歳。職業はTVディレクター。妻はすでに他界。
- 娘である瑞穂の病状回復の為に自分の腎臓を移植しようとするが医療ミスで失敗に終わり、そこを悪徳医者に付け込まれ、臓器密売に手を染める。その事を知ったノンフィクション作家の橘五柳は、ある社会悪を告発するとして実名ノンフィクション(後に「臓器密輸」として発表された)の原稿が存在することをパーティで発表し、それを賞品とした推理ゲームの開催を宣言してしまう。橘に原稿を渡すよう頼むが、拒否されて(都築は娘のために心ならずも犯罪に加担していたのだが、橘にはそれが分からず、「お前のような悪をペンの力で駆逐するのが使命だ」と頑として譲らなかった)衝動的に殺害。その後、たまたま現場に現れた一に罪を着せる。その後、暗号のありかを知るために原稿の在処を追って一が解いた推理ゲームで暗号を知る人物を辿っていき、大村紺、時任亘、桂横平、野中ともみの4人(ドラマでは赤帆紺、物部真理、野中ともみの3人)を伝言順に次々と殺害。しかし、伝言は野中で終わりであり、また伝言の最後ではなく伝言の順番が推理ゲームの答えであることが解り、原稿を取りにいった際に一に捕らえられた。その一に真相を暴かれた後に自分のやっている事が最低だと改めて気付き、自殺した。死に際の遺言により彼のもう一つの腎臓は娘・瑞穂に移植された。その後、娘の瑞穂はいつきによって養われることになる(いつきの配慮で、瑞穂には父の死は伏せられている)。なお、ドラマでは名字の読みが「つづく」に変更されていた(表記は変わっていない)。
- 小城拓也(こじょう たくや)
- 声 - 宮本充/演:沢向要士
- 怪人名 - 「影の脅迫者」(かげのきょうはくしゃ)
- 関与事件 - 幼児二人誘拐事件(被害者)・タロット山荘殺人事件
- 殺害人数 - 1人
- 殺人教唆により他人に殺害させた人数 - 1人
- 殺害未遂人数 - 1人(金田一一)
- 速水玲香のマネージャー。年齢は23歳。
- 速水玲香の父・速水雄一郎を教唆し、玲香の身体を狙っていた社長・赤間光彦を殺害させる。その後、速水雄一郎を絞殺。
- 15年前の8歳の時に妹・梓と共に誘拐され、目の前で父親を絞殺される。その自身は助け出されたが、梓は連れ去られて行方不明となった。実はこの梓こそが後の速水玲香であった。この事件がきっかけで8歳以前の記憶がほとんどなくなって、居心地の悪い親戚の家に育てられる。学校では成績をキープし、東大に進学。しかし、目の前で父親が絞殺されたトラウマでネクタイが締められなかったため就職ができず、大学卒業後は服装に自由が利く芸能プロに就職することを余儀なくされる。芸能プロで玲香のマネージャーをすることになり、その後に玲香を育てた速水雄一郎の顔を見て、速水雄一郎が父を殺害した誘拐犯であることを思い出し、玲香が自分の妹である事にも気付いた。そして、速水雄一郎が伊丹吾郎を殺害したのを目撃して、一連の犯行に及ぶことになる。
- 最後は混乱して外に飛び出した玲香を雪崩から救ったが、その直後に雪崩に巻き込まれて生死不明となった。ドラマでは崖から飛び降りようとして落ちかけた小城の手を掴んだ一の決死の救助にもかかわらず、自ら手を離し自殺を遂げる。
- 「速水玲香誘拐-」では妹の速水玲香の実母が大女優・三田村圭子であることが明かされたが、小城が速水玲香と同母兄妹であることや小城の実母が三田村圭子であることを示す明白な描写はない。
- 多岐川かほる(たきがわ かほる)
- 声 - 吉田理保子 / 演 - 黒田福美
- 怪人名 - 「Mr.レッドラム」(ミスター - )
- 関与事件 - 三億円事件(ドラマ・アニメでは四億円事件)・蝋人形城殺人事件
- 殺害人数 - 3人
- 殺害未遂人数 - (ドラマ)1人(坂東九三郎)
- 推理小説作家。年齢は45歳。「多岐川かほる」は偽名であり、原作では本名不明。ドラマでは「保科ゆかり」が本名とされている。
- 大学1年時に「犯罪研究会」というサークルに属しており、計画立案者で恋人の狭山恭次や当麻恵、リチャード・アンダーソン、坂東九三郎(ドラマでは、山田隆明も加わる)と共に三億円事件(ドラマ・アニメでは四億円事件に変更)を起こす。事件後、金の配分を求めた3人(ドラマでは4人)と「完全犯罪の成立」を主張する狭山との間で意見が分裂し、アジトの外で彼らに襲撃され、狭山と共に地中に埋められた。彼女は何とか抜け出して救助されたものの、狭山は死亡(当初は行方不明扱いで発見されたのは20年後)。その後3人は山分けした金を元手に社会的地位を作り上げた。彼女は整形をして別人「多岐川かほる」として生まれ変わり、狭山が残した犯罪計画書を元に人気推理作家となりながら、狭山を殺した彼らに復讐を誓う。
- 「Mr.レッドラム」(スティーブン・キングの『シャイニング』に由来)として城そのものを舞台かつ賞品に、アメリカ刑事、英国犯罪心理学者、推理小説評論家、推理小説家(自分自身)、ドイツ警察監察医、犯罪ルポライター、日本刑事、高校生探偵など、多くの名探偵を招待して推理大会「ミステリー・ナイト」を開き、蝋人形を用いた心理トリックを用いて3人(ドラマでは第3の犠牲者が坂東九三郎ではなく山田隆明になっている)を殺害。これは狭山が残した犯罪計画書を「蝋人形城殺人事件」を元にしたものであった。なお坂東殺害時には「彼が犯人であり自殺した」という趣旨の偽遺言を用意しているが、自ら「真犯人は他にいる」と発言するなど参加者をだましきれるとは思っていなかった模様。
- 一に真相を暴かれた後に城に火を放ち、拳銃で自分の頭部を撃って自殺した。アニメでは、火災による瓦礫の下敷きになる形で自殺している。ドラマでは坂東を殺そうとするも追いつめられ、金田一のように心の温かい探偵を主人公にした小説が書けなかった事を心残りと言い残し、自殺した。
- 和泉さくら(いずみ さくら)/蒲生さくら(がもう さくら)
- 声 - 皆口裕子 / 演 - 遠藤久美子
- 怪人名 - 「もう一人の怪盗紳士」
- 関与事件 - 怪盗紳士の殺人
- 殺害人数 - (原作)2人(鷲尾除く) / (ドラマ)3人
- 本名は前者で、後者は蒲生家に入った際の名前。この事件のわずか1ヵ月前までは一のクラスメイトであった。年齢は17歳。
- 5歳まで育てられた父親の和泉宣彦(いずみ のぶひこ)は天才的な才能を持った画家だったが、5歳の頃に落ち目の画家・蒲生剛三のゴーストにされ半ば監禁状態で絵を描かされていた。その後、蒲生に逆らったため薬を打たれて廃人状態になり、沖縄県の離島・波照間島の病院へ送られてしまう。さくらはその病院で父と再会するが、既に末期症状の彼は、「愛する我が娘の肖像」を描き終えて娘の記憶を取り戻した直後に絶命する。
- 父の死の原因が蒲生たちの犯行によるものと知った彼女は復讐を決意。怪盗紳士を騙って国際絵画コンクールに「愛する我が娘の肖像」を蒲生剛三の未発表画を盗んだものの名誉を与えたいという名目で出品し、蒲生剛三の娘を名乗り出て蒲生家に潜り込む。そして、蒲生と付き添い医師の海津里美を殺害し、その罪を怪盗紳士に着せようとした(怪盗紳士の犯行に見せかけるため、事前に蒲生邸内の木をモチーフにした絵を隠してその木を燃やしたり、自分の髪の毛を切ったり、蒲生と海津の殺害と平行して2人をモチーフにした絵をどこかに隠した)。更にドラマ版では、第一の殺人として「鷲尾社長の肖像」を盗み画廊社長の鷲尾を殺害し顔をえぐり取るという残酷な行為に手を染めている。結局は一に犯人と見破られ、全てを告白した直後にナイフで自らの胸を刺して自殺を図り、死に際に一に想いを伝えようとしたが断念し、その直後に息絶えてしまった。
- 以前から一に微かな恋心を抱いていたらしく、不動高校から転校する日にいじめを受けていたところを一に助けられた事がきっかけで彼に強い好意を寄せるようになった。不動高校時は地味な印象であったが、本来は目の覚めるような美人であり、蒲生邸で再会した時は、外見のあまりの変わり様に一も美雪も心底驚いていた。ドラマ版ではさらに真壁に好意を寄せられており、死の間際に一と真壁がさくらをラベンダー畑へ連れて行くシーンがあった。
- さくら死亡後、蒲生家の執事・小宮山吾郎は、妻が妊娠中に失踪して女児を産み落として死亡し、産まれた子供がどこかに引き取られたこと、妻の左胸にはチョウのアザがあったことを話し、さくらの実父が自分ある可能性を示唆した。
- その後、蒲生の名義になっていた絵はすべて和泉宣彦の作品として認められた。
同局のドラマの5では初代深雪と共演した。さらにアニメのブービーマジック歌った鈴木紗理奈も出ていた
- 檜山達之(ひやま たつゆき)・森下麗美(もりした れみ)〔ドラマ:鷹島友代(たかしま ともよ)〕
- 声 - 檜山修之(檜山)・大谷育江(麗美) / 演 - 金子賢(檜山)・三浦理恵子(友代)
- 怪人名 - 「亡霊兵士」(ぼうれいへいし)〔ドラマ:生き残り兵士」〕
- 関与事件 - 墓場島殺人事件、オペラ座館殺人事件(ドラマ版鷹島友代)
- 殺害人数 - 6人(米村チーム4人・難波は檜山、萩元は森下(鷹島)が殺害)
- 殺害未遂人数 - 1人(岩野渉)
- 檜山は大学2年生、森下(鷹島)は不動高校2年生。
- 長野県の黒坂村という小さな山村で育った幼馴染同士。ところが2年前に起きた黒坂村全焼事件によって2人の家族・他の村人など合計32人が焼死し、帰る家も故郷も失ってしまう。その数ヵ月後、東京で「戦闘サバイバルサークル」の岩野渉、難波昌平、萩元哲範、米村、守屋、河野、井坂ら7人の会話から、彼らの失火により黒坂村が焼かれたと考え、復讐を決意する。
- 墓場島にまつわる亡霊兵士を利用して、お互いに他人の振りをしながら岩野を除く6人を殺害した。最後の1人・岩野も殺害しようとしたが、実行の際に一が身代わりを頼まれて岩野と入れ替わっていたために中断。一に真相を見破られた後、檜山は森下を庇い全ての罪を被ろうとしてナイフを腹に刺して自殺(アニメでは服毒自殺)。森下麗美は逮捕された後、全てを自供した(理由は檜山の子供を妊娠していたからであり、子供のために罪を償うと言う〔原作・ドラマ共通の設定〕)。
- ドラマでの森下麗美は、真壁誠と付き合っているが、原作の平嶋千絵の代役であるため、原作での麗美の役割は鷹島友代に変更された。鷹島は墓場島ですべてを自供した後、錯乱した岩野に人質にされ、殺されそうになったところを檜山が庇って命を落とした。その後、この岩野の行動に激怒した一が岩野を殴りつけるというシーンもあった。
- 高遠遙一
- 詳細はリンク先を参照。
- 小野寺将之(おのでら まさゆき)
- 声 - 緑川光 / 演 - 本宮泰風
- 怪人名 - 「不死蝶」(ふしちょう)
- 関与事件 - 黒死蝶殺人事件
- 殺害人数 - 3人
- 殺害未遂人数 - 1人(斑目揚羽)
- 金沢の蝶研究家・斑目紫紋の長女・舘羽(たては)の婚約者(ドラマでは斑目紫紋の助手)、旅行社社員。年齢は24歳。旧姓は「須賀」、前の名は「徹」。名前を変えたのは、12年前に自分を育てた父方の祖母が亡くなって小野寺家の養子になった事と、2年前に「それまでの自分と訣別するため」改名した事による。目の色は左だけ緑色(いわゆるオッドアイ。ロシアと日本のハーフである母親からの遺伝)。
- 彼が生まれる前の25年前、彼の父親である蝶研究家の須賀実が200年前に絶滅していたとする「夜光蝶」のサナギを見つけたが、偶然そのことを知人から知った斑目紫紋にそれを奪われてしまい、須賀はそれを苦にして自殺。須賀の妻である緑は小野寺を生んで須賀の実家に預けた後、復讐心から紫紋へ嫁ぎ、冷凍保存していた須賀の精子を使って人工授精で3人の娘(ドラマでは2人の娘と1人の息子)を生んだ(現在の法律では人工授精で子供を産む際は父親が生存していなければいけない)。緑は紫紋が死去する時に真実を告げ復讐をするつもりだったが、それを知る由もない小野寺は斑目一族を根絶させようと家に入って信用を勝ち取り、紫紋、舘羽、るりを殺害。揚羽をも毒グモで殺害しようとしたが失敗に終わる。一に真相を暴かれ、緑が事実を告白した後、刃物で腹を刺して自殺を図った。その後、緑が家に火を放ち、緑の腕の中で炎に包まれ共に死亡した(ドラマでは母・緑と共に一と揚羽に助けられる)。その後、斑目紫紋に夜光蝶の発見を密告した山野勝己が罪滅ぼしのために夜光蝶の発見者を須賀実にするように努力した。
- ちなみに館羽たち3人は須賀と緑の血を引く実の妹であることが犯行後に判明するが、母親が同じであることは最初から理解していたため、緑に近づくための偽装とはいえ腹違いの妹と(本人はそう思っていた)婚約していたということになる。
- 鳥丸奈緒子(とりまる なおこ)
- 声 - 荘真由美 / 演 - 高橋理奈
- 怪人名 - 「葬送銀貨」(そうそうぎんか)
- 関与事件 - 仏蘭西銀貨殺人事件
- 殺害人数 - 3人(ヒロシ、アキオ含む)
- 殺人教唆により他人に殺害させた人数 - 2人
- 殺害未遂人数 - 1人(君沢ユリエ=本人と誤信して生命維持装置を切ったので殺人の実行行為に着手・また君沢には殺人教唆もしている)
- その他の罪 - 銃刀法違反(職業などから拳銃を入手した合法的根拠がない)
- ファッションブランド「キミサワ」レディースのチーフデザイナー。年齢は28歳。ブドウアレルギーがある。
- 小学4年生の時に母親に捨てられ、親戚をたらい回しにされた結果、不良となるが、その状況を脱しファッションブランド「キミサワ」のトップモデルになる。しかし不良時代の悪友・アキオに脅迫されたため、衝動的に彼を殺害してしまう。それを「キミサワ」の社長・君沢ユリエに見られるが、君沢には黙認されただけでなく死体を隠す協力や励ましまで受けた。それ以来彼女は君沢に絶大の信頼を寄せ、君沢もそれに応えて彼女をチーフデザイナーに抜擢する。しかし君沢と副社長・犬飼要介の密談から自分の立場が無くなることを恐れ、「キミサワ」を自分のものとするために殺人を計画する(犬飼要介を殺害した動機は彼に「キミサワ」を乗っ取られそうになったため)。
- その中で一の小学校時代の同級生で「キミサワ」のモデル・高森ますみが自分とほぼ同様の人生・考え方を持った「精神的双子」とも呼べる存在(奈緒子にも同様の幼馴染がいる)であるのに気付いて計画に利用する事にし、彼女に元悪友のヒロシを差し向けて自分と同様に殺害させ(但し実際にとどめを刺したのは奈緒子自身)、その死体を捨てる所を撮影した写真を元に脅迫し、ますみに鳥丸奈緒子(真犯人本人なので、疑いを逸らすための偽装。本当のターゲットはライバルブランド「六条」の社長、六条光彦)、犬飼要介の2人の殺人を仕向ける。
- その後、彼女が犯人だと確信していた霧島小夜子も殺害し、その罪を密室トリックにさせた上でますみに押し付けようとする。さらにますみに銃を持たせた上で心理誘導し、君沢に発砲させ殺害を目論む(君沢は一命を取り留めた)。自分は葬送銀貨を入れた上でドレスやタキシードを作成して置くことで、殺害ターゲットを暗示する心理トリックを仕掛け、自分も殺害対象だったことにして嫌疑を逃れ、サイズを記録した3枚のフロッピーディスクをますみの部屋に置くことで、全ての罪をますみに押し付けようとした。
- 君沢の殺害を目論見んでコードにからむイスを移動させる形で生命維持装置を切るが、真相を解き明かした一から君沢がマネキンにすりかえられていた事を知らされ、一の仕掛けた罠にかかり自分が「葬送銀貨」である事を暴かれた。
- 君沢の殺人未遂の犯行現場を大多数の人間に目撃されたこと、真犯人とされたますみが婚礼衣装が用意できないこと、ルームキートリック、一度命を狙われて用心深くなるはずなのに自分の部屋に鍵をかけないで平気だった心理的証拠、自身のブドウアレルギーを利用したトリックなどを一に暴かれて突きつけられるも、生命維持装置を切ったのはコードに絡まったイスに気づかずに当たってしまった事故であり、他の殺人についてはあくまでも状況証拠に過ぎないと言い張り、ますみの部屋に置かれていたフロッピーディスクでは自分自身のドレスが作成できないという(スタッフが名字を読み間違えていたためフロッピーには彼女のサイズのデータが入っていなかった)完全な物的証拠を一に突きつけられるまでシラを切り続けた。
- その後、君沢は先述のアキオの死体を捨てる現場を目撃していた犬飼から脅迫を受けていたため言う事を聞かざるを得なかった事を告白し、彼女の動機が誤解によるものだと判明した。そして君沢が勝ち取った仕事の契約を彼女に譲り、彼女を新しいブランド「ロワゾ」で独立させようとしていたことを知り、泣き崩れる。
- 村西弥生(むらにし やよい)
- 声 - 田中真弓
- 怪人名 - 「凶烏の命」(マガドリノミコト=常にカタカナ表記されていた)
- 関与事件 - 魔神遺跡殺人事件
- 殺害人数 - 2人(ほか1人は事故による想定外の死者)
- 宗像家の家政婦。年齢は38歳。
- 19年前、家政婦として入った宗像家の当主・志郎と密かに恋仲となり、彼の子を妊娠。それに気付いた志郎の本妻・今日子と階段でもみ合いとなり、今日子は転落死してしまう。子供の将来を考えた志郎はそれを隠すことにし、弥生が今日子との一人二役を演じる事となる。しかし1年前に志郎は土砂崩れに巻き込まれ他界。
- その後、宗像家に降りかかっている「凶鳥の命の戒め」(宗像家の娘は18歳までに契った男を当主に迎える)のため、志郎との間の娘・さつきが東京から帰ってくる事になるが、1年前の土砂崩れの原因が志郎の助手の大和猛と蘇我豊広だった事と、二人が財宝の発掘権を得ようとさつきを狙っている事を知り、殺害を実行する。一に真相を暴かれた後、自殺を図ろうとした瞬間に目の前に雷が落ちてショックで倒れ、目が覚めると事件の記憶を全て喪失していた(その為、事件は事実上不起訴となる)。その場では一命を取り留めたものの実は余命半年という病気の身体であったため、そのまま入院するが、初めてさつきと親子らしい時間を過ごせる事となった。原作では一と美雪がさつきと共に看病しに行くシーンがあったが、アニメではそのシーンはなく、代わりに彼女の死後の話が描かれ、フミも加えて新たに生まれ変わった魔神村を訪れるシーンが加えられた。
- 安岡真奈美(やすおか まなみ)
- 声 - こおろぎさとみ / 演 - 有森也実
- 怪人名 - 「道化人形」(どうけにんぎょう)〔ドラマ:影法師(かげほうし)〕
- 関与事件 - 速水玲香誘拐殺人事件
- 殺害人数 - 1人
- その他の罪 - 身代金誘拐罪・監禁罪・銃刀法違反(職業などから拳銃を入手した合法的根拠がない)
- 鏑木プロダクションスタッフ、安岡保之の妻。年齢は31歳。
- 元は鏑木プロ所属のアイドル。アイドル時代は事務所社長・鏑木葉子に散々屈辱的な仕事をやらされてきた。7年前人気が出てきた頃、強姦事件の被害に遭い、マスコミに加熱報道され仕事が無くなる。そのショックから自殺を図ろうとしたところを安岡に救われ、立ち直るきっかけとなり結婚。しかし結婚して6年半後、その安岡が強姦事件の首謀者である事を知り、復讐を誓う。夫・安岡と共謀し、社長・鏑木葉子と速水玲香の養子縁組話を壊す為に表向きは身代金誘拐として狂言誘拐を起こす。実は高遠の知恵を借り、安岡を殺す為の狂言誘拐だった(ドラマでは高遠は関与していない)。犯行が暴かれた後、鏑木の秘書・小渕沢英成に変装した高遠に毒殺された(ドラマでは吊り橋から飛び降り自殺をしようとするが、玲香の説得により自殺を阻止できた)。
- 原作では子供はいないが、ドラマでは安岡との間に娘がいる設定になっている。
真犯人に利用された従犯・真犯人が犯した事件につながる犯罪者
- 時田若葉(ときた わかば)
- 演 - 遊井亮子
- 関与事件 - 異人館村殺人事件
- 殺害人数 - 1人(兜霧子)
- 一のクラスメート。
- 一や美雪の同級生で不動高校の生徒。教員である小田切進(六星竜一)との交際が校長にばれて退学させられそうになるが、一の機転で退学は免れた。しかし、その後婚約のため実家に呼び戻されてしまう。一や美雪達を異人館村に招くが、結婚式の日に斬首され殺害されているのが見つかる。当初発見された死体は実際は彼女とすり替わった兜霧子のものであったが、若葉は霧子の殺害後に六星に殺害され、その遺体は改めて霧子の遺体とすりかえられる。本人は六星に殺害されることは薄々気付いていたようである。
- 立花良造(たちばな りょうぞう)〔ドラマ:雨宮良造(あめみや りょうぞう)〕
- 声 - 藤城裕士 / 演 - 河原さぶ
- 関与事件 - 不動高校教員殺人事件
- 殺害人数 - 1人
- 不動高校の警備員。年齢は50歳。
- 青山ちひろの父親。10年前、娘が死亡した時は単身赴任中だったため学校側には顔を知られておらず、それを利用して娘の死の真相を確かめるため5年前に警備員として不動高校に潜り込んだ(なお、原作では「立花」はその時名乗った偽の姓だが、ドラマ版の「雨宮」は本名のままである)。そして一により真相が暴かれた直後、的場勇一郎(ドラマでは浅野令子)を殺害した。その後逮捕されたのか、娘の葬儀には参列しなかった。
- なお、ドラマ版のスペシャル「金田一少年の事件簿 永久保存版」では、懲役8年の判決を受けるも服役中に脱獄し、一の葬儀会場に「放課後の魔術師」の扮装をして現れ、祭壇に一礼をして立ち去ろうとした際に剣持警部らに不審に思われ、そのまま再逮捕された。
- 岩田英作(いわた えいさく)
- 声 - 青野武 / 演 - 高城淳一
- 関与事件 - 秘宝島殺人事件・世田谷区保険金殺人事件
- 殺害人数 - 少なくとも1人(原作のみ)
- 「秘宝島宝探しツアー」の執事。10年前までは美作家の執事だったらしい。
- 温厚な性格だったがそれはこの島の財宝を独り占めするための演技で、佐伯航一郎の手によって財宝を狙う邪魔者が亡くなり洞窟で真相が暴かれた時に本性を現し、佐伯航一郎を撃ち財宝を手に入れた。しかしその財宝は取り上げると洞窟が崩壊するようになっているという罠で、その洞窟の崩壊に巻き込まれた。
- その後のゲームオリジナルの「悲報島 新たなる惨劇」では洞窟の中で生き延びていたことになっている。ドラマでは、銃弾によって崩れゆく洞窟から脱出し、後に逮捕された。ドラマでは語られなかったが、世田谷区の保険金殺人の容疑で警察から追われている身でもあった。
- 万代鈴江(ばんだい すずえ)
- 声 - 土井美加 / 演 - 鰐淵晴子
- 関与事件 - 赤髭のサンタクロース(ドラマでは冥界の道化師)ひき逃げ事件・異人館ホテル殺人事件 (被害者)
- 殺害人数 - 1人
- その他の罪 - 麻薬取締法違反
- 劇団「アフロディア」団長兼女優。60歳。台本は1回読めば全て暗記してしまうほどの記憶力を有し、かつては「戦後最大のスター」と呼ばれた女優だったが、老いのせいか近年は映画に出演することはなくなった。撮影されることを酷く嫌い、無断でカメラを向けてきた佐木に激怒していた。
- 麻薬常習者で金のもつれから麻薬の売人である「赤髭のサンタクロース」(ドラマでは、冥界の道化師)を殺害。警視である不破鳴美に殺害を突き止められるが、実は不破鳴美は10年前に殺人を犯して指名手配された人物が別人を名乗っていたことに気づき、虹川と共謀して不破を脅迫し、「赤髭のサンタクロース」の殺害を見逃した上で警察で保管している麻薬を自分達に横流しするよう求めた。そのため、不破鳴美が仕組んだ劇中のトリックで殺された。彼女の劇団は全て麻薬売買による富と権力により築かれており、誰もが彼女には逆らえない立場にあった。彼女の死後、麻薬所持によりほとんどの団員は逮捕された。
- 虹川幸雄(にじかわ ゆきお)
- 声 - 西村朋紘 / 演 - 小林尚臣
- 関与事件 - 赤髭のサンタクロース(ドラマでは、冥界の道化師)ひき逃げ事件、異人館ホテル殺人事件(被害者)
- 殺害人数 - 1人
- その他の罪 - 麻薬取締法違反
- 脚本家兼男優。44歳。好色家で、気に入った者は男女関係なく声をかけている(いわゆる「両刀使い」)。
- 麻薬常習者で万代と同じく金のもつれから赤髭のサンタクロース(ドラマでは、冥界の道化師)を殺害。最後は不破鳴美に彼女本来の声(花蓮と同じ声)で呼び出され、殺された。
- 赤髭のサンタクロース(あかひげの - )〔ドラマ:冥界の道化師(めいかいのどうけし)〕
- 関与事件 - 赤髭のサンタクロース事件
- 罪 - 麻薬取締法違反
- 麻薬の売人。殺人事件を犯した不破鳴美とは別人。
- 服装(帽子・コート・ズボン・手袋・ガウン)から髪の毛・眉毛・髭、鞄に至るまで全身を赤に統一した人物であった(ドラマ版では道化師風の格好と仮面をした人物)。麻薬貯蔵庫・秘密通路や隠し部屋がたくさん作られたホテルの一室を1000万円で10年間借りきり、隠し部屋に館の持ち主だった人物が隠し持っていた麻薬の存在を利用しながら、隠し通路で通じた隣の部屋で麻薬を売りさばいていた。全身や部屋の壁からカーテンまで真っ赤に統一していたのは、一つの色に執着するという麻薬中毒現象が表れたものであった。
- 売りさばいた麻薬は末端価格にして10億円は下らないといわれている。不破が出会った男に麻薬を売った。最期は万代と虹川によってひき逃げされ、殺された。
- 仙田猿彦(せんだ さるひこ)
- 声 - 二又一成 / 演 - 小倉久寛
- 関与事件 - 飛騨からくり屋敷殺人事件(ドラマでは首無し村殺人事件)
- 殺害人数 - 1人
- その他の罪 - 死体損壊・拉致監禁
- 巽家使用人。元軽業師。
- 高校を中退した紫乃に身を任せられるが、妊娠を知ると紫乃の前から姿を消した。紫乃が巽家の後妻として入ると、巽家の使用人として入り、昔の関係をちらつかせながら紫乃に金をせびる。
- その後に、龍之介が自分と紫乃の子供であることを知り、金目当てで巽紫乃の犯行に協力する。しかし、実際は紫乃に利用されていたに過ぎず、彼女を殺して逃亡しようとしたが、鉛が詰められていた猟銃が暴発して死亡する。当初は彼の単独犯行とみなされたが、彼が高所恐怖症であることが判明し、一にトリックを見破られた。
- 巽龍之介(たつみ りゅうのすけ)
- 声 - 神奈延年 / 演 - 山本太郎
- 関与事件 - 巽家先代当主後妻毒殺事件
- 殺害人数 - 1人
- 殺害未遂人数 - 1人
- 巽家当主の長男。
- 巽紫乃の実子。紫乃によって密かに嬰児交換されたため、巽家当主の長男として育つ。養母同様、一度カンシャクを起こすと手をつけられない。
- 家督相続のために巽家当主に可愛がられていた次男隼人を憎んで、殺害を目論んで毒を盛るも未遂に終わる。長男だったため、家督が自分に相続されるのを当然視していたが、遺言で家督相続に指名されたのは後妻紫乃の連れ子の征丸だったため動揺。しかし、征丸が「首狩り武者」に殺害され、自分への家督相続が確定する巽家会議の直前に(実母とは知らずに)邪魔者の紫乃を自殺に見せかけて殺そうと紅茶に毒を盛る。しかし、一の推理披露において真犯人が紫乃であり、自分の実母であると指摘されて動揺する。その後、紫乃が紅茶を飲もうとしたのを静止しようとしたが、紫乃は毒を飲んでしまい死亡。その後に次男隼人にかつて自分に毒を盛ったことを暴露された(隼人は毒殺が未遂に終わった後、毒の影響でおかしくなったように演技しており、巽家でそれを知っていたのは隼人が心を許した環のみだった)ため、紫乃に毒を盛ったことがわかってしまい人生が転落した。逮捕される際は別人のように罪を自供した。
- 速水雄一郎(はやみ ゆういちろう)
- 声 - 大場真人 / 演 - 長谷川初範
- 関与事件 - 幼児二人誘拐事件・タロット山荘殺人事件
- 殺害人数 - 2人(15年前の誘拐児の父を含めれば3人)
- その他の罪 - 身代金目的誘拐
- 速水玲香の父親で、タロット山荘のオーナー。年齢は50歳。
- 15年前、兄妹を誘拐。身代金の引渡しの際に警官が張り込んでいたのを見つけて、兄妹の父親を殺してしまう。持っていたナイフを誤って左脚を刺して怪我を負い、左脚を悪くした。妹を連れて逃走。その内に情が移り、妹を娘・玲香として育てる。玲香がアイドルとして売れ出すと、玲香の事務所社長からお金を借りタロット山荘を買い取ってペンションを開く。しかし、玲香が事務所社長・赤間光彦から体の関係を要求されていたが、そのことは知らなかった。
- 玲香がタロット山荘にやってきた際に、雄一郎が兄妹を誘拐して父親を殺した誘拐犯であることを突き止めた芸能ルポライター・伊丹吾郎に金と玲香の身体を要求され、衝動的に殺害してしまう。その後、彼の遺体を雪の中に埋めるが、何者かによって遺体がタロットカードの一つに見立てられた。その後は「影の脅迫者」から脅迫されて赤間を殺し、一のコーヒーに睡眠薬を入れるが、それが真犯人・小城拓也のためのアリバイトリックの為だと思わず、彼に殺されるという最期を遂げた。
- ドラマ版のスペシャル「金田一少年の事件簿 永久保存版」では、地獄に落ちて業火に焼かれながら自分の犯した罪を後悔している姿が登場した。
- 当麻恵(とうま めぐみ)
- 声 - 巴菁子 / 演 - 阿知波悟美
- 関与事件 - 三億円事件(ドラマ・アニメでは四億円事件)・蝋人形城殺人事件
- 殺害人数 - 1人
- 殺害未遂人数 - 1人
- その他の罪 - 窃盗
- 当麻探偵社社長(ドラマでは推理小説評論家)。年齢は47歳。
- 元犯罪研究会メンバーで、狭山や多岐川らと共に三億円を奪うが強奪した金をめぐり仲間割れをおこして背後から多岐川の首を絞め、狭山や多岐川を埋めた(多岐川は後に息を吹き返したが、狭山は死亡した)。手に入れた金で社会的地位を築くが、多岐川かほるに殺害される。
- リチャード・アンダーソン
- 声 - 梅津秀行 / 演 - ロナルド・ハルトン
- 関与事件 - 三億円事件(ドラマ・アニメでは四億円事件)・蝋人形城殺人事件(被害者)
- 殺害人数 - 1人
- 殺害未遂人数 - 1人
- その他の罪 - 窃盗
- 犯罪心理学者。イギリス人。
- 留学生として来日。元犯罪研究会メンバーで、狭山や多岐川らと共に現金を奪うが、強奪した金をめぐり仲間割れをおこして狭山を殴打し、狭山や多岐川を埋めた(多岐川は後に息を吹き返したが、狭山は死亡した)。手に入れた金で社会的地位を築くが、多岐川かほるに殺害される。なお犯行の際には現金の運搬役を担当し、外国人であることを利用日本語が通じないふりをして検問を突破した。
- 坂東九三郎(ばんどう くさぶろう)
- 声 - 山口健 / 演 - 片桐竜次
- 関与事件 - 三億円事件(ドラマ・アニメでは四億円事件)・蝋人形城殺人事件(被害者)
- 殺害人数 - 1人
- 殺害未遂人数 - 1人
- その他の罪 - 窃盗
- 推理小説評論家(ドラマでは坂東探偵社社長)。年齢は47歳。
- 元犯罪研究会メンバーで、狭山や多岐川らと共に現金を奪うが、強奪した金をめぐり仲間割れをおこして、狭山や多岐川を埋めた(多岐川は後に息を吹き返したが、狭山は死亡した)。手に入れた金で社会的地位を築くが、多岐川に自殺に見せかけられて殺害される。
- ドラマでは殺害は未遂に終わり、真犯人を暴く過程で坂東が過去に犯した現金強奪と殺人が暴かれるも、二つとも時効成立して罪に問われない完全犯罪を達成していたために高笑いしていたが、直後に天罰のように十字架に刺さって死亡(参加者の一人が落とさせた)。
- 山田隆明(やまだ たかあき)
- 演 - 赤星昇一郎
- 関与事件 - 四億円事件・蝋人形城殺人事件(被害者)
- 殺害人数 - 1人
- 殺害未遂人数 - 1人
- その他の罪 - 窃盗
- 弁護士。ドラマオリジナルキャラ。
- 元犯罪研究会メンバーで、狭山や多岐川らと共に四億円を奪うが、強奪した金をめぐり仲間割れをおこして狭山を殺害(多岐川は殺人未遂)。手に入れた金で社会的地位を築くが、多岐川かほるに殺害される。
- 狭山恭次(さやま きょうじ)
- 声 - 塩沢兼人 / 演 - 遠城啓輔
- 関与事件 - 三億円事件(ドラマ・アニメでは四億円事件)
- 罪 - 窃盗
- 大学生。「犯罪研究会」というサークルに属しており、小説は書かなかったが、あくまで空想とした上で様々な完全犯罪の計画を立案していた。しかし空想だけでは我慢できなくなり、現実世界で計画立案者としてメンバーと共に、誰一人傷つけることなく現金強奪事件を起こす。出所が出ない遺留品を犯行現場に山のように残して初動捜査を油断させ、本物の証拠を覆い隠して時間とともに風化させることを骨格としたもので、この現金強奪事件は後に三億円事件(ドラマ・アニメでは四億円事件に変更)と呼ばれることになった(現金強奪の実行犯「白バイの男」は彼という設定)。
- 現金強奪に成功したが、狭山は紙幣のナンバーが記録されている可能性を考慮し完全犯罪のために民事時効の20年まで金を不要に使わずに全額自分が預かる事をメンバーに告げ、もし誰かが裏切って金をつかったら自首すると脅した(ドラマでは、現金を全て返却することを主張していた)。だが、その言葉が元々金が欲しかっただけの仲間を煽り、裏切られてメンバーに殺された。
- 現金強奪事件の共犯である多岐川とは恋人同士の関係であった。殺されかかるが後に息を吹き返した多岐川は狭山が残した犯罪計画書を基に人気推理小説作家となる。
- 多岐川が犯した蝋人形を用いた心理トリックを用いた蝋人形城殺人事件も狭山が犯罪計画書を基にしたもとであった。一は狭山が考案した蝋人形城殺人事件のトリックを暴いたため、一は犯罪史に名を残す三億円事件の犯人に勝ったことになる。
- 犯罪には独特のこだわりと美学を持ち、現金強奪事件時誰も傷つけないように配慮したり、蝋人形城殺人事件を考慮した際にも「殺人だけは本当にやるわけにはいかない」と自粛したりもしていたが、事件を起こすことによりそれに巻き込まれて不幸になる人が出る、ということに関しては考えが及ばなかったようであり、やはり倫理的にどこか欠落した人物である。
- 和久田春彦(わくた はるひこ)
- 声‐難波圭一 / 演相島一之
- 関与事件‐怪盗紳士の殺人、金田一はじめ殺人未遂事件(ドラマ版のみ)
- 殺害未遂人数‐1人(ドラマ版のみ)
- その他の罪‐窃盗
- 画家・蒲生剛三の甥。天文学者
- 蒲生の絵は唯一の親族である自分の物であると主張し、蒲生の絵を盗むが、ポアロの苦手なラベンダーの香りが体についており、一に暴かれる。
- ドラマ版ではその後、前述の一件から、弁護士に蒲生の遺産の相続権利がないと通告され、転落人生を歩む羽目に。(仕事を探す、別荘が買えない、恋人に捨てられる等)その経緯から一に殺意を抱き、殺害を企てる。一命をとりとめた一に告別式での矛盾を見抜かれ逮捕される。
- ピエロ左近寺(ぴえろさこんじ)
- 声 - 鈴木勝美 / 演 - 井上順
- 関与事件 - マジック団団長死亡事故
- 殺害人数 - 1人
- その他の罪 - 窃盗
- カードマジックの道化師。
- 仲間3人とともに師匠でありマジック団団長であった近宮玲子を天井裏に誘い出して、抜けやすい錆びていない釘を用いて渡し板が外れる仕掛けを細工してリハーサル中の事故にみせかけて近宮を殺害。彼女が持っていた「トリック・ノート」を奪う。近宮のトリックを横取りして、新しいマジック団を結成してマジシャンとしての地位を確立した。
- 魔術列車殺人事件を真犯人の動機を推理する過程で近宮玲子死亡事故が浮上し、渡し板の釘がすぐに抜けやすくなっていたこと、事件直後に無くなっていた近宮直筆の「トリック・ノート」を所持していたこと、事故死において天井裏にいたことなど、不可解な点が明らかになった。一と明智は左近寺が殺害を犯したと確信を持つが、左近寺は「ノートは近宮から譲り受けた」「仮に天井裏に渡し板が外れる細工をしたとしても近宮が渡し板に足をかけて転落したのは偶然」と言い張ったため、決定的証拠がなく立件する事が出来なかった。
- 高遠が「地獄の傀儡師」最後のターゲットとして狙っていたが、実母である近宮玲子が「欠陥トリック」を残していたことを知り、「フィナーレを飾らせる」ため中止。その後、左近寺は近宮の仕掛けた「欠陥トリック(炎の鉄槌)」に嵌って死亡した。
- 高森ますみ(たかもり- )
- 声 - 西村ちなみ / 演 - 吹石一恵
- 関与事件 - 仏蘭西銀貨殺人事件
- 殺害人数 - 2人(ヒロシ除く)
- 殺害未遂人数 - 1人
- ファッションブランド「キミサワ」のトップモデルであり一と美雪の幼馴染。美雪によると一の初恋相手とのこと。
- 奈緒子と全く同じ幼少時代を過ごしており、その過去をネタに脅迫をしてきたヒロシを衝動的に殴打させて死亡(実は気絶していただけで、「葬送銀貨」がとどめとして殺害している)。しかし、この事を「葬送銀貨」と名乗る人物に脅迫され、「キミサワ」のディナーショーで自分には全く怨みもない六条光彦と犬飼要介を殺害。更に葬送銀貨の誘導により恩師である君沢ユリエも自ら拳銃で撃ってしまい(こちらは一命を取り留めた)、現行犯で逮捕された。
- その後真相が暴かれた後に実行犯としてまた連行されるも、アニメ版では一の機転で不動小学校の同窓会を兼ねたファッションショーを最後に行うことが出来た(原作では居酒屋での同窓会のみ)。原作では真犯人がヒロシをとどめを刺したと自供したことで、ますみが犯した2人の殺人は真犯人に脅迫された上での従犯だったことで、剣持は「軽い罪になる」と言っていた(アニメ・ドラマでは「罪は罪だ」と言っている)。
- 安岡保之(やすおか やすゆき)
- 関与事件 - 速水玲香誘拐殺人事件
- 声 - 高木渉 / 演 - 岩本恭生
- 罪 - 強姦・身代金目的誘拐
- 速水玲香のマネージャー。
- 速水玲香の事務所鏑木プロ社長・鏑木葉子の甥。7年前にアイドル(後の安岡真奈美)への強姦事件を影で仕掛けてマスコミに加熱報道されてショック状態にしたところ言い寄って結婚。しかし、浮気ばかりして女性のトラブルが絶えず、一時は大女優・三田村圭子との密会写真が写真週刊誌にスクープされたこともある(最も、これは安岡が速水玲香の件を持ち出して三田村を脅迫していたため)。1年前には鏑木プロの株を買占めて会社乗っ取り未遂事件を起こし、鏑木プロ社長の鏑木葉子が激怒。安岡は事務所に残ることができたが、鏑木葉子に愛想を突かされることになる。
- 鏑木葉子が速水玲香を養子縁組にすることを言い出したため、速水玲香に鏑木葉子の資産をさらわれると考える。妻・安岡真奈美と共謀して速水玲香と自分自身を誘拐して身代金を要求する狂言誘拐を起こす。この誘拐は鏑木葉子の守銭奴ぶりを速水玲香に見せ付けて、鏑木葉子と速水玲香の養子縁組話を壊すことが目的であった。
- しかし、共犯の安岡真奈美に裏切られて、速水玲香の目の前で射殺される。
- 原作では子供はいないが、ドラマでは安岡真奈美との間に娘がいる設定になっている。
Caseシリーズ
真犯人
- 千家貴司(せんけ たかし)
- 詳細はリンク先を参照。
- 遊佐チエミ(ゆさ ちえみ)
- 声 - 矢島晶子
- 怪人名 - 「スコーピオン」
- 関与事件 - 銀幕の殺人鬼
- 殺害人数 - 4人
- 不動芸術高校1年生で映画研究部の雑用兼役者担当。年齢は16歳。幼い頃に両親が離婚し、唯一の身寄りだった実兄・本多影行が自主映画の撮影に行くと言ったきり行方不明になったことに疑問を持つ。
- その後、兄の行方を捜索中に立ち寄った文化祭の上映で兄と思われるスタントマンが出演している自主映画を発見し、密かに立ち聞きした部員達の会話から、演出を重視したために安全対策を怠った結果撮影中に兄が転落死し、それを部員の4人が死体を隠して揉み消していたことを知り復讐を誓う。映画研究部のお蔵入りとなった映画「サソリ座の惨劇」に見立てて部員達を殺害し、最後に部長の倉沢に全ての罪を着せ毒殺。その後、一に真相を見破られ逮捕される。「兄は無理矢理スタントをやらされていた」と思い込んでいた彼女に対し、服役中面会に来た一は「本来、彼はスタントマンではなく主役であった(事故によって部員達が急遽代役を立てた)」という事実を告げる。その知らせに彼女は涙を流す。
- 和田守男(わだ もりお)
- 声 - 井上倫宏
- 怪人名 - 「白髪鬼」(はくはつき)
- 関与事件 - 天草財宝伝説殺人事件
- 殺害人数 - 4人
- 「妄草社」の雑誌「週刊ケンタイ」の編集者。年齢は35歳。いつきとは旧知の仲。一人称がワテである等、一昔前の関西人として描かれている。経費が出ない事を分かっていながら、領収書を切るふりをして金欠のいつきに鰻を奢るなど、本来は他人想いな人物であったが、それが逆に殺人へと走らせてしまう事になる。
- 愛娘・朋美が多額の手術費を必要とする心臓病を患い、自分の保険金を治療費に企てようと事故に見せかけ自殺しようとした過去がある。ある日、義父から亡き妻・明絵が蔵元コンツェルンの会長・蔵元醍醐の実子である事を聞かされ、明絵の他の兄弟がかつて立山の佐々成政財宝ツアーで出会ったトレジャーハンターの中田絹代、赤門秀明、考古学者の最上葉月、カメラマンの赤峰藤子たち4人だと知る。遺産争いを嫌った醍醐は「自分の実子以外には、例え孫であっても財産を相続させない」と発表しており(醍醐が孫の状況を知っていたかは不明だが、彼自身既に病による昏睡状態であり、和田が面会する事も出来なかった)、他の相続者4人が全員死亡して遺言が無効となった場合しか朋美に遺産が渡らないと知った和田は、悩んだ末に悪魔に魂を売ることを決意し、天草を舞台にした殺害計画を立てた。
- 犯行を終え、最後にはその罪を葉月に負わせて殺害し後は蔵元醍醐の死亡を待つのみであった。しかし一に全てを見破られ、さらに蔵元コンツェルン倒産の一報が入り、皮肉にも4人を殺したことが無駄になってしまった。
- 逮捕後は自暴自棄となり死刑を望んでいたが、一が自ら発見した天草財宝を朋美に(匿名で)贈ったため、その売却益が治療費に当てられることになった。その事実を剣持から聞かされ励まされた和田は、号泣しながら感謝の言葉を述べていた。
- 島津匠(しまづ たくみ)
- 声 - 千葉一伸
- 関与事件 - 雪影村殺人事件
- 殺害人数 - 2人
- 秋田県・雪影高校2年生、一の旧友の一人。元は野球部で投手として活躍していたが、肩を壊したためやめざるを得なくなった(アニメ版では肩の故障を隠しながら部活を続けていた)。
- 幼馴染で恋人だった波多野春菜が、仲間の社冬美と蓮沼綾花の流した「2人は異母兄妹である」というデマ(実際は二人の父親は同姓同名の他人だった)を信じ、妊娠してしまった事を苦にして自殺。そのことを知った島津は、復讐のため2人を殺害する計画を実行した。一に真相を暴かれ自殺を図ろうとしたが、一や親友である立石直也の説得により自首した。
ドラマでは2014年9月6日に放送された
- 桐江想子(きりえ そうこ)
- 声 - 吉田小南美 / 演 - 橘実里
- 怪人名 - 「コンダクター」
- 関与事件 - 露西亜人形殺人事件
- 殺害人数 - 3人
- 山之内家のメイド。年齢は18歳。
- 元は貿易商・桐江純一郎の一人娘。父の死後は社員の裏切りにより会社は倒産し、天涯孤独の身となった。安酒場でホステスとして働いていた際に、推理小説作家である山之内恒聖に遭遇。小説を持ち込む形でかつて自分が住んでいた露西亜館のメイドとして雇われる。
- しかし、山之内の作品は亡き父がつくったトリックや設定と瓜二つであった。ある晩に桐江は山之内が露西亜館の隠し金庫を開けてノートをめくるのを目撃し、覚えていたナンバーで金庫を開けて父直筆のトリックノートを発見したため、山之内が父のアイデアを盗んだと確信する。その後、長年の極貧な生活も災いし、「父のトリックを元に成功したのだから、山之内が手にしたものは本来全て私が手に入れるはずだった」という偏った考えを抱くようになった。
- 山之内の死後、遺産相続を巡ってのゲームの中、遺産を相続すべく5人の相続者を殺害する計画を立てる。これは館に集まった5人の人間がロシア人形に見立てられて、真犯人「コンダクター」によって5人とも殺害されるという山之内恒聖の初期の作品「露西亜人形殺人事件」のストーリーを同じであった。
- 3人を殺害した段階で一に真相を見破られ、「幽霊の仕業だ」などと見苦しくシラを切り続けたが、完全にトリックを暴かれ逆切れに近い形で罪を認めた。犯行を認めた後には自殺を図るも、高遠によって阻止される。
- 後に発覚したことだが、山之内は亡くなる前に「露西亜館 新たなる殺人」という題名の未発表作を執筆していた。その内容は、暗号解読で遺産相続ができると持ちかけられた弦楽器の素人楽団5人の候補者が醜い争いを繰り広げ、真犯人であるメイドの少女・片桐に5人全員殺害されるというもので、2人候補者が生き残ったことを除けば今回の事件とほとんど同じであった。つまり、今回の事件の本当の犯人「コンダクター」は故山之内恒聖本人で、桐江の正体も承知済みであり、暗号解読レース自体が彼女を5人の候補者殺害へと誘う巧妙な殺人計画であった。山之内が選んだ候補者5人は、挿絵にトリックのヒントを描かれた、原稿の取立てが厳しかった、文学賞で酷評され落選した、アイディアを盗作された、犬の鳴き声がうるさく集中できなかった等、山之内にとって殺害の動機が存在した。つまり、彼女は山之内の操り人形に過ぎなかったと言える。
- 小椋乃絵留(おぐら のえる)・小椋顕人(おぐら けんと)
- 声 - 多田葵(乃絵留)・岩永哲哉(顕人)
- 怪人名 - 「MONSTER」(モンスター)
- 関与事件 - 怪奇サーカスの殺人
- 殺害人数 - 2人
- 「ゴブリンサーカス」団員。乃絵留はティンカー・ベル役、年齢は14歳。弟の顕人はピーター・パン役、年齢は12歳。本作の殺人事件の犯人としては最年少。
- 母親を空中ブランコの事故で亡くしている。前団長であった父親と、2人を可愛がっていた団員の石川が、サーカス団に紛れていた強盗犯3人の正体を知ってしまい殺されたことを知り、復讐のため3人の内2人を殺害する(もう一人の強盗犯、大久保は剣持に逮捕される)。また事件の日、島の無人の電話交換施設を放火される事件が起こったが、これに関しては2人が放火したのかどうかはその後語られなかったために不明。一に犯行を暴かれた際に顕人は空中ブランコから飛び降り自殺を図るも母親の友人であった現団長に助けられる。事件後には、一命をとりとめ記憶喪失になっていた石川の前で空中ブランコを披露し記憶を取り戻させる。
- アニメ版では助けようとした一とともに落下するが、直前に明智と共に島にやってきた石川に抱きとめられ、その際に石川は記憶を取り戻している。
- 狩谷純(かりや じゅん)
- 怪人名 - 「巌窟王」(がんくつおう)
- 関与事件 - 金田一少年の決死行
- 殺害人数 - 3人
- 殺害未遂人数 - 1人
- 「キングドラゴンホテル」で働くボーイ。
- 12年前、大学教授である父親・周一と共に香港で旧日本軍の隠し財宝を発見(発見場所の元ホテルは放火されて廃墟になっていたが、これは父親が隠し財宝を探す為に起こしたものだった)。しかし、財宝に目がくらんだ父親の教え子達によって父共々塹壕に幽閉された。その後、旧日本軍の備蓄食糧や道具を使い、暗闇の中で「地獄の12年間」を過ごす(その間に父親は死亡)。その恐怖から、当時10歳の身体は12年経っても成長することがなく、10歳の体のままで12年の時を過ごした。
- 22歳の時、高遠の助け(高遠は、潜伏先の教会に純達を閉じ込めた内の1人が懺悔に訪れたため、話を聞き出した後毒殺していた)で脱出。自分を閉じ込めた残りの3人に復讐すべく、ボーイとして「周 龍道(チャン・ロンタオ)」、ホテルオーナーとして「王 劉仁(ワン・リュウレン)」という偽名を使い、殺人計画を立てる。
- 金田一一行が香港に滞在している際、高遠の指示に従い、一に罪を着せる形で父親の教え子3人を殺害。さらには明智も殺害しようとしたが失敗。尚、本人は「一に罪を着せる」ということに不服であった。また、本人は内臓逆位症であり、このことが明智を危機から救うことになる。
- 一に犯行を暴かれ、証拠を提示された後は抵抗もせずに素直に罪を認め、一とは「友人」の契りを交わす。犯行を認めた後高遠に毒矢を刺されるが、奇跡的に命を取り留め、刑務所に服役中。その際声変わりし、身長も急激に伸びている。
ドラマでは2014年8月16日と23日に放送された
真犯人に利用された従犯・真犯人が犯した事件につながる犯罪者
- 大久保勇夫(おおくぼ いさお)
- 声 - 林栄作
- 関与事件 - 日帝銀行5億円強奪事件・怪奇サーカスの殺人
- 殺害人数 - 1人
- 殺害未遂人数 - 1人
- その他の罪 - 死体損壊罪
- 「ゴブリンサーカス」団員。ピエロ「ハートのジョン」役。
- 6年半前に犯した日帝銀行5億円強奪事件の犯人の一人で指名手配されている。元スタントマンだった運動神経を利用し同じく事件に関わった小平、榎本とともに正体を隠してサーカス団に入る。正体に気づいた前団長を事故に見せかけて殺害し、その事を知った石川への殺害を計画して海に捨てるが、石川が事前に書き残した遺書で詳細を知った前団長の子供の乃絵留と顕人によって仲間の小平と榎本が殺される。小平の遺体を発見した際、その遺体が移動不能の状況だったため、小平の素顔を見られて自分たちの正体がバレないように遺体を燃やしていた。
- 一の真相解明の過程において、真犯人の動機解明の過程で正体を暴かれて剣持に逮捕された。証拠が揃っている強盗事件は認めたが、前団長の殺人の罪については否認し続けており、石川の遺書だけでは証拠が弱すぎて殺人罪の立件は難しい情勢だったが、死亡したと思われていた石川が記憶喪失ではあるものの一命を取り留めており、当時の記憶も少しづつ取り戻していることから立件される可能性は高い(アニメ版では、石川が記憶を取り戻したことで殺人でも立件されたことが明言されている)。
Short Fileシリーズ
- 鈴森笑美(すずもり えみ)
- 声 - 大坂史子
- 関与事件 - 氷点下15度の殺意
- 殺害未遂人数 - 1人
- 不動高校2年。スキー部マネージャー。『学園七不思議殺人事件』のことで一のことを知っていた。
- 秘密の恋人でスキー部のエースだった渋沢圭介が競技中に事故を起こし、意識不明のまま昏睡状態に陥った。その事故の責任はスキー板のビンディングの調整をした白峰にあると思い、犯行を決意する。凍らせたリネンをスキー板に見せかけ、スキー板を持っていない自分には犯行は無理だと思わせたが、一に看破された。後に、意識が回復した渋沢から事故の原因は渋沢自身にあったことが判明し、被害者の白峰も事件ではなくただの転倒事故だと主張したことで事件は収束した。
- 汐見初音(しおみ はつね)
- 声 - 松谷彼哉
- 関与事件 - 誰が女神を殺したか?
- 殺害未遂人数 - 1人
- 不動高校3年。美術部副部長。
- 秘密の恋人同士だった美術部の顧問の教師・中津川の子どもを妊娠してしまい彼に相談したが、はっきりとした答えをもらえないまま、彼が後輩で一と美雪の幼友達・神津さやかと宝石店に入るところを目撃してしまう。裏切られたと思い美術室にあったヴィーナス像で殴り倒してしまった。アリバイ工作でさやかに罪を着せようとしたが一に見破られ、更に中津川がさやかと宝石店に行ったのは、初音との婚約指輪を買うためだと判明する。
- 桐沢紅子(きりさわ べにこ)
- 声 - 笠原弘子
- 関与事件 - 1/2(にぶんのいち)の殺人者(アニメでは剣持警部の秘密)
- 殺害人数 - 1人
- 華道家元・桐沢香四郎の義理の長女。一卵性双生児の姉。
- 実父の死後、桐沢と実母の再婚時より父から母を奪った桐沢に復讐心を抱き、言うことをよく聞くいい子を演じてきた。自分と違い奔放に生きてきた双子の妹・緑子が華道の才能を高く評価されていたことも気に食わず、桐沢を殺害する。現場にDNAを残してしまったものの、双子の姉妹のどちらが犯人か分からなかったが、高所恐怖症であることが証拠となり逮捕された。後に、自分が桐沢の実の娘だったと聞かされ泣き崩れた。
- 秋吉梢(あきよし こずえ)
- 怪人名 - 「聖なる復讐者」(セイントリベンジャー)
- 関与事件 - 聖なる夜の殺人
- 殺害人数 - 1人
- OL。1年前のクリスマス・イヴの日、母親が突然倒れ病院へ急行するが、運ばれた病院の医師・京極優介は私用を優先し治療を断る。渋滞で別の病院へ辿り着く前に母はクモ膜下出血で亡くなってしまった。後日京極の病院を訪れ再会するが、彼は自分の事を全く覚えておらず、あろうことか自分をナンパしてきたため、復讐のために京極の恋人となりフミの父が営むコテージで殺害する。
- 二宮水穂(にのみや みずほ)
- 声 - かないみか
- 関与事件 - 聖バレンタインの殺人
- 殺害人数 - 2人
- 秋元和那(あきもと かずな)
- 声 - 松井菜桜子
- 関与事件 - 鏡迷宮(ミラーラビリンス)の殺人
- 殺害人数 - 1人
- アナウンサー志望で、テレビ局に内定が決まっている大学4年生。
- 会社を経営していた父親が銀行から融資を断られ、資金繰りに奔走した挙句過労死してしまう。後に資金繰りの悪化の原因が、銀行の支店長が彼女のアナウンサー最終面接を辞退するよう父に脅しをかけ、断っていたことだと知る。そして同級生で支店長の娘、同じくアナウンサー志望だった小峰円が全ての原因だと分かり、遊園地のミラー・ラビリンスの中で殺害し、アリバイ工作もする。
- 相馬敦士(そうま あつし)
- 声 - 千葉繁
- 関与事件 - 金田一フミ誘拐事件(アニメでは金田一フミの可憐な活躍)
- 犯した罪 - 銀行強盗
- 会社経営者。会社の借金が嵩み、会社を潰したら昔から勤めてくれた従業員に申し訳ないと思い、銀行強盗を実行するも逃げるところをフミに目撃されたため彼女を誘拐し監禁する。窮地に立たされフミにナイフを突きつけるが、現場に駆けつけた妻と社員たちに説得され、投降する。普段は責任感が強く、従業員からも慕われる人物で金田一からも「そんなに悪い人ではない」と言われ、解放されたフミが「勝手についていった」と主張したため略取・誘拐罪には問われなかった。
- 猪熊英夫(いのくま ひでお)
- 声 - 中尾隆聖
- 関与事件 - 金田一フミの冒険(アニメでは金田一フミの可憐な活躍)
- 殺害人数 - 1人
- フミの担任教師。(アニメでは塾の講師)教え子を連れ、故郷の鵜飼い祭を見物に訪れた際に、1年前に溺れた一人息子を見殺しにした男に再会。息子が溺れたそもそもの原因が、その男にあることが分かっており、罪悪感に悩む様子が全くない態度をしていた為殺害を決意した。大好きだった先生を犯人として告発する辛い役目をフミに負わせた。
- 若林夕雨子(わかばやし ゆうこ)
- 声 - 折笠愛
- 関与事件 - 白銀に消えた身代金
- 犯した罪 - 身代金搾取?
- 国会議員の息子・巧の家庭教師。母親の病気の治療費3000万円を貸してほしいと巧の父に頼んだが断られ、途方に暮れていたところ、巧が狂言誘拐・身代金を治療費に充てる計画を立てる(母親のいない巧にとって若林は単なる家庭教師以上の存在だったため)。身代金運搬役に抜擢された一が真相を看破するが、巧に説得された被害者の温情で身代金を治療費として貰えることとなった。
- 美隅陽平(みすみ ようへい)
- 声 - 山口勝平
- 関与事件 - フィルムの中のアリバイ
- 犯した罪 - ひき逃げ
- 草太と映画に行く約束をしていた美雪をひき逃げする。事故のあった時刻には水戸の偕楽園にいたとアリバイを主張するが、一に真相を暴かれ逮捕される。その後、剣持の手助けで今は亡き恋人との思い出の場所に連れてってもらった。
- 男
- 声 - 牛山茂
- 関与事件 - 殺人レストラン(アニメでは殺意のレストラン)
- 殺害人数 - 1人
- 大学の助教授。本名不明。
- 学長の娘との結婚が決まり、法外な手切れ金を要求され邪魔になった前の恋人であるレストランの女店主を撲殺(アニメでは重傷)。その後、偶然客として訪れた一と剣持を、レストランのマスターになりきって何とかやり過ごそうとするが、一は店に入ってすぐに店の奇妙な点に気づいていたため、最終的に殺人を犯したことがばれてしまう。
- 荻野千花(おぎの ちか)
- 声 - 白鳥由里
- 関与事件 - 血染めプールの殺人(アニメでは逆転不可能七瀬美雪の殺人容疑)
- 殺害人数 - 1人
- 医大生。24歳。学費が払えなくなった時に、たまたま入手した入試問題の横流しを理由に同級生に脅迫、更に医師国家試験の身代わり受験を強要され、監視員のアルバイトをしていたプールで殺害する。医学知識を利用したトリックで美雪に罪を被せるが、一が美雪を救うために真相を暴く。
- 鳴沢研太(なるさわ けんた)
- 声 - 鳥海勝美
- 怪人名 - 「トイレの花子さん」
- 関与事件 - 亡霊学校殺人事件
- 殺害人数 - 1人
- 高校2年生。「K」という男に弄ばれ焼身自殺した妹の復讐を果たすために、高校の先輩を田舎に伝わる怪談を利用して殺害する。殺したのは自分だが、服を赤いちゃんちゃんこのように染めたの自分ではないと主張し、一を悩ませた(トイレの花子のイタズラと言われている)。
- 岩見範之(いわみ のりゆき)
- 関与事件 - 妖刀毒蜂殺人事件
- 殺害人数 - 1人
- 骨董商。年齢は35歳。
- 20年前、刀剣専門の骨董商だった父親が名刀「毒蜂」をオークションに出したが、その会場でとある男に「持ち主を不幸にする呪われた刀だ」と騒がれた。その後、刀を落札した資産家が自殺してしまい、呪いの噂から父親の店は潰れ、一家も離散してしまった。「毒蜂」に恨みを持った彼は父同様骨董商となって「毒蜂」を捜索、オークション会場で「毒蜂」が呪われた刀だと騒いだ人物・高槻政宗が所持していたことを突き止める。その噂の事を本人に問いただすと「呪いは単なる偶然」と言い放った。この事から、彼は高槻が「毒蜂」を安値で手に入れるために呪いをでっち上げたのだと思い、高槻を呪いに見せかけて殺害。しかし高槻のメイドが岩見の犯行と分かっており、彼女の行動によって犯人だと見破られる。この事件が「毒蜂」の呪いであったと言え、呪いの類いに否定的な一も「本当に呪われてるんじゃないのか?」と思わず戦慄した程だった(後に、岩見や一達は知る由もないがエピソードの最後で「毒蜂」が本物の「呪われた刀」である事が明かされている)。
- 森京香(もり きょうか)(アニメのみ)
- 声 - 三石琴乃
- 関与事件 - 怪盗紳士からの挑戦状
- 殺害未遂人数 - 1人
- 美術品鑑定家・藤田時継の第一秘書。年齢は27歳。
- 柏木(かしわぎ)
- 関与事件 - 女医の奇妙な企み
- 殺害人数 - 1人
- 中合病院に勤務する女医。
- 不倫した夫を衝動的に殺害してしまい、その死亡証明を手に入れるために身元不明の救急患者を連れ出し、以前勤務していた病院を訪れる。しかし、そこに怪我の治療できていた一と鉢合わせしてしまい、罪を暴かれて逮捕された。
- 京谷雅彦(きょうたに まさひこ)
- 詳細はリンク先を参照。
Akechi Fileシリーズ
明智少年の華麗なる事件簿
- 和島尊(わじま たかし)
- 声 - 家中宏
- 関与事件 - 明智少年最初の事件 Farewell, My Dear Friend
- 殺害人数 - 1人
- 明智の高校時代の親友で、ホームズの明智を支えるワトソン的立場だった。成績優秀者ばかりが集まった特Aクラスの生徒だったが、レベルの高さに付いて行けなくなり、カンニングに手を染める。それを内田寛に見られて脅迫され、更に自分も想いを寄せていた女子生徒を狙われ、逆上し殺害。明智が容疑者となるも事件を解決するが、「なぜ明智が容疑者になることを承知の上で罪を犯したのか」という謎を明智に残した。
- 現在は予備校・南真塾の講師として陰ながら明智を見守っている。アニメ版では、出所後海外へ行き医者をしていたが、そこで洪水が起き飲み込まれそうになった子供を庇い死亡した(ラストで同級生であった赤沢と薬師寺が明智に遺品を贈っている)。
- 石山征爾(いしやま せいじ)
- 声 - 辻谷耕史
- 関与事件 - 殺意の四重奏(アニメでは「明智少年の華麗なる協奏曲」)
- 怪人名 - 「魔弾の射手」
- 殺害人数 - 1人
- 東京音楽芸大学生、指揮者。
- 同じ大学の桐島レオナと将来を誓い交際していたが、音楽家としての一大舞台である「アメリカ留学」の為に桐島は学校一の権力者である椎名教授と密会する。プライドを踏みにじられた復讐として彼女をウェーバーの「魔弾の射手」に見立てコンサート中に殺害した。彼は明智に全てを見抜かれ逮捕されたが、実は同僚生の全員が桐島に嫌がらせをしており「俺たちも音楽を汚した」としてその罪滅ぼしの為全員が「アメリカ留学」を断念し日曜音楽家として活動開始。そして10年後、罪を償った彼はその元同僚生が行う日曜音楽コンサートの特別ゲストで指揮をとることになった。
- 宇佐美乙也(うさみ おとや)
- 声 - 坂口候一
- 関与事件 - 幽霊剣士殺人事件(アニメでは「明智少年の華麗なる剣技」)
- 怪人名 - 「幽霊剣士」
- 殺害人数 - 1人
- 大学生、フェンシング選手。年齢は20歳。
- 努力家タイプの人物でスポーツの成績は常に優秀だったが、同級生の東城真琴は大した努力をせずとも彼を追い越すような天才肌であった。フェンシングに打ち込むことで自信を取り戻し、全国大会で優勝するほどの実力を身につけた宇佐美であったが、東城もフェンシングを始め、短期間で彼に追いつき始めた。東城にまた負ける事を恐れた宇佐美は合宿所に伝わる幽霊剣士の祟りに見立て東城を殺害する計画を立てる。犯行直前、一度は自分を信じて踏み止まろうとした彼だっただが、彼と別れて東城と付き合っていた元恋人が東城に電話で一方的に振られている現場に遭遇、弄ばれていた事を知り逆上。そのままの勢いで東城を殺害した。
明智警視の優雅なる事件簿
- ケネス・ゴールドマン
- 声 - 家弓家正
- 関与事件 - 死者のチェックメイト(アニメでは、明智警視の華麗なる推理 in Las Vegas)
- 殺害人数 - 1人
- チェスプレイヤー、「THE GOLDMAN HOTEL」経営者。
- 世界選手権での優勝経験を持つ名チェスプレーヤーとして知られた人物だが、本業のホテル経営に行き詰まりコンピューターを利用したカンニングをしていた。それに気づき告発しようとした対戦相手を殺害。明智警視に犯行トリックはおろかカンニングに使っていたコンピューターまで破られてしまい、逮捕された。
- ボブ・デイヴィス
- 関与事件 - 幽霊ホテル殺人事件
- 怪人名 - 「ゴースト」
- 殺害人数 - 1人
- ロサンゼルス市警刑事、元重量挙げチャンピオン。
- 離婚した日本人の妻との間にケン・ムラタという息子がおり、5年前に一緒にグランドキャニオンに観光しに行く予定だった。しかし急に仕事が入ったためケンを一人ホテルに残したが、そのホテルで火災が発生し、ケンは逃げる最中にジム・チッパという男に殺されてしまった。しかし、チッパは火災によるパニック状態だったとされて軽い刑で済み、その後そのことに関して全く反省せず、さらにはケンのことを馬鹿にするような発言をしたため、チッパを殺害した。
- 八木清(やぎ きよし)
- 声 - 石丸博也
- 関与事件 - 証言パズル The Murder Train
- 殺害人数 - 1人
- 不動山電鉄車掌。年齢は28歳。
- 乗務中に、父親を借金苦に陥らせた男・江熊忠夫に偶然再会し、衝動的に殺害してしまう。たまたま同じ車両で一人眠りこけていた一に罪を被せ、他の車両に乗っている乗客に、自分の犯行は不可能に思わせるように偽装工作をするも、指紋が残っていなかったことが逆に仇となり明智に見破られてしまった。
- 三矢鉄男(みつや てつお)
- 声 - 山本亘
- 関与事件 - 殺人ポーカー Unlucky Men in the Rain
- 殺害人数 - 1人
- 宝石商。登山中に雨に降られ立ち寄った山小屋で、偶然同じ状況で集まった面々とポーカーに興じる。その内の1人に15年前に犯した銀行強盗(行員2人を殺害)を告発されそうになり、停電になった一瞬に殺害し、手持ちのカードでダイイング・メッセージを作り握らせ、居合わせた他人に罪を着せようとしたが、些細な矛盾を見逃さなかった明智によって罪を暴かれた。
新シリーズ
長編
- 湊青子(みなと あおこ)
- 声 - 三石琴乃 / 演 - 星野真里
- 怪人名 - 「吸血鬼」
- 関与事件 - 吸血鬼伝説殺人事件
- 殺害人数 - (原作)2人 / (アニメ)1人 / (ドラマ)3人
- 殺害未遂人数 - 1人
- ペンション「ルーウィン」のスタッフ(元看護師)。年齢は22歳。
- 青子は再会を夢見た異母姉・由利亜の5年前の不審死を調べ、姉が5000万円という多額の医療費と引き替えにボンベイタイプの血液を抜かれて殺されたと確信する。姉を殺した医師・二神育夫と、元看護師・海谷朝香(アニメ版では、医師・二神育子)を吸血鬼伝説を利用し殺害(ドラマ版では正体を見られた安池薫も口封じに殺害)。一に犯行が暴かれた後、最後の一人・緋色景介を殺害しようとするが、緋色の自殺未遂により、彼が由利亜の恋人であり自分同様に苦しんでいたことを知る(アニメ版では、小児科医海谷政夫を殺害しようとしたが、緋色が庇い重傷を負ってしまう)。実は、当時余命半年の心臓病に侵されていた由利亜は自らの意思で怪我をした少女に輸血をして死亡してしまい、二神と海谷の二人がその件をもみ消したのであった。緋色は生死の境を彷徨ったが、青子自らの輸血により一命を取り留める(青子、緋色も血液型がボンベイタイプ)。
- 湖月レオナ(こづき れおな)
- 声 - 折笠富美子
- 怪人名 - 「ファントム」 (自らは「ファントムの花嫁」と名乗っている)
- 関与事件 - オペラ座館・第三の殺人(アニメのタイトルは「オペラ座館・最後の殺人」)
- 殺害人数 - (原作)3人 / (アニメ)2人
- 劇団「遊民蜂起」の劇団員。火が苦手である。年齢は20歳。
- 軽井沢の合宿所で起きた火事から大やけどを負うのもかまわず自分を救い、スターになるきっかけ(「オペラ座の怪人」のヒロイン、クリスティーヌ役への大抜擢)を与えてくれた霧生鋭治と恋仲になり、劇団の妨害を振り切り駆け落ちする。しかし鋭治は、火事の原因が劇団員3名(絵門いずみ・三鬼谷巧・城龍也(アニメ版では三鬼谷は登場していない・以後同じ))が自分達の立場を守るため放火したことを知り、そのことを彼らに問いただした。3人は口封じに加え、レオナの役者としての天賦の才能を利用してのし上がろうと考えて、彼女から引き離すために霧生を睡眠薬で眠らせて樹海に放置する。霧生は樹海をさまよった後、手帳に3人を告発する手記を残して遭難死した(アニメでは2人によってオペラ座館のある歌島の崖から突き落とされた)。連れ戻された(3人によって霧生に拉致監禁されたことになった)レオナは、偶然見つけたその手帳から事実を知る(アニメでは、オペラ座の舞台の下で2人の話を聞いてしまう)。さらに合宿所の火事を霧生の仕業だとマスコミにリークする(失火の罪を霧生に擦り付ける)3人の話を聞いた彼女は「ファントムの花嫁」として復讐を誓い、オペラ座の怪人に見立てて3人を殺害した。一に犯行が暴かれた後、苦手である火を使って自殺を図るが、霧生の幻に別れを告げられ、一によって助けられる。その後、霧生鋭治が、新オーナー・響静歌と元オーナー黒沢和馬の息子だと知った。
- 氏家貴之(うじいえ たかゆき)・濱秋子(はま あきこ)
- 怪人名 - 「スパロウ」
- 関与事件 - 獄門塾殺人事件
- 殺害人数 - 6人
- (氏家)獄門塾主任講師(48歳)、(濱)塾生(文系グループ)(17歳)。
- いじめグループ(茂呂井連・近衛元彦・絵波ゆりか・海堂瞳・鯨木大介・霧沢透)から酷いいじめを受け、更には家庭内のトラブルの二重苦に悩まされていた秋子は衝動的に自殺しようとするが、氏家貴之の隠し子・藍野修治によって助けられる。その後、いじめグループに騙された秋子は藍野の持病の薬をビタミン剤のアンプルと取り替え、死なせてしまう。恩人と我が子を失った2人の深い心の闇は高遠につけこまれることとなり、6人の殺害を決意。退塾した茂呂井の殺害を皮切りに、樹海に佇む2件の合宿所を舞台とした高遠の大掛かりなトリックを駆使し、藍野を死に追いやった残りの塾生達を次々と殺害していった。一と明智に犯行が暴かれると、赤尾一葉に変装していた高遠が例によって「操り人形の始末」を開始。氏家は高遠によって毒の矢を受けたが、秋子を庇って二本目の毒の矢を受けて死亡。秋子は逮捕された。逮捕直後は精神的なショックが大きかったが、一の言葉によって、少しずつ立ち直りつつあるとの事である。
- 黒沼繁樹(くろぬま しげき)
- 怪人名 - 「雪霊『タカハシ』」
- 関与事件 - 雪霊伝説殺人事件
- 殺害人数 - 3人
- 殺人教唆により、他人に殺害させた人数 - 1人
- 弁護士。年齢は28歳。
- 2年前、かつて遭難したところを助けられ恋仲になった女性写真家・神城唯夏が謎の遭難事故で死亡。そのショックで転落事故を起こして顔に怪我を負う。その後彼女の遺品から瀬倉未沙、鱒井渉、堂崎一志・次生の兄弟に装備を奪われ置き去りにされ凍死したことを知り、そのことを登山家・氷垣岳史に告白する。氷垣の言葉により復讐を決意し、親睦会を開いて4人の殺害することを計画。その中で一志が次生を殺害して一人二役を演じ、2人分の分け前独り占めする計画を知る。現場に居合わせた黒沼は、アリバイ確保の為に彼を助け、「兄への復讐」と「遺産の増加」を条件に次生にも犯罪計画に加担させた。こうして完璧なアリバイを作り上げ、遺産を餌に4人を「雪稜山荘」に誘い出した。まず、瀬倉未沙を雪霊「タカハシ」の伝説になぞらえ残酷極まりないやり方で殺害し、鱒井渉も雪霊伝説に見立てて殺した。そして亡霊さながらに現れた次生により兄・一志を殺させ、最後に共犯の次生をも殺害するが彼を襲った際に残したダイイング・メッセージにより一に犯行を暴かれ、素顔を曝した後逃亡し自殺しようとする。しかし一や剣持らの捜索により発見され雪霊「タカハシ」に導かれるように助けられた。実際の「タカハシ」は山荘の管理人・耶麻田の旧友で、山岳者に危険を知らせる一人の優しい男の魂であった。
- 堂崎次生(どうざき つぐお)
- 関与事件 - 雪霊伝説殺人事件
- 殺害人数 - 1人
- フリーターで堂崎双子兄弟の弟。
- 謎の遭難事故の生存者のひとり。兄・一志とは極度に仲が悪かった。親睦会の前に、弟の分の金を奪おうとした一志に崖から突き落とされるが、奇跡的に黒沼の手で一命を取り留める。兄への復讐心と遺産を多く手に入れる為、黒沼の計画に乗りアリバイ工作の補助と兄の堂崎一志殺害を行うが、最終的に黒沼の手により事件最後の犠牲者となった。また、殺害される前に黒沼を示すダイイングメッセージを残した。
- 井沢研太郎
- 詳細はリンク先を参照。
- 毒島陸(ぶすじま りく)
- 怪人名 - 「死刑執行人」
- 関与事件 - 剣持警部の殺人
- 殺害人数 - 2人
- 殺害未遂人数 - 1人(自殺)
- その他の罪 - 死体遺棄
- 3年前に起きた女子高生拉致監禁・死体遺棄事件の「主犯」とされた人物。陰惨な事件にもかかわらず、結果的に事故死であることと、未成年でありまだ更生の余地があると当時担当していた湖森弁護士によって、3年の刑期で済まされた。現在20歳。
- 出所後、被害者である十神まりなの剣道の師匠であり、父親同然の存在だった(無論毒島はその事実を知らなかった)剣持警部に罪を着せるため、彼を拉致し、拳銃と帽子を強奪。自身が剣持に襲われたように装い、さらに共犯であった多間木匠・魚崎葉平を剣持の犯行に見せかけて殺害。自分もトリックを使って自殺を図るが、一が場所を察知して息を吹き返す。その後、自分の発言の矛盾点を一に気づかれ、トリックを見破られる。
- 実は3年前の事件の真の主犯は、毒島の部屋を借りていた多間木たちであり、毒島本人はまったくの無関係であった。父親は医療器メーカーを経営しており、病院の院長であった多間木の父親が得意先であった。幼少から、それを付け込まれて多間木たちに逆らえず、彼らの尻拭いを日々させられていた。毒島は彼らと縁を切るため、医大の進学を目指していた。勉強先のファミレスでバイトをしていたまりなは評判が悪かった彼の唯一の理解者であり、毒島はほのかな想いを寄せていた。しかし、多間木たちに目を付けられ、まりなは拉致監禁される。毒島が気づいて駆けつけたときに、まりなは部屋から転落して死亡。多間木の口車に乗せられ、罪悪感に感じ、なおかつまりなも自分のことを恨んでいると思った毒島は流されるままに、まりなの死体を埋め、「医療器メーカーへの注文を増やす」という条件で毒島は主犯となった。しかし、約束は守られず、注文が打ち切られた毒島のメーカーは倒産し、父親は蒸発。過ちを悟った毒島は剣持警部に真相を書いた手紙を湖森弁護士を通して送ったが、牧師と偽り相談役をしていた高遠に「多間木家から賄賂をもらって剣持は公表していない」と騙され(実際は当時重病をわずらい、多間木の父親なしではできない手術を受けていた娘のために湖森が処分していた)、自分を含めた復讐を決意して高遠の協力の下、今回の犯行に及んだ。真相を暴かれた後に湖森の謝罪を受け、犯人であることを自供。ふがいなさに激怒した剣持警部に殴られるが、自身もそれを否定しなかった。そして金田一に剣持とまりなは家族ぐるみの付き合いである事と、剣持の性格上非道な行為をする事は絶対にあり得ないという事実を聞かされ、自分が高遠に騙されていた事に気付き、剣持に謝罪をして連行されていった。(誤解があったとはいえ剣持の熱意が被害者側の毒島を追い込んだのも事実である)
- 実はまりなは、毒島からプレゼントされ、死の直前まで握っていたストラップの録音機能に彼が無実である証言を録音しており(剣持はストラップの仕掛けを知らなかったために毒島を自白させてしまう要因となり、本人は自分が犯人だと言う証拠のために持っていたと思い込ませていた)、後日それを知った彼は泣きながら、まりなと金田一にお礼を言った。
短編
- 朽沼末吉(くちぬま すえきち)
- 関与事件 - 速水玲香と招かれざる客
- 殺害人数 - 1人
- 脱獄犯。刑務所から脱獄し、高飛びのために船に乗り込んだ。船内のトイレで御手洗幸男(みたらい ゆきお)という人物を殺害し、服を奪って彼になりすましたが、その船はアイドル・速水玲香の「玲香クルージングパーティー」の会場であり、しかも金田一・剣持警部と相席になってしまう。うまく誤魔化して切り抜けようとしたが、数々のおかしな点を指摘されて正体がばれ、逮捕された。
- 津雲成人(つくも しげと)
- 関与事件 - 不動高校学園祭殺人事件
- 殺害人数 - 1人
- 不動高校化学教師・写真部顧問。年齢は48歳。写真部部員だった六野冬花は年の離れた恋人だったが、それを知った写真部部長の伊志田純は六野を脅迫しヌード写真を撮影、さらにはそれを裏サイトに流し、彼女を自殺に追い込んだ。事実を知った津雲は学園祭の最中に伊志田を殺害し、化学教師らしいトリックを用いてアリバイを確保したが金田一に見破られる。真相解明後、逮捕された。
- 海峰学(かいほう まなぶ)
- 関与事件 - 「血溜之間」殺人事件
- 殺害人数 - 1人
- 不動高校1年囲碁部所属。開桜学院との囲碁部合宿対戦の大将。対戦相手の一人でもある星桂馬とは中学のころからの親友だった。しかし、本来合格していたはずの開桜学院を何者かによって入学辞退させられており、息子の合格に全てを賭けていた母親はノイローゼを患って自殺。そして、その黒幕が二次補欠合格していた星と突き止めた彼は今回の合宿で星を殺害。皮肉にも、星も入学辞退にしたことを深く後悔しており、合宿が終わったら自主退学する予定だった。
- 潮美波留(うしお みはる)
- 怪人名 - 「飛び込みプールの悪霊」
- 関与事件 - 飛び込みプールの悪霊
- 殺害人数 - 1人
- 美雪が中学3年生だった頃、通っていたスイミングスクールの生徒であり飛び込みのプロ。幼馴染の虹枝光世とライバル関係だったが、プロへのコースである高校の推薦を虹枝が金でとったため、怪我をさせようと飛び込みのプールに塩とビニールシートで細工をして、結果虹枝を死なせてしまう。虹枝本人はプライドから推薦辞退を決めており、また将来潮とペアでシンクロナイズドダイビングをする夢を持っていた。
テレビアニメオリジナル
- 辻口美奈子(つじぐち みなこ)・江波勝彦(えなみ かつひこ)
- 声 - 折笠富美子(辻口)・塩屋浩三(江波)
- 怪人名 - 「嘆きの鬼」
- 関与事件 - 嘆きの鬼伝説殺人事件
- 殺害人数 - 2人
- 金沢吉野高校の生徒(辻口)、面打ち師・辻口鈴置の内弟子(江波)
- 美奈子は辻口家の養女で、自分と同じような境遇だった鬼頭早百合という少女と出会い、その後意気投合し親友となっていた。ところが、その鬼頭は彼女の才能を憎んだ演劇部の部長ほか二名が、ハイキング中彼女を誤った道に誘導したことが原因で死んでしまう。その事実を知った美奈子は、親友の敵を打つべく復讐を決行。江波はそんな美奈子の決意を知り、協力することを選んで彼女に完全なアリバイがあるときを狙って殺人を犯した。
- 坤田友代(こんだ ともよ)
- 声 - 野沢雅子
- 怪人名 - 「ヤマタノオロチ」
- 関与事件 - 出雲神話殺人事件
- 殺害人数 - 3人
- 書道教室の講師。
- 出雲神話の研究家だった乾秀樹教授の幼馴染であり、彼とは恋仲であった。しかし、因習により二人は結婚することが出来ずに別れることとなってしまい、その後ひっそりと過ごしていたところで教授と再会。楽しい時間をすごしていたが、その教授を出雲神話をネタに観光開発をしようとしていた白井・青山・朱雀の三人に殺されてしまう(直接手を下したのは白井)。その現場を目撃していた彼女は、「ヤマタノオロチ」に導かれるがごとくに三人を殺害。一方で、変装してフミの前に現れてては乾教授の死体がある場所まで誘導し、警察が捜索するように仕向けさせた。不治の病に冒されており、犯行を暴かれた後に倒れ、10日後に死亡した。
CDブック
- 紅亜理沙(くれ(ドラマでは「くれない」) ありさ)
- 声 - 島本須美・川村万梨阿(CDブック) / 演 - 国生さゆり
- 怪人名 - 「御堂周一郎の亡霊」
- 関与事件 - 悪魔組曲殺人事件
- 殺害人数 - 2人
- 御堂周一郎の弟子でバイオリニスト。
- 御堂に想いを寄せ、「いつかお前の為に曲を作る」と約束されるが、その後急に自分の話を聞かなくなった御堂の様子から「御堂は私を愛していなかった」と認識し別れる。その後、御堂の遺作「悪魔組曲」を手に入れようとしていたが、その遺作探索時に御堂の弟子であるマイケル・ヘンリー(ドラマでは小沢竜二郎)を「悪魔組曲を自分の物として発表する」と告げられた事で激怒し(アニメでは衝動的に)殺害。その現場を偶然見てしまい自身を脅迫した風倉百合恵も「悪魔組曲」に見立てて殺害した。一に犯行を暴かれた時に自殺を試みたが、実は御堂は耳が全く聴こえない身になっており本当に自身を愛していたということを一から説得され自殺を止め、警察に自首した。
- アニメ版では御堂の実の娘という事になっており、その事を知らずに御堂を憎んでいたが一に説得される。
- 彼女の苗字「くれ」は事件解決の重要キーワードであったが、ドラマ版では苗字の読みは「くれない」となっている。
- 聖正 景太郎(きよまさ けいたろう)〔アニメ:聖正 映子(きよまさ えいこ)〕
- 声 - 丸山詠二(景太郎)・玉川紗己子(映子)
- 怪人名 - 「死神の鈴」
- 関与事件 - 死神病院殺人事件
- 殺害人数 - (CDブック)3人 / (アニメ)2人
- 聖正総合病院・院長(景太郎)。聖正総合病院看護師。院長・聖正景太郎の次女(映子)。
- アニメ版では3年前、長男・秋人は病院の医療ミスの責任をとる形で自殺。しかし実際には患者に新薬の実験投与をしていた病院の実態を公表しようとして医局長・智明(義兄)、看護師長・高沢、外科部長・扇谷の3人によって殺害されていた。真相を知った映子は兄の事件になぞらえる形で扇谷と高沢を殺害。智明に真相を語らせた後に殺害する予定であったが、その前に一に真相を暴かれる(原作では智明も殺されている)。その後に運ばれた急患の緊急オペの際、メスを智明に向け手術室に緊張が走るが、秋人の患者への熱意を思い出し、智明にメスを渡して泣き崩れた。オペ終了後、秋人の形見の鈴を一に手渡され、連行されていった。
- また、この回では原作に同時収録されていた「明智警視の華麗なる休日」も同一時間軸上で再現されており、一と明智のザッピング形式で話が進行していた。電話で一が聞いた明智と怪盗紳士とのやり取りがヒントとなって事件解決に繋がったという演出がなされている。
ノベルズシリーズ
長編
- 能条光三郎(のうじょう こうざぶろう)
- 声 - 平田広明
- 怪人名 - 「ファントム」
- 関与事件 - オペラ座館 新たなる殺人
- 殺害人数 - (原作)3人 / (劇場版)2人
- 劇団「幻想」の団員。年齢は27歳。
- 劇団「幻想」の演出家・黒沢和馬の娘・美歌とは結婚を誓い合った仲だった。しかし、それに嫉妬した団員の真上寺聖子が、同じく団員の緑川由紀夫と滝沢厚を使い、美歌を強姦してその光景をビデオに撮影し、美歌を自殺に追い込んだ(アニメ映画では自殺に追い込んだ手口を「薬を飲ませ、大事な舞台を失敗させた」と変更)。事実を知った彼は人生の全てを賭して美歌の復讐を決意、持ち前の演技力で巧みに人間関係を操り、3人を「オペラ座の怪人」に見立てて殺害した。自分もファントムに襲われたように偽装し、全ての罪を滝沢に着せた。その後、滝沢のマンションへ証拠テープを取りに行った所で、待ち伏せしていた一によって真相を見破られた、劇場版では真上寺聖子と緑川由紀夫は殺害しているが、滝沢厚に関しては劇団の女優加奈井よって殺害された、能条が滝沢を殺害しに行くと滝沢が加奈井を殺害しようとしておりそれを後ろから絞殺しようとしたが逆に殺されそうになり滝沢が落とした斧で加奈井が殺害した。
- 香取洋子(かとり ようこ)
- 声 - 日高のり子/演 - 雛形あきこ
- 怪人名 - 「幽霊船長(ゴーストキャプテン)」
- 関与事件 - 幽霊客船殺人事件
- 殺害人数 - (原作・ドラマ)3人 / (アニメ) 4人
- 東太平洋汽船の客船「コバルトマリン号」の雑用係兼売店係兼ウエイトレス。年齢は19歳。同クルーの水崎丈治と恋人関係。
- 父親はタンカー「竜王丸」の船長だったが、竜王丸は豪華客船「オリエンタル号」と衝突事故を起こし双方の船は沈没、父も帰らぬ人となる。事故の責任は実際には船内の派閥争いにより見張りを怠ったオリエンタル号側にあったが、オリエンタル号の生存者で幹部航海士の鷹守と若王子、2人に買収された竜王丸の唯一の生存者・加納の3人は口裏を合わせて竜王丸側に非があると裁判で主張、全ての責任は洋子の父に押し付けられた。7ヵ月後、海岸で父の残した航海日誌を偶然発見、真相を知り父親の復讐を決意する。そして3人が「コバルトマリン号」に配属されたと聞いた彼女は航海士の水崎と恋仲となることで潜り込み、航海史上の怪事件マリー・セレスト号に見立てたトリックを駆使し、事件をもみ消した航海士達を次々と殺害していった(アニメ版では海洋雑誌記者として父の汚名の記事を書いた赤井義和も殺害)。真相解明に当たって一は身元を隠していた中村刑事の協力で大芝居を打ち、洋子の操船技術を立証した。真相を告白後、恋人であった水崎がオリエンタル号の船員であった事実を聞き、愕然とする。その後水崎の証言で事故の再調査が行われ、洋子は拘置所で彼からの婚約指輪を受け取った。
- アガサ
- 声 - 平松晶子
- 怪人名 - 「トロイの木馬」
- 関与事件 - 電脳山荘殺人事件
- 殺害人数 - 5人
- 本名は「琢磨ゆり(たくま ゆり)」。本人は高校生と名乗っていたが、実際は大学生。年齢は21歳。
- かつて荒んでいた自分を支え大学まで行かせてくれた高校時代の元担任・榊原秋男と恋愛関係になる。彼はとある生徒への暴力事件で職を失い自暴自棄になり、やがて自殺志願の女子高校生を止めるために向かった喫茶店近くの電話ボックスで謎の死を遂げる。
- 榊原の死は不幸な事故として処理されたが、彼を呼び出した女子高校生のことが気になり行方を探した彼女は、その女子高生がパソコン通信のネットワーク「電脳山荘」に「アガサ」のハンドルネームで所属しており、同じく「電脳山荘」のメンバーである乱歩、僧正、スペンサー、ぱとしりあ、シド、ワトソンの6人と共に、かつて体罰死亡事件で騒ぎ立てられた事のあった榊原を、自分達が面白半分に計画した完全犯罪の実験台にして殺した事実を知る。その場でアガサを殺害した彼女はアガサに成りすまし、メンバーとして溶け込み、冬山の山荘で開かれたオフ会を舞台に巧妙なトリックを駆使し、メンバー達を次々と葬っていった。一に真相を暴かれ毒ガスで残ったメンバー諸共自殺を図ろうとしたが、間一髪のところを剣持に助けられ逮捕された。
- 連行される際にターゲットの一人であったシドは榊原の件をずっと後悔していたと告白すると同時に自首することを告げ、許しを請う彼にアガサは「考えておく。」とだけ言い残し連行された。
- また女性の中では殺害人数はもっとも多い(前述の濱秋子は二人から三人の可能性が高い)
- 椎名真木男(しいな まきお)
- 声 - 柏倉つとむ
- 怪人名 - 「午前零時の悪霊」
- 関与事件 - 鬼火島殺人事件
- 殺害人数 - 2人
- 高校3年生。FHS(不動ヒポクラテスセミナーの略で、医学部を目指す受験生のための特別セミナー)受講生。
- 同じFHS受講生で親友だった海老沢邦明が自殺未遂を起こし植物状態となった。その原因は同受講生の森村圭一と加藤賢太郎による陰湿ないじめで、自分も脅迫され加担していた。その海老沢の復讐の為FHSの合宿で彼と共に作った推理小説のトリックを使って森村と加藤を殺害、その連続殺人の中で自分も殺害された事に偽装し、その後罪滅ぼしに本当に自殺しようと試みたが一に真相を全て見抜かれ、海老沢の実姉である新谷百合に説得され自首する。
- 楊麗俐(ヤン レイリー)
- 声 - 湯屋敦子 / 演 - 水川あさみ(幼少期:内田莉紗)
- 怪人名 - 「魚人」
- 関与事件 - 上海魚人伝説殺人事件 (実写映画は上海魚人伝説)
- 殺害人数 - 2人
- 楊雑技団の団員。年齢は17歳。雑技団長であり父親・楊王(映画ではヤン・ターレン)が何者かに殺され、その容疑をかけられている兄・楊小龍の容疑を晴らしてもらうことを、文通相手である美雪に依頼する。
- 実は日本人であり、本名は小林 千恵(こばやし ちえ)。7年前に雑技団メンバーの唐人美(映画ではマルチナ)と、プロデューサーである藤堂壮介が日本で車を盗もうとして起こした強盗殺人の被害者の娘であり、そのとき父を驚かそうと車のトランクに隠れていたため藤堂達に気付かれず、車ごと上海に渡ったところで藤堂の協力者であった楊王に発見され、彼の養子となった(小龍は養兄)。楊王の死は実際には自殺であり、その部屋に書かれていた「春」という文字から、雑技団に伝わる悲劇のスター、王美魚(映画ではヨウ・スーラン)が残した五言律詩になぞらえて二人を殺害することを計画。一と美雪を呼んだのは、殺人を決行するに当たって容疑の目が向くであろう小龍を守ってもらうためだった。全ての準備を整えた麗俐はまず夏の詩になぞらえて演技中の唐人美を射殺、逮捕された小龍が一と脱走している間に今度は秋の詩になぞらえて藤堂を射殺した。小龍が再逮捕され、一もまた美雪、剣持警部と共に日本へ帰ることとなるが、空港で飛行機に乗る直前に全ての謎を解き、麗俐が真犯人であることを突きつける。全てを自白した後、麗俐は呪いの五言律詩の冬の詩を自分に当てはめ、密かに日本人に戻って人生をやり直そうとしていたことを告白。一や実姉である西村志保と小龍達に見送られながら警察へと連行された。なお麗俐は強盗殺人と父の死の真相を昔から知っていたが復讐のターゲットに実の父のような存在になっていた楊王がいたために実行できなかった。
- 朝木春子(あさき はるこ)
- 声 - 野沢由香里
- 関与事件 - 雷祭殺人事件
- 殺害未遂人数 - 1人
- 一と美雪の元同級生・朝木秋絵の叔母。
- 昆虫学者の武藤恭一と交際していたが、武藤が義理の姉妹・葉月に乗り換えたため、その事で口論となり、武藤を殴打する(ただしこの時点では生きていた)。その時、彼女も武藤に突き飛ばされ、数分間失神していた。
- 朝木時雨(あさき しぐれ)
- 声 - 寺田はるひ
- 関与事件 - 雷祭殺人事件
- 殺害数 - 1人
- 葉月の娘で秋絵の義理の妹。中学3年生。
- 春子が失神している間に部屋に侵入し、武藤に止めを刺した(母・葉月は過去に時雨を守るため養父・冬生を殺害しており、そのことで武藤に脅迫されていたため)。春子が捕まった後、余命半年の病気に冒されていた彼女は持病の薬をあえて飲まず、病状が悪化し死亡。一は担当刑事の赤井(アニメでは長嶋警部)に時雨が真犯人である事実を告げることをやめ、真相を知る母・葉月に全てを託した。
- 三井文也(みつい ふみや)〔テレビアニメ:遠藤由明(えんどう よしあき) / アニメ映画:周防武(すおう たけし)〕
- 声 - 関俊彦、青羽剛(映画)
- 怪人名 - 「キング・シーサー」
- 関与事件 - 殺戮のディープブルー
- 殺害人数 - (原作)4人(藍沢秀一郎の先妻及び本物の三井文也含む) / (アニメ)2人 / (映画)3人
- 殺人教唆により他人に殺害させた人数 - (原作)2人(同士討ちをさせたテロリスト・グリーン含む) / (アニメ)1人
- 藍沢国際海洋開発の社員。藍沢茜の婚約者候補。
- 原作では、紺碧島(ディープブルー・アイランド)の海底遺跡(通称・ディープブルー)の調査を行っていた考古学者・那国守彦の発掘事業に出資していた実業家の息子(アニメでは那国守彦の息子で、本名は那国直人)。那国守彦によるディープブルーの発掘が藍沢国際海洋開発会長・藍沢秀一郎によって乗っ取られ、観光化の道具にされようとしていたため、秀一郎に接近しその娘・茜と結婚して後釜になることで、死亡した父や自らが望むようにディープブルーの発掘を行おうとした(だが、一たちへ本人が動機を述べるシーンが無いため、やや不明確な部分や抽象的な部分もある)。そのためにまず医学生の三井文也(本物)を殺害して彼に成りすまし、また母方で暮らしていた茜の藍沢家への引き取りの邪魔となる可能性のある秀一郎の先妻に発癌性の高い物質を投与(その後先妻は癌で死亡したが、それが薬物投与の結果かどうかは三井自身にも分からなかった)。その後、5人の人間をホームページのプログラムで洗脳して「キング・シーサー」に従順なテロリストに仕立て上げ、彼らに紺碧島のホテルの乗っ取りを行わせ、秀一郎の後妻・由里絵を殺害させた。また、(自分を含めた)人質の脱出のさなかで秀一郎の義理の息子二人(会社の専務と常務)を自ら殺害。一に真相を見抜かれた後、ホテルの下層部の海底アクアリウムに逃亡し、津波にのまれて姿を消した。
- 映画版の「周防武」は、原作では茜の家庭教師であり別人。動機は原作と異なっている。
- テロリスト達
- 関与事件 - 殺戮のディープブルー
- 殺害人数 - (原作)2人 / (アニメ)1人
- 殺害未遂人数 - 3人
- 彼の計画に協力した5人。各人物については個別に紹介する。
- 那国 巫琴(なぐに みこと) 〔テレビアニメ:水城 巫琴(みずしろ みこと)〕
- 声 - 小西寛子、西村ちなみ(映画)
- コードネーム「パープル」(五聖者の"電脳"を現す。TVでは「アナト」)。15歳。
- 那国守彦の娘。両親の死後、父親の遺言により水城親子に引き取られる。その後、キング・シーサーに通信教育でコンピューターの操作の手解きを受け、プログラミングやハッキングなどの技術に優れている。ホテルの乗っ取りにおいてはホテルのセキュリティシステムのハッキングや爆弾との連動作業などを担う。明智とのチャットにより、最も早く洗脳が解けた。
- 映画版ではテロリストの一員ではなく周防の協力者として登場。
- 宮垣健也(みやがき けんや)
- 声 - 江川央生
- コードネーム「レッド」(五聖者の"勇者"を現す。五聖者のナンバー1。TVでは「バアル」)。
- 空手の有段者で、自衛隊員の経験もある。7年間ほど警備員を務めていたが、酷い耳鳴りに悩まされており、苛立って同僚を警棒で殴って解雇された。その後、キング・シーサーから洗脳を受けた後、耳鳴りの原因は古代のカビだと説かれる。ホテルの乗っ取り後は五聖者のナンバー1として中心的な役割を担ったが、キング・シーサーから受けた同士討ちを誘発する命令に従ってグリーンを銃で撃ち、その後グリーンに銃で撃たれて死亡したと思われる。
- 水城龍之臣(みずしろ りゅうのしん)
- 声 - 佐々木敏
- コードネーム「イエロー」(五聖者の"軍人"を現す。TVでは「ヤム」)。78歳。
- 白内障の気はあるが、健康的な老人である。第二次世界大戦中、九州帝国大学在学中に軍の研究機関に招聘され、新型爆弾の開発のため上海にも渡った。その後某研究機関の職員を経て、紺碧島で漁師として生活していた。だが藍沢国際海洋開発の開発事業により島を立ち退きさせられ、島の自然保護を訴えるホームページを立ち上げた時、そのページにアクセスしたキング・シーサーにより洗脳を受けた。乗っ取りに際しては爆弾の調達などを担当。巫琴の説得により洗脳が解けた。
- 水城龍壱(みずしろ りゅういち)
- 声 - 相沢正輝
- コードネーム「オレンジ」(五聖者の"武闘"を現す。TVでは「モト」)。龍之臣の孫。
- 龍之臣直伝の琉球拳法の達人である。乗っ取りにおいては主に人質の制圧や見張りなどを担う。龍之臣と共に巫琴の説得で洗脳が解けた。
- 新堂雄一(しんどう ゆういち)
- 声 - 中嶋聡彦
- コードネーム「グリーン」(五聖者の"知恵"を現す。TVでは「イルウ」)。年齢は20代後半。
- 東京大学卒で大手商社に勤めている。背は低く、話す際にも常に体を揺り動かす癖がある。会社内の人間関係が嫌になって無断欠勤を繰り返し、インターネットにのめり込んでキング・シーサーと出会って洗脳された。爆弾のコンテナでの輸送の手配時にミスをしたり、乗っ取りの最中に昔に思いを馳せるなど、5人の中で最も役立たずな感じがある。その後、レッドに銃で撃たれて倒れ、レッドを銃で撃ち返したがそのまま死亡したと思われる。
- アニメ版では、藍沢国際海洋開発の社長秘書に変更されている。
- 斉藤(さいとう)
- 声:玄田哲章
- 映画版のテロリストの一人。
- 沼田(ぬまた)
- 声 - 矢尾一樹
- 映画版のテロリストの一人。
- 常葉瑠璃子(ときわ るりこ)
- 怪人名 - 「邪宗門」
- 関与事件 - 邪宗門殺人事件
- 殺害人数 - 2人
- 天才バイオリニストで一の旧友。17歳。
- 幼少期のキャンプ中に毒キノコの食中毒により両親と弟2人を亡くし、軽井沢の「邪宗館」に住む絵馬龍之介に引き取られ“仲間”と称す天才児3人と共に同居生活を始める。小学5年生の頃に夏休みに軽井沢に遊びに来ていた一と出会う。6年後、再び軽井沢に訪れた一と再会したが、その時一の持っていた資料から毒キノコ事件の原因が絵馬龍之介にあったことを知る。そして“仲間”である荒木比呂に「龍之介は殺人犯だ」と話したところ、そのことは忘れるようにと逆に説得を受け、カッとなった勢いで比呂をハンマーで撲殺してしまう。その後龍之介の殺害も遂げるが、一に犯行を全て見抜かれてしまう。それと同時に、比呂が忘れろと言ったのは龍之介が毒キノコの解説を誤り瑠璃子の家族を死なせてしまった事件のことではなく、比呂が過去に偶然目撃してしまった龍之介による出島丈治殺害事件のことであった(比呂は瑠璃子の家族の事件を知らず、瑠璃子は出島の事件を知らなかった)ということも告げられ、自分の勘違いを理解し精神錯乱に陥り自殺を図る。一の必死の行動と説得によって一命を取りとめ、その後自首することとなった。
- なお、この殺人事件は、結果的に一が来たことで誤解が生じて起こってしまった事件であり、話の終わりで美雪に泣き崩れるシーンがある。
- 絵馬龍之介(えま りゅうのすけ)
- 関与事件 - 出島丈治餓死事件・邪宗門殺人事件
- 殺害人数 - 1人(常葉瑠璃子の両親と弟を除く)
- 軽井沢のペンション「邪宗館」のオーナー。
- 有名大学の菌類研究の元教授で病的な潔癖症。普段は人を招くのが好きな明るい性格である。しかし、6年前に雑誌の「権威が教える!食べても安全な浅間山麓のキノコ」という特集で誤って毒キノコを紹介してしまい、常葉瑠璃子の両親と弟を死に追いやる原因を作ってしまった。その事で雑誌編集記者の出島丈治に脅迫された結果、彼を廃屋に監禁し、遭難事故に見せかけ餓死させる。因みに、この事の真相は幼少期の荒木比呂に見られており6年後に瑠璃子に殺害されるきっかけを作ってしまうことになった。その事件後はせめてもの罪滅ぼしとして瑠璃子を邪宗館へ引き取るが、6年後に真相を知って偏った認識を持ってしまった瑠璃子に毒殺されるという最期を遂げた。
短編
- 浜岡健一(はまおか けんいち)
- 声 - 松本保典
- 怪人名 - 「共犯者X」
- 関与事件 - 共犯者X(アニメは「剣持警部の秘密 FILE.2」)
- 教唆により他人に殺害させた人数: 1人
- 名門私立高校のコンピュータ実習の担任。自身の売春の過去を知る瀬川奈々子に脅され殺害を決意する。
- アニメでは都内パソコン塾の講師で剣持の友人。友人の瀬川奈々子に勤務会社への不正アクセスによる横領を手伝わされ、それが徐々にエスカレートしてゆき悩んでいたが、塾の生徒である三島由里絵が恋敵の中島留美に殺意を抱いているのを知り、塾の机を会話手段に用い交換殺人を呼びかけた。相手の三島は瀬川の殺害を果たしてしまうも、浜岡自身は中島を監禁しただけで手を下さないという手段を使った。
- 出門章一(でもん しょういち)
- 声 - 杉田鏡介
- 怪人名 - 「殺人鬼デモン」
- 関与事件 - 迷い込んできた悪魔(デモン)
- 殺害人数 - 10人(本人の発言による。作中で起きるのは1人のみ)
- 長野県在住の劇団員。
- 連続殺人事件の犯人として逮捕されていたが逃走、近場のスキー場の主人・恩田を殺害し自らが恩田に成りすます。しかしそのスキー場に訪れた一によって真相を見破られる。なお、アニメ版ではこの事件は全て明智によるミステリークイズの問題になっている。
- 富山桜(とみやま さくら)
- 声 - 川崎恵理子
- 関与事件 - 金田一少年の悪夢(アニメは「真夏の悪夢殺人事件」)
- 殺害人数 - 1人
- テニスクラブの部員。前々から自分と友人二人に言い寄り軽侮していた教師・須藤亜我志を四人で訪れた合宿先のコテージで殺害するも、地震によるコテージ崩壊に巻き込まれ残った三人も全員が死亡。その1年後に友人ともども亡霊となり、現場となったコテージで犯人を暴こうとする「降霊術」に参加していたが、そこに訪れた一によって犯行を見破られる。
以上で作品の核心的な内容についての記述は終わりです。
関連項目
テンプレート:金田一少年の事件簿 5。初代深雪と桜が共演した 相棒。シーズン11から高遠が出ている。2014年9月6日は杉下右京と月本幸子と対決した。歌麿に右京と幸子出た為 GTO2014。同じくマガジン原作の漫画 レイリーが対決した 東京スカーレットにレイリー出た為 ショラティエ 2代目金田一とレイリーとコナンの新一が共演した 覇鬼。ぬーベーの登場人物。2014年9月1日の有吉で深雪と共演した。 余談であるがこの日のジャンプ に金田一が暗殺教室映画出る事乗っていた 剣持。2014年9月2日ありさとに対決した。(昼何に剣持。バイキングにありさ出た為)